66.《ネタバレ》 さすがサムライミ監督といった感じだった。
エンターテイメント性の高い迫力満点のホラー映画だった。
しかし最近のサムライミはスパイダーマンなど万人向けエンターテイナーなので
今の彼がホラー映画をやるにしてもアングラ臭に欠け、描写はファンタジックに傾倒してるなと思う。
しかしお婆さんの迫力は凄い。
このお婆さんの存在感だけは死霊のはらわたの正当な続編といっていい。
スティーブンキング(リチャード・バックマン)の小説に「痩せ行く男」という小説があったが、
その内容を思い出す。
この”スペル”の「呪い」というものが”痩せ行く男”にある「呪い」とそっくりである。
それからジプシーのような連中も出てくる。
”痩せ行く男(の映画化)”に出てきた毒々しいケーキも、この作品で似たようなものが登場する。
そしてこの映画のヒロインは昔太っていたが今は痩せている。
その設定が「痩せ行く男」の主人公から来ているのではないかとさえ思う。
この映画にはスプラッタは少ないが
ジェットコースターのように人をビックリさせる恐怖演出で責めてくる。
この作品では恐怖がお化け屋敷のようにエンターテイメントだ。
汚物描写も出てくるがそれほどには重くドロッとしてない。
でもお菓子をつまみながらこの作品を観賞してるとウゲッってなると思う。
猫好きは見ないでほしい。子猫が可愛いだけに。自分もヤダなと思った。
サムライミお得意?の爆笑スプラッタもあったのでまぁ満足。
死霊のはらわたを思い出させるホラーファンタジーも少しみられる。
さすがサムライミ監督作品は最後の最後まで観客を楽しませる。