24.《ネタバレ》 先週見た「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」と同じ話を妻の視点から描いた作品。「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」では仮名になっていた夫婦の名前が実名になっていたり、それを元夫婦である小泉今日子と永瀬正敏が演じる(よく二人ともこの役での共演を快諾したなあ。)というリアリティーを感じさせるつくり。はじまってしばらくはほのぼのとしたファミリー向け映画の様相だが、アルコール依存症の夫・鴨志田が登場してからはやはりディープな展開。アニメ版は見たことないのだが、こんなアルコール依存症ネタを題材にしているとは思えないのでたぶんアニメとはだいぶ違うのではないだろうか。この映画のほうがアニメより原作に忠実なのは西原作品にまったく触れたことがない自分でもなんとなく分かるのだが、子どもも見る時間帯に放送のアニメの実写版としてはネタが暗すぎるように思う。しかし、純粋に一本の映画としてはよく出来ており、親子の川釣りのシーンや雛祭りのシーンなどは映画的である。それでも感動とまではいかないのだが、エンドロールは良かった。小泉今日子の母親役というのを初めてみたが、いい母親という感じはあまりしなかった。永瀬正敏も役柄上仕方がないのかもしれないが、いい父親という感じはあまりしない。祖母役の正司照枝は「カーネーション」の祖母役そのままのイメージ。「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」よりは見やすいが、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」のほうが自分としては好みかもしれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2024-03-19 22:45:31) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 原作は知らないのだが、この夫婦についての知識はある程度あったので、ドキュメンタリーホームドラマとして鑑賞。期待以上であった。夫が精神疾患である漫画家という設定は『ツレがうつになりまして。』に類似しており、違いは子供の有無と、キリスト教精神に基づいた博愛主義の有無だろう。よって必然的に夫婦関係の状況は全く異なるわけだが、それにしても不器用な夫婦であり、それがかえってとてもリアルである。ツレとは違い、こちらは夫を支えるどころか罵倒する。これは精神疾患者への対応として最悪である。子供によって緩和はされているが、かなり険悪な夫婦関係である。一応子供を守るためという名目で離婚しているが、精神疾患者との同居が難しければ隔離すればよいのであって、離婚する必要はない。他に諸々の理由があったのだろう。ここは美化されている印象。母親の「もっと早く見捨てればよかったのに」という実体験に基づく台詞は辛らつである。しかも子供へも不穏な影響を与えてるのも否めない。ただし、完全に別離する事もできず、かといって子は鎹というわけでもなく、共依存関係によって関係維持されている点は元夫婦関係の不可思議さが感じられ興味深い。夫が退院してからアルコール依存への無理解に気づき、夫を苦めていた事への後悔をするが、ここの描写がサラリとしていため、鑑賞者に単なるアル中のダメ夫という印象を与えている点はマイナスである。結局再婚はしていないようだが、死に際に感謝の言葉を述べて和解できたのは両者にとって救いであった。演出・演技・撮影等々の効果なのか、終始自然体でナチュラルな感じがしたのも、ドキュメンタリーぽくてよかった。子供が天真爛漫過ぎるような気もするが(実際にこういう子供らしいが)、嫌味はなく、成長過程もしっかりと描かれていた。実際にはもっと過酷な現実があっただろうし、個人的にはもっと深刻にディープに描いて欲しい気もするのだが、これぐらいのテイストが逆にリアルでちょうどいいのかもしれない。これは著者本人がよく言っている事だが、「女も仕事を持って稼げ」というのがリスク管理としての教訓だろう。経済力あってのこの関係である事を忘れてはならない。 |
22.小泉今日子の確かな演技力には驚嘆するが、やっていること自体は、アル中の夫とのうだうだしたやりとりが繰り返されるだけで、結局何が表現したかったのかが分からない。あと、二人の子役がまったく可愛く見えなかったのが不思議(描写がすべて作為的なのが理由だと思う)。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-11-29 02:50:32) |
21.《ネタバレ》 永瀬正敏、ダメなお父さんを大熱演。でもアルコール依存症は大変な難病で克服するのは大変であったことでしょう。小泉今日子との元夫婦共演はなかなかのものでした。しかしキョンキョンは可愛いね~もうそれだけで充分でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-02-02 15:42:50) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 原作の知識は全く無い状態での鑑賞でした。小泉今日子と永瀬正敏という、実生活でも夫婦であった2人が主演。どんな思いでの共演だったのかは分らないけど、2人とも好演でした。 キョンキョンは「あまちゃん」でも感じたことですが、平成の今の時代の胆っ玉母さんとでもいうのかな。こんな母親役がすっかり板についてきました。 永瀬もアルコール依存症、戦場カメラマンの頃のトラウマを抱え、終盤は余命僅かというシリアスな設定の中でのコミカルな演技がいい。そこには子役の存在も大きいのですが、2人の子役が可愛らしくて和まされます。自分の余命を自覚した後の彼と家族の日々の姿と、特に今の毎日の幸せをカメラに収めていく彼の姿が印象に残ります。 「泣いてるヒマがあったら笑おう」というキャッチコピーがいいですね。本作の最後、子ども達が母親を励ますシーンは見事にこのキャッチコピーを表していました。 【とらや】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-01-06 17:23:02) |
19.《ネタバレ》 コレが創作のストーリーならまだ何か、逆に感じることが出来たかもしれません。とにかく西原理恵子に共感できず、なんなら嫌悪感さえ憶えてしまい、後半のシリアスな部分はもうなんか「あーあ、とにかく子どもたちがかわいそうだな」とかしか思えなかったですね。高須先生のお金で幸せに暮らせるのかな…というのはさておき、役者勢は良かったような気がします。特に子役の女の子。これがまた、自分が子どもを育てているとか、愛する人がいるとかだったら、もうちょっと優しい気持ちで見れたのでしょうかね。 【なこちん】さん [地上波(邦画)] 4点(2013-02-12 02:20:31) |
18.《ネタバレ》 『酔いがさめたら、うちに帰ろう』と併せて観るのがオススメ。キョンキョンと永瀬正敏の(元)夫婦共演というのが話題になったが、そんなこととは関係なく二人とも素晴らしい演技を披露している。しかし、そんな彼らをも食ってしまう子役の二人が何とも可愛らしい。カモシダ氏(永瀬)が登場してからはアルコール依存症のグチャグチャした展開が待っているので、間違っても普通のホームドラマと思って観てはいけない。原作との相違を批判する声が多いが、自分は原作未読なので、違和感なく鑑賞することができた。 【フライボーイ】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-01-21 15:02:05) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 夫の鴨ちゃんだけでなく、実父もアルコールで他界していたんですね。壮絶な体験があるからこそ数々の名作を生み出すことができたのでしょう。この「全ての経験をギャグ漫画にして笑かす」という自身の作風はキッチリと息子たちに受け継がれており、死床の前でおちゃらけて母を笑顔にさせようとするシーンは感動的でした。 キョンキョンの役も違和感がなかった・・・というより、実際に西原先生を愛している人々(夫・子ども・仕事仲間など)にはキョンキョンのような美女に映っているのであろうと感じます。良作です。 【Bebe】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2013-01-11 10:11:11) |
16.実際のところ小泉今日子に子供さんは居ない。今回共演した永瀬との9年間に渡る結婚生活においても、子が授からなかったのか 計画的に作らなかったのか そこのところは私たちに分かるはずもないことなんですが、実際、亭主役が永瀬で子供二人の母親役として挑んだ今回、一体彼女はどういった心境でこの毎日かあさんを演じていたのだろう もしも二人の間にこんな風に子がいたならこんな風に楽しかっただろうなとか疑似体験的に少しは楽しみながら演じていたのでしょうか もしくは、少しばかりは切ない思いを隠しながら演じていたのでしょうか その辺いろいろと勘ぐってしまいたくなってしまいますよね 一ファンとして。しかし、そんな余計な詮索もなんのその 明るいママさん演じてましたね どちらにしたって役者魂を感じざるを得ませんよね ご苦労さまでした。 でその、一方元旦那のほう、永瀬さん 今回、演じるにしては確実に損だと思われるような役柄をよくも引き受けましたね そのへん彼にも当然役者魂を感じてしまった 大変ご苦労様でした。 でその、最後に余計なことは百も承知で申し上げさせていただきたいんですが、、小泉今日子:現在46歳、子を持つとしたならそろそろギリギリ限界な御歳になってきてしまいましたね そろそろ第二のゴールインに辿り着いてほしいもんです そして子宝に恵まれたなんて吉報聞かされたいもんです 仕事もいいけど、仕事もほどほど、そろそろプライベートのほうでこそ幸せ見つけて頑張って欲しいモンです。 毎日かあさん目指して頑張って! 以上、原作の毎日かあさんなるものを全く知らない者の一人として雑感的な感想なのでございますでした。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-13 20:26:56) |
15.旦那側からの『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』と合わせて鑑賞。あちらの方が私向きでした。『毎日かあさん』の原作もアニメも未見ですが、他の方も書いてらっしゃる様に、たぶんもっとコミカルな原作なんだと思います。先に『酔いがさめたら~』で描かれてしまったシリアス面は同じ様に描かずに、アニメの実写化した方が面白かったかもですね。子役も可愛かったし。アル中の為に離婚したもののご主人は素敵なパートナーに巡り合えて幸せに死ねて良かったと思った。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-07-16 05:07:46) |
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《改行表示》14.《ネタバレ》 ダイニングとリビングの二間、玄関の内と外、小泉今日子の仕事部屋のデスクと奥のドア、透明なテラスの上と下、子供たちが乗るメリーゴーラウンドと手前のベンチ等々。 二つの空間を1フレーム内に取り入れた縦の構図によって奥行きのある立体的な空間を達成している。 その奥と手前それぞれに的確に配置された小泉今日子・永瀬正敏・小西舞優・矢部光祐の4人はロングショットと長回しによって群像としての家族を全身で生きている。 手を繋ぐ、じゃれ合う、抓る、叩く、抱く、と映画的な接触のコミュニケーションも愛情表現として大変豊かだ。 公園でのままごと、ひな祭りの写真撮影など、4人が固定フレームの中で絡む芝居はまさに演技を超えた仲睦まじい家族そのもののドキュメンタリ―の感すらある。 単純な切り返しの会話がなく、複数の人物を極力1つのショットに収め、パンフォーカスによって深い被写界の中で彼らを絡ませることで、個々人の身体はフレームに寸断されることなく、その関係性がより強固に炙り出されるという具合だ。 父のいる海へ行こうと、小さな水色のビニールプールで光る川を下る兄妹の姿の美しさといったらない。 車中での離婚届けへの捺印を挟んで、それまでツーショットで映っていた小泉と永瀬が個々の単独ショットに切り替わるなどといった演出も細やかである。 あるいは、店名の一部である「子」の字の映る飲み屋街のガラス戸。そこに映った永瀬の顔にフラッシュバックの返り血が浴びせられるインパクト。 フェリーニのような人工の川面。 親子が釣りに興じるシーンの少々賑やかな『父ありき』。 藍色の海の豊かな色彩とアニメーション。 工夫を凝らした奔放な発想が随所に挿入され、まったく飽きさせない。 そして、エンディングの「家族の肖像」がまたダメ押し的に素晴らしい。 問われるべきは、原作に忠実か、モデルと相似しているかといった事ではなく、 小林聖太郎独自の映画となっているかどうかだ。 【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-05-31 09:22:29) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 特にファミリー映画ということを意識してなかったせいか、違和感もなく観れました。 子役のじゃれ方がリアルで微笑ましかったです。 子供たちが泥んこになっていくサマを母親達が苦笑いで諦めながらそれを見守っているシーンが、なんか微笑ましかったですね。 一昔前の「かあさん」達は偉大だったな、と改めて思ったりもしました。 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-04-30 16:29:15) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 毎日新聞で連載を読んでいたので、西原さん一家の事情は知った上で見ましたが、いや~~、重たかったです。痛快で楽しい母親ぶりを描いた映画と思って見ましたが、実際は、アル中の夫を持った一家の物語でした。間違っても、子どもと一緒に見るほのぼの映画ではありません。吐血と嘔吐と暴力が見たくない人は見ないでください。また、毎日新聞を読んでいると、西原さんは忙しい仕事の合間でも子育てを楽しんでいる様子が感じられますが、この映画からはそれが感じられません。小泉今日子と永瀬正敏は、この皮肉なキャスティングをよく受けたなと思いますが、こう言っては失礼かもしれませんが、2人の間には子どもがいなかったから、子どもへの愛情を演じきれていないように思えます。 【チョコレクター】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-04-27 12:48:16) |
11.《ネタバレ》 この映画、小泉&永瀬元夫婦をキャステイングした時点で、妙なリアリティを観客に感じさせるという目的があったならば、八割方は成功したようなものだと思うんですよ。サイバラりえぞうさん原作ものは「ぼくんち」で、小泉漫画家ものは「グーグーだって猫である」で既に鑑賞済ですが、そのどちらよりもこの映画の方が数等面白かったです。実は、サイバラさんを一躍メジャー(?)に押し上げた「恨ミシュラン」で、当時自分が関わった仕事が覆面取材で採点された事があります。確か★2つくらいで、採点が辛いといわれたシリーズでしたが、自分の場合はそんなに悪い評価ではなかった。関係者一同ホッとした記憶が。懐かしいなあ・・・。それ以来、(それ以前にも「ちくろ幼稚園」とか読んでましたが)自分は彼女のファン。確か「鳥頭紀行」で、鴨志田氏が初めて登場し、その後お二人は結ばれ、そして・・・死別されたというニュースを耳にしていました。もちろん多少脚色されているとはいえ、こういう事情があったんですねえ・・・。ふうん・・・。特に「20年間嘘ばかりついてきた」「(鴨志田氏は)自分と同じ匂いがした」っていう、キョンキョン(←いまだにそう呼んでしまうのもどうなんだ)のナレーションが良かったです。自分と同じ匂いがする人間に、俺は人生で未だ出逢えずにいます。おそらく、そういう人間の方が大多数だと思う。それだけでもサイバラ&鴨志田氏は出逢えて幸せだったんじゃないかなあと。映像化が非常に難しいと思われる、サイバラさん原作ものの中では成功の部類じゃないですかねえ、これは。一度、サイバラさんと雀卓囲んでいろんな話をしてみたい。それが自分の夢だったりもします(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-04-26 22:22:00) |
10.小泉今日子の長瀬へのツッコミがいまいち違和感があって、最後までなじめなかった。子役の二人はいいですね。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-13 22:02:10) |
9.《ネタバレ》 出演者たちは芝居っ気たっぷりだけど、ストーリーはドキュメンタリーテイスト。それが原因しているのか、掴みどころが良く分からない映画でした。西原理恵子の原作はちゃんと読んだことがありませんが、序盤はゆるゆるの絵のタッチがそのまま映画になったような空気で流れ、そういう作品なのかと思っていました。ところがアル中の亭主が登場してからは、どんどんとディープな展開を見せる。最終的には特にマンガ家が主人公である必然も無く、アル中のダメ亭主との関係をどうするかというところにフォーカスして行きます。ふたりの子供の「かあさん」であると同時に、ダメ亭主の「かあさん」って感じで、彼女の奮闘記ですね。離婚して一度は追い出した亭主を再び迎え入れるあたりに情の深さを感じますが、それが感動的ということでもない。内心の浮き沈みは別にして、泰然とその荒波に対処している「かあさん」の強さ。これはタイトルが示す通り「日常」を描いた映画なんだと思いました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-01-02 15:36:43) |
《改行表示》8.ちょっと話が深刻過ぎてコメディというほど笑えない。 かと言って泣けるわけでもなく、どの方向性で鑑賞すればいいのか悩ましかった。 サイバラの下手絵で描かれることで味が出てくる話もリアルに実写化されるとこんなにも痛い話になるんですね。 実話ということで仕方ない部分もあるけど、映画としてはイマイチ盛り上がりに欠ける作品になってしまってると思う。 なんだか気が滅入ってしまいます。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-12-16 19:44:31) |
7.西原1人で毎日かあさん&父さんをこなせる能力あるのだろう。鴨志田役の永瀬は本当に病人のように痩せていた。(相当減量した?) 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-11-22 16:43:43) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 妻に付き合って鑑賞しました。 子供連れのお客さんも多かったのでほのぼのエピソード満載の平和な作品であるに違いないと思い,微笑みながら見始めたのですが完全に失敗しました。 この映画が劇場に来た良い子のみんなに与えた影響を追跡調査してみたいものです。 【まきげん】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-07-14 13:39:26) |
5.《ネタバレ》 オットも自分も酒飲みでそれがムスコに暗い影をおとしていることは否めないアル依存症すれすれしかし酒を愛してやまない現役の一人としては、「酔いがさめたら・・」ではなく、見たかったのはこっちだよ、と言いたい。静かにホロホロと泣きたくてあっちを見に行ったのだけど、期待外れだった。それに比べ、今を生きているある依存症男とその妻のリアリティは、断然こっちです。現実には、小泉はかなりな酒飲みだけど永瀬はまったく?(←ここ、不確か)かほぼ飲まない人なのだそうな。その実体験も含め、惚れあったのにうまくいかなかった二人だからこそかもせたのであろう、この「夫婦」に、しみじみ泣けました。小道具の凝り方、編集の仕方、子役、役者たちのちょっとした表情やしぐさ、永瀬さんの写真のうまさなどなど・・この映画についてはもっともっと語りたいこともたくさんありますが、あと2つ。その1 「これは毎日かあさんなのか?」という疑問、不満が起きるのもわかりますが、私にはほかのタイトルは考えられない。これはやはり「毎日かあさん」です。「毎日とうさん」でもある。生身はいなくなっても、鴨志田さんはちゃんと食卓にいたし。あの演出、とてもよかった。どんな映画も、原作は原作にすぎないのであって、原作のどこをエッセンスとして抽出しどう演出するか、それこそが「映画」にするための「仕事」でしょう。その2 このサイトでの評価は高くありませんが、シネ友の息子さん(30代前半、ただいま婚約中)は公開直後に見て、「よかった」と言ってたそうな。迷っていましたが、そう聞いたのを思い出して、時間を作って公開中に見に行けてよかったです。 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-03-09 23:43:31) (良:2票) |