《改行表示》72.《ネタバレ》 -PROFONDO ROSSO- “深い赤=深紅”でしょうか? ホラーなんだけどサスペンス色が強く、同じ監督、同じゴブリン音楽だし、ヒット作サスペリアを名乗りたくなる気持ちは解る。サスペリアと無関係と知らずに観ていたら、オープニングの雰囲気から徐々に『・・・なんか違う』感が充満して、映画に没頭出来なくなるかもしれない。 サスペンスとしてはいまいち引き込まれなかったけど、鏡のトリックは秀逸で、最初見た時たしかに『いまなんか違和感感じた、もっかい観せて』って思った。巻き戻しはしなかったけど、その時感じた違和感に答えがあったのは、あの一瞬で私の記憶にトリックを上手く残せてたわけで、やっぱ上手い撮り方なんだろうな。 当時のイタリアの夜の街並みを、人の目線で観せてくれるから、その場に居るような雰囲気と空気感が感じられてとても良い。 異常に怖いに怖い歩く人形。あれ足がブラブラしてるから、部屋の端から端へ細いロープとかを張って、そこを頭のゼンマイで進むんだろうか? 喉に針刺された緑のトカゲが可哀想。謎の犬の喧嘩は、偶然撮れたから使った? ヒロイン・ジャンナがかなり可愛いく、キャラが立っている。愛車がポンコツのチンクエチェント。グローブボックスに酒の小瓶。腕相撲でインチキ。自分から家に誘っておいて逆ギレ。2人で車の屋根から降りるの、滑稽でとても良い。顔つきからは想像できないけど、'75年の映画でこんなアニメのキャラみたいなヒロインを出していたのに驚いた。 PART2ってタイトルがどうしても引っかかるけど、先入観無く観たら、サスペリアと甲乙付け難い作品かも? 【K&K】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-05-24 20:58:18) |
《改行表示》71.《ネタバレ》 全く、邦題で損しているね。それを除けば、そこそこの出来だとは思う。このタイトルをつけた関係者、金儲けに走っているんじゃね~!! もうタイトルを変えたらどうよ。リマスターされていたため、サスペリアよりもずっと新しい映画に思えて意外にもそれほど古さを感じなかった。サスペリアの画像のほうがずっと古臭く、ストーリーも幼稚に思える。 ※この映画、口から液体を出すのが好きだね~。血よりも汚らしいよ。 |
70.ダリオ・アルジェントは頓珍漢だ。イタ公らしく美的なセンスには見るべきものがあるが、話を論理的に語る能力はなくコメディセンスも変。見てるとこっちのアタマもおかしくなってくるような意識の混濁感がある。映画鑑賞は非日常感を味わうのが目的なのでそれこそが本作の最大の魅力だろう。しかしラストまで観ると細部はともかく大筋は意外にしっかり構築された物語だったりして却って驚かされたりする。伏線の貼り方も頓珍漢ならではの大胆さが小気味いい。但しゴブリンの音楽はあまりにチューブラーベルズのチープなまねっこにすぎてちょい情けない。………にしても怪奇大作戦「青い血の女」に影響されたような(まさかね)あの人形、なんで頭にあんなでかいゼンマイが入ってるのよ! 【皮マン】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-08-22 13:18:42) |
69.《ネタバレ》 『サスぺリア』の大ヒットにびっくりした東宝東和が、お蔵入りになっていた同じアルジェントの旧作を引っ張り出してきて無理矢理『PART2』に仕立てたという経緯はもうあまりにも有名。『サスぺリア』のようなオカルト要素は少なくて、伝統的なイタリアン・ジャーロをサイケデリック風味で再構築しましたって感じで、初めは未公開だったと言うのもまあしょうがなかったのかも。完全版は公開時にカットされたデヴィッド・ヘミングスと当時のアルジェントのかみさん(というか、アージアのお母ちゃん)ダリア・ニコルディとのラブコメ的なシークエンスを復活させてるみたいですけど、これはカットしたのは正解だったと思います(笑)。いちおうアルジェントはヒッチコックをイメージしたスリラーのつもりで撮ったみたいですけど、登場キャラが順番に消去されてゆくのだから、犯人は残ったあの人ってぼんやり観る主義の自分でもすぐ判るところはご愛敬。でも有名な機械仕掛けの人形がゴブリンのスコアに乗って迫ってくるシーンは、さすがにアルジェントの才気が迸っていましたね。その他にも随所に非凡なカットが散りばめられていて、まず映像ありきのビジュアル系映画と捉えた方がいいんじゃないでしょうか。あと犠牲者や犯人の死にざまのえぐいところは、『サスぺリア』なんて子供騙しと思えるほどです。この映画を観て勇気づけられて自作で真似した映画監督はうじゃうじゃいますしね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-21 22:35:47) |
68.《ネタバレ》 「パート1より古い」「パート1とは関係ない話」ということは知っていました。それなりに面白かったのですが、謎解きを極めるには殺人動機・壁の中の絵などが消化不良だったと思います。また、殺人方法がエグイのですが、エグくする理由がよく分からないなどの難点もあります。人形のアイテムは確かに怖かったです。ただそのアイテムもいきなり出ていきなり退場するので「なんでこの場面で?」という疑問もあります。パート1が面白かったのは「客をとことん怖がらせる」というコンセプトを貫き通したある意味「極めていた」からではないでしょうか。ただ最初に言ったように題名こそ「サスペリア2」ですが、全く別の映画なので比べること自体意味がありませんが。 【金田一耕助】さん [地上波(吹替)] 7点(2016-05-02 15:15:26) |
67.《ネタバレ》 どんだけ頑丈なネックレスしてんだよ あんのババアですよ 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-13 17:47:44) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 最初と最後が繋がっているのはわかりますが、熱湯と口は真犯人が判明したあとでも、すんなり繋がらない。無理やり繋がっていたと仮定した場合、主人公たちを監視して、自分に繋がりそうになる芽を摘み取っていった、ということになるが、真犯人が判明したあとに、それを違和感なく受け入れることができる人がいるのだろうか? それができなければ「やられたぁ~」という感覚にはならないでしょう。 サスペンスとしては致命的な欠陥としか言いようがないですね。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-02-06 11:28:16) |
65.《ネタバレ》 ファースト・シーンの女性は僕好みでしたが水飲んで志村けんしたのは失笑しちゃいました。けど、このファースト・シークエンスはもしかすると『スキャナーズ』に影響与えてるかもしれない気がしました。観ている途中から『殺しのドレス』を思い出し、どっちが先なのか気になりました。こっちが5年先なのですね。どちらもヒッチコックの『サイコ』をリスペクトしてますが、『殺しのドレス』はこの映画からもインスピレーション受けてる気がします。黒の革手袋、扉が空くと刃物が振り下ろされて女の身体がザックリ、回廊の絵、回廊に潜む犯人の影、締めくくりは首シャキンなどなど。この映画、生爪剥ぐような生理的に痛〜い感じの描写がうまいなぁと思いました。熱湯に頭突っ込ませるとか、家具の角に歯を打ち付けるのとか。人形の持つ気味悪さも上手く使っていますし、子供が描いた殺しの絵も似たような物たくさんある中でコレが1番雰囲気の立て方がいいと思いました。ゴブリンの曲は好きですが劇内での使われ方がイマイチ。けれども壁から子供の絵が削ぎ出されるシーンだけは曲がバッチリ貢献したと思います。エレメントを楽しむ分には6点以上ですが、マニアックな目線なしに普通に鑑賞することを前提にすると5点て感じです。特撮は『ET』のカルロ・ランバルディだったんですね。 【だみお】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-10-02 22:19:25) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 多分、ずいぶん前に深夜放送で見ようとしたハズなんだけど、前半しか記憶が無い(あの空虚な雰囲気に満ちた夜の街!)ので、きっと途中で寝ちゃったんでしょう(カラクリ人形が迫ってくる場面を見てりゃ、ここも忘れるハズないよね)。ってなワケで、今回、完全版とやらを借りてきて観たんですけれども。まあ正直、かったるい部分はありますわな、完全版の長尺のせいなのかどうなのか。でも、不気味なイメージの数々と、殺人シーンのショック描写と、その一方で主人公と女性記者とのコミカルなやりとり、それらが雑多に配置されているようでありながら、ちゃんと最後には「犯人探し」のミステリとして収束していって、面白くなっていきます。と言ってももちろん、理詰めのミステリではなくて(むしろ内容的にはテキトー)、イメージの収束の面白さ、ですね。廃屋の壁の向こうの秘密、ミイラがあり、不気味な絵があり。不気味な絵は冒頭シーンを通じて、ミイラは『サイコ』を通じて、事件の真相のイメージに繋がっていきます。途中で登場する、消えてしまったダイイングメッセージなんていうのも、メッセージ自体は意味があるのやら無いのやら、ですが、結果的には「鏡」というモチーフがここで提示されていたことになります。その一方で、主人公のコミカルなやり取りなどは、どちらかというと息抜き的に挿入され、やや冗長な気もしますが、周りが騒がしく電話の声が聞き取りにくい、なんていう場面、不気味さとはまた別の「ヤな感じ」を醸し出したりもしています。 『サスペリア』とは無関係な作品で、魔女などの超自然が登場するようなオカルト作品ではありませんが、オカルト的な語法を散りばめたミステリ作品で、「納得感」と「納得いかない感」の微妙なブレンドが持ち味と言えましょう。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-26 09:44:10) |
63.126分の完全版を視聴。内容は単純簡単だが無駄に複雑になっています。複雑で退屈でした。最初の殺人ではソレを見逃すなよ的なトリッキーさでビックリさせられた。センスの光るシーンがいくつかあり、役者の演技はハマってて良い。特に犯人。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-08-15 19:28:38) |
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《改行表示》62.《ネタバレ》 1とは全く関係ない映画なのに、勝手に2と邦題を付けてしまったらしい。 1よりはこっちのほうが好きです。 内容は「火曜サスペンス劇場」って感じですね。 【虎王】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-04-04 14:37:26) |
61.《ネタバレ》 あのカラクリ人形の近づいてくるシーンは怖すぎる。謎が一気に明かされるのは見てて気づかなかった。改めて冒頭から見直してみると・・・ 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-04 23:49:18) |
60.《ネタバレ》 「動物三部作」を経て製作された、初期アルジェントの集大成的作品。今では有名な話だが、『サスペリア』よりも前に作られた『PART2』(日本の配給会社が勝手に命名した)。もちろん『サスペリア』とはストーリー上何の繋がりもなく、アルジェントお得意のジャーロものとして、本作を最高傑作と推すファンも多い。確かに『サスペリア』以降の作品はユーモアの欠片もない殺伐とした作風だが、本作ではダリア・ニコロディとの掛け合いなどコミカルに描かれており、惨殺シーンとのミスマッチがうまく効果を上げている。また、映像でしか表現不可能な前代未聞のトリックが隠されており、ミステリファンからも一定の評価を得ているようだ。場違いに唸りを上げるゴブリンのサウンドも最高。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-08-16 07:28:18) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 先ずは、サスぺリアPART2となっておりますが、サスぺリアとは全く別物です。 ホラーというよりもサスペンスの要素が強いのですが、意外にもサスペンスとして秀逸です。 観終わって冒頭を観返すと、おお~と唸ります。 注意深く観ている人は気付くのかな・・・私は鈍感で全く気付かず。 劇中の殺害方法がエグいのと、音楽、そして意味もなく佇むカラクリ人形・・・このカラクリ人形の不気味な表情が、ガキの頃からのちょっとしたトラウマになっているヘタレなおっちゃんの私です。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-20 05:59:02) |
58.小学生の頃、姉に連れられて劇場に見に行きました。当時の映画館は2本立てで、最初に別のホラー映画を見たのですが、さっぱり意味がわからず退屈に耐えるだけの2時間でした。「これからもう一本見るの??」というブーイングも束の間、冒頭の超能力ショーのシーンで、がっちり心を掴まれました。もうひたすら怖い怖い。おそらく筋もよく解っていなかったと思うのですが、とにかく雰囲気が怖かった。今はCGを駆使すればどんな映像も作れるけれど、「雰囲気」でこれほど怖がらせることはできないんじゃないかなと思います。あと、音楽もよかった。 【ひなりょん】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-03-13 15:41:20) |
《改行表示》57.ストーリーはサスペンス調で、ある殺人事件に巻き込まれた音楽家が その謎と真犯人を突き止めていくというもの。純粋なホラーではなく、 ミステリー映画にスリラーとスプラッターの要素を加えたような作品に仕上がっている。 この手の作品には珍しくお話がまとまっていて、鑑賞者の注意力が試されるようなトリックや、 恐怖心を煽る効果や演出などの工夫が随所に見受けられた。ただ古い映画なので映像が暗く、 出演者も地味なので、全体的にどうしてもあか抜けない印象を持ってしまう。 残酷なシーンの連続には、生理的に受けつけない人もかなりいるかと。 内容はまったく違うが、映画の雰囲気は「13日の金曜日」の「PART1」のような感じ。 普通のホラー映画並には十分楽しめる作品。 【MAHITO】さん [映画館(字幕)] 4点(2011-09-24 20:13:25) |
56.サスペリアという邦題からグログロのゾンビ映画かなんかを想像してたけどなんか全然違って困った。この邦題はかなり誤解を与えてると思う。地味。すごく地味。派手なのを観たいわけじゃないけどさすがにダれる。音楽もなんかファミコンのBGMみたいで個人的には微妙。良いシーンはちょこちょこあるだけに少し勿体ないなぁという感想。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-07-06 02:44:13) |
55.《ネタバレ》 残虐描写に目を奪われがちですが、下の方も仰られてるように内容は本格推理小説風。有名な「黒い家」は、保険ネタを除いたらほぼコレの翻案(というかパク○)という気がします。「鏡ネタ」などアイデアが秀逸。最初の殺人が起こった部屋がそのまんま塗り込められてるのが個人的にツボでした。日本の狭い住宅事情じゃ有り得ん・・ 【番茶】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-22 03:50:41) |
《改行表示》54.《ネタバレ》 この時代のホラー・サスペンス、「キャリー」「オーメン」とともに好きな映画である。もともと残酷なものやオカルト的なホラーが嫌いな私が好きになった理由は、サスペンス的要素が強いからだ。中でもこの「サスペリアPART2」はホラーとサスペンスがほどよくミックスされ、秀作だと思っている。 この映画を見たのは30歳を過ぎてから、キャリーやオーメンより先に制作されたにもかかわらず日本公開が遅れ、直接関係のない「サスペリア」の続編であるかのようにして上映された。 この映画のあの奇妙で印象に残る独特な音楽とからくり人形は、予告編からして私を引きつけるのに十分だった。そして本編ももちろんのこと・・・。 むろん殺され方が残酷な場面もある。特に犯人の身体が切断されるところでは、思わず目をつぶった。だが何という映画構成だろう、随所に伏線がちりばめられている。それだけでなくDVDでくり返し見てみればわかるが、最初の事件の鏡のように親切にも犯人は○○ですとちゃんと描かれている。見事である。 ところが逆に、えっあの人が犯人? どうして主人公より先回りができるのだ、どうしてあの男まさりの力が出るのだ、ありえないという疑問も出てくるだろう。私も最初はそう思っていた。 しかし後年DVDで何度も見ているうちに、なるほどこれがホラーなのだ、これをサスペンスとしてしか見ないから疑問に思うのだということがわかった。 最初に被害に遭った女性が超能力の持ち主であったように、犯人もそうだったと思えば辻褄が合う。そもそもの発端は、超能力のため変人と思われ、無理矢理精神病院に入れられようとしたので夫を殺害した。そして、その現場を見た子どもがトラウマになったと解き明かされているではないか。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-14 05:27:04) |
53.いやぁ、自分は駄目でした。タルい。怖いであろうシーンもあまり怖くなかった。あまりにスローペースなので、主人公の目的が何なのか途中で忘れかけてしまった。最後はちょっとびっくりだったので気持ち加点。 【にしきの】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2010-07-08 02:22:04) |