《改行表示》79.《ネタバレ》 127時間…後に助かったんだな。実話ベースだそう。 アーロンは、なんか家の古いルンバ君みたいだ。 通常なら自分たちが外出中、家の中を自由に動き回り、疲れたら充電器に戻ってくる。 時々、頼んでもいない風呂場を見に行って廊下を水浸しにしたり、玄関マットを食べて力尽きていたりする。 一人で岩場に行って自由を満喫するアーロンだが、その手には常にビデオカメラがあり、自撮りをしている。 やはり、帰ってからそれを見る(誰かに見せる)為に撮っているんだろう。結局他人と関わらなければ生きていけない。 岩に挟まったアーロンは人間社会から孤立してしまうが、彼の孤独な生き方がテーマになっている。 考え事で別れた元カノのことが多く出てくる。別れた理由も束縛感とか自由が減ったとか、自分勝手な理由だったんだろう。 毎日決まった時間に上空を飛ぶ一羽のカラスを見て、孤独を紛らわせるアーロン。 でも最後、実はそのカラスはツガイだった。 当たり前だけど、独りだけで生きていけないのは、人間だけじゃなかった。 痛いからもう見ない。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-07 16:13:52) |
《改行表示》78.《ネタバレ》 うおおお、痛い。短めの上映時間ですが、痛描写がきつくて充分長く感じてしまった。 突然「死」を突き付けられたら、人は何を思うのか。脳内映像ならいろんな形で描写してきたダニー・ボイルの真骨頂ともいえる、主人公の走馬灯。その走馬灯巡りに付き合わされる1時間半です。 痛みと絶望のためか記憶は幻想のようでもあり、そんな中でもわずかな正気でここに至るまでの人生を反省したり。 辛くて痛くて気が気でない鑑賞モードだったですが、これが実話と知らずにいたので救助が来るのだろうと思っていたんです。ですから、あの極限の場面に至った時のわたしの驚愕をご想像ください。各国の上映会で失神者が出たというのもむべなるかな。 一人の登山家の強靭な精神ドキュメンタリー的な本作。極めて制約のキツイ撮影条件下でダレることなく見せきった監督も天晴れなら、迫真の演技で肉体の痛みと意志の尊さを伝えたJ・フランコも素晴らしいです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-04 23:12:29) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 題材が異色で、実話を映画化した重み・説得力がある。自力で生還するために残された方法として、腕をいつ切るのかいつ切るのかと思いつつ観賞。 非日常のアクシデントだが、対応するさまが身に覚えありで、脱出しようとしてもがくさま、工具を落として取れそうで取れないなど、日常のDIY等でも体験する「あるある」感があってイタい。蟻だの鳥だの自由に動き回る動物との対比が尚更イタい。 この種の映画は長い一人芝居をいかに退屈させずに見せるかが重要。本作は「翼よ!あれが巴里の灯だ」のように回想シーンを活用し、幻想を織り交ぜてサバイバルサスペンスの緊迫感を持続させている。自由に動き回れるとはなんと素晴らしいことかと改めて実感。終盤に自分を見つめ直すシーンが出色で身につまされる。脱出後に駆けつけた人たちの、心配そうな表情もいいね。 教訓を得る映画として人生の参考にはなるが、腕を切り落とす過程が観ていて痛々しく、1回観ただけで充分かな。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-28 12:35:21) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 久々に、目を背けたくなるほど痛そうな作品でした。しかし主題はそこではなく、そこに至るまでの過程でしょう。転落時の絶望感たるや、想像を絶するものがあります。しかも興味深いのは、世の中の誰一人として主人公の安否を心配していないこと。彼女とはすでに別れ、親からの電話には出ず、誰にも行き先を告げて来た風ではないので当然でしょう。言い換えるなら誰も待っていないわけで、生還しても日常が戻るだけ。主人公がその状況を一番理解しているはずなので、絶望感はひとしおだったと思います。 それでも生き続けたわけで、そのメンタルタフネスの源泉をぜひ知りたいところです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-23 22:52:01) |
《改行表示》75.《ネタバレ》 確かに「動かないアクション映画」。 自己責任で楽しむ危険がいっぱいの壮大なキャニオン、日本でならまずは立ち入り禁止でしょう。 トラブル発生から一転重苦しい時間が延々と続きますが、極限状態でもクールな人は稀にいるもんです。 腕を挟まれた瞬間から切り落とすんじゃないかとヒヤヒヤしてましたが・・・目をそむけたくなる映像もグッとこらえてハッピーエンドに期待・・・メデタシメデタシの実話、なかなか見応えありました。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 8点(2021-01-07 22:54:35) |
《改行表示》74.見始めて...あ、これ観たな、と。強い印象を残すので忘れることは無いが、もちろん細部は覚えていない。 実話というから凄まじいが、冷静かつ生きる力に感服する。そして、単純でなく色々と起きるな、幻想も。 【simple】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-12-19 13:17:49) |
73.コロナによるステイホームで引きこもり生活が続いて過去を思い出す人が増えているらしい。ステイホームで死ぬわけではないが、このままどうなってしまうんだろうという不安感が閉鎖空間では増幅され、これまでの人生を振り返るようになるのかもしれない。また、いずれは経験するであろう余命宣告後の病室での孤独な時間においては必ず過去を振り返り自分の人生についてアレコレ考えるに違いない。ましてや、食料もなく身動きも取れず、ただ数日後の死を待つだけの閉鎖空間での孤独な状況では幻覚等を見てしまうのも当然であろう。本作は確かに映像作品として幻覚等の描写には成功しているようにも思えるが、基本的に主人公というか物語的に進行や動きがなく「内省」が中心なので退屈に感じる人がいるのは理解できるし映像化には不向きな作品ではあるとは思う。また極限状況での「軽い感じ」にも違和感があり、総じて悲壮感が足りないようにも思えた。原作は未読だが、この手の物語は文字による音声なしの独白形式の方が「人生を見つめなおす」という意味で向いているように思える。 |
72.《ネタバレ》 亀裂の底で腕を岩に挟まれて身動きができなくなりました、さあどうしましょう、という設定なので、場面も限られれば、カメラワークなどはもっと限られる。それをどうするのかだけでも大変なのですが、さすがダニー・ボイル、進行もカメラもあれこれ手を変え品を変えて、きちんと作品として成り立たせていますね。回想や幻覚の織り交ぜ方、ハンディカム映像や(たまに入る)外側の風景など、技術面では水際立っています。一方で、話の性質上、助かって終わり、にはなってしまい、それ以上の発展の余地に乏しいので、結局はエピソードを見せられただけ、という気もしなくはないですが。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-09-01 00:58:14) |
《改行表示》71.例えば、水の入った透明な箱を用意して、その中に虫を一匹入れて蓋をする。虫はカブトムシでもいいしトンボでもいいし、にっくきGでもいいかもしれない。なんとか水からはい出そうともがく虫。しかしつるつるとすべるアクリル製の壁がそれを許さない。やがて力尽きて絶命する。私自身が実際そういうことをしたことがあるわけではないが、そういう意思を持った何かがどうしようもない状況下でも、生きようと必死でもがいている姿を安全なところから眺めて悦に入る残酷さのようなものが人間には誰にでも備わっているのかもしれない。オチがわかっていても、ストーリーに大きな展開がなくとも飽きずにずっと観ていられるのだから不思議だ。 ときどきこういう映画をやけに観たくなるときがある。そして観終わったあとに「ああ、幸せ」なんて安直な感想をもらす。 【ばかぽん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-01-27 06:23:54) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 何か波乱の展開が起こることを期待して見ましたが、 一言で言ってしまうと、「退屈」でした。 事実なので、救出されるのは分かっているはず、 その過程でどんな事が巻き起こるか を期待したのですが^^; 【ローグ】さん [DVD(吹替)] 3点(2016-12-03 19:58:11) |
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《改行表示》69.《ネタバレ》 独り荒野で落石に右腕を挟まれて身動きが取れなくなる男の実話を基にした話。 少しずつ減っていく水や失われていく正気がすごい緊張感でした。 ただ内容はシンプルでグダグダになるかならないかのギリギリのライン。 【Dry-man】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-14 02:26:03) |
《改行表示》68.実話だとしても正直、退屈な映画でした。 結果だけ欲しくて過程は必要ないよね、幻想とか…。 |
《改行表示》67.《ネタバレ》 実話と知らずに鑑賞。 ラストに実話であることを知った時に、驚きと、心をスーッと通り抜けていく何かを感じました。 自分に満足し、自信も持っていた男が孤独と絶望に直面した時、その心を支えたのは自分と関わりのある人や出来事。「助けてくれ」という叫びに、応えてくれる人。 一人で恰好つけて生きていくことも出来るけど、手を伸ばした時に、応えてくれる人の存在が自分にはあるのかな? それにしても、痛い。。。。 是非、いろんな人に見てもらいたい10点映画なのだけど、痛すぎて。。。 ワシはソファで悶絶しました。。 【こっちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-01-06 18:36:41) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 主人公の性格が好き。一人旅ok。家族、店長、旅の途中で会った女の子、誰ともあっさりした付き合い。自分の危機に直面しても、落ち着け、と言い聞かせ考える。自分の憧れに近いので気持ち良いと感じます。岩肌を手のひらで撫でながら歩くシーンも良い。 景色は、自分が見る夢に似ています。切り立った岸壁、後戻りできない細い道、先に進むしかない!という緊迫したいつもの夢が映像化された気分です。 妄想のなかで、ソファに座る家族たちが映し出されますが、急に日本映画のようなじっとり感があり違和感です。プールサイドの家族もなんかオシャレじゃないですね。 「I need your help!」と最後の力を振り絞って叫ぶところまではいいのですが、アメリカ映画らしくサラリとオシャレなエンディングにしてもらいたかったと思います。 【LOIS】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-06-08 20:05:31) |
65.アイデア勝負の作品と思ったら,実話だったんですね.あのシーンの痛さは草食男子には結構きつかったです. 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-09-22 00:07:32) |
64.全然基礎情報なしに見たものだから、本当に痛かったです。痛さ以外もなんだけど伝わるように上手に作ってありました。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-16 23:33:31) |
63.《ネタバレ》 実話を謳っているので生還することは想定していました。が、道中妄想ばかりだったので腕を切って自力で脱出~ヘリで生還までは夢オチになるんじゃないかと不安半分で鑑賞。結果夢のご本人登場で大団円を迎えられて良かった。ところでBDにはもう一つのEDが収録されているんですが、尺を優先したのかこちらは内容が濃いのなんの。生還から再開まで細かく描かれています。発見者「彼は腕より足を痛がっていたよ」会場「HAHAHA」。母「次こんなことがあったら両足を切断するわ」には笑った。「遊びに行くときはおうちの人に誰とどこへ行くか伝えてから行きましょう」という小学校の教えは何一つ間違っていないと再認識しました。 【悲喜こもごも】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-08-15 10:24:16) |
62.2013.07/30鑑賞。自然の大きさ、美しさが冒頭に、でも乾いた重苦しさがどんどん深まり、思った以上にしんどい作品。実話を元にしたらしいがこんなタフな人間がいるとは信じられない・・。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-30 16:59:22) |
61.《ネタバレ》 生きる勇気を与えてくれる一本。決して「この主人公を反面教師として無難な人生を歩みなさい。」とは語りかけてこない。普通に考えれば主人公の窮地は自業自得。けれども、程度の大小はあるにせよ、誰にだって慢心や思い上がりはあるもの。問題は、その時に何を考えどう行動するか。この作品は、そのあたりを観る者に突き付けてくる。実話として単純に表現しようと思えば短編再現フィルムで済んでしまうものをここまで重厚にテーマ性を高めて創り上げた監督に脱帽です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-30 21:27:52) |
60.《ネタバレ》 絶望からの現実逃避を永遠と見させられた感じの作品。中国製品が駄目というか、装備を整える大事さは伝わりました。私は、レザーマン愛用なのでその点安心。行先は2人以上には伝えておきたいですね。LINEでも構わないので・・・。結末ですが結局切り落とすしかなかったわけで、意外性はまったくない。見所は挟まってからではなく、冒頭からそれまでのシーンにあると思います。高揚感漂うドライブ、颯爽と駆け上がるマウンテンバイク、秘境でのダイビング。ほんとうに醍醐味が伝わります。 【マーク・ハント】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-03-14 12:25:36) |