《改行表示》53.《ネタバレ》 盗み聞き、盗み撮りを生業とする男の人となりはまぁ描かれてはおり、静かな画面はまぁ趣がありますが、展開までどんよりして興に乗れない。標的にまつわる秘密も途中から感じた通り単なる痴話ハナシでチョッピリひねりはあるもののサスペンス的にも全く盛り上がらない。コッポラの脚本に難ありの凡作。ハリソン・フォードの小憎たらしい演技が目を惹いたところに加点。 余談ながら、1年近くレンタルを待った挙げ句に取り扱いから外れ、購入しての満を持しての鑑賞だけにガックリ度も大きいところです。 |
《改行表示》52.監督がビッグネームなので、観てみました。 プロの盗聴屋という職業自体、とても不審ですが(一種の探偵?)、依頼主からの仕事を徹するべきであって立ち入ってしまうのはプロとしてどうかと。 ジーンハックマンの演技が活きた孤独と哀愁が強く漂う作品とはなっているがサスペンスとしてはお地味であまり面白さを感じない。 ハリソンフォードはレアな出演でした。 |
《改行表示》51.《ネタバレ》 公開当時に読んでいた映画雑誌「スク○ーン」とか「ロード○ョー」でも、高評価だったこの映画、ずっと気になっていたものの、40年以上経って初めて見たのですが...。エンディングで「なんだこりゃ!」というのが、正直な感想でした。かなり期待していたこともあり、少し拍子抜けした気持になり「一体何を描きたかったんだろう?」という疑問が湧く映画でした。 少し経ってから、映画を使った「頭の中のゲーム」なのかも?と考え始め、ハリスン・フォードの役柄が実は妄想が作り出した像なのかも?と仮定してみたところで、なにかパズルのピースがはまった感じがしました。ハリスンの画面での登場は、ジーン・ハックマンからの視点でしか捉えられていません。...と考えると、映画の流れの中でどこからがジーンの妄想だったのか?と遡っていくことになるのですが...。ああ仮定するとこう、こう仮定するとああ、というように、頭がぐるぐる...、きっとコッポラは見る人に脳内ゲームをさせたかったんでしょうね。 【あきさん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-19 23:10:48) |
50.出だしからいい感じで中盤以降も結構引っ張られるけど、終わってみれば主人公の感性の異様さだけが際立つ。コッポラの感性を押しつけられたような気がしてならない。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-12 21:03:51) |
49.《ネタバレ》 謎解きのサスペンスでもなく、訳がわからない主人公の心理描写。盗聴なんて覗き趣味が無ければ陰気で憂鬱な仕事で面白くも無いだろうし、なら自分の技術を生かす仕事として割り切るしかないだろう。プロとして割り切れる訳でもなく、好奇心で盗聴仕事をする同僚を非難する主人公は何故盗聴の仕事をしているのか?偽善的で、中途半端で、往生際の悪い作品。<2017/3追記>10年ぶりの再見だが、中身を殆ど覚えていなかった。記憶の曖昧さとは恐ろしい。これはサスペンスではなく、主人公が妄想的に追い詰められていく、作品なんだが、その過程の描き方が冗長でテンポも悪い。が、自分がやっている事は他人もやっているに違いないと妄想し、不安感が増していくのは悲劇でもあり喜劇でもある。その象徴がラストのぶり壊しなのだろうか。前回よりはプラス評価。 |
《改行表示》48.コッポラの映画なので期待したが、華やかさは無く地味。 観る姿勢が違っていたので、きちんと評価しにくいが、自分にとっては得るもの少ない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-25 22:16:49) |
47.《ネタバレ》 主人公が盗聴のプロなのに、自分の仕事が誰かに悪影響を及ぼすのではと心配するというのは、どうも納得できない。そういう点ではリアリティゼロ。だからなのか、冒頭から長回しでドキュメンタリー・タッチの演出になっています。サスペンスとしてはまあ普通。ドラマとしてもそこそこ見られる。後半の夢か現実かわからないような描き方は、前半と対比させたのでしょうが、それほど面白いわけではないです。とりあえず、この作のテーマであろう「都会人の孤独」(1970年代の映画にありがち)は、よく出ていたのではないでしょうか。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-20 19:46:26) |
46.《ネタバレ》 狂気じみたエンディングが好きですがそれまでの彼でも十分注意深かった人であったはずなのに、なぜ素人からでも想像できるような軽率な行動を取ってしまったのか。ちょっとの油断とミスが・・・でしょうか。今から見ると石器時代の器具に思えるような道具が出てきますが、それも楽しいです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-24 14:51:04) |
45.静かな緊張感が続く良作でした。日本の梅雨時を思わせるジメジメ感、ジョークの1つも出てこない暗さ、ハリソン・フォードの不気味さもいい。しかし最大の謎は、ロバート・デュバルがなぜノンクレジットなのかということ。たしかに出番は少ないが、「カメオ」と呼ぶにしては、終盤のおいしところをごっそり持っていったように思うのですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-24 01:50:39) (良:1票) |
44.地味な内容だけど、盗聴業者の葛藤や苦悩がよく描かれている。結構サスペンス色もあるし。女性との会話はちょっと冗長だったような。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-27 08:57:53) |
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43.《ネタバレ》 ○繰り返される盗聴音声が徐々に明瞭になってくる構成がサスペンス色をより強めている。○結局最後は、盗聴する側が盗聴され追いつめられるという皮肉なエンディング。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-17 22:05:28) |
《改行表示》42.“盗聴”という現代社会の病巣を抉り出すとともに、製作当時のアメリカの自画像を描く。昨今のスノーデン事件等を考えれば、より深刻な将来を予言するかのような作品だ。 男女二人をめぐる公園での盗聴シーンを繰り返し、少しずつ会話を明快にする演出は秀逸。むくつけき男どもや魅力に乏しい女たちの中で、二人を演じるF・フォレストとC・ウイリアムスは隠し味的な味わい。盗聴特有の音の演出やジャズの使い方も効果的だ。 主人公の輝かしい実績とは裏腹に、内面に抱える孤独感や苦悩が描かれる。盗聴する側が逆に盗聴されて動揺し、追い詰められる皮肉。その強迫観念から苛立っていた精神が徐々に崩壊し主人公の焦燥感も頂点に達するが、やがてサックスに安らぎや救いを求める。プロなら覚悟しろよと言いたくなるが・・・。終盤のどんでん返しは平板な印象。 サスペンスや恐怖の味わいはあまり感じられず、社会派ドラマと受け止めた。アスファルト・ジャングルの中の孤独、人間性の喪失・・・ベトナム戦争で疲弊したアメリカ国民の心情やウォーターゲート事件とオーバーラップする。 映画全体を覆う暗さは如何ともしがたく、好きな映画ではない。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-19 20:39:05) |
41.《ネタバレ》 前半の、同じ会話と同じ公園のシーンが執拗に繰り返され、そこからじわじわと次の展開が浮かび上がる構成力はなかなか。後半は違う世界に行ってしまい、結局何がしたかったのかはよく分からないのですが、74年の時点でこういったサイコ/一人称妄想系サスペンスに正面から取り組んでいたという点は、評価すべきかも。いろんな有名作品の源流が、実はここにあるのかもしれません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-07-09 02:16:40) |
【マー君】さん [DVD(字幕)] 3点(2015-11-15 12:31:08) |
39.全編を支配するコッポラ仕様の映像美。さすがさすがと私は唸りっぱなし。70年代の空気の重たさ、社会の閉塞感とこの人の映像センスはなんてぴったり合うんだろう。G・ハックマンの部屋を定点カメラで捉える、その一コマが額縁に入れたいほどの美しさ。夜の灯、影、“盗聴”という行為の密やかさ。オチは驚くほどの捻りもないし、はっきり言って雰囲気だけで持っている感もあるけど、この陰気で後ろ暗いテイストが私の心の明るくない場所に妙に響いて、こっそりお気に入りリストに入れている映画であります。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-20 23:48:08) |
《改行表示》38.久しぶりにつまらない映画を見たー… 地味でテンポが遅くて、予想外の展開は起きず、起承転結の時間配分が上手くいっているとも思わない… どうしてこんなに点数が高いのか、理解できませぬ。ゴッドファーザーとか苦手なジャンルなのでこの監督の作品は多分初めて、そしてこれからも見ることはないだろうなー。娘の方が自分には合う(笑) 追記、コッポラ(父)の作品は今作以外にも「地獄の黙示録」を見たことがあった。 授業で強制的に見せられたのだが、そんなに面白いとは思わなかったなぁ…スケールの大きさは感じたけども。これで、これからも見ないであろう監督の1人に(笑) |
37.《ネタバレ》 人が集まっている公園での盗聴から、その内容にG・ハックマンがとらわれて行く前半はとてもおもしろかった。G・ハックマンが偏執して精神を持ち崩していく後半は、盛り上がりにかけた感がありました。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-03-04 20:37:14) |
36.非常に印象に残るラストシーン。ただそれ以外はあまり心に残らず。 【akila】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 17:12:00) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 盗聴のプロフェッショナルが興味を持ってはならないはずの盗聴の内容に首を突っ込んでしまう。その結果他人のプライバシーを商売道具にしていたはずが自身のプライバシーが覗かれているのではないか?と精神的に追い詰められていく。面白味を感じる話ではなく鑑賞後の後味も良くないので好きな映画ではないですが、積み重ねられていくじわりじわりと追い詰められていく過程の描写も、演技、その風貌も見事にハマッていたジーン・ハックマンも非常に見応えがありました。本作が公開された頃のアメリカはウォーターゲート事件で揺れていた頃ですね。当時のアメリカでは物議を醸したのではないでしょうか。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-18 00:08:54) |
34.ビッグネームが並んでいて、カンヌ映画祭グランプリ受賞作ですが、認知度がいささか低いのではないでしょうか。フランシス・コッポラ、ジーン・ハックマンらのキャリアをたどり、こんな作品もあったのかと気づいて見てみたら、ちょっとびっくりといった映画だと思います。面白いです。未見の方に、私は強くお勧めします。 【ジャッカルの目】さん [試写会(字幕)] 8点(2010-09-25 00:49:04) |