《改行表示》12.登場人物が極端に少なく、ポール・ウォーカー演じる主人公の男が運転するクルマから出ることはほとんど無い。 さらにこのクルマに搭載されたカメラのみで撮影というアイデアで勝負という作品。 敵の動きをカメラがとらえる機会も当然限られてしまい、これだけ状況が限定されてしまうと飽きがきてしまう。 限定された状況の中、いかにカーアクションで魅せるかという作品でもあると思うのですが、 邦題の通りずっとクルマで逃げている割にはカーアクションが少なく、物足りない。 今回の事件とは無関係な男が主人公の巻き込まれサスペンスでもあります。 こういう場合、主人公は犯罪とは無縁の普通の善人でいいと思うのですが、この男がムショ帰りという設定も微妙。 80分が非常に長く感じる作品でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-01-07 22:37:50) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 妻を迎えに行くために空港で借りた一台のレンタカー。しかしそれは手違いで用意されてしまった別の車だった。助手席から見つかる謎の拳銃。後部座席には手足を縛られた見知らぬ女が……。突然、国家レベルの陰謀に巻き込まれてしまった主人公は徐々に抜き差しならない状況へと追い込まれていく。 サスペンス仕立てとはなっているものの、作品の牽引力としてはテーマ性より視覚にうったえかけるところが大きい 。近頃よくみられるフラットに加工されたデジタル映像は美しいが、映画というよりはまるで次世代ゲーム機の映像でも眺めているかのようでワクワクしない。 映像だけでなく全体的に感覚的な表現が多いせいで、つかみどころがなく夢のようにぼんやりしている。 主人公ですら、いったいどこの誰で、どういう職業なのか説明はないし、迎えにいくはずの妻の姿もなぜか最後まで登場しない。もはや完全にひらきなおっているのだろう。だが、あえて本作ではそういった現代映画の避けられないあいまいさの中に積極的に活路を見出そうとしたのだと思いたい。 たとえばそれは本作の特徴である斬新なカメラワーク。 視点のほとんどが車内からとなっている点にもあらわれているように思う。主人公がガラス越しに眺めるヨハネスブルグの風景は、車内で巻き起こる事件とは対照的に徹底的にリアリティが削ぎ落とされている。その土地に暮らしている人の生活の匂いは遮断され、その表面的な美しさだけがしつこく強調されている。 また、主人公が道を尋ねようと窓から呼びかける声はうまく届かないし、逆に内側に忍び込んでくる他人の手にはナイフやピストルが握られている。 つまり一枚の窓ガラスを隔てることで内と外のコントラストを意図的に作り出し、(不本意ながら使わざるを得なかった)あいまいな映像や表現を外側へと追いやることによって異なる世界とうまくコミュニケーションできない主人公の孤立感を際立たせようとしたのではないか。 ところで、映画を見終わったあとにタイトルが「逃走者」ではなく「逃走車」となっているのに気がつきハッとさせられた。たしかに細かな違いだけどその方が作品に忠実だと思う。なんだか気の利いたシャレのように思えてきてちょっとクスっときた。 【月の】さん [地上波(吹替)] 5点(2016-03-05 11:07:00) |
10.《ネタバレ》 フル塗装やってもらったんはいいが、真っ赤かい! それって目立ちすぎやん そーれ見ろ言わんこっちゃない ソッコーで見つかってしまったですやん 意味がない! タイトル、逃走車じゃなくって塗装車だったならよかったのにとか思ってしまう。そうだ いっそ今からでもいいから塗装車にしてしまえ 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-26 18:11:25) (笑:1票) |
9.なんだか映画研究会の学生の作品を観た感覚。いや、そういうと語弊があるかもしれませんが、学祭でたまたま観て、「うん、なかなかいいじゃん」くらいの感覚だった。いろいろアイデアは詰め込まれているが、それらを裏付ける根拠がことごとく甘く、何故の嵐。監督のせいなのか脚本のせいなのか、はたまたプロデューサーのせいか。あんなに短い尺ですら長く感じた。あの程度の話なら30分か45分くらいの短編に圧縮した方が絵にもスピード感が出て良かったかも。でもまぁ終わり方は嫌いじゃないです。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-08-06 23:43:18) |
8.《ネタバレ》 車内からの映像がメイン。あんまり観たことがない視点だったので驚いた。だけど肝心のカーチェイスは車内からだとイマイチ迫力がない。それでも主人公のドタバタ感は存分に感じられた。ただどんな手違いで車を間違えたのかは疑問。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-01-23 01:16:09) |
7.《ネタバレ》 『M:i:Ⅲ』は、主人公イーサン・ハントの妻が囚われているショッキングなシーンから始まります。いきなりクライマックス。インパクトは絶大です。さらにどのような経緯で絶体絶命の窮地に追い込まれたのか、観客は興味を惹かれるワケです。ミニ予告編を本編に取り込むようなもの。ツカミとしては効果的な手法と言えましょう。ただし、マイナス面もあります。大切なハイライトシーンを晒してしまうこと。『M:i:Ⅲ』の場合は出し惜しみする必要がない程見せ場は盛り沢山ですし、その後の展開も二転三転するので全く問題ありません。しかし本作の場合はどうでしょうか。時間軸を巻き戻し、物語再開。でもすぐさまトラブルが発生し、冒頭のカーチェイスシーンへの繋がりは容易に想像出来てしまいます。また、セールスポイントとなるはずのカーチェイスが少ないので(!)同じシーンを“2度観させられた”という感覚になり兼ねません。正直言って、本作では奇策を打つメリットは無いと感じました。いや、もしかしたら貴重なカーチェイスを2度使用することでアクションの嵩増しを試みたのだとすれば、辻褄は合いますが、そんな映画が面白いはずもなく……。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-22 18:28:48) |
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《改行表示》6.《ネタバレ》 主演のポール・ウォーカーさんの事故死のその日に偶然観ました。「ワイルドスピード」シリーズの新作を撮影中だったということで、自動車事故死は皮肉です。しかもハンドル握ってなかったみたいですし、さぞかし無念でしょう。まずは合掌。 作品的には、カメラが終始車内に据え置きになっていて、基本的には主人公も車内に居るというのは、最近流行の言い方からすると「シチュエーション・アクション」とでも言うんでしょうか?低予算目当てと思われそうですけど、新たな演出へのチャレンジ感が感じられます。 ただ、折角のチャレンジが今ひとつ生きてないかな?冒頭シーンで主人公は事件に関わらないでも済む訳で、違法に出国した身なんだから、ここはさっさと逃げるべきだったと思うんです。そうすれば奥さんにも逢えたし、強制送還されちゃうにしても何とか夫婦関係をやり直せたかも知れない。つまりは感情移入出来ないんです。他の作品に倣えば、車外に出たら撃たれるとか爆発するとか人質の命が危ないとか、いろんなパターンがあると思うんですよね。それなのに主人公本人の選択でわざわざその車に乗り続けてる。そこんところが納得出来ない。一番重要なポイントなのにね。 と言う訳で、尺も適当だし、そこそこサスペンスしてるし、決して退屈することはないんだけれど、6点献上が限界かな? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-01 19:03:01) |
5.“全編車載カメラ”なんていう売り言葉、すでにイヤな予感がしてしまう。多分、低予算を逆手にとり、いわば製作上の制約を別の制約で中和しようというやり方なんでしょう。イヤな予感してるんなら観るなよ、と言われそうですが、スミマセン、最近ちょっと疲れ気味なもんで、とりあえずこういう、中身無さそうでも小粒で活きの良さそうな作品に流される、自分の弱さ。さて実際、1台のクルマを中心に描くというこの構成が制約となり、という以前に、そもそも、この構成を深掘りするだけの脚本上のアイデアが伴わず、企画倒れの印象は否めません。主人公が逢いに来たという妻との関係もまともに描かれなければ、車の同乗者との関係もコレといって描かれることなく、同乗者は退場してしまう。スピード感どころか映画はしばしば停滞し、一本調子。これについては、映画前半と後半で主人公を色分けするような事もしていないポール・ウォーカーにも、責任があると思うのですが。まあしかし、文句言うのもこのくらいにして、いいじゃないですか、たまにはこんな映画も。それにこの作品、ヨハネスブルグを舞台にした、というだけでも、しっかりと独特の味付けになっているんじゃないでしょうか。街の落書きやスラムの荒れ果てた感じ、異邦人である主人公や我々の目には、一見すると不気味に映り、よそよそしい黒人たちにも非常に距離感を感じるのだけど、この辺りの描写が伏線となっており、主人公が車の塗装を依頼するシーンで活きてきて緊張とユーモアをもたらす。別に脚本がノーアイデアという事は無くて、上手いところは上手いのです。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-11-24 08:12:05) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 巻き込まれ、知らない街で指名手配。主人公大変です。車を塗装してくれた役者さん好きです。「全部、燃やしてしまえ~」で、気持ちが落ち着いたところもよい。スーパーマーケットに突入しちゃうのも面白かった。 【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-11-14 00:14:38) |
《改行表示》3.低予算でもそれなりの映画が作れるということもあって、ワンシチュエーションでのサスペンスアクションはここ数年多く製作されていますが、たいていは盛りの過ぎたスターが出演するVシネマです。そこに来て、現役のスターであるポール・ウォーカーが製作までを兼任し、さらには自身の出世作を連想させるカーアクションを中央に据えた映画とくれば、ジャンルの中でも頭一つ抜けた出来を予感させるところですが、これが完全に期待はずれの駄作でした。。。 本作の脚本はネタの詰め込みがとにかく甘く、エンドロールを含めて85分というコンパクトな上映時間でありながら、中弛みをするというどうしようもない事態を引き起こしています。劇中に起こるイベントの数が少なすぎるのです。また、巻き込まれた主人公の動機付けが弱いために、ダメ男が正義に目覚めるというドラマとしての感動も薄くなっています。さらには、社内の様子しか映さないという監督の試みも完全に裏目に出ており、視点が固定されてしまったためにカーチェイスの迫力は半減しているし、俯瞰ショットを使えないために、主人公がどれほどの包囲網の中にいるのかもよく伝わってきません。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 4点(2013-09-30 01:03:04) |
2.《ネタバレ》 全編ほとんど車内からの撮影ということで、これなら予算と手間が省けるから作り手としてはいいだろうなとは思うのですが、そのせいか映像的にはほとんど面白味のない、主人公のアップばかりの画になってしまっています。いやまぁ、最近はワンシチュエーション映画も増えてきてるし、アイデアとしては悪くはないのですが、いかんせんストーリーがショボすぎるんですよね。そして理不尽な状況に巻き込まれる主人公も不憫なだけだし。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2013-07-04 20:38:17) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 圧倒的に詰まらない。アイデアは良いと思います。車の中のみでサスペンスアクションを作ろうとする気概は感じました。まあこの手の映画では過去に偉大な作品『激突!』があるのですが。 しっかしこの手の巻き込まれサスペンスで主人公が余りにもアホなのは観ていて辛いです。「なんでそんな手を使う?他にもあんな手やこんな手があるだろ。しかも自分から巻き込まれてどうするんだ」って展開のオンパレードで、主人公を応援したい気持ちよりどうでもいい気持ちの方が終始強くなってしまいました。しかもそんなアホな主人公がどうやって困難を切り抜けていくかというと、殆ど運だのみ!警官の職質のシーンに関してはアホらしすぎて笑えもしなかったです。ということでこの手の映画はやっぱり脚本が非常に重要なファクターなんだと実感しました。 アクションも大変ヌルく、法定速度以下でしか撮っていない様なカーアクションには心底ガッカリ。車のスピードの遅さを編集で誤魔化そうとしている分、画面がとにかく見辛いのも悪印象でした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 1点(2013-04-21 09:42:57) |