196.《ネタバレ》 人間が性、性(さが)を恥じることなく全て丸出しにしたらこんな事になります。背景の戦争だって人間のさがでしょう。ここの人たちは男も女も子供も、みんな理性が無い。主人公のマレーナだけが唯一まともです。マレーナ以外の人間はみんな世間の喧騒を表した背景みたいなものなんでしょう。戦争によって身内を次々と亡くし、孤独になってもたくましく生きていかなければならない。美しさと悲しさが共存した彼女をモニカベルッチが完璧に演じています。セリフが少ないのがまたいい。本当に孤独な人間はペラペラしゃべりません。いつも背中に哀愁をまとって歩く後ろ姿だけが雄弁です。。辛いことがあってもまた戻って来たラストシーン。美しいシチリア島の景色と溶け込むように、またさっそうと歩く姿は、ちょっとだけ救いがあって、良かった。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-03-21 15:26:05) |
《改行表示》195.《ネタバレ》 そして少年は大人になる・・ それじゃ銀河鉄道999じゃないかよぉ・・ そうか!メーテルのモデルは、マレーナみたいな 夫が戦争に行ってる未亡人(?)だったのかもしれないね・・ トルナトーレ、見事! 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-08 14:42:19) |
《改行表示》194.《ネタバレ》 重い内容だけど、随所でコメディタッチ。 話も分かりやすいので、見やすい。 後味も悪くなく、映画としてよくできていたと思う。 モニカ・ベルッチは「戦時中に懸命に生きる未亡人」感がよく出る好演だった。 噂や陰口に踊らされるのは良くないですね。 人間は怖い。 余談ですが、ムッソリーニの銅像の頭が割れただけで長ズボンを買ってもらえたのは、 あまり深く考える必要はないのか。 【2年で12キロ】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-09-18 10:13:17) |
193.《ネタバレ》 初恋というのは、単に美しいだけではなく、往々にして、同時にアホでマヌケだったりするものです。それが嫌みなく両立してまとめあげられています。また、年上の憧れの人というのはいつまでも美しいままでいてほしいものですが、この話ではそれが容赦なく裏切られ続けるところが、切なくて良い。その中で、導入部分では500%エロ目線でしかなかった主人公が、ちょっとずつ変化していく語り口が巧妙です。2人の現実の会話はラストだけ(そしておそらく両者の生涯でこの一瞬だけ)というのも、ある種定石手段とはいえ、実際にやってしまえるのは偉い。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-01-11 23:23:12) |
《改行表示》192.序盤は少年の青春描写が強くストーカー染みた展開にくだらないと少し感じてしまったが終盤は引き込まれるものがあった。 モニカ・ベルッチの美しさにつきますね。うん。 |
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190.《ネタバレ》 少年の眼を通して、マレーナの転落人生を描写。マレーナをみんなで殴ってからの、髪切りリンチが強烈。面白い作品ではない。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 5点(2014-05-04 01:13:43) |
《改行表示》189.《ネタバレ》 ガンダムもZまで、年上に恋する少年が主人公でした。 少年映画+年上女性+イタリアの情景で、この映画は最高です。 また、エンニオ・モリコーネの音楽ですから、安心してみれます。 大体少年の視点から見た世界といった映画は外れません。 モニカ・ベルッチが名演! また、息子に商売女をあてがう父も名演! 【T-zen】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-08-17 23:17:52) |
188.前半だけ見てたら5点か6点くらいの映画だと思っていたが、後半はずいぶん良かったし感動した。ただの青春映画ではなく、戦争という時代背景があり、歴史に翻弄された女性の物語でもあるわけだ。少年がマレーナに話をしたのは最後だけで後は全部空想だったのだろうと思う。心に残るラストだった。ところで少年が探し求めた曲、"Ma l'amore no"という曲らしいが、歌っているのは誰だろう。映画ではアリダ・ヴァリだと言ったがどうも違うような気がする。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-05 13:15:11) |
《改行表示》187.映像と音楽がとてもきれいな映画。 前半は「青い体験」をちょっと品よくさせた青春映画という感じだが、少年視点でお話が展開されることもあり、同じような妄想シーンが続いてちょっと飽きた。 余計なシーンをカットすれば、一時間でも十分通る。 終盤からラストにかけては、切なさが表現できていてよかった。 ヒロインも魅力的だったが、少年の大きな瞳も印象的。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-16 10:27:22) |
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186.《ネタバレ》 ○なんか薄い印象の映画。○モニカ・ベルッチの色気。環境や時代に影響される主人公。戦争と群衆心理。コンパクトに描かれているんだが、それなりになんだな。○家族シーンなどトルナトーレらしい。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-08-22 23:24:18) |
185.《ネタバレ》 年上の女性に対する少年の淡い恋心を描いた作品と聞いていたので、ほんわかとした雰囲気の映画なのかなと思ったら、主人公は少年ではなく、少年の視線で描かれたマレーナの悲惨な人生でした。観終わったあと、どんよりと暗い気持ちになりました。リンチのシーンはあまりにも壮絶でドン引き。少年の父親の存在など、コメディ的な演出もありましたが、やはり全体的に漂うマレーナの悲惨な運命や人間の醜さを描いた重々しさに押し潰された気がします。ラストは、うまくまとまった感じもありますが、個人的にはあまり好みではありませんでした。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-19 16:27:27) |
184.《ネタバレ》 少年の妄想と成長のバランスが秀逸。リンチ後、市場での再会の挨拶は、それでも受け入れてくれた夫への感謝の上にあるマレーナの生への決意だが、あの主婦からはそれが見えていないというアンバランスさと滑稽さ。濃縮した社会を通じて「人間」のあり方を考えさせる良作 【楊秀清】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-23 18:44:16) |
183.自戒をこめて、そんなもんだよなあと思いつつも、それしかないガキがうっとうしい。 【ねこひばち】さん [DVD(字幕)] 1点(2011-09-14 20:40:21) |
【*まみこ*】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-08-11 18:25:01) |
181.《ネタバレ》 あまり好みでない作品でした。少年に懐かしいものを感じることもなく心地よくない描写もあったというのもありますが、何よりマレーナが気の毒で見るのが辛かった。ただ後味は良かった。マレーナと夫が町に帰ってきて歩く姿は逞しく希望を感じたし、少年のマレーナに対する気持ちの変化もすっきり受け入れられるもので良い終わり方だったと思う。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-16 00:46:19) |
180.《ネタバレ》 勝手に「青い体験」的な映画と思っていた自分は大馬鹿野郎でした。いや、途中まではそんな流れだった。主人公のマレーナに対する憧れの根底にあったのは純情ではなく劣情で、マレーナの周囲で彼女を揶揄する男どもと本質は変わらなかった。しかし、戦争が始まると様相が一変する。ストーキングするほどマレーナに執着していた主人公は、奇しくも未亡人となった彼女の苦悩をストーキングすることになった。肉体への憧れが、心情の共感へと変化する。性欲の対象でしかなかったマレーナの心の内側を覗くことで、周囲の大人たちの醜い部分を客観視する視点が生まれる。それも大人への階段だった。彼があと数歳年長であれば、ストーリーは違った展開を見せたかもしれない。でもマレーナの味方だったかどうかも怪しくなる。彼は見ていることしか出来なかったが、だからこそあの年代の少年の成長を切り取った作品だと感じられました。コメディチックに進んでいた序盤が違う映画と感じられるくらいに、集団リンチの描写は容赦なく凄まじい。社会を律していたコードが変わる瞬間、普段は隠れている人のネガティブな感情が露わになる。監督は意図して人の醜い部分ばかりを抽出しているように思えます。でも不思議と後味の悪さが無かった。主人公の成長が救いになっていることもありますが、醜い部分も含めて人を描いているスタンスに潔さを感じたからでしょう。ちなみに、二次大戦中のイタリアを描いた作品って観た記憶がなかったけど、敗戦後にアメリカ軍を迎え入れる街の様子は、まるでドイツから解放されたパリのような歓迎ぶりでした。日独と同盟国でありながらも、戦争に対する国民感情は随分と違っていたようです。それを知ったことも収穫でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-29 01:39:58) (良:3票) |
179.女って怖いなあ。マレーナじゃなく、周りの。 【noji】さん [地上波(吹替)] 5点(2011-01-01 22:59:02) |
178.《ネタバレ》 戦争に翻弄されたマレーナという一人の女性を、少年の目から描いた映画のように感じました。様々な要素が含まれていると思いますが、やはり人間の生々しさにはちょっと目眩がしますね。未亡人になったマレーナに手を出そうとした男たちが俗に言うエリート階級の人間だけであったり(あれだけ野次っていた町の男たちは手を出せず)、娼婦に落ちてからようやく町の男たちが手を出せるようになる。最終的にはドイツ軍の軍人まで相手にするようになる。ころころと転落していった後、ドイツ軍の敗北でとうとう女たちの嫉妬が爆発してリンチを受ける。とばっちりを恐れる男たちは傍観するだけ。という転落の構図の悲しさを、性欲と愛情の区別のつかない少年の目から見ることでコメディ的に見せたのは監督の手腕だと思います。最後、リンチをした女たちが市場でマレーナに声をかけますが、娼婦に転落しただけでなく、容姿も衰え、体型も崩れた上に負傷兵である夫を抱えたマレーナが地べたに這いつくばるような立場になって初めて施しという名の受け入れを与える人間の醜悪さ。冒頭、レンズで焼き殺されたアリはマレーナの暗喩ですよね。対等ではまだ足りず、蔑まれるような立場にならなければ受け入れないという場面には嫌悪感しか残りませんでした。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-11-19 19:16:59) |
《改行表示》177.少年の思春期を表現した青春映画だと思っていましたが、エンターテインメント性は少なく、悲哀な感じがする映画です。覗き見るシーンがありエロさを求めてしまったいたのが大変恥ずかしいです。エロさはまったくありません。乳はみれますが… シチリアのきれいな町並みがきれいに映し出されて圧巻ですが、内容を単純化すると、マレーナへのいじめの映画としか見れません。現実ともかけ離れすぎている気がして、やっぱりエロさを求めてしまうだけの映画の気がしました。 【杉下右京】さん [地上波(吹替)] 5点(2010-11-16 08:49:54) |