12.《ネタバレ》 記憶探偵――。それは他人の記憶の中に入り込み、その人にしか知り得ない無意識下の真実を探り出すことによって、世の中に溢れる様々な難事件を解決へと導き出す特殊な職業だ。業界最大手の一流企業、マインドスケープ社に所属するジョンもそんな記憶探偵の一人。ところが2年前に妻を亡くしたショックから、彼は長いスランプに陥っていた。このままでは妻の思い出が沢山詰まった家まで売り払わないと明日にも破産してしまう。ジョンは上司に掛け合って、記憶探偵としての仕事を何とか廻してもらうのだった。「大富豪の一人娘がもう1週間も飯を喰ってない。きっと過去のトラウマが原因だ。ジョン、どうだ?簡単な仕事だろう。すぐに向かってくれ」。藁にも縋る思いですぐにその大富豪の邸宅へと向かうジョン。そこには謎めいた言動を繰り返す16歳の美しい少女、アナが待っていたのだった。彼女のトラウマの原因を探るため、ジョンはすぐさま彼女の記憶の中へと潜り込んでいくのだったが……。他人の記憶の中に自在に入ることが出来る特殊な能力を持った探偵が彷徨い込んだ、そんな一人の少女の深層意識という名の迷宮を濃厚に描き出すダーク・ミステリー。クリストファー・ノーランが生んだ傑作『インセプション』が公開されてから、こういう人の深層意識の中へと潜り込んでいく系の作品がやたらと流行ってますね~。でも、その多くは『インセプション』とは比べるべくもない駄作ばかり。本作もその例に漏れず、『インセプション』のような世界観を頑張って構築しようとして(主人公の妻が記憶の世界に留まり続けて鬱状態から自死へといたったという設定なんて、そのまんまですやん笑)、見事なまでにお話が破綻しちゃってます。クライマックスで種明かしされる事件の真相も「いやいやそんな馬鹿な」と呆れるようなもので、僕は思わず失笑しちゃいました。ラストのハッピーエンドなんて、無理やり捻り出した感が半端ない。そして、こういう作品の一番の肝となるのはやはり主人公が彷徨い込む精神世界をいかにセンスよく映像化しうるかどうか。確かに、監督がゴシック趣味全開の少女ワールドを濃密に描き出そうと頑張っているのは分かるのだけど、うーん、残念ながら僕はそんなにセンスを感じませんでした。こういうのを観るといかにクリストファー・ノーランが天才かがよく分かりますね。記憶の中に入り込まれるアナという少女を演じた子がなかなかの美少女で、そんな彼女が太ももムチムチのホットパンツ姿を惜しげもなく披露してくれたことを考慮して+1点しときます。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-08-15 09:22:40) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 M・ストロングが美少女に振り回されっぱなしのナサケないおじさんになっちまってる・・。あーあ。なんでこう男の人は”魔性の”美少女に弱いかね。記憶を辿らずとも、彼女が嘘ついてんの一発でわかるじゃないですか。私は女だからこの娘の言うことより、周囲の証言の方を信用したよ。しかも、記憶を自分で改ざんできるのなら、そこへ潜る意味無いじゃないですか。物語の大前提を自己否定しちゃってる。 映像はダークで思わせぶりに妖しいのですが、話の骨格に突っ込みどころが多くてノレないです。あの娘16才で家を出たはいいけど、どうやって自活すんのかな。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-18 17:34:20) |
10.この映画、アメリカでは恐ろしく興行収入が少ないですが、それに反してよくできた映画です。主演のふたりは素晴らしいし、脚本もよくできていると思います。しかしながら展開に幅がないため、小品といった印象を残します。 【ヒエログリフ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-03-10 01:47:10) |
9.《ネタバレ》 インセプションみたく幾層にもなったりしないなあと思っていたらちょこっとありましたね。ラスト看護師を尋ねるのは少しがっかりでした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-03-07 11:06:44) |
8.《ネタバレ》 主演の二人が素敵で映画の雰囲気も良いのですが、ストーリー展開は微妙でした。「記憶探偵」という概念を作ったのだから、普通では解けないような謎解きが欲しかったです。主人公が騙されたというオチにするから問題解決の筋書きをガチにしなかったのだと思いますし、私たちも見て損したと思います。タイッサ・ファーミガは可愛いですがつまらなかった(その2)です。 【DAIMETAL】さん [インターネット(字幕)] 2点(2016-01-14 02:05:23) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 妻を亡くしたショックからまだ立ち直っていない、自身も不安定な精神状態にあった記憶探偵ジョン。 結局は彼は嵌められる運命にあるんだろうな・・・。というのは普通に想定される落としドコロ。 それだけならアナは目の前に現れた中年男をいいように利用し陥れただけで終わってしまう所ですが、 ラストの“thanks you”には思わずニッコリとさせられました。 最後にこれがあると無いでは鑑賞後の余韻が全然違うものになっていたでしょう。 ミステリアスな作品の雰囲気にアナ役のタイッサ・ファーミガがピタリとはまっている。 彼女を見たのは多分初めてだと思いますが、今後注目の1人になりそうです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-27 01:22:29) |
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《改行表示》6.《ネタバレ》 曖昧で操作も可能な記憶という題材、トラウマを抱えた中年探偵、IQの高い美少女。 もうこれだけで、あぁ、この探偵は美少女にいいようにしてやられるんだな、と思って見てしまうわけです。 だから、ミステリーとしては余り面白くなかったのですが、どこから操られたのか、どこまでがジョンの記憶なのかを考えながら見てたので、そういう意味では楽しめました。 また、アナがちゃんとジョンの冤罪を晴らして、ジョンも新しい生活へ踏み出せハッピーエンドだったので後味は悪くなかったです。 【nanapino】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-20 22:24:43) |
5.《ネタバレ》 結局アナはあの家を飛び出したかった?それがオチなのか?でもその後彼女はどうやって生活していくんだろうか?警察に捜索されてないのか?う~ん・・・なんか色々と疑問の残る結末だな~・・・。それとマウシーは存在してたよね。別人だったけど。なのになんでいなかったって言ったんだろう、あの同級生。観ている途中からこれきっと記憶の中なんじゃないか、て思ってたら案の定な展開に少々ガッカリ(´ω`) インセプションには遠く及びませんwww |
4.《ネタバレ》 人の記憶の中を垣間見ることができ、その力を使って事件の真相を究明する探偵がいるという世界。この設定を序盤に説明された時点で、「人間の記憶ってあやふやだし、都合のいいように勝手に書き換えることもできるし、こんな能力ってどれほど確かなものなんだろう」という素朴な疑問が湧き上がる。そう思っていたら、案の定な結末。ミステリーですから、謎が明かされれば「なるほど~」といった感じでカタルシスが得られるものだが、本作の場合は「う~ん、、、」という、どうにもすっきりとしないオチであります。なのでミステリーとしては正直微妙なのですが、その結末にもっていくまでの語り口は上手かったのと、少女が美人さんだったので、それで最後まで集中して観れた、という感じです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-03-08 21:10:46) |
3.《ネタバレ》 上映始まって暫くして、相手の心に入り込む設定と主人公のトラウマがらみから「インセプションに似ているな~」と思ったら、もう映画の小ささが気になっていまいました。途中で創作記憶の疑いを主人公自らバラすから、あとはひたすら「アナ役綺麗だな~」と見ていました。オチもあやふやで、もう一ひねり欲しいところ。アナ役のタイッサ・ファミーガのカメラ目線の演技に見ているこっちも騙されて+1点! あと題名は原題そのままの方が良いです。 【Banjojo】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-11-03 18:52:08) |
2.《ネタバレ》 『記憶探偵と鍵のかかった少女』という邦題は、ミニシアター系でひっそり上映されていそうなタイトルだなぁと思いました。人の記憶の中に潜入できる探偵。それが社会的に認められた存在で、政府から承認を受け、高い証拠能力を持っているという設定は面白い。記憶というのは曖昧で、自分の都合の良いように解釈していたり、事実と違う事を事実と思い込んでいる場合が多々ありますからね。その思い込みで、小悪魔の雰囲気を持つ天才少女に翻弄され取り込まれ、「彼女を信じたい」と強く思い込んでしまい、記憶をいじった際に出る繕った部分に気づきながらスルーしてしまった心にトラウマのある探偵。ウォーミングアップと楽勝の仕事のつもりでやって来たんでしょうが、彼女にとっては鴨が葱を背負って来ただけでしたな。記憶に潜るセッションすら操るようになった少女はかなり狡猾な策士ぶりでしたわ。妻を自殺で亡くしたトラウマありの探偵にはちょっと酷な相手でした。ただ、彼女のおかげで主人公は過去のトラウマを払拭できたし彼女は自由を手に入れた。ハッピーエンドで良かったなと。少女を演じたタイッサ・ファーミガはまだ20歳ですが、画面に映えてて存在感たっぷりで良かったです。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-10-04 01:35:17) |
1.《ネタバレ》 最初に断っておきますが、ミステリーとしてはかなり微妙な出来です。でも私は好きなんですよ、この作品。何と言ってもアナを演じるタイッサ・ファーミガが素晴らしい。IQがずば抜けているが一風変わった美少女役にぴったりです。この娘に涙ながらに訴えられたらそりゃイチコロでしょう。怪しい。怪しすぎるけど、だからこそ自分が信じなければ、と思わせるだけの説得力があった。そこはこの映画の一番の成功したところでしょう。失敗したところはネタバレになるので省略します。が、一見の価値ありと言っておきます。タイッサ・ファーミガを見るだけでも。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-09-29 23:25:53) |