1.この映画の評価は難しい。深いと言えば深いのだろうが、深ければいいのか?と言いたくもなる。少なくとも新しくはない。こんな映画わりと他にもあるだろうと思う。3時間という上映時間もなかなか辛い。何よりこの映画の舞台がカッパドキアである必要性はどこにあるのかが私にはわからなかった。どこぞの田舎町で別によかったのではないか?「銃が登場すればその銃は発泡されなければならない」とチェーホフが言ったように、世界的に有名なカッパドキアを舞台にするならそこには何か意味があるべきだと思うのだが(私が読み取れなかっただけだろうか)?
本作はパルムドールを受賞しているわけだが、こういう映画は何だかこの良さがわからないと人間として浅いんじゃないかという強迫観念に襲われるから、正当に評価できてない気がする。
まあそれにしても国際映画賞っていうのはどうしていつもこう生真面目なものしか選べないのか。