《改行表示》64.《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 「もし〇〇が無い世界で、自分だけが〇〇を知っていたら」なんて、子どもの頃よく夢想したものです。過去に遡るタイムスリップ映画でよく見られるパターン。本作では〇〇に『ビートルズ』が入りました。ただし時間旅行ではなく(多分)並行世界に飛ばされたお話。昨今SFで流行中の「マルチバース」という概念です。元の世界で仕入れた知識を異なる世界で披露して大儲け。ある意味、情報の並行輸入と言えましょう。ノーリスク・ギガリターン。まさに夢物語でした。しかし主人公は確約された「富と名声」を手放しました。これは偏に「良心の呵責」に耐えられなかった為と推測します。勿論この世界のジョン・レノンは異議申し立てしませんし、真相を知る元の世界のビートルズファンも主人公に感謝こそすれ責めたりしません。そう「良心の呵責」とは自分自身の問題。そんな理由で莫大な富と名声を手放せるの?偽善が過ぎない?と皆さんは思われますか。自分はそうは思いません(あばれる君風に)。むしろ「富と名声」の規模が大き過ぎたのが問題でした。称賛に耐えうる器が主人公には備わっていなかったとも言えます。「過ぎたるは及ばざるが如し」。例えば定食のご飯大盛は嬉しいサービスですが、超特盛は嫌がらせに等しい。喩えが庶民的で恥ずかしいですが、構造的にはこういう事かと。もちろん彼が本物のビートルズファンであった事が罪悪感をこの上なく大きくしました。音楽クリエイターとしての矜持も少なからずあったでしょう。 良心の呵責とは心に刺さる棘です。甘く見てはいけません。なかなかどうして抜けません。きっと誰しも「良心の呵責」に限らずとも「後悔」や「負い目」といった心の棘と共に生きているでしょう。普段は忘れていても、ふとした瞬間にチクリです。これがビートルズの偉業を奪った罪悪感に由来するならば、傷の深さや大きさが分ろうというもの。忘れる暇さえ与えられぬ鈍い痛みが一生続く。小林玉美のスタンド「ザ・ロック」を引き合いに出すまでもなく、致命傷となり得る棘でした。【注意】小林玉美が誰か分からない方は「ジョジョ 第四部 パンチパーマ お前の身長何センチやねん」で検索してみよう! ですから主人公は偽善者でも何でもなく、実に賢明な判断を下したと考えます。ジョン・レノンの最期が頭を過ぎった可能性もありそうです。いずれにせよ「健康」は「富と名声」に勝りました。これはこの世界線のジョン・レノンにも言えることかもしれません。本作のテーマは「健康第一」でありました。違う? (以下余談) 並行世界に存在しなかったもの。「コカ・コーラ」「タバコ」「ハリー・ポッター」その他諸々。きっと調査すれば幾つも見つかるでしょう。こういった事例の中で自身が「発明者」となって富を得ても心が痛まないものはあるでしょうか。例えば「タバコ」も巨万の富を生むことが確約されていますが、ノーベルのような十字架を背負い込むのは勘弁願いたい。「ハリー・ポッター」の再現はそもそも無理。「コカ・コーラ」は再現する意味が無い。そこで私が夢想したのは「ラーメン」です。もし「ラーメン」が存在しない世界だったら・・・。極めてベーシックな「醤油、塩、味噌、とんこつ」を皆さんに紹介したい。これなら誰かの業績を奪うことになりませんし、どうぞ中本さんは蒙古タンメンを、山田さんは二郎を開発してください。みんな大喜びですよね。いや、ボクサーとかボディビルダーには恨まれるかな。ああ相変わらず発想が貧相で泣きたくなります。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 7点(2024-10-30 18:15:17) (良:1票) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 やっぱりビートルズの歌は時代を超えた名曲ばかり。 ストーリーには『ボヘミアン・ラプソディ』ほどのインパクトはなく、よくあるパターンのウェルメイドなハッピーエンドのラブストーリー。 新しい女性マネージャー以外は皆、思いやりのある良い人ばかり。 恋人をジャックに取られた友人が相手を思いやってすぐに引き下がったり、ビートルズの秘密を知っている二人がジャックにただ感謝を伝えに来たり。 設定自体がファンタジーなので、その辺りもおとぎ話的な展開でいいのかもしれないが、あまりにものわかりが良すぎるので、せめて一人くらいは秘密をネタに最初は金をせびろうとするがジャックの人柄に気持ちが変わるくらいの起伏があっても良かった気はする。 全般的に予定調和なのだが、それでもジャックとエリーが朴訥で好感度が高く、友人のロッキー役がとても良いダメっぷりを出している。 そのキャラクターの魅力に加えて、『ボヘミアン・ラプソディ』ではクイーンの名曲が映画の魅力を増したように、ビートルズの曲の力で映画が3~4割増しになっている印象。 【飛鳥】さん [インターネット(吹替)] 7点(2024-07-01 07:28:14) |
《改行表示》62.《ネタバレ》 “Yesterday”『昨日』という意味のビートルズの楽曲。世界規模の謎の停電の翌日、ジャックが初めて歌って聞かせたビートルズの曲。 『もしもビートルズが存在しなかったら?』って、考えてみたらラノベの異世界モノみたいな展開。そうなったら、ビートルズに影響を受けたミュージシャンはどうなってるんだろう?なんて細かいことをチクチクするような映画でなくて、大雑把にその架空の世界観を楽しむ作品だろうね。 ロンドン五輪の時、ポールがヘイ・ジュードを歌った時、若者が「?」ってなったってのを、ネットで見た。「知らないおじいさんが“おい、ユダヤ人”って歌ってるぞ?」みたいな。まぁ日本だと三波春夫とか橋幸夫が流行ってた時代の曲だし、私よりふた回りも若い世代だと、ビートルズやポールを知らないってこともあるだろう。もちろんネットの口コミだから、ウケ狙いのジョークの面が強いとは思うけど。 このロンドン五輪開会式の総合演出がダニー・ボイル。この映画を作ったキッカケは、実はこんなところにあったのかもしれない。だから映画最後の曲はヘイ・ジュードだったんだろう。タイトルはイエスタデイなのに。 さて、ビートルズが存在しない世界で、映画のように過去の名曲がヒットするかはちょっと疑問。BTTFのジョニー・ビー・グッドみたく同じ時代に世に出たなら確実にヒットしただろうけど、今は多様性の時代。ポップス、ロック、EDMと方向性が多岐にわたり、ネット配信でヒット曲のサビしか聞かない時代に、1曲(ヘタしたら1枚のアルバム)で一つのメッセージを表現するビートルズの歌の価値が、通じるかなぁ? またインド系イケメンのヒメーシュ・パテルを主人公にしたのも、どんな意図があったんだろう?14億人市場狙い?ビートルズが売れたのは歌の魅力だけでなく、4人のビジュアル面(アイドルの一面)もヒットの大きな要因だったと思う。ジャック一人じゃジョンとポールのハーモニーは出せないわけだし… あの人が生きていたのは意外性があって嬉しかった。ターミネーター・ニューフェイトのジョンを観たとき以来の嬉しさかな?ここはとても幸せな気持ちになれたわ。でもこの映画はポールがメイン。劇中印象的だった楽曲の多くが、イエスタデイもヘイ・ジュードもレット・イット・ビーもエリナー・リグビーもバック・イン・ザ・U.S.S.R.もザ・ロング・アンド・ワインディング・ロードもポールの楽曲。 映画と違って、今から60年も前に本当に伝説を作って、そして今でも現役で活躍しているビートルズが居るんだよ。って、そんなメッセージにも思えたわ。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-25 22:54:28) |
《改行表示》61.《ネタバレ》 . オアシスが存在しない←分かる。 ジョン・レノンが存在する←まだ分かる。 ハリー・ポッターが存在しない←??? だったのですが、この意味を独自に解釈してみました。本作と同じリチャード・カーティスの脚本(と監督)で『ラブ・アクチュアリー』という映画があるのですが、その中でヒュー・グラント扮する英首相がイギリスの良いところを挙げる場面で「シェイクスピア、チャーチル、ビートルズ、ショーン・コネリー、ハリー・ポッター」と言っています。つまりこのシーンは、「おいおい、まさかハリー・ポッターの存在しない世界でハリー・ポッターを書いて印税ドバドバ映画化ウハウハを狙ってんじゃないだろーな」という、ややシニカルな落ちだったのです。それはそれで観てみたい気もしますが。 【金子淳】さん [映画館(字幕)] 9点(2023-06-30 19:10:18) (良:1票) |
60.設定は興味深く、所々にコメディらしさもあるんだが、なんのヒネリもない予想通りの展開で終わってしまった。もっと主人公が追い詰められて葛藤すれば面白くなったのかも。 |
59.《ネタバレ》 入口の時点で、もう面白くなることが約束されるかのようなフックのある設定。そしてその後は、予想できるコメディの王道を進んでいくわけですが、その中でも、「謎の老人2人」とか「生きていたあのお方」とか、話を一次元上に持っていくセンスが光っています。●ダニー・ボイルとリチャード・カーティスという取り合わせには、一体どうなるのかと思っていましたが、カーティスの脚本は、いつもどおりの安定度ですね。他方、ダニー・ボイル色はほとんどありません。何でこの仕事を受けたのかが不思議になるくらいです。●で、一番まずいのは、肝心の主演の彼が、演技もできてないし、歌も上手くないし、ステージでも別に格好良くないという点です。分かりやすく作品の足を引っ張りまくっています。一体誰がどうやってキャスティングしたのかと疑うレベルです。制作側は途中でまずいと思わなかったのか?●あと、小ネタで一番ウケたのは、主人公のタイトル提案場面で「ホワイト・アルバム」に対し「それは多様性の観点で問題がある」と切り捨てられるくだりです。さらっと毒が利いてるねえ、カーティス先生。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-18 00:15:01) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 アタマの堅い私は、この世からビートルズだけ都合よく消えるという事態の合理的理由をどうしても見出せず、それが最後まで引っかかって馴染めませんでした。夢オチか、もしくは臨死体験オチかとも思ったのですが違うようで。 それから最大の鑑賞目的だったアナ・デ・アルマスが最後まで現れず、盛大な肩透かしを食らった気分です。私が情弱だったというだけの話ですが。まあこの展開なら、登場しなくて正解かなと。 それはともかく、ビートルズがいかに数々の名曲を生み出したかはよくわかりました。昔のベスト盤を引っ張り出して聴き直したくなったことが、唯一の収穫です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-05-10 01:51:01) |
57.ビートルズがいなかったら、日本を含め世界中で凄く たくさんのアーティストが存在しなくなりそう。 【ケンジ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-04 00:00:35) |
【棘棘棘棘棘棘棘】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-27 13:47:40) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 「ビートルズが消えた世界」かあ。まあこうなるよね、という展開とオチ。でも全編にわたってビートルズ愛とリスペクトに溢れてて、もちろん楽曲が最高なので楽しかったです。 この世界にビートルズの記憶がある人が主人公ジャックのほかに二人存在していて、ついにジャックの前に現れるシーンがヤマ場の一つとなっています。ここ、意外な展開を見せました。てっきり泥棒呼ばわりされるかと覚悟したら、曲を甦らせたことに感謝された。や、これもし自分がビートルズの記憶アリ側の人間だったら、彼らと同じくジャックに感謝したくなるかもです。ある日持っていたCDもテープも消え、ビートルズの曲が聴けなくなる。狼狽するだろうし、そしてそれらを復刻できる技量の無いことにがっかりする。そんな時、‶新曲”としてだけど高い再現力でLet it Beがメディアから流れてきたら。ああ、演奏できる誰かがこの世に生き返らせてくれたと嬉しいでしょうねえ。 ジョン・レノンが凶弾に倒れることなく齢を重ねていたというアイデアも優しくて素敵でした。役者さん、そっくり。 ビートルズを前にして自らサリエリ役に甘んじて脇を務めたエド・シーランのユーモアセンスには脱帽です。 そうだそしてあの世界にはさらに‶ハリー・ポッター”を復活させる凄い人が出てくると良いですね。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-17 23:49:11) (良:2票) |
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《改行表示》54.《ネタバレ》 まず皆さん同様、やはりビートルズは偉大なのです。とにかくこの映画はビートルズの楽曲の素晴らしさ+発想の面白さに尽きます!私も昔バンドマンでギターを弾いていましたので主人公同様、夢のシチュエーションと自己嫌悪の狭間で悩むのがよく理解できました。きっと私なら彼のように振る舞う度胸はないでしょうけど、途中で出てくるイエローサブマリンの二人と78歳のあのお方が強い説得力をもって後押ししてくれたのも興味深く感動的でした。 ただ、マンセーできない点も結構目立ちました。一見すると人の好さそうな主人公ですが、14歳からマネージャーをしてくれていた同級生の気持ちに気付かないのは不自然過ぎますし、その彼女から貰ったギターを平然と使い続けてスターダムにのし上がるのもなんか嫌。彼は友達に恵まれていましたが、その友達とエルがくっついたとたんに、エド・シーランの大ステージを利用して友達から奪い返す性悪具合も酷いです。挙句はバックアップしてくれた多数の人たちを踏みにじって彼女としけ込むド根性具合もなかなかです。この辺の粗が気になる方はなかなかマンセーできない映画ですが、何となく軽くスルーしちゃえば非常に明るくてスッキリした青春・音楽・恋愛映画になっちゃいます。 ダニーボイルの影響なのか、リチャードカーティスの他の恋愛映画よりも脚本がアッサリしていて非常に見やすい点は高評価です。監督が変にこねくり回すことなく素直に映画を終わらせている点も良く、前述の粗を差し引いても非常に清々しい余韻を残す大変素晴らしい作品だったと思います。どうやら私はダニー・ボイル監督が大好き!らしいです(笑)。ビートルズの楽曲と”あのお方”に対してこの点数です。(ビートルズの楽曲とあのお方で出ていなかったら映画自体は4-5点かな) 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-22 10:52:19) |
53.《ネタバレ》 謎の現象により、地球上のすべての人がビートルズの存在もその名曲の数々も忘れてしまった世界。ただ一人、彼らの曲を覚えていたのは売れないミュージシャン志望の若者ジャックだった。できうる限りの記憶力を頼りに、ビートルズの名曲の数々を完コピした彼は、それらの楽曲をなんと自分の作品として世に発表する。「ヘイ!ジュード」「レット・イット・ビー」「バック・イン・ザ・USSR」、そして「イエスタディ」――。当然のごとく、発表するすべての曲がヒットチャートのトップへと駆け上り、ジャックは瞬く間に大スターの仲間入りを果たすのだった。でも、さすがに良心の呵責に悩まされるジャック。売れない時代からずっと彼のことを支えてくれていた幼馴染のマネージャーとも次第に心がすれ違っていって……。ダニー・ボイル監督がおくる、そんな大人のためのファンタジー・コメディ。ワンアイデアながら、もはやハリウッドの大物となったこの監督らしい、キレのいい演出とポップで軽快なストーリー、センス溢れる音楽の使い方などで最後まで小気味よく観ることが出来ました。ビートルズの曲を丸パクリし、恥ずかしげもなくトップスターへと駆け上ってゆく彼には思わず苦笑い。でも、この主人公の人の良いキャラクター造形が絶妙で不思議と嫌いになれないんですよね。ここらへんは脚本の力なのかも知れません。特にこの主人公が、家族の前で初めて「レット・イット・ビー」を演奏しようというのに誰も真面目に聴かずひたすら邪魔してくるとこは思わず笑っちゃいましたわ~。ただ、ラストで息切れしたのか、だいぶ放り投げっぱなしで終わってしまったのは大いにマイナス・ポイント。それに終始軽いノリで最後まで押し通したのも賛否が分かれるところ。個人的には、ビートルズが居なかったせいでベトナム戦争が終わらなかったみたいな一捻りがあっても良かったような気がしなくもない。でもまあ、ビートルズの名曲の数々が(ほとんどカバーとはいえ)これだけ聴けただけでも耳福でした。うん、7点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-03-17 07:52:04) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 楽しいのう。 こういう音楽と笑いをただ楽しめばいい映画に小難しいことをうだうだ言う輩は人生を半分損しておる。 出てくるやつみんないいやつだしエリーはかわいいしビートルズナンバーは最高だし。 文句なしじゃ。 ジョンが幸せそうでよかった。 金や名誉が幸せに繋がるわけではないんじゃ。 世の中のそこらじゅうにいるゴーストライターを使っているミュージシャンたちにこれを観ろ!と言いたい。 果たして君達は最後まで嘘をつき通せるのか?そんな人生でほんとに幸せなのか? Back In The U.S.S.R.の中のウクライナの女の子にノックアウト♪のところでちょっと複雑な気分になってもうた。 ジョンが居たら今のこの世界状況をなんと思うかのう。 【jetter3】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-27 10:59:41) |
51.《ネタバレ》 特にビートルズ世代でもなく、ビートルズに影響を受けたわけではないけど、どの曲も一度は聞いたことがある曲ばかりって凄すぎる。とても面白い設定で、観てる間ずっとたたみ方が気になりました。そしてとても素敵なたたみ方。ハリー・ポッターもこの世界に残さないといけないと思います。もちろんコカ・コーラもね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-09 20:04:20) |
《改行表示》50.ビートルズの歌もいいがエリーのかわいさを堪能する映画です。 大好きな人を一途に思い、支え、笑顔を絶やさない。男性の理想とする女性像です。 正直あり得ない。しかし、映画だからこそ、ひととき、そんな気分が味わえる。 つじつまが合わなくったって、そこはどうでもいいところなので無視です。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-18 15:08:17) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 ビートルズがない世界でビートルズの曲で出世する主人公。ストーリーは、盗作への良心の呵責と幼馴染の女性マネへの恋の話と大体想像どおりかな。 主人公の歌うビートルズの楽曲の数々が素晴らしい。やっぱりビートルズは最高だと再認識しました。 エド・シーランが本人役で登場し良い味出してます。 主人公の父親がとぼけて笑いを誘おうとしてますが、あまり笑えませんでした。特に「レット・イット・ビー」を歌うシーンは何度も邪魔して腹が立ちました。(ちゃんと聴きたかったので) まあ、いろいろ不満もあるけど、誰でも楽しめる平均点以上の映画だと思います。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-08-27 06:57:32) |
48.《ネタバレ》 事故から目覚めるとビートルズが存在しない世界だった…という面白い設定。名曲の数々を自分の作曲として発表し、世界的スターになる主人公ジャック。しかしやってることは盗作だから当然葛藤もあり。果たしてどのような結末を迎えるのだろうか。早い段階で興味はそこだけという感じになっていたが、一つ特別なシーンがあった。78歳になったジョン・レノンとの出会いだ。世代的にビートルズに特別思い入れはないのだが、それでもあそこだけはじーんと来るものがあった。そしてジャックはある決断をする。無難なオチと言えるが、まあ悪くはない。全体の尺はもう少しコンパクトにまとめた方が良かったかも。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-23 00:03:59) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 これは要するに、この国で近頃流行りの「異世界転生」の一種ですよね(私、漫画やアニメは殆ど追いかけてないので、最近のそーいうので観たこと読んだことあるのは『ドリフターズ』くらいなのですケド)。そして「知識」を持ち込むことで俺ツエ―!するうえでは、知的財産、中でも「歌」とゆーのは意外ながら好い着目点だと思います。専門分野のソレとゆーのは、よほど体系的に学習して応用が利くように実践も積んでいるとゆーならまだしも、素人レベルでは(色々と状況が異なるだろう)異世界で適応して活躍するのはかなり難しいでしょうし、同じ知的財産でも文学とかは本を数冊丸暗記でもしてないとまた厳しそうですし。歌とゆーのは、ひとりでも結構沢山持ち込めそうですし、基本自分が覚えていれば幾らでもどーにでも再現できますからね。日本の「なろう」作家さん達は「してやられた!」と思ったのではないでしょーか。 ただし、最強の切り札たる「知識」を持ち込んだトコロで、其処で幸せになれるかはまた別、とゆーのにも今作では納得しやすいです。ソレによって間違いなく「違う自分」になってしまう、このお話の中ではその変化のスピードも非常に急激で、結局主人公はソッチの方に適応できませんでした。でもそれは「やり方」の問題とゆーよりは「人の器」の問題、という様にも見えてですね…その意味では、今作とゆーのは平凡な人間が(予想どおりに)平凡で在り続けた、という私にとってはごく普通のお話に感じられました。誤解を恐れずに言えば正直、非常に部分的なアイデアは優れていたのだけど…とでも言いますか。 でも、そんな中でひとつ際立つのは、そもそものお話の根本である「ビートルズ」自体の偉大さなのだと思います(それは主人公が平凡であることで一層光り輝く様に感じられる)。ビートルズは確かに、己らの才能に身を持ち崩すこともなく、また世界的スターであることの重圧にも負けずに名曲を、歴史をつくり、また今もつくり続けているのですから。恐らくコッチの方こそが今作の真のテーマ、なのではないかと思いましたね。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-18 14:32:38) (良:1票) |
46.《ネタバレ》 ああ、よかった。満点です。ビートルズのなかった世界ってトンデモ設定とプラトニックな古臭いラブコメの融合。古臭いラブコメの世界観が、初めてビートルズを聴いたころの思い出とマッチするんですよね。しかも、披露されるビートルズの楽曲を、作中の観客の気持ちになって新鮮に聴くことのできる贅沢。物語は、最後まで失速なく駆け抜ける。オチも軽くってうまい。なんか落語みたい。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2021-06-12 17:10:36) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 ダニー・ボイルはやっぱり巨額の予算を投じた大作よりも、こういう類の小粒な作品の方が面白い。 何となく既視感のある作風だと思っていたら、リチャード・カーティスが制作に関わっていた、妙に納得。 主役の方は微妙に冴えないルックスが現実味が有ってよかった。 終盤、まさか「あのお方」に会いに行く展開になるとは・・・ 世界で自分(と他ごく少数)がTHE BEATLESの存在を知っているならば、 「あのお方」が存命ならばやっぱり会いに行きたくなっちゃうだろうなぁ。 リリー・ジェームズに+1点。 【たくわん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-13 17:20:20) |