3.ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。
数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。
本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。
そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。
エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、
この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。
特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。
実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、
ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。