弟とアンドロイドと僕のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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弟とアンドロイドと僕

[オトウトトアンドロイドトボク]
2020年上映時間:94分
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2022-01-07)
ドラマ
新規登録(2023-03-28)【目隠シスト】さん
タイトル情報更新(2023-04-26)【イニシャルK】さん
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監督阪本順治
キャスト豊川悦司(男優)桐生薫
安藤政信(男優)
風祭ゆき(女優)
本田博太郎(男優)
片山友希(女優)
田村泰二郎(男優)
山本浩司(俳優)(男優)
脚本阪本順治
音楽安川午朗
製作総指揮木下直哉
美術原田満生(美術監督)
ヘアメイク豊川京子
あらすじ
桐生薫(豊川悦司)はロボット工学者。大学で教鞭をとりつつ、自宅の廃病院でアンドロイドを自作する日々を送っていた。ある雨の日のこと、彼のもとに腹違いの弟が訪ねてくる。父親の入院費の無心だった。
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 (以下私なりの解釈です。誤読の場合ご容赦ください)  主人公が片足を満足に動かせないのは脳が身体を認知していないからだそう。また彼は自身の姿が鏡に映らないとも言いました。この症状はアイデンティティの喪失を意味すると考えます。母は焼身自殺。その原因をつくった父は自分を捨てた。自我を獲得すべき思春期に親のサポートを受けられなかったことが、主人公のアイデンティティ獲得を阻害したと思われます。 子の成長を見届けることなくこの世を去った母の遺言「もうひとりの自分を見つけなさい」。これが指すのもまさしく「自我の確立」でしょう。この言葉の真意を汲み取ることなく額面通りに受け取った、というよりある種の呪いにかけられた主人公は、自分そっくりのアンドロイドを自作したと推測します。もうひとりの自分=自分型アンドロイドを通じて遅れ馳せながら自我を見つけようとしたのではないかと。そんな矢先に出鼻をくじいたのが弟でした。腹違いの弟。彼もまた遺伝子的には「もうひとりの自分」に違いありません。分身が分身を、自分が分身を殺し合う地獄絵図。でもこれがこの世の理かもと思ったり。いずれにせよ主人公はアイデンティティを獲得することなくこの世を去りました。 「僕(私)はいますか」そう口にしたのは主人公のほかにもう一人居ました。おそらく身重の、アンドロイドと同じ瞳を持つ少女。彼女もまた主人公同様アイデンティティを喪失していたと思われます。そんな彼女を優しく抱きしめる主人公型アンドロイド。自分を自分たらしめる存在は、もうひとりの自分ではなく、むしろ他者なのかもしれません。 多分に哲学的でどこか禅問答のよう。出来ればハッピーエンドが見たかったですが、希望が無いわけでもありません。これもまた一興。止まぬ雨、アンドロイドの謎テクノロジーなど、現代日本に似て非なる世界。別次元と解釈してよい気がしますがどうなんでしょう。こんな面倒くさい映画ばかりは勘弁ですが、たまには小難しいテーマで頭を悩ませるのもいいのでは。
目隠シストさん [インターネット(邦画)] 7点(2023-03-28 22:36:45)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
71100.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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