1.《ネタバレ》 邦題からも明らかなように?これぞB級ホラーといった趣たっぷりの作品ですね。この邦題を見て一級品のホラーを期待する方はまずいらっしゃらないのではないかと。(ちなみに原題はネタバレじゃん!)
はなっからそういうつもりで観始めるとなかなかの面白さ。常に同じ姿勢(きをつけ状態)のマネキンがどうやって人を襲うのか?どうやって瞬間移動するのか?だいたいからして、そもそもどういう曰く因縁があるマネキンなのか?潔いまでに全く説明なしの作品。それでも結構見入ってしまうのは、ある意味完成度が高いと言えるのかも知れません。
それにしても不気味な顔立ちのマネキン。デパートとかで売り場に立ってたら幼き少年少女は泣き出すだろうしトラウマ必至の顔相です。ニッコリ笑って人を殺める連続殺人鬼のイメージ?人に見られると動けなくなるというダルマさんが転んだ的な弱点は笑えます。そうか、本作はどのシーンでも殆ど通行人や通過するクルマが見られない。エキストラ代節約なのかと思ってましたが、目撃者がいると動けない(殺せない)からという点に整合しているのですね。でも、だったら何でクラブで大量殺戮?あぁそうか、停電してたからか。納得。ラストはミラーマジックで捕獲&ミラーマジックで逃走というアイディア。そこは結構気に入りましたが、待てよ?マネキンの視線でも動けないのならミラー使わないでも縫いぐるみでも吊るしとけばいいんじゃね?と言ったら野暮でしょうか。ま、続編製作意欲満々といったところですかね?
マネキン以外にもツッコミどころ満載(いきなり死亡事故を起こした血塗れのクルマでヒロインが帰宅するとか)ながら、バカバカしくて思いのほか楽しめたので甘めの評価と致します。