109.《ネタバレ》 ラストシーン。サラと抱き合ったとき、サラについての知るべきではなかった未来、または過去を、瀕死の状態で見てしまうという後味の悪い終幕はどうでしょうか?あっさり終わっちゃったときに、「なんでだ!」と声をだしてしまったオレは今、くたびれているかも知れない。でも、作中、サラに対して一度理解できない感じがありましたよね。それが、伏線かとも思ったもので。クリストファー・ウォーケンのナイーブな感じはよかったです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-08-01 01:27:43) |
《改行表示》108.《ネタバレ》 観賞中は、話がサクサク進むのはいいが、話を詰め込み過ぎて、 主人公と一部を除く登場人物が淡々と入れ替わっていくため、「淡泊な映画」という印象を受けていた。 ただ、一通り観終わってみると、事故により恋人を失い、 望まない超能力を授かってしまった主人公の「心情」を際立たせるため、あえての演出なのでは? という感想を持ったことで、この点については納得できた。 そう考えると、よくできた映画ですね。 後で「原作:スティーブン・キング」ということを知り、 妙にしっくりきた。 【2年で12キロ】さん [インターネット(吹替)] 6点(2021-07-20 08:43:56) |
《改行表示》107.《ネタバレ》 オープニングのシベリウス交響曲第2番2楽章モチーフそのままの旋律に早くも惹き込まれます。 「夜は千の眼を持つ」が浮かぶ特殊能力を授かった者の苦悩と悲劇。本作では更に孤独感と諦念が際立つジョニーの姿がクリストファー・ウォーケンの絶品名演も相まってやるせなく、彼の心を抉るサラの残酷なおためごかしに腸が煮える。名優を配しながらぶつ切りのエピソードが勿体ないのですが、鮮やかすぎる着地が余韻を残します。坂上忍、もとい、マーティン・シーンのトランプ氏を思わせる怪演にも拍手。超苦手な監督作品とは思えない傑作。 |
106.「スキャナーズ」でクローネンバーグを知り、本作で大ファンになりました。初期の彼の作品は、分かり易くてテンポが良く、それでいてカルトの匂いも残していて好きなものが多いですが、その中でも一番好きな作品です。クリストファー・ウォーケンは名優です。本作は4k版は発売されていないのでしょうか? 過去に何回も観ていますが、DVDでしか観ていないので、4Kとか高画質版が観れたらなあと思う今日この頃です。 【ぽじっこ】さん [DVD(字幕)] 10点(2021-02-27 12:07:49) |
《改行表示》105.《ネタバレ》 若い頃に観た映画を年取って観ると、期待を裏切られることはよくあるのだが、この映画には唸った。 まず若きクリストファー・ウォーケンの演技が素晴らしい。 哀しみと諦念と覚悟を決めた彼の表情は、寂しげで情感たっぷりで、映画の世界に引き込まれる。 タイムスリップして子供時代のヒトラーに出会ったら、ヒトラーを殺すか否か。 主治医に対する問いかけは、そのまま観ている私たちに対する問いかけとなる。 彼が救いたかったのは、世界だろうか。それともかつての恋人だろうか。 自己犠牲を伴う、決して賞賛されることのない美しい行動。 クリストファー・ウォーケンの繊細な表情が完璧にはまっていた。 クローネンバーグ監督の中でも、一番好きな映画。 そして改めて観て初めて気づいたんだけど、これ、原作がスティーブン・キングなんだね。 いや、彼の多才な才能に改めて脱帽。 【roadster316】さん [インターネット(吹替)] 9点(2021-02-20 10:38:37) (良:1票) |
《改行表示》104.キング原作の作品中、唯一原作をはるかに上回った奇跡の作品だと思ってます。(当然ショーシャンクなんて、 原作の足元にも及ばないとは言いませんが、明らかに劣ってます。なので、なんであんなに高評価なのか個人 的には疑問です。) 小説では感じられなかった情緒というか、寂寥感というか、何ともいえないアメリカの寂れた空気がヒシヒシ と伝わってきます。また、ラストに向かっては、話が一気に進んでいくのでダレません。本当は9点レベルで すが、サラのとったある行動(そのストーリー)がどうしても納得いかない(共感できない)ので、マイナス 1点です。どんな行動かは、見て頂ければわかるかと。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-18 23:50:31) (良:1票) |
103.うーん、題材は良かったんやけど、私は全然響かなかったです。ラストもなんか、えー、こんな終わり方?みたいな。ただの奇妙な話。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-04-28 02:25:03) |
《改行表示》102.《ネタバレ》 ジョニーの不幸は運命か。 身についてしまった力は誰のためか。 ジョニーの前に降りかかる悲しみは計り知れない。その力も決して彼を幸せにはしてくれない。そんな足を引きずり歩く彼を見ていると胸が苦しくなる。それでも彼は目の前で起こる事は見過ごす事は出来ない。最後の決断も彼にしかわからない未来の為に決死の思いで挑んだのだから悲しい。 にしてもクローネンバーグ監督の手腕なのか死んだような目のクリストファー・ウォーケンの表情がたまりません。それに婆さん連中の演技も無駄に怖いですし、殺人鬼の死に方もヤバイですね。それと火災現場の水槽が沸騰するシーンなども凝っていて面白いです。 細々とした話で作られているせいか若干話のスピードが早く感じましたが、陰鬱とした冬の空気がとても苦しく、心が痛む物語でした。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-10-31 01:03:20) |
《改行表示》101.《ネタバレ》 多くのクローネンバーグ作品に共通してるところがあるのは 本人が望んだことではない理由で 孤独におちいり、孤独に苦しむこと 孤独がどんなことか この監督は思い知らせてくれます その中でも傑出した作品だと思います 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-03-03 01:12:26) |
100.《ネタバレ》 面白かった。現代基準からするとあっさり目だけど30年前の作品だしね。オチもきれいだったし、なんといってもウォーケンの演技がとてもよかった。ずっと緩むことなく鑑賞できたのは演出がいいから。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-17 14:12:21) |
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99.《ネタバレ》 ウォーケンさんの持つ雰囲気が素晴らしくはまった一作ですね。とてもスゴイ能力なんだけど、その見せ方もとてもうまい。記者会見の時の場面なんかとても気になるよ~。最後まで上手な進行で良かったですね、良作だとオモイマスハイ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-06-25 07:45:07) |
98.《ネタバレ》 主人公のクリストファー・ウォーケンの顔は一度見ると忘れられませんね。こういう映画にも合っていると思います。ストーリーはありそうでいて新鮮。大統領候補の政治家が最後に本性を現してくれてよかったです。もし赤ちゃんを盾にしなかったらあのまま大統領になっていたかもしれず、そうするとクリストファー・ウォーケンの死が無駄になってしまっていたかもしれません。 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-09-24 12:26:01) |
《改行表示》97.《ネタバレ》 事故以降に身についた超能力が、触れた相手の過去を知るのか未来を予知するのか、その時々によって違うのが少し気になった。 スティーヴン・キングの原作だが、2時間の枠に詰め込まなければならなかったのでじっくり描ききれなかった嫌いはある。 クローネンバーグ監督には『クラッシュ』『ヴィデオドローム』で苦手意識を持っていた。 でも、この作品は監督のアクの強さのようなものは感じずに済んだ。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-03-26 22:54:28) |
《改行表示》96.《ネタバレ》 とてもわかりやすくて楽しめる。 ヒロインが美人ならもっと良かった。 【虎王】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-17 13:05:22) |
95.《ネタバレ》 こりゃ~、いい能力じゃないかい?働きかけるだけで、運命を変えちゃえるんだから。つまり、神様より強いんだ。ぜひ地球を守る超能力戦隊に加わってほしい!あ、主人公死んじゃったんだっけ。自分の運命は分からないんだね。しかし、なんだなぁ・・低予算でもここまで面白くなるんだって証明みたいな映画。若い人たちの自主映画でも頑張れば工夫によっては面白くなりうるんじゃないかと思った。勇気づけられたよ!B級映画って映画製作の勉強材料の宝庫なんだ!編集次第では「メメント」や「ネクスト」みたいな作品にもなりうるんだね。 しっかし超能力、好きね~、クローネンバーグ・・。やっぱり漫画家の大友克洋って「スキャナーズ」の脳天爆発から影響受けてんだよね?実際、映画撮ってる人にとって、この監督、すっごい人になるんでしょうね。う~ん・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 02:11:43) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-04 08:31:46) |
《改行表示》93.《ネタバレ》 クローネンバーグ監督は、「ヴィデオドローム」で多少敬遠気味だったのですが、この作品は監督独特の世界観が抑えられていてとても見やすかった。 よく見るとスティーブン・キング原作。キング原作の映画は低評価のものが多いのですが、個人的にはキング原作の映画はどれも好きで、はずれがほとんどありません。この映画が面白いのも納得です。 事故と昏睡が原因で手に入れた超能力、ですがその能力をまったく歓迎していないジョニー。全編通して、彼はサラを失ってしまった悲しみを全身から漂わせていて、超能力設定が霞んでしまいそうなほど。ですが、ひとつひとつのエピソードを通して、少しずつ授かった能力を受け入れ始め、前向きにその才能を活かし始めるその心の変化の機微がなんとも見事。 そして死ぬ間際のデッドゾーンの使い方は素晴らしい。最後はこれ以上ないくらい深い感動と悲しみを残してくれました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-04 00:21:57) (良:1票) |
《改行表示》92.《ネタバレ》 不慮の事故で多くを失った代わりに手に入れた超能力のため、世間との軋轢に苦しみ次第にその運命に飲み込まれて行く男の悲劇を描く。とにかく悲しい。叙事的で盛り上りとドラマ性に欠けているが、主人公ジョニー・スミスを演じたクリストファー・ウォーケンの、哀愁溢れる演技は一見の価値アリ。原作では、やがて世界を破滅に導く議員グレッグ・スティルソンの視点での記述もあったと記憶しているが、映画ではジョニーの視点のみに焦点を当てた内容になっている。小粒だが、スティーヴン・キング原作の作品にしては及第点。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-02-09 12:28:10) |
91.脇役、助演で素晴らしい演技を披露するクリストファー・ウォーケンですが、代表主演作品といえば、この一本でしょう。彼の主演あればこそ、心に残る映画となりました。 せつなすぎる名作です。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2012-02-18 08:13:56) |
《改行表示》90.ちょっとSFっぽい設定に、サスペンスとスリラー色を加えた面白い作りの映画。 とても取っつき易い身近な状況設定で、鑑賞者を物語に引き込むストーリーの流れは、 相変わらずスティーヴン・キングらしい。シナリオもそつなくまとまっているとは思うけど、 一番印象に残っているのは主役のクリストファー・ウォーケン。いぶし銀の俳優さんらしく、 何をやらせてもうまい。本作では本当の教師に見えるし、主人公の哀愁感も伝わってくる。 小振りで地味な作品ではあるけど、それなりに楽しめる佳作。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-02-04 00:54:30) (良:1票) |