《改行表示》77.大河内奈々子だけが東京ことばで、あとは関西弁のオンパレード、こういうのを見てると、逆に「関西在住の関東人」の逞しさ、みたいなものも感じつつ。 実際、彼女以外の出演者の殆どが関西に所縁のある人々で、「ヘンな関西弁」にズッコケる心配はありません。主役の二人を始め、プロの俳優ではない出演者も多いのですが、皆さん芸達者なのでその点も心配ありません。元雨上がり決死隊のアノ人も出てますが、吉本興業がちゃんと制作に関わっているので、闇営業の心配もありません? 私も大阪出身ながら京阪沿線なもんで、岸和田という土地には馴染みがなく、ああ、海があるんだなあ、なんていう地図見りゃ当たり前のことに改めてしみじみしつつ。そこで繰り広げられる、ケンカまたケンカ。ビーバップハイスクールほどは戯画化されておらず、犯罪スレスレ、命懸けの生々しさも。 ひたすら繰り返されるケンカの日々の先には、あのどうしようもない大人「カオルちゃん」がいて、ああいう大人になるのかも知れないし、ならないのかも知れない。そのカオルちゃんだって、昔はこんなどうしようもない中高生の一人だったのかも知れない。脈々と受け継がれるどうしようも無さ、破天荒さ。それがついに伝統にまで昇華したのが、あのだんじり文化。とまで言うと怒られそうですが。 そういや、一瞬、お茶の間のテレビに映る「たよし」のCMが、何とも懐かしい(大久保怜先生の熱唱!はよく聞こえないけど)。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-04 17:26:08) |
76.《ネタバレ》 笑いと暴力のインパクトは強烈ですが、それだけではなく、「人生は空虚である」という諦念にも似たドライな空気を感じ、そして、「お前らそんでどうするんや!」と井筒監督から熱く問いかけられているような・・・・そんな作品でした。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2018-01-19 00:00:40) |
《改行表示》75.ちょっとは期待したが、さすがにこれが面白いとは言えない。 もしかして、何らかの気分の相関でハマることがあるのだろうか...無いな、きっと。 【simple】さん [地上波(邦画)] 2点(2017-11-19 20:52:57) |
74.なかなか面白かったのですが、前半の中学生編と後半の高校生編で、さすがに中学生役は無理がある。高校生かと思ってみてたら、卒業して高校って!まあ、内容はビーバップハイスクールに、家族ドラマと恋愛ものを入れたという感じでしたが、汚い言葉にも家族の絆を感じました。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2014-09-18 15:06:27) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 中身のない映画は苦手です。 中身がなくても、見ている間楽しめたり、爽快な気分になれたり、頭を使ったりする映画は大好きです。 この作品にはそのどれもありません。 言うなれば、雰囲気と会話の妙を楽しむ映画でしょうか。 報復→報復→報復→報復→報復・・・・ 何回繰り返すねんっていうくらい、延々と仕返しが続きます。 その報復のシーンだって、過激な割りにリアリティを追及するためか迫力には乏しくて、何か毎回消化不良のまま終わる感じなんですよね。 もちろん、絶妙な会話の面白さと、登場人物たちのなんか憎めないふんわりとした雰囲気によって、暴力描写が見事に緩和されて見やすくなっている点は評価できると思います。 ですがそれだけなんですよ。 最後まで見終わっても、それぞれが何かのゴールにたどりついたとか、成長したとか、そんなエピソードは最後までないわけです。 もちろん、それが青春だよって言ってしまえばそれまでですが、「なんのために2時間近くもこれ見てたんだろ」って気持ちになります。 雰囲気は良いし、会話も面白いし、映画全体に漂う閉塞感と疲労感も何かを訴えてくるし、悪くはないと思うのですが・・・・ ナイナイの岡村の大ファンの妻が、途中で見るのをやめた・・・ それがこの映画のすべてなのかなって思いました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-05-19 19:10:59) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 何度観賞したかわかりません。それぐらい好きな作品です。井筒監督独特の演出が見事に全部はまった感じ。最高です。 【いさいさ】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-02-16 11:49:05) |
71.面白かったです。それは文字通り、笑えるからでしょう。仮に同じストーリーをペシミスティックに描けばとことん陰惨な映画になったはず。両親の不仲とか家庭裁判所のシーンなどは平静に観られたものじゃなかったかも。でも、それが分かっているから、笑いのオブラートに包まれた展開でもパワーを感じるのだと思います。自身が置かれた様々な状況を振り切るように喧嘩に明け暮れる馬鹿どものバイタリティだけを描いた作品ですが、私は清々しさを覚えました。彼らの馬鹿騒ぎが終焉に近づいたときに感じた淋しさは、その馬鹿騒ぎも立派な青春だったことの証しでしょう。私も大阪の出身ですが岸和田の方面には降参です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-03 10:21:42) (良:1票) |
《改行表示》70.役者と役者の掛け合いがウマイ! ひたすらバイオレンスと笑いのループ。 井筒節全開。 人情味はチラ見せなのがええね。 岸和田シリーズでは一番好きですわ。 原作も是非読んで欲しい。 【CBパークビュー】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-24 22:52:05) |
69.《ネタバレ》 ナイナイが出てるということでちょっと期待して観たのですが…なんていうんですか、思っていたのとは違う方向性の作品でした。内容があまりないというか、正直イマイチな印象デシタ 【Kaname】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2009-04-19 21:57:29) |
68.ナイナイ好きです。岸和田の街自体には行った事は無いけど大阪と関西弁大好きです。井筒監督の「パッチギ!」には血湧き肉躍りました。でもこの映画での「眼には眼を」「やられたらやり返す」、ただそれ「だけ」に終始する構図は僕はちょっと苦手(←虚弱体質ゆえ)。その反復の無意味さがこの作品の良さだって解ってても苦手。ボケ台詞の的確な間合いとか、秋野暢子扮するオカンの存在感とか、部分部分については感心したけれど。テレビで見かける矢部っちが最近とみに老けたように見えるのは、髭剃り跡がやたら濃いせい?映画の中の大阪って商店街の路上でいきなり喧嘩が始まっても、周囲の人はみ~んなクールつうか無関心なんすね。なんでか不思議。もう日常茶飯事であまりに見慣れた光景だから? 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-05-31 16:52:17) (良:1票) |
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67.『キッズ・リターン』も良いが、これもいいよ。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-29 22:35:36) |
《改行表示》66.・・・・・。かっこいいってことはなんてかっこ悪いことなんだろう。 カントクとは感性が違うようです。いつか感性がかち合う時が来るかもしれません。 でも、いまはまだみたいです。ぁぁぁぁぁ。ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・ 演技、話、すばらしいです!きっとすごい監督です。いい映画です。 ぅぅぅぅぅ 【おでんの卵】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-09-17 15:07:02) |
65.《ネタバレ》 良かった。そして面白かった!でも引っかかるのが結局カオルちゃんは何がしたかったのか?未だに謎である。 【Dr.Tea】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-23 11:43:18) |
64.とてもおバカな映画。でも、河内のオモロさがきっちり表現できてます。ええ意味でも悪い意味でも、あほばーっかりです。テレビ見てるおとんが一番おもろいですね。 【Fukky】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-06-23 18:32:43) |
63.邦画の中でも最も好きな映画のひとつ。各々の出演者が持ち味をだし個性あふれる役柄を演じ好印象が持てる。ナインティナインの2人は意外にすばらしい演技を見せている。宮迫はギラギラした目つきが良かった。関西出身の役者で多く固めているためか、関西人が他の映画やドラマで感じる言葉の違和感を比較的感じさせない。台詞の言い方がナチュラルな感じがして良かった。またある意味、印象に残る台詞連発の映画ともいえる作品だ。マイナス点を挙げるとするとやはりちょっと暴力描写がきつく感じるところだろうか。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-03-01 13:11:09) |
62.井筒監督が学生時代に初めて撮ったフィルムの一部を以前深夜のバラエティ番組で観たことがあるのですが、映されたのはやっぱり学生の喧嘩。関西を舞台に中高生が暴れまくる、これが彼のルーツであり彼の本領なのです。『ガキ帝国』では後半のハードボイルドタッチが臭かったのですが、この作品は「喜劇」という基本線からけして逸れないので最初から最後まで実に楽しく鑑賞できる。なぜか必ず見ていた「野生の王国」、551の豚まん、息子の彼女に当たり前のように料理させる家族、会話のテンポ、お好み焼き屋、、細部が実に生々しく懐かしい。井筒監督が知り尽くしたいわば「庭」で素人俳優たちが輝きまくってる。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-02-28 12:00:21) (良:1票) |
61.ナイナイの熱演ももちろんですが、要所要所に織り込まれた、横柄で暴力的な笑いのセンスや、固定観念に捉われないメッセージ性も、やりすぎ感が漂いながらも温かみを感じることができる。その全てが映画を見る側の人間を楽しませようとしてくれてるように、素直に感じられる人間味あふれる作品。 【Andrej】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-08 20:03:21) |
60.うむむ・・・どーもこういう「ケンカに明け暮れる青春」系(などと安易にカテゴライズしてしまうのは良くないのは分かっているのですが)映画って今ひとつ感情移入できないんです。だもんでナイナイや他の少年たち(?)より、秋野揚子演じるお母さんの姿が印象に残りました。うー、今んとこ「ゲロッパ!」に唯一10点つけてる身としては、この映画の良さも分かりたいとこなんですが・・・。(6点)<2005.5.18追記>最近観直しました。やっぱ「パッチギ!」を経ているからか、前に観た時よりも感情移入して観る事ができました。ところでずっと「何で“チュンバ”?」と思っていたのですが、「中場」→「チュン(麻雀をしてる人は知ってますよね、中国読みです)場」→「チュンバ」だったんですねー・・・って気づいてなかったのは俺だけか?<2006.11.1追記>思う所あって点数を7点→8点に変更。 【ぐるぐる】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-11-01 15:29:54) |
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【MID】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-04 20:29:10) |