32.《ネタバレ》 地味だけど予算内で無理しないでよく出来ている。ただ主演女優に少し華が足りないような気がします、そんなに悪くないけれど、ほぼ一人芝居状態なのでちょっと気になります。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-31 23:19:27) |
《改行表示》31.原作未読だが、おそらくベストセラーにふさわしい小説ではないかと思う。そう思わせる映画だ。平凡な一日を描いている映画かと思うと、一転して繰り返しの日々となる。同じ時間に同じ場所に戻るという設定と誰もいない静寂な世界がすばらしいし、主役の牧瀬里穂も好演だと思う。これは平山監督のなせる技か。 難しい理屈はさておき、思い出してはまた見たくなる映画だ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-27 00:05:50) |
30.《ネタバレ》 いきなり余談。原作と映画は別の創作物として鑑賞されるべきものである、と理屈では思う。しかし、原作を読んだ後に映画を観ると、原作との違いや、作品によってはその違いに対する不満が、映画の感想になってしまうことが多い。たまたま、北村薫を何冊か続けて読んでいるタイミングで今作を観る機会があったので、ひとつ実験をしてみた。文庫本で400ページ強の原作を100ページほど残して中断し、そこで映画を観て、その後に原作を最後まで読んだ。すると、本来は別々のものである文字の「ターン」と映像の「ターン」が、自分の中でひとつの作品として融合している印象である。文字から入ることで、作品世界の概念的把握が先行する。映画に移ると、牧瀬理穂の住いや人影のない世界の描写に、文字とは異なる温度を感じる。描写不足は記憶にある原作が補完してくれる。途中からは、初見のストーリー(今作でいうと、北村一輝が出てくるあたり)に変わり、それなりにドキドキしながら最後まで観る。そのあとに原作でもう一度、主人公の心情をトレースする。といった感じ。原作が映画のト書きになったようなイメージだ。もちろんこれは邪道で、どちらの「ターン」も中途半端にしか観賞していない罪悪感がある。しかし、不思議と不満や消化不良感は無い。原作と映画が合わさりひとつの「ターン」になった。原作の世界観が固着する前に映画を観たので、頭の中で都合良くフュージョンしたようだ。反対に、なんとなく分かったことは、原作が先でも、映画が先でも、作品のイメージが一度定着すると、後で触れるものは「似て非なるもの」に成らざるを得ない、ということ。…またまたレビューになっていない。すみません。ひとつだけ。頼りない泉さんは不満だ。あれはフュージョンしなかった。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-26 10:31:26) |
29.《ネタバレ》 絶望を感じながらも、それを跳ね返す真希の溌剌とした明るさ、電話の相手である泉の見守る様な落ち着いた優しさ。こうした原作の最も重要な部分が全く出ておらず、陰気くさい駄作になってしまった。原作が大好きなだけに非常に残念で悲しい。違う意味で涙が出る。観た事を忘れたい。原作が好きな人には絶対に薦めたくない。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 2点(2008-08-19 19:31:05) |
28.地味な映画だ。がらがらの映画館で見たら臨場感があるだろう。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-06-23 12:45:29) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 誰もいない世界の恐ろしく寂寞とした雰囲気がよく出ていた。それとやはり感心したのは、ストーリー展開の巧さ。「自分だけ誰もいない世界に行く」という設定だけなら誰でも考えつくけど、そこからいかに飽きさせない展開を作るかとなると、これは至難の業。 その点、この作品は外界と電話で連絡が出来るようになったり、同じような境遇の人間(しかも犯罪者)と出会ったりと、意外性のある展開に飽きずに見続けることが出来る。 ただ惜しいのは、これだけ興味深い展開を用意しながら、いまひとつそれを生かせていない点。例えば、現実の世界に戻るための「謎解き」や、犯罪者との心理的な駆け引き、さらには違う人間との邂逅などがあったらより面白くなったはず。 また、ラストがあっさりし過ぎで物足りなかったのも残念。やはり「こちら側に帰ってくるきっかけになるだけのイベント」は必要でしょう。せめてエンドロールに合わせて、彼女のエピローグを紹介して欲しかった(彼と植物園をデートしているシーンとか見たかった)。 傑作になるだけの潜在力があるのに、肝心の部分でいくつか手を抜いてしまったような印象。惜しい。 【FSS】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-05-16 02:12:53) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 原作は未読です。時間が何度も行きつ戻りつするという設定から筒井康隆の「しゃっくり」という短編を思い出しましたが、こちらはもっとしっとりした話でした。現世での誘拐犯柿崎が出てくるあたりまでは、無人の街という異空間が生み出す静かな緊張感が心地よかったのですが、そこからがちょっとばたばたしてしまったかな。サスペンス風味が入ってくるのかと期待したら、肩透かしだったし。ラストもあっさりしすぎで、もう一押し欲しかったところでした。前半8点後半5点といった感じでしょうか。牧瀬理穂は熱演でした。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-06 22:58:04) |
25.「時をかける少女」に唯一10点満点付けているワタクシと致しましては、この手のタイムスリップものジャンルはどうしても点が甘くなってしまいます。何で?どうして?っていう理論的屁理屈は、あえてこの映画なら不要でしょう。もうちょいファンタスティック(?)な演出も欲しかったかなあって欲もあるけどまあ及第点。どちらかと言えば淡白な展開と出演者の中、途中から登場してくる北村一輝の濃ゆさが画面に張りを与えてくれてます。倍賞さんの巧さも相変わらず。「自分が飲んだものでもない空き缶をきちんとゴミ箱に捨てる」というヒロインのちょっとした動作が最後までキャラクターとして物語に生かされましたね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-06-30 11:53:26) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 これはなかなか驚いた。しっとりしていて。あの家のインテリアって、なつかしいのにおしゃれで、ださいようで実は計算されてるという、インテリア界では「くろうと好み」の範疇だわ。 マキセも好演。このヒロインて、けっこういい年して親と一緒に住んで、版画だのメシの種になりそうもないことマジメにやってて、女から見ると「ケッ」って最初は思っちゃうんだわ。「カマトトぶってんじゃねー」って、言ってやりたくなるんだわ。でもさあ、こういう女でないと、その後の展開が成立しないよね。「お金を置いてこないとなんだかイヤなの」ってさあ。「純粋培養」の「ゲージュツ系」の夢見る27歳。最後の方では、「もういいやこういう女でも」と思ってしまったのが不思議だ。無理をすれば友達になれるかも。でもこんな女いないから。「いた」と思ったらそれはだまされてるんだって。無人の街にイギリス映画「28日後」があるよ。もちろん日本人には「ターン」がリアル。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-01-01 23:08:56) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 はっきり言って感想は「つまらない」です。たぶん全くの予備知識がない人がこの映画を観たらきっと訳がわからないと思います。作品で一番ダメな点は「牧瀬のド下手な演技」これにつきます。抑揚があり過ぎて急に大声で騒いだりして観ていて落ち着けなかったです。一人芝居状態の映画なんだから。牧瀬は嫌いじゃないけどこんな感想です。「寒い!」ってわざわざ声に出さなくてもそれくらいは、所作で示して欲しいです。そう皆さんが書かれている通りラストまでのもって行き方・・・。完全にストーリー無視ですよね。お金とって見せる映画ならつじつま合わせて納得させてくれー。最後どうにかしてくれるかと思ったのに完全に裏切られました。「ただいま」ってなんやねん!!小説読んだ人、限定の映画か?この監督のほかの作品の評価が低いのも納得です。 【たかちゃん】さん 3点(2004-12-02 13:58:30) |
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22.《ネタバレ》 あまり期待せず見たら、結構飽きさせず、誘拐犯が徐々に本性みせていくとこなんか、牧瀬理穂の濡れ場かよと、いらん心配もしたが最後はまあ一件落着で良かった良かったです。しかしあの誘拐犯は、目覚めてからあの家まで来るのに24時間かかるんか?牧瀬理穂は彼が消えてすぐ、どっか逃げとったんやろかね?でも逃げてる間に泉から電話がかかってきたら??昔の漫才じゃないけど夜も寝られなくなっちゃいそうです。 【きつま】さん 8点(2004-06-13 23:29:29) |
21.《ネタバレ》 事故の前と「ターン」初日の対比の演出がよかった。冷蔵庫から落ちるスライスチーズ、誰もいない近所のフリマ、自転車の上の空き缶…などなど、主人公と一緒に「…あれ?あれ!?」と不思議な世界に足を踏み入れて行くような演出は良かった。ただ、確かにもう一捻りが欲しい。誘拐犯のくだりなど、「毎回目が醒める度にこいつが隣にいるのかよ!嫌だ~!」となったところで、勝手に相手が自滅して拍子抜けだったし、ラストも、こちらの世界へ向けて一線を越える何らかのエピソードが欲しかった(勘太郎の涙が牧瀬の頬に落ちて…とかは勘弁ですが)。全体的には「世にも奇妙な物語」の一話を膨らませたようなストーリーだったけど、時間の割にはあまり飽きずに見られた。牧瀬里穂の好演によるところが大きいと思う。思わぬ掘り出し物とはこのことか。 【カシス】さん 6点(2004-03-23 17:09:35) |
20.毎日戻ってしまう苦しみを、どうにか懸命に生きて行こうとする主役の女性を、牧瀬里穂が好演していました。彼女がメゾチント作家であるということも、かなり重要なファクターとして位置づけられていて、よく出来ていると思いました。しかし、違う世界にトリップしてしまったこと、電話がつながること、現代に復帰することなどがどうして起こったのか?何か理由みたいなものを与えてくれれば良かったよ思います。脇の俳優さんのことですが、北村一輝の冷たい眼も良かったです。 【fero】さん 5点(2004-03-15 19:13:51) |
19.《ネタバレ》 私も↓【日向夏】さんと同じく、北村薫の“時”三部作が大好きです。その中で一番好きなのは『スキップ/skip』ですけれど、この『ターン/turn』も好きですね。独特の透明感というのでしょうか、そういうのが流れているんですが、牧瀬里穂ちゃん頑張っていたじゃないですか(笑)。↓と同じく、泉さんがちょっとイメージじゃないけれど、それはそれ、映画ではとてもいい青年でしたよ。温かさがにじみでてくるような感じ。私は好きです♪ 誰もいない世界に行ってしまっても、お金をきちんと払ったり、横断歩道の信号をちゃんと守る彼女は、とてもいじましくて、たった一人なのに(誰も見ている人なんていないのに)きちんとした生活を送っている。それが、元の世界の生活をなるべく崩さないようにしている彼女独特のスタイルってところが、倒れてしまいそうなくらい怖い一人っきりの生活を、奥歯をかみしめながら必至にあらがっている様子っていうのでしょうか、本当にいじましくって、はかなげで、応援してあげたくなるのです。できれば“旅人の木”の魔法で、二人になんらかの実態のようなものを感じさせてあげたかったけれど、それでも同じ音楽を聞いて、雪を見て……。時を共有することの素晴らしさを感じます。毎晩8時からの電話デート、あそこで電話線が切れるってわかっていても、切れた瞬間「あああ!!!何するんじゃい!!!」と思ってしまいます。ちょっと不満なのが、ラストのセリフ……。「ただいま」はちょっと……明るすぎやしませんか? 夢の世界から現実になったってことなんでしょうが、ふわふわした気持ちのまま終わらせて欲しかったです。 【元みかん】さん 7点(2004-03-08 22:40:02) |
18.北村薫の時と人シリーズの三部作が大好きなので期待して映画観たのですが。泉さんが小説では説得力あって知的ですごい魅力ある人なんですがこの映画ではさえない学生みたいでちょっと…。この原作ならもっといい映画が作れたはず!原作が好きなら好きなほど大事にしてもらいたい思いが強いから映画に対する要求も高くなるのでしょうか。ともかく小説を読むことをおすすめしたいです。 【日向夏】さん 6点(2004-03-08 14:15:01) |
《改行表示》17.なかなか面白いシチュエーションですな、牧瀬理穂も好演してます。 必死に電話にすがる姿はリアリティがありました。 突っ込みどころはさておき、終わり方がフツーでもうひとつ…ま、いい映画なんだけど。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-03-02 23:58:31) |
16.突っ込もうと思えばツッコミ所はいくらかあるんですが、デート以降は考えなくなりました。恥ずかしながら2人のディナーで感動してしまって泣いてもうた。姿は見えずとも通じ合う、以心伝心いいじゃないですか。ラストも生涯最高の傑作を携えて「ただいま」でまた泣いてもうた。チョッと韓国ラブストーリーのような臭いを感じたが良しとしよう。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-02-29 17:50:26) |
15.ファンタジーっぽいのであまり突っ込めないけど、やっぱ納得できない事多すぎる・・・。そもそも何故電話は戻らないのかな。北村さん登場してからはいいかもと思ったけど、すぐ消えるし。川原亜矢子さんも好きなのに出番あれだっけっすか・・・。牧瀬さん嫌いじゃないけどずっと一人舞台みたいな感じで退屈だった。 【バカ王子】さん 5点(2004-02-21 14:00:23) |
14.ストーリーはなかなか面白かったです。でも、牧瀬里穂が何かを打破したくて、でもしきれていないという感じでした。彼女はたった一人きりで、必死にそして普通に生きているのですが、牧瀬里穂の演技はたださらっとしているだけで、裏側にある必死さが上手く伝わってこなかったです。彼女一人だけの世界に飽きてきた頃、北村一輝が粘っこい風体で現れたのが新鮮に思えました。 【のはら】さん 5点(2004-02-16 10:50:24) |
13.あんな世界にいきなり放り込まれて、あんなに平然としていられるんだろうか。誰もいない世界でただ一人という設定のSFはいくつも読んだが、この映画の描写はいまいち。脚本家は「実際どんな気持ちがするだろうか」って、考えてみたのだろうか。最後も、どうしてそうなれたのか、説得力と盛り上がりに欠けていた。 それにしても、男優は他にいなかったのだろうか。なんか、ぶちこわし。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2004-01-21 22:44:01) |