《改行表示》26.イタリアのとある街の小さなレストラン。客は10組程度だったでしょうか。作品はレストランを出る事はなく、一つ一つのテーブルと従業員の会話を丁寧に拾っていく群像劇。 よって作品全体のストーリーは特に存在しませんが、テーブルの数だけ存在する人間模様とドラマに実にいい味わいがあります。 ファニー・アルダン演じる店の女主人、常連客のヴィットリオ・ガスマン(素敵ですねえ・・・こんな風に1人で食事を楽しめる余裕がいいですね)、不倫カップルの大学教授と学生のジャンカルロ・ジャンニーニとマリー・ジランをはじめ、ビッグネームから名前も知らない俳優まで様々な顔触れですが、さもありなんと思えるキャスティングもいい。各テーブルのドラマのバランスもよく考えられています。 この平均点の通り万人受けする作品ではないのかも知れませんが、エットーレ・スコラの映画職人ぶりが随所に発揮されている佳作。やがて楽しい夜にも終わりが訪れ、閉店の時間となる。お客さんが満足そうに店を後にする姿がとても印象的でした。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-03 18:08:36) |
25.この手の群像劇に不可欠な個々の登場人物のキャラクター性としては印象高いものがあったが、大筋のストーリー展開が軟弱だったと思う。主人公ファニー・アルダンの人物像にもうひとつインパクトがないのも手痛い。イタリア独特の小気味良いノリの良さは感じたので、そのノリをもっと生かしてほしかった。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2009-06-24 15:47:35) |
24.《ネタバレ》 何ともお洒落なタイトルに惹かれて観たのですが、その期待を裏切らない素晴らしいものでした。初めはロバート・アルトマンのような群像劇を連想させ、ちょっと身構えてしまったのですが、実際はレストランに集う人々全体の一つの話だったので混乱せずに分かり易く観ることが出来ました。まずは何と言ってもレストランという所の目の付け所が良い!自分もよくファミリーレストランに行くとどうしても横や斜めにいる客が気になってしまうので、そこをネタにしたかーと唸ってしまいました。それから本当かどうか分からないけど劇中の台詞でファニー・アルダンが50歳って…本当ですか?いやはや、お美しい…と映画とは関係の無いところで驚いてしまいました。そしてラストの余韻がこれまた素晴らしい。本編でやたら必要以上にゲームボーイの画面が映し出されていたのはこういう訳ですか。「特別な一日」なんかもそうだけど、エットーレ・スコラ監督の作品には職人性を感じさせる作りがありもっと評価されても良いと思います。 【かんたーた】さん [地上波(字幕)] 6点(2006-01-17 10:54:28) |
23.いえいえ、「ディナーラッシュ」も良いけど、こちらも良いですよ。日本人?家族も、仲良さそうでいいんじゃないでしょうか。まあ、まさに異文化の闖入ではあるんですが。。。それはお互い様ということで。扱いに悪意はないように思います。ちょっと意外な感じがしたのは、おじいさんキャラが後半、急に濃くなったことかな。まあ、良い人だからいいんだけど、ちょっとバランスが崩れた感じがしました。 【かもすけ】さん 7点(2005-03-19 23:47:53) |
22.公開前、イタリアンレストランに映画のパンフレットがおいてあった。素敵なタイトルと素敵な女主人の写真。どんな雰囲気のある映画かと楽しみにしていました。そして今回やっとレンタルしたのですが、あまり面白くなかったです。各テーブルのエピソードが多すぎて、ちょっと感情移入しずらかった。細切れのセリフを寄せ集めたような映画でした。淡々とすすむのは他の料理物と同じですが、本当になんの盛り上がりもなく消化不良のまま終了という印象です。 ただ不倫カップルの女の子の方が本当にかわいかった。それだけ。 【とんぼい】さん 4点(2005-02-07 19:40:29) |
21.まさか2000年の「ヨーロッパ」映画に、全員メガネをかけて四六時中写真を撮りまくり、尚且つカルボナーラにケチャップをかけて食べる、日本語の話せない日本人一家が登場するとは夢にも思わなんだ。技術後進国の連中にゃ、写真と言やー精々ポラロイドのイメージだろーが、日本人を表現したかったら携帯ゲーム機の他に、最新のデジカメくらい用意しとけ。で、何故ここに日本人が必要だったのかと言うと、全てはあの写真。「食事中でも写真を撮るのは誰か」と考えた時、「やっぱ日本人なんじゃない」程度に考えた馬鹿な脚本家の仕業。映画の出来もその程度です、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2005-01-19 00:29:58) |
20.《ネタバレ》 ちょっと変わっているかもしれませんが、私は“映画(洋画)に出てくる妙ちきりんな東洋人(日本人)”がとても好きです。『ティファニーで朝食を』しかり、『ユージュアル・サスペクツ』(←これは日本人じゃないっつーの 笑)しかり。そりゃあドキュメンタリーなんかで、デフォルメして描かれているとどーかなーと思うけれど、映画はファンタジー。とくにこんな、いつもと同じ夜のハズなのに、ちょっとだけおとぎ話が入った非日常の夜には、何が起きてもいいような、そんな気にさせてくれます。話自体は単調で、つながっているんだか、つながっていないんだかわからないようなエピソードが、客席ごとに繰り広げられているのですが、私的には眠い眠い(笑)。それでも、あの東洋人らしき家族が出てくると、「おっ」と目が覚めます(笑)。しかも、あのラスト!オオトリをあの子がかざってくれるわけですが、あの場面があったおかげで、このとりとめのない話にすべて納得がいったというか、あのラストでファンタジー度がアップし、それまでのよくわからない話が結果オーライになったような、そんな感じがします。まっでも、全編的に眠いのはどーしようもないのですがね。なもんで、点数、迷いに迷った挙げ句5点ということで。ペコリ。 【元みかん】さん 5点(2004-12-11 10:53:21) |
19.《ネタバレ》 ファニー・アルダンみたいな女主人がやってるイタリアン・レストランだなんて、それだけで魅力的。小さいけれど、おいしくて安くて気持ちよく過ごせるお店、という雰囲気だけでお腹一杯になれる気がする。そんなお気に入りの店に集う客達のそれぞれの事情を垣間見る、という洒落た趣向が良い。それぞれのエピソードは小粒ながら面白かった。ただしその客の1群としてのステレオタイプな日本人の描かれ方に閉口。見るに耐えなくてうんざりしていたのに、その日本人(といいつつ韓国語らしき言葉をしゃべっていたが・・)の子どもをラストに登場させ、せっかくのいい気分が台無しになった。もっとしっとりした、あるいは粋なエンディングにしてほしかった・・。 |
18.イタリア映画好きにはたまらんの懐かしの名優揃いなのが嬉しい。料理がまた美味そうなのよ。早口のイタリア語のわりには、なーんかテンポ悪いんだけどね。 【mimi】さん 7点(2004-09-23 20:15:46) |
17.それぞれの会話が弱すぎ?どうでもよすぎる。ずっと聞いててもつまらない。もっと「今夜はヘンな夜だった」のような“特別な夜”感が見たかったのに。素敵なタイトルに期待しすぎたかな。あとね、もうほんとイヤなの。日本人じゃなかろ、あいつら。下品。いくらなんでもキモい。‥まぁああいう奴らもなかにはいるだろうけども。 正直に言ってムカツク!!あぁはっきり言って悪いがムカツク。 |
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《改行表示》16.《ネタバレ》 レストランに訪れた来客たちのエピソードを会話の妙味で延々と見せる異色作。 特に好きなのは、歳の差があいた不倫カップルです。若い女性が不倫相手の男性の奥さんに「別れて欲し」いという内容の手紙を書いて、それを持って来ていた。手紙を送り付けるからその前に内容を聞いてくれと言い出し朗読し始める。それがまた長いのなんの、便箋に5枚ぐらいあったのではないか。内容も理屈っぽくて非常に自分勝手な言い分になっている。それを延々と聞かされている相手のおじさんの情けない表情がたまらなく面白い。 あと、料理人とウエイターのやり取りも笑えるし、日本人の家族もテーブルを囲んでいるのですが、子供はゲームボーイばかりやってるし、父親は記念撮影してるし、凄くよく日本人の特長を掴んでいると関心した。舞台は最後までレストランの中だけで進みますが、テーブルを囲む人達の個々のエピソードが面白いし、会話の表現方法に独特の味が有るので退屈しません。このような一つの場所だけで話しが進むという設定でも十分に楽しめる点が素晴らしいと思う。脚本のがよく練られているのが成功の要因だろう。 見てるこちら側も、実際にレストランの片隅で、来客者の話を盗み聞きしてるような感覚になれます。 |
《改行表示》15.賑わう店内、いくつものテーブル。それぞれは無関係な間柄、その人間模様をユーモラスに、そしてハートフルに描き出す。 お色気整形バストの母親といかにも真面目そうな娘。不倫中の大学教授とその生徒。薬物療養所帰りの男を囲む、その父と姉。ペテン師と悩めるサラリーマン。・・・などなど、極端なキャラクター設定がイタリア映画的。 気になったのは、お客の中に妙にデフォルメされた日本人らしい家族がいること。食事中にゲームをする男の子と過保護な両親(全員メガネ)というのが、日本人の私としては、笑うに笑えない。 【よしの】さん 8点(2003-11-22 15:01:31) |
14.食事に行ったときって結構他人の会話って気になるものですよね。そんな心情をうまくとらえたこの作品は楽しめました。別にこれといった出来事は起こらないまま終わりますが、これでよかったのだと思います。非常に楽に観えた作品でした。閉店後のそれぞれの客のシーンもよく、最後の終わり方も素敵でした。子供の頃ってよくどんな景色でもああやってゲームみたいに置き換えて楽しんでませんでした? |
13.《ネタバレ》 個人的には不倫カップルの会話と顛末がなんとなく好き。閉店時間近くになって、女主人が座って客と話し出すシーンからは、あ、まとまってきたかな、って感じだけど、それまでが客同志に於いてもつながりなさ過ぎ…。なんだか終わりまでセワシイ。おまけにラストも無理矢理感が…。 【桃子】さん 4点(2003-11-04 17:51:30) |
12.たしかに中途半端。きっと途中で思わぬ事件が発生し、様々な客を巻き込んでの大騒動!みたいな展開を予想していただけに、ただそれぞれの人物が勝手に喋りまくっているだけというのは非常に退屈であった。何が言いたいのかよくわからない映画である。 【きのすけ】さん 3点(2003-10-24 20:04:11) |
11.一度目は登場人物の把握がいまいちできなかったのですが、見直してみるとスッキリしました。ゆっくり黙々進行するストーリーは、見ていてとてもゆったりできます。控えめな音楽も良いです。不倫中の教授と学生、結婚話するカップル、四人の男をたぶらかす女、修道女志願の娘とそれを嘆く母親、愚痴ばかり言うシェフ、怪しい霊媒師…など様々な登場人物の会話を垣間見れるのも面白かったです。けれど、一応の主人公である女主人も含め、誰一人として話にオチが無いのが残念。また眼鏡とカメラを持ち、韓国語らしき言語を話す怪しい日本人家族は一体…。 【プミポン】さん 4点(2003-10-20 01:39:50) |
10.監督のエットーレ・スコラって「特別な一日」の監督なんですよね。未見ながら、某評論家(自分の名前を新仮名遣いで表記されると陰湿なキレ方をする人)が絶賛してたんで名前は覚えていたんですが・・・あの日本人はちょっとないんじゃないの?と思ってしまった。全体的な雰囲気は好きなんですけどね。もう一度観たら、もうちょっと良さが分かるかなあ? 【ぐるぐる】さん 6点(2003-09-27 20:56:55) |
9.とある街のレストランに集まった人々の、様々な人間模様を垣間見る・・・。それだけの映画。しかし、厨房と、テーブル内で交わされるたわいのない「会話」は、何故か親近感が感じられ、楽しかったり、考えさせられる部分もありました。上映時間と、作品内で経過する時間が同じという作りも、すごく良い。深いテーマ性は無いのですが、雰囲気がとても好き。 【sirou92】さん 7点(2003-09-27 03:25:00) |
8.《ネタバレ》 BSでやってたので見ました。現代社会において身の回りに起こる、そこまで深刻ではないけれど、少し病的な諸現象を風刺した作品。小道具に至るまで絶妙なセンスを見せていると思います。特定の主人公とそれに沿った筋があるわけでは無いので感情を押し売りすることもなく、かなり解釈の自由度の高い作品です。あからさまな描写から奥の深いメタファーまで様々な形で楽しませてもらいました。見るたびに新発見がありそうな感じ。完成度は高いと思います。ただ、ロマンティックなストーリー展開を期待させる邦題に-1点。 【卵ポケット】さん 9点(2003-09-23 15:01:56) |
7.何が言いたい映画なのか最後まで分らなかった。なんかいろんな人間模様を描こうとしているとは思うのですがどれもあまり面白くなかった。 【MS】さん 2点(2003-08-31 22:34:12) |