ミツバチのささやきのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ミツバチのささやき

[ミツバチノササヤキ]
Spirit Of The Beehive
(El espíritu de la colmena)
1973年スペイン上映時間:99分
平均点:7.55 / 10(Review 98人) (点数分布表示)
公開開始日(1985-02-09)
ドラマ
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-18)【Yuki2Invy】さん
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監督ヴィクトル・エリセ
キャストアナ・トレント(女優)アナ
フェルナンド・フェルナン・ゴメス(男優)フェルナンド
原作ヴィクトル・エリセ(原案)
配給フランス映画社
あらすじ
スペインの田舎町に映画興行がやってきた。演目は『フランケンシュタイン』(1931年【アメリカ】)。頑迷なカトリックの地に投げ込まれたバチあたりホラーも、内戦で疲れ切った人々にとっては日常を忘れさせてくれる娯楽だ。だがしかし、つぶらな瞳を持った一人の少女が、幼い魂で、全身全霊をかけてその映画を受け止めてしまう。少女の名はアナ。彼女はまだ、自分の心に芽生えたものの姿に気付いていなかった…。
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未見の方は注意願います!
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98.映像・音楽・演出と、すっごい静かで綺麗な雰囲気が出ていますね。全てが奇跡的に撮れたんだろうなぁ・・。全編動く絵画を観ているかのよう・・。主人公アナの瞳もとても澄んでいて吸い込まれそう。まだ現実と空想の区別が曖昧な年頃の女の子を、子供の視点から見た世界で見事に描き切り、素晴らしいです。
けんおうさん [ビデオ(字幕)] 7点(2024-09-04 11:18:00)
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97.《ネタバレ》 唯一無二の世界観に初っ端から引き込まれる。 のどかでノスタルジックで、しかし独裁政治と内戦が影を落とす時代。 純粋無垢なアナが次第に闇を覗き込んでいくさまに見入ってしまう。 脱走兵の血痕から現実の死を実感してしまう描写といい、 少しずつ大人になっていく歪な通過儀礼に、 子供の頃の過去を追体験している錯覚に陥る。
Cinecdockeさん [ビデオ(字幕)] 7点(2023-09-30 00:08:14)
96.《ネタバレ》 セピア調のノスタルジックな映像と純真な子供たちを微笑ましく眺める、要はアナ・トレントがかわいいから人気があるだけの映画という偏見を持ってたのですが(笑)、改めてじっくり見ると結構ストーリーも理解できました。言わば壁にぶつかって割れる卵があるなら壁がどんなに正しく卵が間違っていたとしてもそれでも割れる卵の側に立つという話ですね。映画の中のフランケンシュタインの怪物、踏み潰される毒キノコ、銃殺される脱走兵、アナは大人たちがそれらを間違っている側に位置付けようとも彼らに想いを寄せ続けるのです。ただ抑圧という行為に批判的ではあってもそもそも壁が正しくないのではないかというところまでは踏み込まない、当時のスペインの政治状況もあってか踏み込むことができないところがあるように感じます。今見るとメタファーを多用し直接的な描写を避けるのはうっとうしいところもあり淡々としすぎで刺激がなく物足りない部分もあります。まあ逆にフランコ独裁という政治背景を踏まえなくても子供心に残る違和感をベースに仕上げたところが多くの人間に好まれる普遍性を獲得できた要因でもあるのですからそこは痛し痒しではありますね。
Сакурай Тосиоさん [映画館(字幕)] 6点(2023-09-27 23:40:05)
95.《ネタバレ》 スペインというと温かいイメージがありますが、寒々とした乾いた枯れた内陸の村が舞台です。そんな寒村にも、娯楽として映画がやってきます。公民館風の石造りの建物に子供も大人も倚子を持ち寄り、映画が上映されます。そこで映画「フランケンシュタイン」を見た少女の物語です。特に日本の映画に顕著なのですが、往々にして子役が「子供」を演じてしまうことが多いところ、本作にはそれがまったく感じられません。子供たちの格好も、大人のミニチュア版といった風で、子供らしい服とか着てないんですよね。キャラクターがプリントされたシャツとか、ランドセルとか、黄色い帽子とかの子供を示す記号がない世界。そのことが、逆に、寒く、枯れて、乾いたシックな世界の中で、子供らしいちょこまかした体の動きを際立たせていて、心が少し温まる感じで、不思議な対比になっています。で、枯れ木、枯草ばかりで、花らしい花もない世界で、なぜか親父が養蜂をやっているというのが、また、何とも不思議な取り合わせで、不思議な雰囲気を醸し出しているのですよね。主人公は、最初は男の子かと思ったのですが、おとなしいけど秘めてるものがある、黒髪で黒目の大きいかわいい女の子です。姉は金髪で大味な感じ。アナかわいいよアナ。アネ(姉)そうでもないよアネ。
camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-05 20:47:17)
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94.《ネタバレ》 まず、雰囲気が素晴らしいですね。キュートな子役を活かした可愛くて楽し気なものや、古い時代のノスタルジックさ・牧歌的なものを多分に含みながらも、やはり奥底に暗い世相を的確に反映する打ち沈んだ様な重さを湛えた静謐なその空気は、非常に緩慢でありながらも実にエレガントで私にはとても心地良かったです。画的な部分のクオリティも見事でした。例えば、広大な農地にポツンと佇む廃屋に子供2人が向かってゆくシーン、そして、これも子供2人が線路脇に佇み、その傍を巨大な機関車が通り過ぎてゆくシーン。子供の小ささと対象物の大きさの対比というか(それは単純なスケールだけの対比のみに留まるものでもない気がしますが)、優れたコントラストがとてもグッドだと感じました。  話の内容も希薄な様でいて、ちゃんと観てゆけばそこそこ理解も容易で、かつ中々に味わい深いものだと思います。この映画の良さというものは、雰囲気であったり、芸術的・文学的な諸々であったり、その意味では確かに繊細で奥ゆかしいものだと思います。ただ、そういうものをウリにしている系統の映画としては、その各々が各々に一定以上の水準で優れていて、かつ全体としても難解すぎない、という意味で、非常にバランスが良好な作品だと思っています。オシャレな映画を観たい!(と言うかそのものズバリ、アート系を観たい!)と人に言われたら、個人的にはイの一番にオススメしたい作品ですね。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-08-14 23:47:21)
93.《ネタバレ》 スペイン内戦を背景にしたダークファンタジーの面もある傑作。とにかく、子役がかわいい。
にけさん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-06 16:12:02)
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92.《ネタバレ》 再見。 ルイス・ブニュエル「ビリディアナ」のようにフランコ政権を批判しただとか、そんなことは俺にとってどうでもいい。  ただありのままに友達たちと映画に興奮し、怖がったり、悲しくなったり、家族と触れ合う暖かい様子を拝めているだけで幸せな気分になってしまう。 とにかくアナが可愛いのですべてがどうでもよくなりそう。  分裂した家族が紆余曲折を経て希望に照らされるまでを描くこの映画は、移動映画がアナたちの通う学校に来る場面から始まる。  ジェームズ・ホエール「フランケンシュタイン」を見る子供たち。 笑みを浮かべたり、驚いたり、怖さに両手で顔を覆ったり、じっと凝視し続けたり、みんな好奇心に満ちた表情で食い入るように見る。俺も子供の頃は純粋に物事を楽しんでいたのを思い出す。あの頃の自分に戻りたい。  アナはフランケンシュタインの行動に疑問を持ちイザベルに尋ねる。ませたイザベルは「これは作り物だから大丈夫よ」とシビアに返す。アナにとって天使か悪魔のささやきか。  アナとイザベルは仲の良い姉妹だが、イザベルは騙されやすいアナをからかって愉しんでもいる。  夢見る少女が好きだからこそ、からかいたくなる現実的なイザベル。そんなイザベルに憧れに似た気持ちを持ちつつ、見守るというより少し距離を取ったりもしてしまうアナ。それでも彼女は“夢”に出会いたいと諦めない。  イザベルが次に何をするか楽しかったりちょっと怖かったりするのが面白い。 自分の血で化粧をするように唇を染め、早く大人になりたそうな、何かに目覚めたような視線、床にブッ倒れてみたり、黒猫の首をギュッと締めてみたり(すぐに離しはするものの)、火遊びだってやっちゃったり。スリルを味わいたいお年頃。  姉妹のドタバタを耳でこっそり聞くお母さんの姿も微笑ましい。 養蜂家の父は、アナとイザベルをミツバチのように大切に育ててきた。 彼が日記を付ける様子に、アナたちとミツバチの姿が交互に映される。家の扉まで蜂の巣の模様。でも奥さんとの仲は微妙なところ。奥さんは車内から覗く若い異性をマジマジと見ちゃったり、何処か影のある様子も。影絵、ピアノ、古いアルバム。  ミツバチが籠の中で這いずり回り時々外を飛び交うように、アナとイザベラもじっとしたり遊んだり、小高い丘から競争するように駆け出し、広い原っぱに飛び出していく!  線路に耳を当てて接近するものの振動を感じ、黒い煙をもうもうと吐き出して徐々に近づく物体にドキドキし、間近で自分たちの横を通過する列車を見届ける。  そこにはビクトル・エリセが好きなジョン・フォードを初めとするアメリカの広大な西部劇を思い出すような光景が拡がっている。 何処か懐かしい、怖いけどワクワクするような気持になってしまう夢が詰まった大地。だだっ広い空間を無邪気に突っ走るだけで心が躍るではないか。  探検した一軒家の廃墟が新たな出会いを生むとは思わなんだ。  運命的な出会い、アナにとっての「フランケンシュタイン」が電車から飛び降りてくる。どうやら男は命を狙われているらしい。ドアから恐る恐る入り、壁の影に隠れ、穴から覗いてみたり、徐々に距離を詰めていく。 映画でフランケンシュタインに接近した少女への憧れと恐れ、差し出したリンゴが縮めるもの。 アナの心の中に芽生える初めての感情…しかし、彼女の淡い想いは闇夜の閃光によって掻き消される。止まった時計と、岩に残った血痕が顛末を知らせる。  アナが家出した森で見る幻想。  父に言われていたキノコはアナが会いたがっていたのか、あるいわ会いたくなかった者の姿をアナに見せる。水面に映るアナの顔は、フラケンシュタインのように映る。  アナにとってのフランケンシュタインは去ってしまったが、その代わりアナの家族は希望に満ちた朝を迎える。  アナもまた、イザベルに言われたように最後まで精霊に呼びかけ続けるのかも知れない。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2016-08-27 23:18:36)
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91.スペイン内戦を時代背景に、少女の視点を描いた文学の香りのする映画。フランケンシュタイン、毒キノコ、脱走兵、焚き火、血の口紅――幾つもの寓意を含んで深みがあり、婉曲的な表現で感性に訴える。 高尚な感じはするが、シュールで苦手なタイプの作品なので好きにはなれない。小説なら心理描写があればわかりやすくなるが、映像だけではなかなか難しい。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 4点(2016-07-31 01:46:17)
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90.《ネタバレ》 映画館で子供達が「フランケンシュタイン」を観るシーン。普通子供ならば、フランケンシュタインの姿に恐怖する事が想像できる。 しかし、この映画においての子供達の映画を観る眼差しは真剣である。そして、アナはイザベルに何故フランケンシュタインは少女を殺し、自死を遂げたのか尋ねる。 フランケンシュタインとは自らの実存を問い苦悩する存在であり、そんな彼にアナは恐怖ではなく本能的に思いを馳せ、境遇に共感をしていたのではないか。 小さな子供ですら、無意識のうちに実存を問わなければならない状況。子供が子供として生きられない世界。 それが置かれている状況を全て物語っている。 そして作品全編にまとわり続ける、死の匂い。日常と常に寄り添い続ける死。 ベッドで寝る母を執拗に捉え続ける長回しは、愛の不在と疲弊も映している。 戦場ではなく、日常を淡々と映すことで状況の異常性を映像で語り、何も語らない子供の目線は他の何よりも多くを語り身に迫る。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 7点(2016-06-30 23:14:17)
89.《ネタバレ》 なんとも言えない雰囲気はいいね映画?かな。ミツバチと少女とフランケンシュタインの関係性?が難解で正直意味不明。途中で出てきた男も何かの象徴なのかなぁ、とか思ったりしたけどあんまりそういう深読みは苦手なものなので。まぁ独特の映像美は感じられましたねハイ
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-05-29 07:34:56)
88.いつも通り予備知識ゼロで鑑賞。風景の美しさは特筆もの。しかし、監督は何かを訴えたいのだろうと感じて期待したものの、何かが最後まで解らずグッタリ。ストレートにモノが言えなかった監督の立場が解ったあとでも見直してみたいとは思えない残念な作品。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 3点(2016-01-09 23:09:26)(良:1票)
87.《ネタバレ》 わかる。綺麗な映画だってのは、わかる。だから、ベタでも心揺さぶられるエピソードがあると(例えば、妹ちゃんをお姉ちゃんが、危機一髪で上手いこと救出するとか)、一気に評価が上がりそうなんですが。みなさんのレビューでそんな映画じゃないのがわかりましたが。ただ、穏やかな水面の湖のような映画で終わってしまいました。
なたねさん [DVD(字幕)] 3点(2016-01-06 21:08:40)
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86.確かに良い映画らしく流れているが、幼子の純粋な心の中と大人たちの詩作との融合において 映画の脚本が作りきれていないのか、観た人にゆだねるのか。観たときは、なるほどとも 思うが、5年後心に残るものがあるだろうか疑問だ。
cogitoさん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-15 23:34:12)
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85.《ネタバレ》 まるで詩のような映像、メタファー的な表現、説明的過ぎないセリフなど、すべてが素晴らしくて、心から「あぁ、良いもの観たなぁ・・・」と思える作品でした! 少し精神的成長をみせるイサベルと無垢な少女のアンとのやりとりや会話がかわいらしくて、決して明るいテーマではないのに、BGM同様、長調的なムードに包まれます♪ 印象的だったのは、線路沿いに立つ2人の横を汽車が走り抜けるシーン。解釈はいろいろあるんでしょうけど、ここは理屈じゃなくて、映像としての高い芸術性を味わえればそれでいいんだと思えました。 父親の「ミツバチは巣の中で報われない努力を強いられ、幼虫の運命は過酷な労働が待つ・・・」みたいなセリフが最初の方とラストの2回出てきますが、これはきっと当時のスペイン国民の声を代弁しているんでしょうね。 この映画は、ただ雰囲気を味わうのではなく、しっかりとしたメッセージを、レベルの高い手法によって表現した、観る人の「鑑賞力」を磨いてくれる作品だと思います。
ramoさん [DVD(字幕)] 9点(2015-10-25 07:18:29)
84.大変申し訳ないのですが、私の頭では、最後の最後まで何のことやらさっぱり理解できませんでした。アベシ!
マー君さん [DVD(字幕)] 1点(2015-10-10 21:47:25)
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83.印象的なシーンは幾つかあるも 全体としては退屈な映画。 過大評価されているのでは?
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 5点(2014-10-12 01:56:00)
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82.いや~、笑っちゃうほど70年代ですね。フィルムの質感とか(予算がなくていいものが使えなかったのかも)。室内で照明を使わず、できるだけ自然光で撮っているところとか。セリフを抑えて妙に難解なところとか。以前から名前を出している、佐々木昭一郎のドラマに通じるところがあります。当時はこういう撮り方がイケてたんですね。 まあいろいろと論じられているようですが、フィルムを見ているだけで引き込まれますし、難解(意味不明)であっても、こちらを引きつける力を持った映画だと思います。とりあえずは、それだけでも十分でしょうか。 映像で語っているものに対し、言葉で(後付けの)説明をする。ましてや言葉を重ねてダラダラと書き連ねるのが、なんだかみっともなく思えてきます。そういうものに点数をつけるのもどうかと思いますが、一応無難な点で。 言語化も数値化もできないものを持っているということでは、すぐれた「映画」作品でしょう。好き嫌いはまた別の話ですが(私はまったく好きになれません)。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-30 11:06:42)
81.とにかく映像、私はこの映像だけでも10点です。ひとつひとつが絵本に出てきそうな雰囲気です。おまけに姉妹はめちゃくちゃかわいらしい。雰囲気を楽しむといったら、この映画がすごくやすっぽくなってしまうのですが、こんな独特の雰囲気を出せる映画ってあんまりないと思うんです。
はちまろさん [インターネット(字幕)] 10点(2013-02-27 22:04:42)
80.素晴らしい。子どもを通した世界の見え方はこうなっている。子どもの視点を借りて都合の良い子ども観を押し付けるエセ子ども映画とは完全に一線を画す。フランケンシュタインをきっかけとする魅惑の世界。
Balrogさん [映画館(字幕)] 8点(2013-01-17 23:37:31)
79.お話に奥行きがありすぎて、自分がどこまでたどり着いているのか分からないけれどこの映画は他の何と比べることのできない唯一無二の存在。この映像。洗い落としたような素朴な色彩。びょうびょうと風が吹き渡る荒野にぽつり、と一軒の廃屋、井戸。目が慣れるのに時間がかかりそうなほど暗い室内と、陽の光でそこだけ切り取られたように白く輝く窓枠。そこにぽん、と置かれたアナ・トレント、彼女の瞳。映像が伝える静かな衝撃に身体が震えるようだ。少女という生き物が内包する精神世界を、妖精のようなアナ・トレントが奥へ奥へと案内してくれる、夢見ているような1時間半。
tottokoさん [ビデオ(字幕)] 8点(2012-10-26 00:43:19)
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【点数情報】

Review人数 98人
平均点数 7.55点
011.02%
111.02%
211.02%
322.04%
444.08%
555.10%
688.16%
71717.35%
82525.51%
91717.35%
101717.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review8人
2 ストーリー評価 8.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review8人
4 音楽評価 8.28点 Review7人
5 感泣評価 8.00点 Review4人
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