66.《ネタバレ》 ガンダムシリーズをファーストからZZまで全話見て、次は本来なら「逆襲のシャア」なのだが、とりあえず後回しにして本作を鑑賞。シリーズとして仕切り直しとなった作品で、これまで登場した人物が一切出てこず、新しい登場人物のみで物語が進むというのは、このシリーズを本作で初めて見る人には入っていきやすいかもしれない。でも、その登場人物の関係性や物語の背景を把握する前にサクサク話が進みすぎていて、元々テレビシリーズとして企画されて先に劇場版として作られた作品のようだが、本当に既に放送済みのテレビアニメの総集編ダイジェストを見ているような感じ。それでも、冒頭に起こる惨劇の描写はリアルで壮絶だし、味方のはずの連邦軍がZの頃から相変わらずなのも一筋縄ではいかない戦争というものを描き出していてこういうところが富野由悠季監督らしいところなのだと思う。小型化したモビルスーツやそれによる戦闘も思ったほどは悪くないし、なんといっても終盤に登場するバグの怖さもインパクトがあって良い。しかし、やはり惜しむらくは最初にも書いたようにテレビシリーズとして考えられていたものを劇場版に再構成したことにより、ダイジェストのようになってしまっており、そのせいで展開に唐突に感じる部分が非常に多く、また、似通った顔立ちの人物もいるなど見ていて混乱して訳が分からなくなってくるのがはっきり難点と言え、話としても詰め込みすぎた感は否めない。一応、鉄仮面と決着をつけて終わるものの、戦争自体はまだ続いていて、ラストのテロップなどはまだ続きがあることを示しているようなのだが、もし、この後テレビシリーズが頓挫せずに作られていたらとか、(その場合、映画でやった部分も改めてやり直したのだろうか?)そもそも映画でなく最初からテレビシリーズだったらとか、(個人的には最初からテレビシリーズでやっていたほうが良かったと思う。)見終わった後にいろいろ考えてもやもやしてしまった。エンディングに流れる森口博子の歌う主題歌はしっとりしていて良い。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-03-19 20:16:22) |
65.全体的に地味な感じは拭えないけど、良く纏めて作られている。 【miso】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-05-24 17:46:47) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 改めて見ると密度が凄い事になってますね。まぁそうなる理由もあるんですが。 そんなF91は冒頭からとんでもない惨劇から始まります。とにかく無関係の人々がこれでもかと死にまくる。まるで怪獣映画を見ているかのような様相、それが生々しいからとても恐ろしい。ただここからのテンポがとにかく早いし、一周目じゃついていけなかった。複雑なロナ家の関係やそれとは別のカロッゾの野望など情報がとにかく詰め込まれていて凄い事になっています。にしてもカロッゾって本当に情けない親父なんだなぁ…。 そんなこんなで主人公達はよくわからないうちに練習艦に乗り、無茶ぶりでガンダムに乗る事になったシーブック。しかも初の出撃で三機を落とすというとんでもない事をしでかす事に。そして次のシーンだといつのまにかシーブックはロナ家宅に忍び込みコロニーから逃げて父親が死ぬという流れがいつのまにかなっていて結構混乱します。 そんでもってセシリーもいつのまにかMSに乗れて操れちゃうんだから早い早い。そしていつのまにかアンナマリーは離反し、すぐに死んでセシリーが入ってくる。早い。 不自然なのですがなんだかんだそれを納得させてしまう富野監督の編集力は凄いですよ。 そして最後のバグ襲撃にラフレシアの戦いと見所たっぷり。しかも脳波コントロールも出来る。ラストのセシリーを探すシーンも好きです。 だけど待ってくださいこの作品。カロッゾのようなヤバい奴は倒しまし、セシリーは助けましたが戦争はなにも終わってないんですよ。 終盤は若干尻窄みでしたが、序盤の迫力と、密度の濃いドラマ、そして素晴らしい作画のMSバトルに、森口博子の音楽と十二分に良い所だらけの作品なので僕はとても満足です。 【えすえふ】さん [インターネット(吹替)] 7点(2018-03-12 18:40:37) (良:1票) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 当初はテレビシリーズ用として考えられていた作品だけに、各要素はしっかりと作りこまれています。まず、クロスボーン・バンガードのMSデザインが秀逸。連邦系ともジオン系とも違う個性があり、新たな脅威が現れたという設定をデザインでうまく表現できています。また、クロスボーン・バンガードの創始者マイッツァー・ロナは人格者であり、その主張には一定の哲学と合理性が認められるものの、腹に一物持った部下たちが勝手に動き出したことから結果的にならず者集団になってしまったという展開には、現実の組織論が反映されているようで面白いと感じました。 戦場の描写は壮絶を極め、乳飲み子を抱えた母親がMSの薬莢に頭を割られて死ぬ、主人公グループのムードメーカーらしき人物が初戦で衝突死、大量殺戮兵器バグは子供を切り裂くなど、普通のアニメでは被害者にはならないタイプの人たちの死が克明に描かれており、戦争とは地獄であることを強烈に印象付けています。 作品の落としどころもよく考えられています。主人公は鉄仮面を倒すがそれはあくまで私闘のようなものであり、主戦場では連邦軍がボロ負けしてフロンティアⅠを放棄したという、勝利と敗北の両方が含まれた結末としたことで、一本の映画としてオチを付けると同時に、これから続く(と想定されていた)テレビシリーズにも繋げており、これは本当にうまいやり方だと感心しました。 問題点は、テレビの1クールに相当する分量を2時間に押し込めてしまったために、急な展開が多いこと。舞台が突然変わったり、何人かのキャラクターが唐突な心変わりをしたりと、ついて行けない点が多々ありました。また、テレビシリーズ用の作品だけあってセリフのあるキャラクターが非常に多く、キャラクターの把握にも時間がかかりました。そのキャラクター達は基本的に常識人なのでストレスなく見ることができたのですが、反面、強烈な個性を持った者がいないためにドラマ部分への関心が持続しなかったこともマイナス。登場人物の大半が狂っていた『Ζ』って、なんだかんだで面白かったなぁと遠い目をしてしまいました。 破綻気味のスケジュールで製作されたためか、MS戦の作画クォリティは『逆襲のシャア』どころか、数ヵ月後にリリースされたOVA『0083』にも完敗というレベルで、本家スタッフが再結集した作品としては期待はずれです。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-07-28 16:03:55) (良:1票) |
《改行表示》62.《ネタバレ》 元々はTV放送で26話の予定だったけど、急遽映画化が決まって無理矢理詰め込みすぎた作品となってしまった。 一応ハッピーエンドで話も解り易いが、何処か途中の話が幾らか抜けているんじゃないかと思うくらいツギハギのようなものも感じて消化不良気味だ。 安彦良和による作画と戦闘描写は圧巻。特にシーブックが初戦闘をする件とか、とにかくMS同士の戦闘が見たい人にはオススメ。 バグとアーサーと薬莢に当たって死ぬ人々の描写は最凶レベルのトラウマ。 でも少し性急にしすぎたのか、作画のムラやミスもタマにあるのが傷だ。 ただ、シービックが初戦闘するまで長く、クロスボーン・バンガードと連邦軍の戦闘ばかりで少し飽きてしまうだろう。 ニコニコ動画で戦闘シーンだけ見て入った人からは、本編のバランスの悪さに四苦八苦する事間違いなし。 登場人物やストーリーもかなり魅力的な部分がある反面、もっと要点を絞って余裕のある造りにするべきだった。 本編に不満がある人は是非とも「クロスボーン・ガンダム」を読む事をオススメします。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-21 22:05:17) |
61.したたかな連中の腹芸劇という感じ。これが富野アニメだよなあと改めて実感した。最近のガンダムの綺麗な戦争とはわけが違う。特に本作は、味方の軍隊は上官がクズばかりなのに対して敵側のクロスボーンバンガードは紳士的な上、かなり理論武装した大義名分がある。政治的な議論のやりとりだけでも面白い。選民思想に関する洗練度と説得力は逆シャア以上なんじゃないかなと思った。 【もんでんどん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-09-06 01:05:21) |
《改行表示》60.《ネタバレ》 小さい頃友達のお兄さんに連れられて映画館で鑑賞。 その時はまったく理解できませんでした。 最近、近所のレンタルショップで目についたので借りてみたら20年以上たった今でもやっぱり理解しずらい・・・。 俺はアホなんかなぁと悩んでたらここのレビューを見て納得。 テレビ用だったのね・・・。 気づいたら裏切り者は出てるし、突然舞台が変わるし、戦況が分かりずらい。 人間関係の描写も駆け足で、出来事の一個々が唐突かつ浅い。 綺麗なアニメーション、しっかりした世界観、敵役のロボット(MSって言わなきゃだめかもしれんが)のカッコよさといいところも多いんで非常に惜しい。 【CBパークビュー】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-04-09 00:07:20) |
59.とにかくごちゃごちゃしすぎてよくわからんです。そしてキャラたちの性格にいらつく。とういうかダサい。MSもガンダムって感じしない。こだわる必要あるの? 【とま】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-08-05 18:24:57) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 iTunesでレンタル視聴。 普通に面白かったです。 確かに、TVシリーズ用に用意されたお話を2時間に詰め込んでいるので、早足すぎるのは否めません。「敵軍の黒人女性が嫉妬で裏切り、即撃墜」などは笑わせようとしているのでは?とすら感じました。 しかし、今のガンダムもどきにはない富野節は痛快です。あいかわらず、脇を固める人、特に名前もないようなエキストラが生きている言葉を話しています。美少年たちが人を殺す実感なく、ゲームのように戦争するのではなく、ちゃんと人が汚らしくあっさりと死にますし、おっさん、おばはんも戦争に参加します。支配階級のエゴに振り回される庶民が、必死で生きています。 もう、「質量を持った残像」というフレーズだけでおなかいっぱいです。 個人的に、シーブックとセシリィの父親の顔が似ていて、最初どっちがどっちかわからなかったところはマイナスでした。 でも、ニュータイプの能力を戦闘以外で有効に使ったシーンは感心しました。 7点はあげてもいいと思います 【シン*トー】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-05-11 15:25:27) (良:1票) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 TV放映を目的としながら諸事情で劇場版になってしまった(おまけにTV放映無し)不運な作品。 癒される前(この時は病んでいなかったのかな?)の富野作品の中では比較的キレイ(卑屈な人間は皆無で、主人公側は皆基本良い人(憎めない人)ばかり)でストーリーも分かりやすい(敵が攻めてきた→友達を守るため戦う主人公→戦場ではぐれたヒロインと合流、和解→大多数の人類を抹殺しようとする敵を倒すべく戦う・・・大体はこんな感じ)。 アクションに関しては流石に逆襲には敵わないがアニメ至上屈指の出来、のけ反りザマの射撃や切り合いからの急接近等初出撃から見どころ満載。ラストの『質量をもった残像』は鳥肌モノ。 勧善懲悪ストーリーと抜群のアクションでエンタメ作品として完成度は高い。 主人公のシーブックもかなりの高青年(決して地味ではありません!!)で応援したくなります。 残念なことと言えば、エピローグ、プロローグが無く、おまけに劇中もキャラの居場所や敵の裏切りなんかが唐突に起こり非常に分かりにくい。一応構成無視のワープはなく頑張れば『きっとこうなったんだろう』と酔え王はできるようになっており、まぁTV放映モノを劇場版に圧縮した割にはかなり頑張っていると思う。 以上の事から8点の所から-1点。 せめて新約Zみたく三部作だったら・・・。 【ムラン】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-04 23:09:31) |
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56.《ネタバレ》 見たのはこれで3回目になるでしょうか。昔は若かったので気にも留めなかったけど、今回改めて観ると色々と気付くことが多かったです。まずストーリー。OPから話の展開が早過ぎで飛び飛びになっている。さっきまで地上に居たのに次のシーンではMSに乗って宇宙に出てる、とある人物がいつの間にか寝返っており、戦闘になった途端戦死、などなど。作画も逆襲のシャアと比べて落ちていて細かく描かれているのは一部の戦闘シーンとMSの発射シーンぐらい。気になって調べてみると、元々はTVアニメとして作られる予定だったんですね。なるほど。ラストの「This is only the beginning」はTVアニメのことなのか、それともクロスボーンガンダムのことか、ファンとしては気になりますがこれ以降の作品が映像化されていないようだとプロジェクトは流れてしまったんでしょうね。現在では毎年のように量産されてるガンダムですが、AGEみたいな新しい物に進むよりかは、こういった中途半端で終わらせた作品を補完させてくれる作品を望みたいところです。 【あんどりゅ~】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-09-14 03:18:04) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 子供の頃に見てそこそこ面白かった。 急展開であったり、巻き込まれ系だったりと土台は結構しっかりしているから子供にはこのくらいでちょうど良いのだろうか。でも、子供にゃどうせ分かりゃしないだろ、っていう感じの作りなんだろうか。とにかく何で?と思う。 よく分からない団体の実態を説明しないのは手法だと言えば通じそうなぎりぎりの所か。けど、このお話の情報量って二時間弱で足らない量じゃない。はしょったようでいて、実際は詳しいことはテレビシリーズ見てねなんだと思う。けど、そっちはどうでも良い。 ドッグファイトの最中に敵とのんびりおしゃべりしたり、説得したり、必殺技のポーズを決める余裕が十二分にあるのだから、詰め込まなくてもまだまだいくらでも入る。 【黒猫クック】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-04 20:00:29) |
54.序盤のMSの襲撃~コロニー脱出までは迫力のある映像とスピーディーな展開に圧倒された。しかし、その後は状況説明も、キャラクターの心理描写もほとんど描かれないまま、ストーリーだけ大急ぎで進んでいってしまうので、まるでTVシリーズのダイジェストを見ているような気分になってくる。元々TVシリーズとして予定されていた作品らしいが、このような構成にするなら映画になんかしないで、そのまま普通に作った方がよかったんじゃないのかというのが正直な感想。設定やメカ、キャラクターも魅力的に感じたので、そうゆう意味でも非常に惜しいと思える作品。 【peeper】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-10-24 22:18:06) |
53.『逆襲のシャア』から30年もたつとジェガンがゴミのような扱いになってる。 【馬】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-10-03 00:02:41) |
52.話はおもしろかったです。しかし、説明不足というか単発の映画ではどうしても個々のキャラクターの背景までを見せるのはむずかしいので、全体的に薄く、あっさりした感じになってました。この後のクロスボーンガンダムまで視野に入れると楽しめますが、劇場映画とすればこんなもん。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-13 12:03:04) |
51.《ネタバレ》 数あるガンダム映画の中では一番好きかも。最後のガンダムの分身シーンは鳥肌もののカッコ良さ。ストーリーもそれなりに纏まっていると思います。ただ、ところどころ入る意味不明な会話はどうにかならないものか・・・。セリフ回しはファーストガンダムを踏襲しているものの、「何故そこでそんな会話?」みたいな・・・。この作品の続編でクロスボーンガンダムという漫画がありますが、是非映画化求む。 |
《改行表示》50.連邦もクロスボーンも、どっちもどっち。マトモな奴も居れば殺人鬼や戦争屋みたいなのも居る。両陣営の建てている作戦も無差別攻撃があり、戦争の悲惨さを感じました。最近のガンダムと違って戦争をしているのは大人だ、というところが真面目で良い。 森口博子の挿入歌はこの映画にピッタリだった。連邦の量産機のやられっぷりが良かった。面白かった。 【xxxsiro】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-01-29 16:10:30) |
49.《ネタバレ》 劇中設定では、逆シャアから実に30年の月日が流れています。独立国家宣言をする私兵組織の跳梁を食い止めるために市民の青年・シーブックが戦うという意味では、従来のガンダム作品よりスケールは小さめ。ファースト・ガンダムのような「戦争」を期待すると違うかもしれません…。とはいえ、ドラマとしての魅力は決して低くないです。唐突に戦火に巻き込まれ、仲間や家族を失う悲劇に遭いながらも、それをなんとか食い止めようとする登場人物たちの描写の上手さはさすが富野監督だなぁ、と思わされます。エンディング&主題歌の素晴らしさに+1点。 【バスケ映画好き】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-31 16:04:42) |
《改行表示》48.映像のクオリティーは高いんだけど、ストーリーが唐突すぎて不親切この上ない。 と言うより、尺が短すぎる。元々、TVアニメ用の脚本を無理矢理115分に納めたのが失敗だね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-17 20:21:06) |
47.ガンダムであってガンダムでないような、そんな人間のフォルムに近いF91の造形が好きで、好きで、プラモデルも購入しました。ストーリー的にはぶつぶつと切り抜き記事を並べた印象で、戦争がまた始まるのか、と悲愴感や虚無感もなく平らな展開です。劇場で観たなら、飽きていたかも。でもでも、F91を主人公が駆り出してから、俄然面白くなり、ラストのラフレシアとの戦闘シーンは体が震えました。テーマそっちのけで、単純にカッコエエやん。スピードが残像が、何でやのんの突っ込みを入れる間もなく、ただひたすらカッコいいだけに昇華させた場面にやられました。近くのカラオケで妻に森口博子さんの主題歌を唄ってもらうと、必ずこのラストの戦闘シーンがモニターに流れるので、大変うれしいです。 【映画小僧】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-10-23 12:33:40) |