89.《ネタバレ》 静謐ささえ漂わせながら、じわじわじわじわとラストまで一本の筋でつないでいくショーン・ペンの手際はなかなかのもの。ただ、あのラストにするんだったら、もう少し伏線の張りようはあったと思うけど。●それにしても、デルトロやクラークソンはまだしも、レッドグレーヴやミッキー・ロークやヘレン・ミレンの贅沢な使い方にはびっくり。ただ、わざわざそうする意味があったのかと言われれば、特になかったような気もするのだが。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2021-05-20 00:44:06) |
88.《ネタバレ》 真犯人捜しのサスペンスものに見えて、実は妄執に囚われているだけの、仕事以外に生き甲斐がなかった、引退した老刑事の悲劇。生活のために働くだけの人、家族を養うために私生活を犠牲にしてきた人を見るに、いろんな生き甲斐や逃げ場を持っていないと、行き詰って絶望してしまうのだろう。性格的に家庭が持てなかったと思うが、顧問として続けさせる道があったら違っていたのかもしれない。短い出演時間ながらもベニシオ・デル・トロの存在感が抜群。 |
《改行表示》87.《ネタバレ》 ヤマアラシのチョコをもらった女の子から話を受けた時、普通なら相手が誰なのか探そうとするだろうし、女の子を待ち合わせ場所に行かせる必要もなく、ただ待ち伏せすればよいだけ様な気がする。交通事故で空振りに終わっても、連続殺人は止まったんだし。 主人公がただ抜けてただけなんじゃないでしょうか。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-11-23 14:02:55) |
《改行表示》86.《ネタバレ》 最後の最後でひっくり返された。犯人が捕まるはず、という暗黙の了解への裏切り。 でも、これだったら最初のインディアンが犯人でよかった、の方がいいんじゃないかな? 【θ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-09-14 00:15:30) |
85.義務や責任、正義だけで仕事し続けると、定年後にこうなってしまうのだなあ。まあ本人に後悔はなさそうなのでそれはそれでよいのかもしれないが。自分はもっと欲望の赴くまま自由に生きようと思うけど。 |
84.《ネタバレ》 この映画を見てからというもの、街中で酒を飲みながら、独りでブツブツ何か言ってる、おっちゃん達を見る目が、変わってしまいました。。。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-25 16:55:50) |
《改行表示》83.《ネタバレ》 ストーリーは良い意味で不完全燃焼。ラスト数分の主人公の姿は見てるだけで辛くなりました。 『最高の人生の見つけ方』『恋愛小説家』を立て続けに見た後だったので余計キツかった。 見て損はしませんが、すっきりはしないのでご注意を。 【ムラン】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-06-02 12:44:59) |
82.ショーン・ペンの監督作品と知らずに借りた。最後は胸を締め付けるような切なさを感じた。有名な俳優陣で固めていましたがみんなジャック・ニコルソンを引き立てていた。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-31 16:16:36) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 この映画をはじめて見たのは学生の時でしたが、当時は「淡々とした展開でオチも決まらない中途半端なサスペンス」という印象で、鑑賞したこともすぐに忘れてしまいました。しかし社会に出て人生経験もそれなりに積んでから再度観賞すると、人生というものを鋭く描いた生涯忘れられない作品となります。努力は美しいことである、正しい行為は正しい結末へつながっているというハリウッド的な思考回路を完全否定、いかに正しい目的のためであっても、いくら愚直に頑張っても報われないことはある、それが裏目に出ることだってあるという情け容赦のない、しかしリアリティのある物語です。 もし主人公ジェリーが浮かれ気分のままパーティーに留まりあの現場に行っていなければ、もし被害者家族に対して口先だけで対応し約束(プレッジ)などその場限りで忘れるような人物であれば、定年後の余生は順調に送れていたことでしょう。しかしジェリーはあの現場に立ち会い、被害者家族と話すという誰もが躊躇した役を引き受け、そして家族との約束を忘れない正しい警察官でした。そんな、正しくあることが最悪の結末をもたらすというこの皮肉。 また、ジェリーが個人としての幸せに身を寄せようとする時、事件の名残が彼の前に現れ、約束を思い出させます。念願だったメキシコ湾へのフィッシングへ旅立とうとする時、好みの雑貨屋を手に入れ穏やかな余生を目の前にした時、ロリ・クリーシー親子と疑似的な家族関係を築き幸福な家庭を手にしようとした時、ジェリーは事件の残像と遭遇して、幸福を掴む寸前で事件へと戻っていきます。通常の映画であればこうした残像は目的を忘れた主人公に正しい行動を取らせるための「サイン」なのですが、本作では主人公の人生を狂わせることとなります。 結末は衝撃的ですが、ただ観客にショックを与えて終わりではなく、人生の真理のようなものを突き付けているところに、他の映画にはない深さがあります。また、先述した「サイン」の扱いなど普通の映画であれば主人公が報われるような流れを示しておきながら、観客の先読みを利用してこれを裏切る脚本の巧さにも感心しました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-12-16 12:58:31) |
80.《ネタバレ》 回収しない伏線が多い映画はあまり好きじゃないのですが、本作は力技で押し切られたという感じでしょうか。確かにあのカタルシスからはあまりに縁遠いラストはショーン・ペンらしいところですが、でも普通の人生ではありふれて起こっていることなのですよ。あんな結末を観たくて映画に金払っているわけじゃない、と思う方もいるでしょうが、ちょっと大げさに言えば人生について考えさせてくれる良作だと私は思います。ジャック・ニコルソンは『アバウト・シュミット』とかぶるところが多い役柄ですが、どちらも同じ時期に製作されていますので役作りは楽だったのでは。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-24 20:45:52) |
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《改行表示》79.《ネタバレ》 成就しない運命は妄執に変わる それもまた運命… あの日あの時あの場所に導かれたのは 俺が選ばれたからだ 偶然じゃない 神と契約したんだ 悪魔を捕まえるって… 俺にしか出来ないんだ 俺に与えられた使命だ 神からの啓示があった 今は旅立ちの時じゃないぞ 行くんじゃない戻るんだ 被害者の両親もちゃんと見てるぞ 逃げるな立ち向かえ 俺には出来る まだやれるんだ そうだ やるんだ ここで見張れ ここで待ち構えろ ここで捕らえるんだ ほら来いよ 目の前でブランコが揺れてるだろ 早く来いよ お前の好きなブロンドも揺れてるぞ 早く来い あの少年もやって来たぞ ここで逢うのも偶然じゃない 今度は間違えるなよ ちゃんと犯人を見てろよ もうすぐだ もうすぐ奴が来る あの子も赤い服を選んでくれた また会おうって約束して来てくれた 俺に秘密を打ち明けてくれた 早く来い 早く来いよ 早く ほら黒いワゴンに乗って ほら魔法使いが来る 巨人だぁ 早く 俺にもくれよぉ ハリネズミ 早く 早く 来るって言った あの子が言ったんだ 確かに言ったんだ 約束したんだ 早くぅ 早くぅ来てくれよぉ 俺は間違えてない 俺は正しいんだ いつだって正しいんだ 俺は正しいに決まってる 俺はただしいぃ 俺は… 静かにゆっくりと狂いゆく物語り 【海之松】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-14 23:09:10) |
78.サスペンスを超越した男の運命の破綻を描いた秀作。ショーン・ペンの非凡な監督センスもさることながら、少しずつ人生の歯車をくるわせていく老刑事を演じたジャック・ニコルソンが素晴らしい。確固とした意志をもった男が次第に狂っていく、その表情の変化が凄い。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-16 13:21:00) |
77.すごいなアメリカさんは。こんなものを作っちゃうんだから。役者も脚本も監督もすごい。 |
76.誓いを果たそうとするあまり・・・ってことなんだろうけどやっぱりラストがしっくりきませんでした。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-01-04 15:18:01) |
《改行表示》75.《ネタバレ》 犯人に結びつくのかな、と思わせるようなシーンが何度も出てきますが、 実は犯人とは関係ない。というか、むしろそういうシーンをいくつも入れて いるのが、実は、主人公の最後の状態(うわ言をぶつぶつ言いながら、自分の考えが 正しいことを保つために必死でいる)への伏線なのですよね。正しいと思うことを 貫くことによって、たとえ貫こうとしたものが真実だったとしても、 偶然の運不運でそれが認められなかったり、はたまた家族や仲間を失っていく ということもあるんだなとしみじみ感じました。ジャック・ニコルソンをはじめ、 登場してきたみなさんの演技力がすごくて、観ていて感じ良かったです。 【まいった】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2008-08-18 15:35:24) |
《改行表示》74.ジャックニコルソンは登場したところから、それだけで満足という気にさせてくれる。 彼がいるだけで映画になる。その彼のモチベーションを得るのに充分な素材がない場合、断るかもしれないけど。 良きアメリカ映画をみた。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-29 20:02:51) |
73.《ネタバレ》 警察官を退職しても執念深く犯人を追うという表のストーリーが丁寧に描かれてゆくが、その中で、第一線で活躍してきた男の特殊な緊張感の中でしか生きられない悲しすぎる性を描いた裏のストーリーが顔を出す。ショーン・ペンの映画は字幕を見る一瞬が勿体無いくらい映像にスキが無い。冒頭の鶏を追うニコルソンという圧倒的な画が、ラストでまた流される。物語のやるせなさがこの圧倒的な画に深みを与える。監督をはじめとするスタッフ、そして出演陣が完璧に仕事をこなした秀作だと思う。 <追記>ニコルソンはどこから狂っていたのだろう。アレが犯人だとして、さらに事故が無かったとしてたら、狂わなかったのだろうか。もしそうならこの映画はあまりにも面白くない。そうじゃない。あの事故はドラマを皮肉っているにすぎず、ニコルソンの執念はどこかから狂気へと変貌していたのだ。もう一度観たい映画。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-10 18:53:29) |
72.あそこまで行って真犯人を逮捕できない中途半端な感想が残る作品でした。 【SAT】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-07-17 22:29:48) |
71.ショーン・ペンの性格らしい、普通のようで普通じゃない映画はなかなかでした。薄暗いような雰囲気にジャック・ニコルソンの演技をされるとノックダウン寸前です。ベニチオ・デル・トロが出た意味がイマイチよく分からなかったけど、ジャックの自分で自分を追い込んで自滅する様は凄すぎとしか。まぁキャストに助けられた所も結構あるとは思うんですけどね。 |
【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 5点(2007-04-14 21:04:37) |