《改行表示》112.《ネタバレ》 CUBEのセンセーショナルな衝撃から5年。 CUBE監督の新作という興味で鑑賞した人は少なくないだろう。 白と黒の基調がステンレスのように眩しく動きが鋭利。 美術センスはある。 ただ、肝心の脚本が引き込まれない。 二重スパイで始まるところはいいが騙され洗脳され人間不信ループ。中だるみが凄い。リタのことも途中で読めてしまう。 ちなみに2度目の鑑賞だが、何度見ても結末は覚えていない。 期待外れと言っていい。 |
111.《ネタバレ》 みんなヴィンチェンゾ・ナタリの『CUBE』に続く第二作と聞けば、そりゃ期待しちゃうよね。序盤から不条理臭がプンプンの怪しい展開で、だいたいからして、デジコープ社とサンウエイズ社が何を生業としている企業なのかはさっぱり判らん。シェイビング・クリームやらチーズといったありふれたというかしょうもない商品がテーマのカンファレンスのために産業スパイを送り込むところからして、ジョークというかまさに不条理極まりない。カンファレンスの聴衆を『時計じかけのオレンジ』でアレックスに使われたような装置で一斉に洗脳するところなんかは、もうシュールすぎでしょ。デジコープから送り込まれた主人公がサンウエイズに見抜かれて二重スパイみたいな感じになってくると、もう彼がどっちの側として行動しているのか非常に判りにくくなってくるし、そこにルーシー・リューの組織(?)が絡んでくるのでもう“トリプルクロス”状態です。オチについては確かに意外性はあったけど、まさかこのストーリーが『ミッション・インポッシブル』まがいの展開になるとは悪い意味でサプライズでした。 こんだけ世間の期待を集めたのに、全米ではなんと劇場未公開のビデオスルーだったというのは、なんとなく納得できます。『CUBE』以降現在に至るまでヴィンチェンゾ・ナタリの作品は微妙な出来のものばかりでヒットもしない。やっぱこの人も一発屋だったんでしょうかね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-07-29 22:41:23) |
《改行表示》110.《ネタバレ》 この作品は監督が「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリってだけでかなり期待されてたんですね。でも私は安易に「CUBE2」などを監督せず、こういった全く別の作品(でありながら共通の匂いは残している)に挑戦した所を評価したいです。自分自身を洗脳して潜入したり、幽霊的存在の3番目の名前の人物が自身だったなんて凄いオチだなって驚いてしまいました。最後にビルの上で二重スパイの主人公がヘリで逃げる時、互いの会社の人物が「顔見たか?」「奴が?」みたいなキョトンとした表情を見せた数秒後には爆破という強引なオチへの持っていき方が、序盤からのテンポのよさを象徴しているようで印象的でした。説明的ではなく映像で見せる作品ですが、初見だと勿論全体を理解して見えないので、正直話に付いて行くのがやっとなんですが、全体を理解してから2度目に観るとこの作品の狙いや面白さが堪能できると思います。何百階まで一気に上るエレベーターの内部が映った瞬間、「あ、やっぱりナタリ監督は閉鎖的空間、エレベーターが好きなんだなあ」って妙に納得してしまいました。個人的には「CUBE」で外壁の設計者を演じてたおじさんが出てたのが嬉しかったです。 <10年後に再見 7→6点に修正> ヴィンチェンゾ・ナタリは閉鎖空間を描くのがとても上手いと思う。 そして近未来を描くビジュアルセンスも抜群だと思う(特にエレベーター等の乗り物を外側から描くのが上手い 笑)。 この作品も決して退屈しないし、話もつまらなくはないのだが、なぜかあまり印象に残らない。 そして二重スパイの話だけど、あまりハラハラしない。それってあまりどの登場人物にも感情移入できないからだろうか。 「CUBE」の監督の次作という期待感があって、凡作に感じる方も多かったのかもしれないが、10年くらい経った頃に ふとまた見返したくなり(そうだ!途中でオチわかりやすいやつだ!)と思い出す。そんな同窓会みたいな作品です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-02-25 19:29:22) (良:1票) |
109.《ネタバレ》 なんか画面がチカチカしたり、会社の名前がわかりにくかったりでよくわかりませんでした。なんでこの映画レンタルしたんだろう?ってこのレビューサイトみたら、「そうだ、CUBEの監督だ」って思い出しました。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 3点(2017-02-25 22:33:02) |
108.ヴィンチェンゾ・ナタリのヴィジュアルセンスには目を見張るものがある。ゴダールの『アルファヴィル』を彷彿とさせるレトロフィーチャーな近未来の美術セットといい、映像と空気だけなら『CUBE』を遥かに超えているだろう。ただし、素材の切り取り方が浅く、脚本が弱いため、途中で結末が読めてしまうのが致命的。 |
《改行表示》107.《ネタバレ》 途中から筋が読めなくなるほど複雑に。なのに最後のオチは読めてしまう不思議な作品。 つまりは、わかりにくいくせに驚けない、残念な結果に。 『次の展開がわからない。』という点では合格ライン。ミステリーとしての体裁は保っています。 ですが、結局わからない部分が多く残ったのは不満です。 各設問に、あっと驚く解答が用意されているからこそ、知的カタルシスを得られると思うのです。この作品は、その部分が不親切。 デジコープ社の目的。キャラウェイ社の目的。はっきり言ってよくわかりません。 私がかろうじてわかったのは、主人公はモーガン・サリバンでもなければ、ジャック・サースビーでもないということ。 彼の正体は、正体不明のフリーのスパイ、ルークス。 そして、盗んだデータの中に、『リタ・フォスター殺害』みたいなものがあって、そのデータを盗み抹消することが彼の目的だったということ。それくらいでしょうか。 言うなれば、三重スパイの物語。 にしても、企業間の産業スパイの話で、やれ殺人やら、やれ洗脳やら、なかなか物騒。 ラストはビルごとドカンって。あまりに非現実的すぎて、ついていけません。 非現実的な空間で、映画そのものがふわふわ宙に浮いている感じ。 具体性がなく、抽象的すぎます。 鑑賞中、地に足がつかない気持ち悪さが、ずっと『未来世紀ブラジル』を連想させていました。 個人的には『ナシ』な作品です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-07-18 14:13:40) |
《改行表示》106.《ネタバレ》 キューブは面白かったと思うが、これは微妙だ。 そして結構しっかり見てないとわかりにくい。もったいない。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-06-19 13:21:32) |
105.『CUBE/キューブ』で注目されたものの、その後5年間は沈黙を守っていたヴィンチェンゾ・ナタリの復帰作です。5年間寝かせた企画だけにその出来には注目が集まったのですが、これが実に微妙。独特の雰囲気作りや謎の引っ張り方はなかなかうまく、決してダメな映画ではないのですが、全体として娯楽的な面白みに欠けるし、肝心のオチも非常に弱い。さんざん引っ張った挙句に、そんなベタなオチをドヤ顔で披露されてもなぁという印象です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 4点(2013-03-23 03:01:23) (良:1票) |
104.折りたたまれたストーリで迷子になり、無理やり納得させられながら話が進む。けど、おおっと思うストーリで面白い。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-22 01:29:01) |
103.《ネタバレ》 そもそも何故、彼女は暗殺されなきゃいけないの?とか、ディスク盗めば暗殺されないの?とか、二社の二重スパイをしなきゃいけないの?とか・・・とっかかりが、よく分かりませんでした。 【より】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-06-21 00:20:45) (良:1票) |
|
《改行表示》102.《ネタバレ》 近未来的な構造物のデザインがとても素晴らしい。 けど、ストーリー的には肌が合わずとても退屈でした。 【Pea Shan】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-21 00:13:19) |
101.シリアスでスリリングなストーリー展開に、すっかりハマってしまいました。自分的に、途中までストーリーに難解な部分もありましたが、最後は予測できなかった分、派衝撃的で、なおかつ爽快な気分になれました。かなりまとまりもあって、良作だと思います。今後も監督に期待です。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-11 00:12:30) |
100.序盤、忍耐強くしっかり見ておかないと途中で???と迷子になりますね。オチのどんでん返しがミソなんでしょうが、よくあるといけばよくあるパターンでそれほどの驚きはないです。もう一回みるともう少し楽しめるような気はします。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-12-29 17:12:40) |
99.《ネタバレ》 ヴィンチェンゾ・ナタリの作品ということで期待しすぎた。映像や音楽のこの監督独特の冷たい雰囲気は素晴らしい。若干中だるみ、オチが読めてしまう点でこの点数。CUBEは非現実の中にも妙に現実が感じられ、心に残る一本だったが、本作はちょっとあまりに非現実的すぎるかな。。 心に残る一本には至らなかった。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 2点(2009-12-26 22:03:41) (良:1票) |
《改行表示》98.《ネタバレ》 一番の不満は、登場人物の少なさ。 これじゃ途中でネタばれするじゃん。 脇にもう一人入れて伏線張らなきゃ。 ミスリード無しじゃ、オチが浅いよ。 シリアスな企業スパイ物かと期待したのに、 ラストは007のパロディやもんな。 安いなぁ… 【海之松】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-09-29 22:54:32) |
97.《ネタバレ》 オープニング・・・顔を映さずに近未来をうかがわせるブルーとシルバーを基調とした涼しげな映像にスッとキャスト、スタッフの名前が入る。センスいいなあ。手の込んだ洒落たタイトルロールと言えばヒッチコックの『北北西に進路を取れ』。物語後半にあきらかにこの『北北西に進路を取れ』を意識したシーンが登場する。なるほど全体の流れもまたヒッチコックお得意の「巻き込まれ型サスペンス」だ。もしかして原題の「CYPHER」が「PSYCHO」と似ているのはお遊びか?しかしヒッチコック映画のようにぐいぐいと引きつける力がない。少々のトリックでは驚かない現代の観客を相手にするというハンデを克服するための二転三転の展開がかえって映画を退屈にしてしまっている。二転三転の展開が早すぎて先読みしながら見るのが面倒くさくなってくるのだ。しかしまあ、よくがんばってると思う。オチがイマイチ不評なようだが私は好きだ。たしかに誰が誰だったとかという展開そのものはどんでん返しとしては弱いんだけど、(超ネタバレ→)謎の女に助けてもらってばかりの主人公の行動が実は全て女のためだったって、それまでの妙にシステマチックな、それこそ『キューブ』的展開から一気にメロドラマ、とまではいかないまでも人間味に溢れててホッとするというか、映画の世界観がごろっと変わっちゃうところにどんでん返しの極みを見たというか。良かったよ。あのオチは。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-17 15:05:53) (良:1票) |
96.《ネタバレ》 <<鬼ネタバレあるので注意してくださいw>>面白かったんだけど、今一歩。金庫が出てくる前までは、スリルと緊迫感があり画面に釘付け。ただ、あの金庫のCGのショボさに、かなり引いてしまい、最後のオチもどこかで観た展開でトーンダウン↓「ゲーム」と「ユージュアルサスペクツ」を足して2で割ったような感じ。まぁ、観る順番が違ったら良かったのかもしれないけど。サリバン=ジャック=ルークスというオチは弱かったけど、恋人のために自ら潜入したというオチは悪くなかったです。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-20 19:30:23) |
95.「CUBE」の監督の新作ということでどうも評価が低かったようだけど、非常に良質なサスペンスに溢れた秀作だと思う。前作で垣間見れた圧倒的な映像センスは流石の非凡さで引き込まれる。抜群の映像世界にともなって展開されるストーリーも緊迫感とスピード感に溢れた見事なものだった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-12 23:13:17) |
94.面白く拝見した。邦題があまりにもひどいのが難点 【からいもの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 14:51:11) |
93.筋も通っているし、映像も凝っているしいいんだけど、縦に長いだけの金庫がしょぼい。あと邦題が意味不明。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-09 07:47:05) |