オリーブの林をぬけてのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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オリーブの林をぬけて

[オリーブノハヤシヲヌケテ]
Through The Olive Trees
(Zīr-e Derakhtān-e Zeytūn)
1994年イラン上映時間:103分
平均点:6.14 / 10(Review 14人) (点数分布表示)
ドラマロマンス
新規登録(2003-04-29)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-08-25)【Cinecdocke】さん
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監督アッバス・キアロスタミ
キャストホセイン・レザイ(男優)
タヘレ・ラダニアン(女優)
脚本アッバス・キアロスタミ
撮影ホセイン・ジャファリアン
ファルハッド・サバ
製作アッバス・キアロスタミ
配給ユーロスペース
編集アッバス・キアロスタミ
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【クチコミ・感想】

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14.《ネタバレ》 フィクションとして撮られた『友だちのうちはどこ?』、 大地震を背景にドキュメンタリーとフィクションが同時進行する『そして人生はつづく』、 そして3部作の最後を飾る本作は前作の映画撮影を描いた、メタフィクションに近い構成になっている。 本作は同じシーンが何度も繰り返されるので次第に興味が薄れてしまった。  『そして人生はつづく』で若い夫婦役だった二人だが、実際は夫役の青年は妻役の娘にフラれており、 そのエピソードを一本の映画にしたとのこと。 青年はウザったいくらい必死に彼女を口説くも、そっけない態度で一切無視、 撮影中、何度テイクしても彼女は映画監督の要求にも応えないのであった。 たとえ嘘だとしても好きでもない男に希望を持たせたくないんだろうね。 だったら、どうして映画に出演したのか?になるけど、本心が全く分かることはない。 あのラストのロングショットだってそうだろう。 ただ、自分は結局フラれたと思う。  地震から数年が経ち、ほとんどが都会に引っ越し、取り残された村々。 家を失い今もテント暮らしの者、労働力優先で教育を受けられず識字率の低いイランの現状が色濃く残る。 それでもこの村で生きていくことを決めた人々がいて、 『友だちのうちはどこ?』で主役だった子役の兄弟が再登場したこと、 そしてジグザグ道が出てきたシーンに3部作全て見たからこその感慨深さがあった。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 5点(2024-08-13 08:04:24)
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13.《ネタバレ》 ラストシーンで男が走って戻ってくる場面。 ここで「やったー!」とか「よっしゃー!」とか何でもよいから歓喜の雄叫びが欲しかった。 あまりにあっさりし過ぎていて飽きてくる。  一方で、男の決死の口説きには脱帽。 ここまですれば大抵の女性は落ちるでしょう。 どんな恋愛マニュアルより実践的な口説きのシーンは熱意があって素晴らしい。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 4点(2024-02-03 10:33:47)
12.《ネタバレ》 広大なオリーブの林が美しい。震災に襲われた事が信じられないほどに物静かなオリーブの林だ。最後はやっぱり振られたのかな。字を読めない若者がまだたくさんいるという事にまず驚いた。国によって文明や教育はここまで違うのか。字が読めようが読めまいが、みんな幸せになってほしいと思う。
ちゃかさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-28 12:36:35)
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11.《ネタバレ》 ラストシーンとなった長回しはテイク1なのだろうか、実はテイク10だったりとかしないのだろうか心配だ (^^ゞ   今の技術をもってして、戻って来る彼の顔を1000倍程拡大してみれば、その表情によってハッピーエンドなのかそうでないのか、分かるのではないでしょうか 一体どんな表情をしてたんだ? (^_^;) でも、分からなくていいです。分からぬままでいい。分からぬままがいい。   コケルの三部作、幸いにも自分は順を追って三連チャンで鑑賞するコト出来たのですが、個別評価は全て8点評価です。ただ三部作を一つとして10点投じたい。そんな思いです。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-17 17:00:05)(良:1票)
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10.前作「そして人生はつづく」と同じく作品のベースには90年にイランを襲った大地震があり、 本作でもやはり登場人物の多くは現地の人々が演じており、現実世界とドラマの世界の境界線を行き来する。 本作はキアロスタミ流ラブコメとでも言うべきか。 主人公の若者ホセインは同じ村の娘であるタヘレに恋をしているが全く受け入れられない。 本作の中で進行する映画撮影。この2人が夫婦の役を演じるのですが、 この2人の関係においても本作のドラマの世界と、その中にある撮影中の映画のドラマの世界の境界線を行き来する。 2人が噛み合うことは全く無く、同じシーンが何度も何度も撮り直しを余儀なくされ、じれったい展開が続く。 ホセインはタヘレに延々プロポーズの言葉を繰り返すが、タヘレは全く反応しないまま、ついにラストに・・・。 オリーブの林を抜け、草原を行く2人はもう白い点にしか見えない。 やがて白い点がこちらに戻って来る。その白い点が躍動している。 前作と同じくロングショットで撮られたラストシーンが見事でした。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-12 19:34:01)(良:1票)
9.これは何て言うんだ、恋愛映画じゃなくて求愛映画ってのか。映画内映画という枠組みで、演じることと本心とが曖昧にされ、つまり娘の無関心が本心か演技かというスリルがあって、その限りなくややこしい状況の中で、ストレートにひたすら求愛する。その求愛の「ややこしくなさ」、「ストレートさ」が気持ちいい。やたらしゃべるのに、ほれぼれと聞きほれる。車からの視点が前作に続いて光る。バスを追いかける冒頭のとことか、サイドミラーも構図に入れたシーンとか。二つの動きが一つの画面に混在するめまいのような気分。随所にペルシャンブルー。物分りの悪いおばあさん、この人の映画では年寄りはあまりいい役を振られない。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2010-07-11 11:53:19)
8.ドキュメンタリーなんだかフィクションなんだか分からなくなる不思議な映画だった。(イラン映画にはそういう映画が多いけど)青年はしつこかったけど、イランではわりと普通な求愛方法なのかもしれないし、よく判らない。
こまごまさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-03-26 19:42:51)
7.《ネタバレ》 アッバス・キアロスタミ監督ということで期待しすぎてしまいました。「友だちのうちはどこ?」のような奇跡は一度しか起きないのですかね。。しかし、映画の中で映画を撮っていて、なんだか現実と物語が交錯して不思議な気持ちになりました。私は果たしてドキュメンタリーを観てるのか、そうではなかったら一体何を観ているのか。相変わらずのロングショットや長回しは監督の持ち味でよかったです。もじもじしながらもプロポーズし続けるホセインの忍耐っぷりと、彼女の完全シカトが笑えるけど、切ない。ラストシーンはいまひとつでした。
kanekoさん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-12-12 10:21:19)
6.「友達のうちはどこ?」があまりにも好きなのでキアロスタミ監督の映画を続けて観たが、この「オリーブ・・・」だけはう~んとうなってしまった。純愛がテーマ・・って、あまりにも青年側の思いこみ(に見える)は激しいし、少女の頑固さにいたってはもう「お手上げ」状態。たぶんイランの人達の価値観とか恋愛・結婚観をもっと知れば、うなずける所もあるんだろうけれど、とうとう最後まで言葉を返さない彼女をジグザグの道を走って延々追いかけたみたいな気分で・・疲れた。この監督はいつもはっきりした結果を見せず余韻を残してエンドロールで、そういうところは好みだし、素朴な映像がいい。
Reiさん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-12 18:53:11)
5.そうだ、ポットとグラスはそこに置いてタヘレを追いかけるんだ。君の人生で最後のチャンスなんだから。なにがなんでも今返事を聞かなくては。ホセインは丘を駆け下りる。オリーブの林を抜けてひたすらタヘルを追いかける。つんのめって転びそうになっても乾いた赤土の小道を走り続ける。やがてタヘレに追いついて、息を切らせながらホセインは聞く。「ねえタヘレ、ハア、ハァ、どうしても君の返事が、ハア、ハァ、欲しいんだ。」「・・・」「タヘレ、ハア、ハァ、お願いだ。」「・・・お茶を飲んだら?わたしものどが渇いたわ。」「!、とってくるよ!」ホセインは今来た道を小躍りしながら戻っていく。・・・ いや、違いますね。ポットは空のはずだし、ホセインが戻ってくると確かタヘレは先に進んでいましたから。でも、ハッピーエンドですよね。デイ・アフター・トゥモローを映画館で見た翌日、偶然テレビで見たんですが、ほっとする映画でした。最後のホセインが追いかけるシーンは、二人に純白の衣装を着せて見やすくはしているのですが、なにせテレビの小さな画面では白い点が動いているだけでやや物足りませんでした。未見の人はぜひ映画館でご覧下さい。デイ・アフター・トゥモローとは違う意味で。
karikさん 7点(2004-07-03 09:38:30)(笑:1票)
4.頑なタヘレ(何度も呼ぶからこの名前が頭からはなれません)と、自分をやたら売り込む男、このしつこさがあまり好きではなかった。キアロスタミの作品の中でも自分勝手な人間が目立つのが、やたら気になる映画でした。でも「道三部作」として観たらそれもアリ。
rexrexさん 6点(2004-06-14 19:01:58)
3.あの2人はどうなるの?って感じに終わったけどとてもよかった。喋り続けるホセイン、何も語らないタヘレ。アッバス・キアロスタミ作品は「桜桃の味」しか見たことないが、とても印象的。ホセインは純情で一途ですが、問題も多く何よりしつこくうっとうしい。タヘレはおそらく彼が好きではないんでしょう。見てるとかわいそうだから早くふってやれよと思います。でも実はまんざらでもないのかもしれないとか思ったり。
バカ王子さん 8点(2004-02-10 22:20:55)
2.この映画、前にBSで「ベルリン・天使の歌」と続けて放映されたのを見たんですよね。何の予備知識もなく、ただイラン映画ってだけで「へぇー」と思ってみたのですが、なかなか新鮮な、不思議な映画でした。イランの恋愛事情はよくわからないんですが日本ほど開放的でないことは確かのようですね。タヘレという女の子に恋をするフセインという青年がすごくじれったいんで「おらぁー!男ならバシッといかんかい!押し倒せ押し倒せぇー!」とか思いながら観たんですけどまあそういうわけにもいかないんでしょうね(当たり前だ)。最後はすごい長回しの後フッとエンディングになっちゃったんでちょっと肩透かしされた感じでしたが、あれは音楽が急に明るく変わったところから察するにハッピーエンドってことなんでしょうねえ。
ぐるぐるさん 6点(2003-05-01 17:41:29)
1.アメリカ映画ばかり見ていた自分にとって、とても新鮮で、清涼剤のような映画だった。ストーリーは普通だったが、欧米以外の洋画にも、面白いものは沢山はあると再確認させてくれた作品。アラビア文字のエンドロールも新鮮。
プミポンさん 5点(2003-02-18 11:12:47)
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【点数情報】

Review人数 14人
平均点数 6.14点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4214.29%
5214.29%
6428.57%
7428.57%
8214.29%
900.00%
1000.00%

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