《改行表示》9.30年弱以上も前の映画とは思えないほど古さを感じずとにかくアフガンが美しい。 現地民兵カーンが優しすぎる。イスラムの教義ってこんなに優しいのか。 過激派だけじゃないってことだろうけど、村を襲い兄を殺したソ連侵の軍人コヴェチェンコを仲間に受入れ、戦車長を捕まえても逃し、挙句の果てに裏切って帰還する際も見逃し。 自分が同じ立場だったら無償では返せない。そこは共感できなかった。 怒りに燃えていたのは現地女性だけだったよ。無神派には一生理解できないことなんだろうけどな。 |
8.《ネタバレ》 ソ連軍戦車隊がアフガンの部落を襲撃する冒頭から、もう禍々しさに満ちた映像に圧倒されちゃいます。ゲリラに反撃されて一両だけ残った戦車が焼け焦げた地図を頼って撤収する過程は、ボギーが出てた懐かしの『サハラ戦車隊』を彷彿させるところも有ります。でもその五人の戦車兵たちの人間関係は険悪で、中でも狂信的な戦車長のおっさんは職場でも時折出くわす「こいつについて行ったらトンデモない目にあわされる」上司そのものです。まあ会社ではこの戦車長みたいに部下を殺すところまでは滅多にいかないものですけど、軍隊ですから辞表出して逃げることも出来ません。 中盤からはこの戦車から追放されたインテリ風のクルーと拾ってくれたゲリラの交流が描かれるのですが、このロシア兵とアフガン人が最後まで言葉が通じあわないところが両国の政治情勢を象徴している感じがしました。でもハリウッド映画なんで当たり前ですけど、アフガン人がパシュトゥーン語で喋るのにロシア人が英語と言うのは何とかならないもんでしょうか。 アフガンで出来るはずはないのでどこでロケしたのかと思ったら、イスラエルで撮ったみたいですね。でも岩山と砂漠が続く荒涼とした風景は印象的で『眼には眼を』の有名なラストシーンみたいなショットが延々と続くと言った感じです。まあ主役はT-62戦車みたいなもので、この戦車のメカニックが良く判ります。全体的な雰囲気はどこか北野武の映画に通じるところがある気がしました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-20 23:18:00) |
《改行表示》7.ソ連の軍人として侵略行為を行っていた主人公が、祖国に裏切られたことで侵略される側につくという、ドルフ・ラングレン主演の『レッド・スコルピオン』とまったく同じお話です。はたまた、視点を拡大すると『ダンス・ウィズ・ウルブス』や『アバター』、『地獄の黙示録』とも共通する物語であり、ベトナム戦争に勝てなかったことへのコンプレックスの裏返しか、アメリカさんは野蛮の力強さを描いた映画が心底好きなんだなぁと実感させられます。。。 以上、基本的にはありふれたお話なのですが、本作の特徴となっているのは、戦車を大きくフィーチャーすることでモンスター退治の物語になぞらえているという点と(原題はストレートに”The Beast”)、異常な価値観を持つ戦車長の存在により、モラルを含めた物語としているという点です。戦車についてはソ連製の本物を使っているということで大変な説得力があり、さらには戦車の内部構造など通常の戦争映画では描かれないディティールを丁寧に扱うことで、作品自体のクォリティアップにつなげています。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』よりも早い時期にこれだけの戦車映画を作っていたという点は賞賛に値します。。。 ただし、本作におけるモラルの取扱については、どうにも納得できないものがありました。戦車長の言動がただの狂人のものであり、その行動原理がサッパリ理解不能。これでは面白くありません。この手の悪役に必要なのは、合理的ではあるが人道に反する意思決定を平然と下せてしまうという鬼畜ぶりなのであって、支離滅裂な言動をとる悪人では作り物的すぎて冷めてしまいます。さらには、ソ連の軍人ならばどれだけ悪人に描いても構わないという当時のハリウッドの低俗な根性も透けて見えてしまい、物語にまったく乗れませんでした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-12-28 01:48:04) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 アフガニスタンを材料に、当時のソ連という国を痛烈にこきおろすための映画ったんでしょうか?ロシアの人がこの映画みたら激怒しそうですね・・・ いくらなんでもあのキ○ガイ上官は・・・ 砲撃手もかなり嫌なやつでしたけど、あいつはちゃっかり逃げてしまいましたね。キ○ガイ上官と一緒にリンチを受ければ良かったのに。 主人公が対戦車砲を直してあげるシーンが一番好きです。ああいうのを見ると、戦争はやっぱいかんなと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-21 05:29:44) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 期待度激高で見たが、はっきり言って期待ハズレだった。駄作ではないが傑作でもない。 アフガニスタンのゲリラ兵に追われてるハズなのに全然緊迫感が感じられない。 最後、主人公が味方を殺さずに慈悲を乞うところなんかはちょっとありきたりのパターンのような感じがして、いまいち感動できない。隊長はともかく、カミンスキーとゴリコフの2人はどう見てもアメリカ人にしか見えない。もっとロシア系の顔をした俳優は他にいなかったのか。 動物が出てくるシーンがオープニングも含めいくつかあったが、あれはうまいと思った。場面場面にマッチした音楽も良い。 【もっつぁれら】さん 5点(2004-08-31 18:00:12) |
4.《ネタバレ》 ソヴィエト連邦のT-62戦車のすべてがわかる作品!低予算映画だけど面白い。脚本が良くできているからかな。冒頭、村の襲撃シーンではT-62戦車(戦車兵は全員ガスマスク装着)の圧倒的な火力で迅速に村を制圧! このシーンはカッコイイ! その後、戦車で捕虜を轢き殺すシーンはリアルでエグイ! このシーンどうやって撮ったのかわからん。 邦題が原題の「The Beast」に比べてカッコ悪いので-1点!中身は面白いんですけどね! 【和魂洋才】さん 9点(2004-02-21 18:32:06) |
3.ともかく戦車が走る走る。「鬼戦車T34」を思いだした。戦車のデティールをみるには最高の映画。映像もなかなか美しい 【モンティ】さん 8点(2003-12-26 13:47:18) |
2. これ、戦争映画としては佳作だと思います。ベトナム戦争の無意味さを描いた「プラトーン」のアフガン戦争版というか。また、映画の構成としてはT62という古い旧ソ連製の戦車にこだわり、狭い車内での人間ドラマなどちょっと「Uボート」にも似てるかな。荒野をひとり突き進んでいくT62を捉えたカメラがかっこいい。また、ソ連兵を責めるわけでもなく、アフガン兵を正義の味方にも描いていない。ざらっとした後味の西部劇風の無常観が残るのみ。低予算風だけど、安っぽくはないと思います。 【しまうま】さん 8点(2003-12-16 09:57:12) |
【E】さん 8点(2003-03-01 18:09:30) |