2.《ネタバレ》 ボンベイの路上で這いつくばる様に生きるストリート・チルドレンの日常を淡々と描いた、ミーラー・ナイールがカンヌでカメラ・ドール(新人賞)を受賞した出世作。幼い少年が途方に暮れた時、諦めて野垂れ死んだり何かに頼ったりするのではなく、自分の力で生きていくことを選択するのが凄い。しかし、路上は少年に僅かな希望を持つことさえ許さない。彼の周りには売春、麻薬、盗み、死等が蔓延り、公的機関も破滅しかもたらさない。登場人物が全て離散し、少年が再び独りぼっちになってしまう救いの無いラストがインドの現実を表しているのでしょうか…、6点献上。