《改行表示》35.ドキュメンタリーとしてきわめて面白い。出来上がった映画のメイキング映像はよくありますが、出来上がらなかった映画の顛末を追う映像というのは、なかなかお目にかかれません。 あらためて、映画製作って大変なんだなと。あれだけ大人数が短期間に一箇所に集まって作業するわけで、当然足並みが揃わなければ、全体がズルズルと遅れていくわけで。監督はもちろんですが、どんなポジションでも胃が痛くなりそう。よほど映画が好きで、なおかつポジティブな精神力や臨機応変の対応力がなければ務まらないでしょう。 もう1つ面白いのは、しばしば生々しいカネの話が出てきたところ。たしかに莫大な借金をして製作を進めるわけで、当然スポンサーにも気を遣わないといけないし、頓挫したら責任問題や賠償問題が発生するはず。あらためて、映画はギャンブル性の高いビジネスなんだと気づかされました。 今までのほほんと映画を見てきましたが、その1本1本がいろいろな苦難を乗り越えて世に出てきたのでしょう。見る側としてケチをつけるのはもう控えようかとも思いましたが、ケチをつけるのもまた、楽しいんですよねぇ。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-08-14 02:28:19) |
《改行表示》34.スタッフの一人が言った台詞。 「準備段階で問題を抱えた作品が、何とか製作に入るときよく言われるという言葉がある“とにかく撮影開始だ“」 この言葉が的確にこの作品を表していると思う。 カメラは映画の準備段階からの様子を映して行くが、明らかに準備不足感が否めない。 その後、天災や俳優の病気など様々な災難に見舞われ、撮影は頓挫する事になるが、どの映画もこんな綱渡りな事やってるの?と思ってしまった。 ただ淡々と映画の撮影風景やインタビューで占められるので少々退屈ではあった。 けど、撮影中のテリー・ギリアムの楽しそうな姿はとても印象的で、中止になったのはとても残念。 あと、一番謎だったのはヴァネッサ・パラディが来ない理由って結局何だったの。 【ヴレア】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-02-07 19:40:38) |
33.わりかし面白い。ギリアム監督のファンのせいもある。もう少し、悪意のある切り方が欲しかった。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-12-31 14:30:55) |
32.むむ・・こいつぁーちっといただけない。ギリアムは非常に好みだが、これは全くギリアムの映画ではなかった、ドキュメンタリーと知ってはいたがもっとギリアムらしい事が起きるのかと思って変な期待をもってしまった私が悪いのだが、それにしても残念。これは映画ではない、深夜にやってるTVドキュメンタリーだと思ったほうがいいです。あと、初めての体験だが英語のドキュメンタリーは字幕が多すぎて非常に疲れる、ほとんどインタビュー風な会話が主体なんだもん。 【カーヴ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-02-02 09:30:39) |
31.そう! 僕も【たま】さんと同じように「アニメーションでやればいいじゃ?」なんて考えながら観ていました。テリー・ギリアムが爆走するのを見て、「やっぱり映画監督たるもの、こうでなくちゃいけねえ!」なんて他人ごと丸出しで観れました。裏側ってなかなか見れないから損はしないですよね。特に、失敗した映画の裏側なんてなかなか見れないですもん(笑) 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-12-08 18:06:24) |
30.わざわざ映画になるほどの波乱はない。もっとゴテゴテの映像ギミックを多用して視覚的に楽しましてくれてもいいと思う。じゃないと普通のメイキングレベル。陽気なテリー・ギリアムをみているのは楽しいですが、もっと彼の映画制作に於ける狂気を見たかったかな。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-03 19:07:14) |
《改行表示》29.ふつうの劇映画だと思って見始めて、結局本編丸ごとメイキングだとわかってがっかり、といううっかりさんがときどきいるようだが、最初からそういうものと思ってみれば、格別感動するほどではないが、腹を立てるほどのできでもなく、ふつうのドキュメンタリーである。 次から次とアクシデントが起こるのだが、ひとつひとつはそれほどの大事でもないのに、これで映画の制作が行き詰まっちゃうって、どの映画でも、こんな綱渡りのようなことをやってるのかしらん、と少し不思議に感じる。 撮影の裏が見られるのは楽しかったが、失われたものを思うと、手放しで楽しむわけにもいかず。『ブラザーズ グリム』が公開された後に見たので、テリー・ギリアムの将来を思って暗澹となるほどでもなし。すべてにおいてびみょーであった。 【yhlee】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-07-25 15:33:40) |
《改行表示》28.もう少し、ギリアムやデップがぼこぼこと出てくると思ったけど、NHKのノンフィクションのような按配で、少々がっかり。 でも、映画制作の大変さが、思いっきり伝わるので、見たほうが良いですねー 【ほ~り~ぐれいる】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-12-09 20:40:21) |
27.テリー・ギリアムって ホント 「ブラジル」で強烈だっただけに 辛いよねぇw 「ブラザー・グリム」で金稼いで 本当に撮りたい映画とるのかもね 以前、エキストラで映画制作に参加したけど、 ホント スタッフって大変なんだよねぇ ところで、あの 小道具欲しいなぁ・・・・ 【ぐぼ子】さん [地上波(吹替)] 5点(2006-09-14 14:56:28) |
26.僕が昔、永平寺に修行しに行った時、精進料理を前にしてお坊さんに「いいか。この料理はあまりおいしくないかもしれない。だけど目の前にあるこの料理は、たくさんの方々の苦労の上に作られているんだ。野菜を作る人。それを売る人。運ぶ人。調理する人。、、だからそのことをかみしめて、大切に味わいなさい」みたいなことを言われたんだけど、この映画を観ていたらなぜかふとその記憶が甦ったな~。映画の一コマ一コマがもの凄い膨大な人々の労力で作られていることを考えると、いつもあぐらかいてだらしない姿で鑑賞してるけど、もうこれからは足向けて鑑賞出来ませんなぁ。正座して観る事にするか。 【あろえりーな】さん [インターネット(字幕)] 6点(2006-06-04 21:07:18) |
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25.ドンキホーテってそんなにいわくつきの作品なのか。失敗をわざわざ映画にするほどのものでもないと思ってしまう。ああ、大変なんだぁね、という感想しかない。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 3点(2006-04-26 23:18:43) |
24.本作からは「芸術家が妥協を許さなかったので製作断念に追い込まれた」という印象は受けない。それなりに順調だった部分もあったんでしょうが、徹底してトラブルばかりを編集してあるので、「元々、全く準備不足で無謀な企画だったものが、案の定、度重なる不運に見舞われて頓挫した」という印象(ヴァネッサ・パラディの名前が大きく出てるのに、本人は一度たりとも現場に顔を見せてない!)。たぶん通常のメイキング・フィルムとして撮り始めたものが、こうもアイロニカルに世に出ることになろうとは、誰も予想しなかったことでしょう(「モンティ・パイソン」風に紹介されるテリー・ギリアムのプロフィールが最も辛辣だったと思う)。「ブラザーズ・グリム」を観た限りでは、彼は相当トラウマを引きずってるみたいですね…、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-02 00:03:21) |
23.このドキュメンタリーのスゴイところは、撮影済みのフィルムを見ても何が何やら、傑作をサッパリ予感させない点。それから、テリー・ギリアム監督、疲弊し切ってはいるものの、どーもあんまり懲りてなさそうな点、ですかね。人の不幸は蜜の味、とは申しますが、これは不幸とは一味違った味わいですな。構想10年、制作費50億、最後まで完成させるのがよかったのか、ここでポシャったほうが小さい傷口で済んだのか。まあでも、コレを壮大なムダと呼ぶのは結構ですが、実はコレをはるかに超えるムダが日本にはゴロゴロしてるわけで・・・たとえば私が以前関わった国家プロジェクト、100億円かけて研究設備作って、なーんも成果出なかったし、成果が出るわけもない体制だったし、まー要するに、お役人さんが天下り先確保のために作った外郭団体に過ぎなかったもんなー。こういう税金の無駄使いも、せめてドキュメンタリーとして残せば、日本以外の皆さんにはそれなりに楽しんでもらえるかもしれない・・・。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-01 22:53:09) |
22.ただのファンが見ただけなので公正なレビューはできるもんか★きっとこれがマットデイモンとかのヤツだったらもっとシビア。 |
21.どうせならオールCGでやったらどうでしょうか? 【たま】さん 6点(2004-12-08 22:34:56) (良:1票) |
《改行表示》20.映画がとん挫した理由が破天荒で、事実は小説を越えるような話しかと期待したのですが、 DVDに収録されているメイキング映像を映画としてみせられたような感じです。 僕は映画としてみることができませんでした。 【カオナシ3号】さん 3点(2004-09-18 17:30:15) |
19.豪雨のため翌日になっても前の日と土の色が違う!エド・ウッドなら全然おかまいなしなんだろうけどね。(あっ、すいません、エド・ウッドの作品を見てませんでした。バートンの『エド・ウッド』で見た気でいました。) ドン・キホーテ役の俳優さんが腰痛で動けない!水野晴郎なら全然おかまいなしなんだろうけどね。(あっ、すいません、水野晴郎の作品を見てませんでした。『シベ超』のみなさまのレビューで見た気でいました。) それにしても一度興行的に失敗したり製作側ともめたりするとアメリカ資本てのはシビアというか、冷たいんですね。監督の想像力とお金だけではなく、チームワークが大切なんだということもよくわかりました。特典映像にしてはドラマティックすぎるというか生々しすぎるというか、、、だからひとつの作品として世に出したのでしょうか。ここまでしたんだから、時間がかかってもちゃんと完成させてほしいな。 【R&A】さん 5点(2004-08-19 14:17:21) (笑:1票) |
18.同業者として、また一テリー・ギリアムファンとして、全く笑えませんでした。俺も本番4日前にヒロインが入院したり、本番23時間前にヒロインが入院したり、本番6時間前にヒロインが入院したりした経験があります。もしこの映画の撮影が再開されて、俺がキャストやスタッフとして呼ばれたら、例えノーギャラでも馬車馬のように働くことを約束します。しかし、これと同じかそれ以上の災難に見舞われながらも完成した映画が、初代「スター・ウォーズ」なんですよね。そのへんの違いって、何なんでしょう。 【金子淳】さん 9点(2004-08-18 20:02:24) |
17.ギリアム監督が妥協していればきっと映画は最後まで撮れたと思う。しかし、それはたしてすばらしい映画なのだろうか?残念ながら我々消費者にその真相は分からない。けれども製作者にとって、とりわけ監督にとっては明らかに負け映画である。なぜならば彼らはプロなのだから。ギリアム監督の情熱は痛々しいほどに熱かった。映画が撮りたい!ということしか頭になかったのかも知れない。ドンキホーテの映画は残念ながら雨と共に流れてしまったが、幸いにもこのドキュメント映画は生き残った。悲しむべきは、ドキュメントにもならず人知れず消えていく映画の卵たちである。 |
16.ギリアムって何ら変わってないのな、「バンデットQ」の頃から。徹底して頭ん中ファンタジーな男なんだね。しっかし、ドンキホーテ、出来上がったらあまりおもしろくなさそうなんですけど。永遠に未完であってほしい。そしたらこの作られなかった映画のメイキングという不条理な映画が、歴史上、永遠に異端児として屹立するわけだ。 |