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ラインの仮橋

[ラインノカキョウ]
Le Passage du Rhin
1960年西独
平均点:8.25 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー戦争ものモノクロ映画
新規登録(2003-10-19)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2012-09-28)【ESPERANZA】さん
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監督アンドレ・カイヤット
キャストシャルル・アズナヴール(男優)ロジェ
ジョルジュ・リヴィエール(男優)ジャン
コルドラ・トラントフ(女優)ヘルガ
ニコール・クールセル(女優)フロランス
原作アンドレ・カイヤット
脚本アンドレ・カイヤット
配給ニッポンシネマコーポレーション
美術ロベール・クラベル
あらすじ
パン職人のロジェ(シャルル・アズナヴール)とジャーナリストのジャン(ジョルジュ・リヴィエール)は出征間もなく独軍の捕虜となり、ドイツ人農家で働かされることに。野心家のジャンは隙を見て脱走するが、純朴なロジェは村長一家と国籍を越えて信頼し合うようになっていく…。ベネチア国際映画祭グランプリ受賞。
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4.《ネタバレ》 いや~何かこういうの観るといかにもハリウッド的なド派手なアメリカの戦争ものとは違う落ち着きのある。それでいて、物凄く優しさに満ち溢れている何ともヒューマニズムな香のする素晴らしい戦争映画て気がしてきて、やはりフランス映画独自の香り、底に流れる人間の持っている優しさ、この映画では何と言ってもパン屋ですよ。新聞記者と一緒に農民の手伝いをしたり、いや、どちらかというと無理やりさせられていると言った方がこの場合だと正しいのたが、嫌な顔一つ見せずに働くその姿は正しく働く者の鏡そのものです。そこに生まれる戦争という一つの壁を大きく超えた交流、まるで家族のように農民に対してもドイツ軍の捕虜となった人達に対しても優しく接する姿に涙が出てきた。これは正しくフランス映画、そう、例えるならジャン・ルノワール監督の映画にある優しさのようなものが画面全体を通して伝わってきます。これまた一つ素晴らしい映画に出会えた。以前、映画好きの親戚と戦争映画について話をしていた時にジャン・ルノワール監督の「大いなる幻影」が良かったと言ったらそれじゃ、これもきっと気に入るはずだよとテレビで放送したのをDVDとビデオに録画してあるからビデオで良ければやるよと借りたまま見てなかったので、昨日の夜、見たらもうこの映画のことが頭から離れず、ちっとも眠れず、寝不足ですが、それでもこれだけ良い映画なら文句は言えない。それにしてもこれってビデオにもDVDにもなってないのかな?なんでだろ?良い映画なのになあ!
青観さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-07-03 18:47:31)(良:1票)
3.《ネタバレ》 捕虜生活が随分のんびりとしていて自由なことに驚く。実際にもこんな監視の緩い捕虜生活なんてあったんだろうか。ましてや捕虜の身でありながら村長になってしまうなんて、そんなことありえるんでしょうか。うーん。やっぱり現実離れしているようにしか見えず、違和感ありまくりです。二人の話の結末はどちらも納得のいくものだったものの、パン職人が村に帰る理由に残してきた女への未練が多分に感じられてしまうのが難点。妻が居ながらそれはあんまりだ。「生まれて初めて人の役に立てたから」という理由だけを純粋に感じられれば、良い話で終わるところなのだがね。
MARK25さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-04 22:28:57)
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2.《ネタバレ》 さすがフランス映画、男と女の機微を堪能しました。ラストは人生の皮肉を感じさせますね。ヴェネチア映画祭グランプリも納得。 当時のヨーロッパの市民生活などの状況については興味津々だったけれど、兵器とか戦争シーンへの期待感は満たされなかったので-1点。ドイツ農家の娘ヘルガは、岡田茉莉子としか思えなかった。
ちくわさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-04-14 20:48:00)(良:1票)
1.《ネタバレ》 コレはジャン・ルノワールの「大いなる幻影」でのマレシャルとエルザの愛は果たして成就するであろうか?という問いへのアンドレ・カイヤットからの一つの回答とも言うべき秀作である。果たして第二次大戦中、実際に斯くの如き仏人捕虜の一般ドイツ家庭での”アルバイト”が行われたのかどうか私は知らない。が、イデオロギーや政治から一歩離れれば一般国民レベルでは本作のように深く理解し合えるに違いないと私は信じる。本作の何より素晴らしい点は、そうした”ささやかな庶民”レベルでの国際間の交流を見事に描き出していることに尽きる。戦後15年にして拭い難いドイツへの恨みも敵愾心も恩讐の彼方に流し去り、鮮やかにルノワールへの”返歌”を果たしたカイヤットに惜しみない賛辞を送りたい。シャルル・アズナブール、彼が演じる冴えない小男ロジェの素朴な温かみのある人物像はイケメン重視の今日びのハリウッドや日本の芸能界では絶対に出せない味わい深さだろう。彼は折角解放されパリに戻ったにも拘わらず、ドイツでの村長一家との人間らしい農村生活が忘れられず、彼を待つヘルガの元へ帰るべくラインを渡る方を選ぶ。「ありえない」「御都合主義」などと安易に言うなかれ。その布石は本作中の至る所にカイヤットは散りばめていたハズ。敗色の濃い戦局で遂に村長、次いで少年兵として村長の息子までもが召集される場面での別離の哀惜、村長の戦死が通知され病の床に倒れた妻をヘルガと看取る哀愁、数え上げたらキリがない。戦争映画というジャンルを考えた場合、声高に反戦を訴える方法論もあれば、ヒーローが戦場で超人的な活躍をする方法論もあろう。昨今で言えば、CGもしくは火薬の量で勝負!といった感じのド派手な戦闘シーンや酸鼻を極めるようなドギツイ残酷描写も反戦の方法論の一つには違いない。しかし、私は一切戦闘場面の無い本作のような映画の穏やかな方法論を断然支持する。残念ながらジョルジュ・リヴィエール扮するジャンの場面が些か冗長だが、アズナブールの好演だけで充分オツリが来る。ヘルガを演じたコルドラ・トラントフの美貌も忘れ難い。ルノワールとカイヤット、アズナブールに乾杯!!
へちょちょさん 10点(2003-11-21 00:30:08)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 8.25点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5125.00%
600.00%
700.00%
800.00%
9250.00%
10125.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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