《改行表示》 4.《ネタバレ》 スチュアート・ゴードン'sラヴクラフト第三弾は、タイトル通り「古城の異形」の物語。夫に捨てられた公爵夫人は、復讐心から自分の子でもある息子を40年に渡り監禁し虐待し抜いた。そんな彼女が急死して城を相続したのが、我らがコムズ兄さんとバーバラ姐さんの夫婦、というワケ。親指を切り落として手枷を外し自由になった異形は、溜りに溜まった肉欲を発散すべく夜陰に乗じて蠢き始めるのであった… と、かなり古典的な怪物ものと言える本作だが、前2作(『死霊のしたたり』+『フロム・ビヨンド』)と比べると前半60分が格段に地味なのが個人的には少々マイナス(この前半も、相続した家族が訳アリだったりする部分は映画として結構ちゃんとつくり込まれてるとも思えるのだけど)。あと、肝心の古城というのが、ただ古い建物を利用してる、というか、あまり雰囲気のよい場所が出てくるという訳でもない様に思われる。後半も前2作に比べればある意味「普通」だが、流石に終盤になると思ったより盛り上がるので、ここはまあまあ楽しめる。頭オカシかった前2作よりもより一般向けで、かつ往年のB級ホラーとしての質感を楽しめる作品、という感じかと。個人的には、暇潰しには十分なるかと思った。 【Yuki2Invy】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-07-25 02:30:06) |
3.《ネタバレ》 B級なのにそれほど文句も無いそこそこな作品。そんなにつまらなくもないし、別に面白くもない。監禁され続けていたジョルジョは、欲のために恥を捨て、見た目だけでなく心も醜くなってしまう。主人公のジョンも救われない。全体的に悲惨な内容で、よくあるエログロホラーと思って見ると後悔するかもしれない。 【無駄】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-03-02 03:29:36) |
2.陰鬱な雰囲気が充満したエロホラー。フリチンの醜いおっさんが己のエロい欲望を満たすために城内をハイカイするってゆう殺人鬼モノ。娼婦の乳を噛み切ったり、ボカシ入りシーンが多かったりで、それなりに乱れてるねんけど、ラストの追いかけっこまでは普通にダルかった。家族とこの醜いおっさんが対決するラストの展開からようやくそれなりにキモクて怖くさせてくれてん。ただ、エロさやフリチンの殺人鬼にドン引きして観た場合、うんざり度はかなりのもんになるかも 【なにわ君】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-15 22:24:57) |
1.ゴードンとコムズって、なんかいつもつるんでるような気がするんですが…大ゲテモノ大会をやらかした初監督作品の「ZOMBIO/死霊のしたたり」よりは大人しめで、「ドールズ」のようなオカルトみたいな作りで、魔女のような老婆が蝋燭を持って薄気味悪い地下に降りていくところで、ゴードンにしては、ちゃんとホラーに取り組んでるな、と思ったものの、その後いきなり怪物の姿(というか正体)が映し出されたときは「あぁ、やっぱり真面目なものを期待した俺が馬鹿だった…」と思ってしまいました。せっかく設定とかは良かったのに、ちょっと怪物(ジョルジョっていう名前)を出すタイミングに失敗してると思います。それと、実はこれもラヴクラフトが原作(ほんの少しだけらしい)なんだそうですが、死霊のしたたりといいフロム・ビヨンドといいこの人って本当にラヴクラフトが好きなんですね(笑) |