48.《ネタバレ》 今回の「ツインピークス劇場版」は正解です。
なんともいえない怪しい重苦しさがある世界と、
そこがなぜか心地よいとさえ感じる演出は最近ホラー慣れしたせいかも。
ローラ・パーマーがどういう人かもわかったし彼女の家庭やおおまかな謎は楽しめた。
これでテレビ版を遅まきながら見ることが出来ます。
当時はかなりはやったそうで海外ツアーなどもあったそうですね。
興味がなかったのでなんのことやらわからなかったし、
カイルがそれで有名になったからといってもリンチ監督の世界が当時は理解できず。
砂の惑星がまあまあよかったのと(個人的にはストレイトストーリーはイマイチ)
普通のホラーサスペンスはもう見飽きたので違う手法のが観たくなったこと。
そう、精神にくるようなホラーで、それでいて刑事が出てきたりとかサスペンスタッチの、
まさに今さらなんですが観たくなったんですよね~
あと、死体や殺しのシーンに品というのはおかしいけど美がほしいのも。
内容はまたテレビドラマを1本づつ借りてから紹介しますが、
映像&演出は私は好きかも知れないです。
キューブリックの世界が苦手なほうなんですが、
もしかしたらリンチは合うかもしれません。
なぜならキューブリックの製作者だけわかる想像美より、
リンチの捲るように丁寧な想像美のほうがわかりやすいかもしれない。
これもまだ全作見たわけではありませんが・・
そのまんま切り取って飾りたいくらい粋な場面がある。
アングルも極端で写真的な映像美です。
まあホラー好きの私はカメラワークが自分に合うかどうかが問題ですから。
この作品はテレビ版を見た人なら面白くないかもしれない、
ダイジェストみたいなものですが私は興味を持てました。
サム・ライミが動くカメラワークならリンチは動きを止めるカメラワーク。
スピルバーグは?動きを予想させるカメラワークですかね。
音楽は砂の惑星っぽいどこか湿った陰湿ホラーっぽい(爆)
なかなか怖そうなので音を大きくして観ましたよ。