21.《ネタバレ》 まず始めに出てしまうのが、「これが世界中で死が渦巻いていた第二次大戦中の映画なんだ…」というため息です。しかもカラー撮影!戦時中を意識させるのは、ラストに出る「勝利のために、あなたもこの劇場で戦時国債を買いましょう!」という政府宣伝だけなんですから。こりゃあ、日本もドイツもアメリカに勝てるわけないですよ。 ところで、私はある勘違いをしたままこの映画を観始めました。「なんかヘンだな?」と観進めるうちに違和感が…実はわたくし、本作が『天国から来たチャンピオン』の元ネタだと思っていたんですね。ウォーレン・ベイティの『天国から…』は41年の『幽霊紐育を歩く』のリメイクだったんですよ、だってどっちも“Heaven Can Wait”が原題なんだからややこしいです(笑)。ドン・アメチーがふけメイクをして地獄の受付係(閻魔大王?)の前に進み出ます。この人はこれから40年後の本当の爺さんになったところで『コクーン』でオスカー受賞するんですから、人の世は奇なるものです。彼は50年代から晩年になるまで映画出演が極端に減ったので日本では馴染みが薄い存在でしたが、若い頃の演技を見てもその芸達者ぶりが良く判る名優です。あの世の入り口で死者が審判を受けるというファンタジーは良く見かけますけど、本作ではファンタジー要素は冒頭とラストだけで、予想を裏切るハートウォーミングな愛情物語でした。監督がエルンスト・ルビッチですから安心して観れますし、幕が下りたらほんわかした気分に浸れます。まあ、アメチーの人生があわや地獄に落ちそうものだったとは到底思えないところが、難点と言えば難点ですかね(笑)。 しかし全世界で無意味な死が積み重なっていた時に、一人の人生とその終焉にここまで意味づけするアメリカ人の感性は、果たして単なる能天気なのか深い達観なのか、解釈に悩むところですね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-24 22:59:21) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 -Heaven Can Wait-マイケル・ジャクソンの曲…じゃなくって邦題のまま。オープニングの刺繍ドット文字が可愛らしい。 先日「地獄に落ちるわよ」でお馴染みの細木数子さんが亡くなったけど、西洋での天国と地獄はどのような所なのか。ヘンリーの審判をする者が“閻魔大王”って訳されてるけど、階級は-Excellency-“閣下”らしい。最上級じゃないけど位の高い存在。 いきなりの床の仕掛けにびっくりした。そういうコメディ映画か?と思いきや、ヘンリーの生涯を回想する内容で、奇をてらわないしっかりとした作りだった。第二次大戦中にこんな作品を作る余裕があることがスゴい。 “女の子にカブト虫をあげると喜ぶ”“体調不良には胸にニンニクを塗り込む”聞いたことのない文化・風習が逆に新鮮。 26歳でブラブラしてて、親にお小遣いをもらうダメ人間だけど、いとこの婚約者を奪って駆け落ちするようなヒドイ奴だけど、妻に内緒で女遊びを繰り返すような最低な奴だけど、地獄に落ちるほどヒドい人間かは疑問。もちろん現代の価値観でだけど。 夫婦仲の悪いストレーブル家はジャスパーの手腕で平和なこと。牛のメーベルちゃん。お茶目な祖父ヒューゴ。憎めないキャラがたくさん出てくる。 ケーキ。ケーキ。ケーキ。ネクタイ。ネクタイ。ネクタイ。時間の経過の表現が素敵。 25年目のマーサの告白「実は怖くなかったの。“もっと早く歩いて”って。」最後の誕生会のダンス。 ヘンリーが本棚から偶然手にする本が『夫を幸せにする方法』にホロリ…こういうジーンとさせる観せ方が上手いなぁホント。 結婚式のときもヘンリーが死ぬときも歌ってたクーパー・クーパー婦人って何歳なんだろう?って思いつつ、天国でマーサに会える可能性を秘めた粋なエンディングも秀逸。 古い映画だから、シンプルだし色々てんこ盛りな内容じゃないけど、こういうのを、観て良かった映画って言うんだろうな。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-22 16:03:48) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 ドンファン爺ちゃんが地獄の受付で振り返る一代記。閻魔大王自ら受付やってるんだ(笑)。 というのはさておき、まあ憎めないヘンリー爺ちゃんの恋愛遍歴がキュートに綴られます。お金持ちで容姿端麗、幼少期からモテて困ってます(いや困ってない)、というイヤミ人生を愛嬌のあるユーモアで明るく仕立てたのはルビッチならではのセンス。 1エピソードにつき1回は笑わせられました。爆笑というより、くすくす笑いですね。主人公の祖父がまた一回りやんちゃでホント可笑しい。義理の父母のけんかとその仲をとりもつ召使いとか、息子の女遊びに気を揉む姿がかつての父親そっくりになっちゃってるヘンリーとか、人間観察に優れた書き手でないとこうもたくさん珠玉のエピソードを生み出せないと思います。色々あった愛妻との別れには泣けました。 なんと戦時中の作品なのですね。豪勢な邸内は灯火管制下の我が国とは比べるべくもなく、ただ圧倒されます。そしてお金持ちと一口に言っても、奥方の実家カンザスのお屋敷はニューヨークのヘンリー家と比べるとどことなく装飾が野暮ったい印象なんですよ。このへんの細かさにもハリウッド映画の凄みを感じました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-12 23:13:59) |
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《改行表示》17.金持ちの考えることはよくワカラン、というか。上流階級の好色オヤジの一代記。別にエロい作品ではありませんが。 さまざまな調度に彩られた大邸宅のセットが、お見事。物語自体は、何ちゅうこともないのですが、飄々と我が道を行く主人公と、なにかとワリを食う羽目になる従兄弟との関係が、オモシロい。 この主人公、色々と罪深いところもあるけれど、片っ端から女性に手を出している訳ではなく、基本には常に奥さんとの関係があって。そこが、地獄に落ちるドン・ジョヴァンニと違うところ。 冒頭、あの世に行った主人公が天国に行くのか地獄に行くのか、というところから始まって、そこにやってきた知り合いのオバチャンが、昔は脚線美を誇ったものよ、と現在の大根足を見せたとたん、床に穴が開いて地獄に突き落とされる。なんだ、これではまるでスペクターの基地ではないか(スペクターはこれをパクったのか?)と思っちゃうのだけど、床の穴が開いた途端に煙が噴き出す芸の細かさ。スペクターはこういう部分こそ、見倣って欲しいもの。 そこから物語は主人公の生前に移り、それなりにアホらしい人生が描かれるのだけど、最後はやっぱりシンミリしてしまう。ジジイになってもエロいことはエロいんだけど、その背景には、過ぎ去って二度と戻らぬ青春の日々、ってのがあって。人生最後まで笑って暮らし、でもそのどこかには、泣き笑いがある。 ところで、地獄に落ちたら、ベートーヴェン、バッハ、モーツァルトの音楽とはオサラバ、だそうですが、本当にこの3人は無事に天国に行けたのだろうか。三者三様、それぞれ脛に傷を持たない訳でもなく・・・ 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-12-31 09:56:30) |
《改行表示》16.古き良き映画、なのでしょうか。ちょっと自分にはこの作品の良さは分からない。 でも時代的な要請によって評価されることもあるのかもしれない。ちょっとしたテレビドラマ、の雰囲気。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-12-20 12:52:54) |
15.《ネタバレ》 導入部からして、主人公のあれこれの女性遍歴が語られるのだろうと思っていたら、案に相違して、夫婦讃歌の王道大河ストーリーでした。駆け落ちが2回あるというのもなかなかのギャグなのですが、その2回目の駆け落ちの際、もう駄目と思わせておいて妻の心が変容する部分の脚本が秀逸です。最後、美人の看護婦が部屋に入った後を見せないのもいい余韻があって、その後主人公は閻魔大王に適当なことを言っていますが、実はほかにもいろいろ合ったんじゃないの?とか想像する余地もあったりして。ただ、全体的には、構成がかっちりまとまりすぎていて、むしろ観念的になっているような気もするので、よくできているとは思っても、突き抜け感には不足しているように感じました。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-14 01:49:30) |
14.ヘンリーの一代記は地獄に堕ちる事は何もしておらず、とりたててドラマチックでもなく、笑えるところも少なく抑揚に欠ける作品。ヘンリーのいとこやマーサの両親の心中を思うと、人はその生涯で誰かをこっぴどく傷つけているのだなぁと実感させられる。 |
《改行表示》13.家族愛をテーマにした、ややコメディー・タッチのハートフル作品。 祖父母、両親、主人公、その息子と、四世代に渡っての総出演で、 主人公の生涯が描かれているのだが、何と言っても邦題に通ずるアイデアが秀逸。 ちょっとしょーもない主人公のキャラが、そのアイデアにうまく生かされていて、 最終的にほんわかとした気持ちにさせてくれた。 CG盛りだくさんの映画もいいけど、内容で勝負している昔の作品もいいもんです。 カラーなので観やすいし、たまにはクラシック映画でも鑑賞してみてはいかが? 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-03 14:45:50) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 女性遍歴の多いヘンリーを、天国と地獄のどちらへ送るべきか迷った閻魔大王が、直接本人に会って話を聞くという設定がすばらしい。愛の物語をこういう形で映画にするなど通常の感覚では思いもつかないことだと思う。 最初私は、このヘンリーという男がどうしても好きになれなかった。駆け落ちしてまで手に入れた美しきマーサをどうして裏切るのか。10年経ってマーサも愛想がつき実家へ、しかしそれでも再びマーサの元へ行き2度目の駆け落ち・・・・。愛すべきは彼の祖父の存在、「一度わしも駆け落ちしてみたかった」と粋な計らい、何ともほほえましい。 息子ジャックとペギーの一件からマーサとヘンリーの結婚25周年にかけ、ふたりの愛は次第に深まっていく。しかしそのとき踊るダンスが最後の別れになるとは・・・。 初めは「何だこの映画は」で見始めた私であったが、どんどんと映画に引き込まれていき、最後は私も閻魔様ではないが、彼をマーサや祖父の待つ天国へと送り届けたくなった。 噛めば噛むほど味の出てくる映画ではないかと今は思っている。 ところで閻魔大王の元に来た主人公と成人したヘンリーは同じ配役だったとは。まんまと騙されてしまった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-07 04:25:22) |
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《改行表示》11.《ネタバレ》 ルビッチはカラー映画になってパワーダウンしてしまったような気がします。 冒頭の閻魔大王のいる部屋のあの妙な違和感。オレンジがかった赤い柱やボタン一つで足元の床が開く装置が凄く不自然な感じがしたのですが、ここは天国に行くかか地獄に行くかの審判が下される場所で、誰もが漠然と先入観を持っていると思われるシーンなので、カラーでハッキリと映像化されてしまうとそのギャップに違和感を感じる場合もありうるので、ここはモノクロでも良かったのではと思いました。 また、ストーリーが、ただ一人の男の女性遍歴を語るというごくありふれたストーリーで、特に驚くようなことするわけでもなく、また死後の世界を舞台に持ってくる必然性もみられないと思います。一人一人の台詞が多すぎて少々鼻につくところもあり、しかも、ルビッチお得意の小物使いもすっかり影を潜めてしまっているところが非常に残念でした。 最初のフランス人のメイドが十分に個性が出ていたにもかかわらず、最初しか出てこなかったりといった中途半端なキャスティングも問題ですし、やはり、決定的にコメディとしての面白さに欠けるというのが致命傷でしょう。 そもそも、一人の男が過去の女性遍歴を語るというストーリーで面白かった試しはないです。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-04-16 02:06:19) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 ほんわか暖かくて、じんわり感動できていいねえ。夫婦メインの中に家族や親族の愛情までバランスよく取り揃えられていて、映像よりストーリーで見せる感じでマイルドで心地良く見ることができる。 主人公はじめ、それぞれの人の行動の善し悪しには?の部分もあるけど、根底に優しさがしっかり流れていて、嫌悪すべき悪人が一人も登場しないから違和感なく感情移入できて、その暖かさが染み込んでくる。 この時代にカラー!!、「閻魔」って字幕に出るけど英語にそんな言葉あるの? 最初に驚きと突っ込みを入れてしまったけど、すぐに、暖かさに引き込まれてしまった。 【nobo7】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-01 01:51:33) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 冒頭「素晴らしき哉人生」のような死後の世界から始まるシーンで私には受け付けないものを感じました。 主人公が人生を回想していく展開は散漫すぎて、プレイボーイだっただけの自分を地獄へ落としてくれなんて考え方は、現代の価値観では考えられないレベル。 時代が変わるごとに年老いていく人物に対して、背景はニューヨークのワンシーンだけでほとんど変わらないから「人生」を感じません。 「ルビッチ」というネームバリューだけで私は絶対に評価を高くしません。 若い方は歴史的資料として受け止めた方がいいですが、映像テクニックに注目するところもありません。会話のやりとりも「昼メロ」レベルです。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-11-03 19:21:06) |
8.《ネタバレ》 妙な映画だが微笑ましく楽しく拝見 【からいもの】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-14 14:49:36) |
7.楽天的ですね。とにかく楽しくて、難しいことは全て排除されている作品です。愛情の物語なんだと思いますが、別にそれが天国だろうが地獄だろうが正直興味が沸きませんでした。上流階級の突拍子もない感じや、お金に対して執着心のないところが鼻に付き、こういう作品を観ている時は考えないようにしているつもりでも、差別が蔓延り、格差の大きかった時代背景を勝手に考えていると、「暢気でいいですね」と思えて、鼻で笑ってしまいました。それでも最後まで観れるのは、それだけ楽しいからなんだと思います。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-29 18:33:45) |
6.ごめんなさい、この映画で初めてエルンスト・ルビッチという人を知りました。絵に描いたようなそのまんまの閻魔大王が出てきて脚線美を見せようとしたオバサマを問答無用で地獄に落としたシーンに思わず爆笑。ぜんぜん悪いことしてないのに何でそんなにも落ち込んでるのかなぁ?と少し思いつつ内容はすごいいいんだけどなんか・・物足りないような気がすると思いつつ昔らしいあっさりとした展開が結構印象に残りました。 |
《改行表示》5.《ネタバレ》 本当に、この人のコメディは上手いですね。この作品も、まず地獄の入り口で閻魔大王が地獄行きの審査をしているという設定からして興味をひきました。地獄行きはスイッチ一つで落とされるし、天国へはエレベーターで・・・と、セットも凝っていて、まるでSF映画のような感じでした。 しかし、今の感覚で見ると主人公の人生は地獄に堕ちるような人生では決してないと思いましたね(まあ、ネタバレですが閻魔大王も同じ考えでした・・・・・)。当時の厳しい道徳感の中では、ああいう女性を追っかける生き方は余り許されるものではなかったんでしょうね。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-22 17:07:55) |
4.何だかヘンリーが「風と共に去りぬ」のレット・バトラーのような男に思えた。そんな調子の良いこの男がマーサに対して愛を語る時のやりとりが凄く可笑しかった。ルビッチ監督らしい相変わらず上手い語り口、最後まで飽きることなく楽しめるこの映画、タイトルがこれまた本当にお見事!それにしてもルビッチ監督って本当に物語の持っていき方が上手い!こういう映画を観ると観るほど、今のアメリカ映画がいかに駄目かよく分る。映画の基本はまずは脚本!ルビッチ監督の映画はこれが観たのが四本目ですが、いずれも脚本が素晴らしくて観ていて飽きない。今のところ観たルビッチ監督の映画の中では「生きるべきか死ぬべきか」が最高傑作だけど、この映画も完成度では一歩譲るとして、間違いなく映画史に名を残す傑作であることは間違いない。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-11 16:19:43) |
3.《ネタバレ》 何故にヘンリー・ヴァン・クリーヴ氏は地獄へ落ちなければならないのか…?鮮烈なカラー映像で描く、エルンスト・ルビッチ監督のファンタジック・ラブストーリー。まずあの主人公は絶対に「みなさん、さようなら」のお父さんよりも良い人生を送っている!今回はただの素敵なファンタジーストーリーとしか思って観られなかったけど、いつか歳を取ってからまた違う視点で観たいです。それにしても閻魔様は随分と粋なお方、あの世界を見ている限りでは地獄もそれほど悪い所ではないんじゃ?という気がします。個人的には従兄弟のアルバートが毎度毎度ちょっと可哀想な気もしたけど、かなりの引き立て役になっていたので良しとします。まるで天国にいるようなトロンとした気持ちになりながら、ヘンリーが天国に入れることを祈りつつ8点。 【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-10 00:03:38) |
2.《ネタバレ》 この作品はなんとも微笑ましく品がありますねー。夏の夜に縁側でうちわ片手に観賞したいような作品です。そうそう、これはルビッチ監督、最初で最後のカラー作品。というわけで、いきなり赤い。そうかー、地獄はやっぱり赤いんだな。そして語り始められる主人公の我が人生。それが、なかなか憎めませんねー。まして憎めないのがこのグランパ。おちゃめー!息子に「おまえはまだ子どもだ」と言った後に、2階からアルバートに水をかけて隠れたりして、あんたが子どもやないかー、とここはつっこむところですね。マーサを一番気に入っていたのもこのグランパですねー。ヘンリーといっしょにマーサを奪回に行くところ、「1度駆け落ちしてみたかった」には参りました。そのマーサは、濃淡はあれ、そういやずっとブルー系の衣装を着てました。これは地獄の赤と対比して、マーサは天国へ召されることの象徴でしょうかねー。そうか、マーサを幸せにするために閻魔大王はヘンリーを天国へ送ったのか。憎いねー、閻魔様、いやルビッチ様。この作品から学んだ大きな教訓「くしゃみ一つで人生が変わることもある」、中ぐらいの教訓「仲の悪い夫婦の召使いは気が利かなきゃつとまらない」、小さな教訓「気持ちよく歌う自分の歌が人を不快にすることがある」。さー、寝るか。そのまま永眠しても、天国さん待っていてね。 【彦馬】さん 9点(2004-05-23 23:28:34) (良:2票) |