《改行表示》90.《ネタバレ》 いい作品だと思います。「愛の戦士」キューティーハニーを映画化するのはそれなりに難しいと思いますがちゃんと出来ている。怒りに燃えてパンサークローの四天王の一人を倒しますが、愛の戦士はそれを反省して、残る二人は返し技で倒し、最後の一人はシスタージルに抹殺されました。コミカルなアクション映画とはあまり見ない難しいジャンルをよくまとめたと思います。 ただ、あまり面白いとは思えない。何が悪かったかなあ、ピンク映画みたいな音楽かな、安っぽくなったかな、あれで。あと、京本政樹がなんかつまらなかったかな。海ほたるから吹っ飛ばされる戦闘員とかはよかったな。片桐はいりはさすがだった。でも彼女がまた戦う所をシスタージルが抹殺したのはほっとした。いい演出だと思う。頑張って6点かな。映画の評価って何だろうと考えこむこの頃です。 【たこのす】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-04-26 23:23:00) |
89.《ネタバレ》 庵野秀明監督による実写版の「キューティーハニー」。アニメはオリジナルはちゃんと見た事がなく、セーラームーンの後番組でやっていたリメイク版も少し見た程度で今ではほとんど覚えておらず、そもそも永井豪作品にも馴染みがあまりない状態で本作を見たのだが、逆にそれが先入観がなくてよかったのか、思っていたよりは面白かったし、最後まで飽きることなく楽しく見れた。「シン・ゴジラ」のような大作然とした感じではなく、作っている側もB級と割り切っているような感じがよく出てて、それが潔い。オープニングタイトルバックがテレビアニメ版のオープニング仕様だったり、映像表現にアニメを取り入れているのはアニメ畑の監督らしいところで、それを駆使した冒頭のゴールド・クロー(片桐はいり)率いる戦闘員とのバトルはアニメ的なコミカルさも加わっていておかしみがあり、とても楽しかったし、エレベーター内でのコバルト・クロー(小日向しえ)との戦いも見ごたえがあるものになっている。ハニー役のサトエリは本作を見る数日前にネットニュースのインタビューを見ていたので、とくに始まってすぐの街中を走るシーンは絶対恥ずかしかっただろうなと思ってしまったのだが、それでもよく頑張っていて素直にハマり役だと思うし、魅力もじゅうぶんに出ていたと思う。しかしそれ以上に印象に残ったのが秋夏子で、演じる市川実日子は「シン・ゴジラ」でも強烈なインパクトを残す役を演じていたが、本作でのこの役はその原型といった感じがする。その他、悪役であるパンサークローの面々を演じる役者陣も実に楽しそうに演じていて、中でもブラック・クロー(及川光博)が歌い始めるシーンのノリノリさはそれがいちばん伝わってきて、見ている側としてはつい笑いが込み上げてくる。一方、ゴールド・クローを演じている片桐はいりはもともと個性的な女優のためか、こういう特殊メイクで扮装した役だとなんかもったいなく感じる。映画全体の構成としてはハニーと夏子の出会いからパンサークローの壊滅までを一時間半で描いているためか、テンポが良すぎて展開が目まぐるしく、そこがちょっと残念だったかな。やはりこの構成だと映画一本よりもテレビの連続ものの方が向いてる気がする。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2023-04-19 17:57:20) |
《改行表示》88.《ネタバレ》 『シン・ゴジラ』を通過してからの2020年5月の鑑賞であるだけに、画面のいたるところに「ああ、まさに庵野節だなぁ…」とサムシングを感じてしまうワケなのであります。(エレーベータ内でのコバルトクローのバトルで絶叫しつつ相手を殺すハニー、なっちゃん登場シーンでの無線の声と計器類てんこ盛り、ちょいちょい出てくる実相寺アングル…、板野サーカスで飛ぶミサイルなどなど…)そして公開当時に見た皆さんよりも、ソレを俺はポジティブに受け止めているのは間違いないと思います。 敵方の四天王は、キャラデザインもキャラ立ちも合格点のカッコ良さ!スカーレットクローの“東映特撮版ヘレナ・ボナム=カーター的存在感”も最高だし、ブラッククロー(ミッチー)が歌いだした時には、不覚にも大笑いしてしまいました!(注:ホメてます) それだけにシスタージルは俺的にはミスキャストかなぁ…せっかく忠実な執事もいたんだし、ココをイケメンで揃えても面白かったかも…と、思います。 そして、サトエリ…。なんというか…今まで見たどのサトエリよりも、この映画の彼女は輝いて見えましたねぇ…(個人の感想です)。多くのレビュアーさんが(辛口批評の方すら!)「サトエリは頑張った」と感想を書いていることからも、この映画のサトエリがスクリーン上に魅力的に映し出されていたことは間違いないのでしょう。であるならば…庵野監督は完璧な仕事をこなしたと言っても過言ではないのでは?と思ったりもして…。 そして最終バトル後、ハニーと抱き合って泣いているなっちゃんに、おじさんは思わず(*´Д`)ハァハァ 結論!市川実日子タソ可愛すぎワロスw そして…加瀬亮の可愛らしさにも大爆笑(笑) 【幻覚@蛇プニョ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-11 21:24:24) (良:1票) |
《改行表示》87.《ネタバレ》 若いサトエリはまあ可愛いのはわかったが、なにかコメディ要素の部分が面白くない。それよりも市川実日子が可愛くて参った。参る必要はないが。 昔のTV版を見ておらす、今作の内容はどうなのかよくわからんが、女の子(アンドロイドだそうでちょっと残念)が、悪い組織と実戦的に戦うという、昨今のセーラー何とかやプリキュアなどの嚆矢なのかもしれないと思うと、歴史的な作品なのだろうな。多くの女の子マンガが男性漫画家により書かれていた時代に近い作品だからか、なにかセンスが男性的な気がして期待とちょっと違う。最後の実日子のために敵の養分になるっていう決意と覚悟の部分はもっと、女の子の優しさというようなものを感じさせてくれる描写・演出が欲しかった気がする。そういう部分が無いと女の子戦士の意義が感じられないと思う。 あ、あと「ハニーフラッシュ」はアイドル・サトエリには、させられなかったのでしょうか。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-11-12 14:58:44) |
86.《ネタバレ》 真面目にふざけて作っているのがひしひしと伝わってきます。紛れもなくB級映画ではありますが、B級映画の中でもB級でございます。普通に楽しめると思いますが、映画としてはどうだろう? 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-02-01 00:33:13) |
《改行表示》85.最近、デビルマンを見たので思い出して鑑賞。当時、倖田來未が歌った主題歌はヒットしていたのは覚えています。しかし、キューティーハニー自体は小学生の時にセーラームーンの後番組としてやっていましたが、アニメを見なくなる年頃で、まして女の子向けな気がしたので全く思い入れはなく、興味はありませんでした。佐藤江梨子は友達で好きと言っているのがいましたが、僕はグラビアアイドルを水着を着て写真を撮られるだけで芸のない存在として軽視しておりどうせクソ映画だろうとしか思っておりませんでした(一方、そんなことを言いながら、ティッシュ配りのバイトをしている時に同じ場所に現れたコスチューム姿でクリアファイルを配る女の子達に興奮する僕でしたが笑)。 実際に見始めると、ド肝を抜かれ、見る作品を間違えたと思いました(笑)3点ぐらいの作品で僕の守備範囲ではないと思いましたが…このノリに慣れてくると、楽しくなって来ました。もしかしたら、最高級のB級映画じゃないかと思い改めました。結果、見終わった後、もう一度寝る前に酒飲みながら見たくなるぐらい好きになってました。 サトエリは代表作はワイドショーでエビ様の恋人役の一人としか思ってませんでしたが、本作は良かったです。庵野さんもエヴァ以外にも面白い作品があったのかと思いました。 確かに多くの人は僕みたいに本作に偏見を持ってる人も多いし、実際に見た人もノリに着いて行けない人も多いかと思います。しかし、このノリに慣れた場合はクセになる人も多いかとも思います。だから、一遍騙されたと思って見て頂いて、そのまま上手く騙されることができれば本作を楽しめるかと思います。 全然期待してなく、3点ぐらいと思っていたため、おまけで7点献上致します。 【映画の夢】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-09-28 02:52:26) (良:1票) |
《改行表示》84.《ネタバレ》 昔こういうTVアニメがあったことは当然のように知っているが、当家では下劣でエッチな番組は見ないことになっていたためほとんど憶えがなく、特別な思い入れなどもない。しかしそれにしても、この女優が適役なのかどうかは正直疑問である。素材としては決して悪くないわけだし、本人も結構その気になってやっているのだろうが、丸顔というか縦横比の関係でハニーのイメージに合致しないのは非常に残念である。 それから普段の性格が天然というのも実写のせいか苛立たしく感じられる。映画では最後にみんなが友達になってハッピーエンドだったが、自分だったらそうはならず、うるさいあっち行け、と言って終わりになりそうなキャラクターである。 一方、映像面では序盤が面白く、特に敵の戦闘員がふっ飛んでいく可笑しさは実写ならではだろうと思う。またオープニングのアニメではハニーのかわいさが絶品で、もう全編これでやればいいのではないか、という気もする…というか実際には、まずネット上の某所でアニメ版「Re:キューティーハニー」のOP部分を見て惚れ込んでしまい、その後にアニメ本編を見て(DVD)、それからこの実写版を見た、という順になっている。アニメ版の方はエッチ度が高いし、またいかにもこの監督風のアニメとして出来上がっている(少々ベタだが)と感じられるので、それに比べると実写版はやはり少々残念な結果だったといえるかも知れない。 ただし自分としては基本的にこういうのは嫌いでないので、原作との兼ね合いは度外視した上で、サトエリと市川実日子(と片桐はいりほか悪役女優の皆さん)に敬意を表する意味を含め、ここでの平均点を少し上げる程度の点は付けておく。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-28 18:48:17) |
83.《ネタバレ》 サトエリのスタイルは抜群ですね。惜し気なくそれを披露してくれて、そのお色気は10点です。でも、キャラのあまりの天然さにちょっと違和感を覚える。70年代のテレビアニメは周囲に天然がたくさんいて、ハニーは根拠のない薄着以外は比較的マトモなキャラでした。それと比べると、かなり強引にバカっぽく作っています。アニメの世界をそのまま実写にすることで起こる違和感をバカで中和するようなアレンジ。でも、そのアレンジがハニーのお色気を幼稚なオブラートで包んでいるようで、勿体ない気がしました。私的にはもっとハードに極めて欲しかった。永井豪作品も「デビルマン」「キューティーハニー」が映画になりましたから、次は「マジンガーZ」あたりを観たいです。余談だけど、この主題歌、いい歳したおばさんたちがもの凄くカラオケで歌ってます。自分は昔のアニメバージョンの歌の方が好きです。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-18 22:49:38) |
82.《ネタバレ》 原作アニメの原体験世代なので是非みたいと思いレンタル開始直後に鑑賞。充分面白かった。設定上、かなり際どい所まで露出して色気とギャグを求められる特撮ヒロインだから選考からして難しいはずなのに、それらの要求以上の働きをしたと思われるサトエリの女優根性はお見事。『わたしはハニーを演じるんじゃなくハニーになりたいの!』と宣言しただけの事はありますね。子供に見せるのはマズイくらいまで脱ぎ(笑)、尚且つ、人懐こくて悪はキチンと懲らしめ、でも復讐心には苛まれて自暴自棄になっちゃう弱点があるけど成長して克服するという、戦闘ヒーローの王道をちゃんと踏襲してて高感度大。コミカルに見えて冷酷で強力なパンサークロー達も王道の悪役らしくイイ感じです。製作陣も復活に意欲的だったのが見てとれ、良質な特撮映画でした。拍手。ただ惜しむらくは、せっかく清二さんも復活したんだから団平オヤジと順平くんにも出てもらい、エロ親子三人組みによる【ハニーちゃん争奪戦】のギャグも復活して欲しかったですね(笑)。 【aforkarn】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-06-28 10:07:58) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 最初からB級作品であることを覚悟して観たので、それなりに楽しめた。 サトエリの演技は小っ恥ずかしくてみてられない、他の役者も個々にはいい味を出しているのだが、全体としてテンションがシンクロしていない。 しかし、テンポはそれほど悪くなく、アホらしい設定や大げさな演技も、アニメの実写版のB級と割り切れば、そこそこ許容範囲。 そもそも、原作はコミック、アニメでこそ生きる、エロティックコメディーヒーロー物という独特のもので、どんな監督でも、その実写版をまともに作れるわけがない。どんないい役者を使って、どんなにお金をかけても、大真面目に作ったらほぼ確実にコケるだろう。 となると、はなから名作「映画」にしようとすることは捨てて、B級映画に徹した作りをして、CGやアニメで映像的な冒険をふんだんに盛り込もうとするのもありだと思う。 サトエリは、本来この映画で見せるほどの大根役者ではないが、スタッフ一同、この脚本、演出で名演技ができる程うまい役者でないことは分かっていたはずであり、これをドンピシャでやれる名俳優が他に居るとも思えず、わざと大根に見える脚本、演出にしたとしか思えない。 サトエリを他から完全に浮いてしまうようなキャラ設定で大根演技に見ることで、あたかもサトエリのファンのためのアイドル映画のように作ったのも、狙ってやったものと思えてくる。 映画としての評価は低くならざるを得ないが、B級お馬鹿映画として、突っ込みながらそれなりに楽しめ、アニメ実写化にまともに挑戦してコケた痛い映画よりずっとマシ。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-02-05 23:43:29) |
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80.作るべきじゃなかった・・・ とくに庵野監督には。アニメをそのまま実写にしたような演出には笑うに笑えないです。この「キューティハニー」の最大のウリは「セクシーなハニー」であるはずなのに全然セクシーじゃない!! せっかくサトエリという良い素材がいるんだから最大限生かすべき!! 変身シーンがアニメよりエロくないってどうよ? やっぱオタク監督だからそういう生々しいものは描けれないのか? 監督が昔作った自主制作作品の延長線上にあるような作品。すべてが安っぽすぎる。監督に実写の才能ははっきりいって皆無です。アニメから逃げちゃダメだったんだな。 【のび太】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2010-12-21 17:28:56) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 【ハニー】人間をコピーしたアンドロイド。オバカほんわかキャラ。変装能力あり。普段は派遣社員のOL。仕事は覚えないが、残業を引き受ける心優しい娘でもある。友達はお掃除おばさんだけ。憎しみで怪人を殺して憎しみの怖さを知る。女刑事に愛も同様に怖いと言われるが、愛を選ぶことを決意。女刑事と友達になりそうになるが拒絶され落ち込む。 【夏子刑事】自立心が強く、何事も自分の力だけで達成するのが信条。他人との協調性に欠ける。泣く女が嫌い。ハニーと関わることで心を開いてゆく。 ◆ハニーが自宅で入浴しながら叔父と電話していると叔父が誘拐される。変身!のはずが、お腹がすいて変身できず。おにぎりを買いにでるが、何故か服がないのでごみ袋着用。協賛のファミリーマートでおにぎりを大人買い。走りながら食べて変身、何故かバイクに乗ってGO!どこへ行く?不思議とアクアラインで警察が既に犯人を包囲中。それもパトカー数百台以上。怪人と対決して勝利、叔父を救出。以上が導入部。全体の縮図を見せ、映画を観るスタンスを教えてくれる。サービスカット満載のギャグアクション漫画の乗りということ。 ◆敵ボスは永遠の生命を求めているが、愛は知らない。ハニーは過去の記憶をほとんど持たないが、愛は知っている。敵ボスに同化されそうになるが、かすかな父の記憶を元に父の愛情を思い出す。敵ボスは愛は人間の心の弱さと思って切り捨てていたが、その心地よさ、暖かに触れ、愛を理解しようとする。ハニーは「誰かを愛せばいい」と助言。愛を理解した敵ボスは活動停止。女刑事もハニーと一緒に戦うことで友情の大切さに目覚める。ハニーも新しい友達ができる。というわけで本題と別に愛と友情を主題にした物語が成立しています。脚本の流れとしては破綻がなく、一本筋が通っていますね。 ◆カット割りなど監督の美意識が出ている。アクションはテンポがよく爽快。多角度、多カットによる流れるような戦闘シーンは見どころがある。怪人に魅力なし。どうせならもっと美少女を出せばよかったのにと思う。 シスタージルが何故男性なの?ギャグはそこそこ笑える。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-06-27 23:15:55) |
78.大量のおにぎりを食べながら下着姿で街中を走る天然系のちょっとイタイ女の子、ってキューティハニーちゃうやん。と、幼少に親しんだアニメ版とのギャップに一瞬意気消沈するも、ここまでキャラが違うとかえって庵野版オリジナルハニーとして割り切れてしまうので立ち直りも早かった。サトエリの徹底した肌の露出とそれをとらえる徹底したカメラアングルは流石なのだが見せすぎのせいかエロチックさは意外とない。全体的にコミカルに仕上げているのが好感が持てる。一番うけたのは及川ミッチーの登場シーン。と、けっこう面白い要素を多分に含んでいるんだけど、お決まりの感動的シーンが冗長。オマージュということなんだろうけど原作イメージを保とうとしている部分はかえって浮いていた。ハニーがあれだけオリジナリティを発揮してるんだからもっとはじけきっちゃってもよかったのではと感じた。ハニメーションに関してはその必然性がいまいちわからなかった。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-04-08 17:19:09) |
77.昔から映画には音楽が流れているし、音楽の世界でもいわゆるビデオクリップで映像が一緒になっていることが多い。でも、映像+音楽が1+1=2ではなく、お互いが魔法をかけ合って1+1=10とかになっているのを見れるのは稀。でもこの映画では、ハニーが最初に変身する場面でそれを体験することが出来ます。これはカタルシス!!これだけでもこの映画を見る価値があります。 【メロメロ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-06-26 00:25:50) |
76.《ネタバレ》 思いっきりツボにハマるか、さもなきゃ激しくハズすかのどっちか、だと思ってたんですけど、意外とマトモな映画でした。あ、もちろん十分おバカなんですけれど、根はマジメ、みたいな。冒頭からタイトル部分にかけての展開は、もうアニメ版『ハニー』の感覚がぱーっと脳内に甦って、懐かしさに涙出る、って感じなのですが、中盤以降はきちんとドラマが語られ、クサいながらも至極真っ当な、人と繋がっている事の大切さが描かれます。私は、ハニーの孤独よりも、市川実日子演じる夏子の孤独に惹かれ、ゆえに彼女の姿を中心に見ていました。サトエリもおバカとスーパーヒロインをきっちり演じ分けて魅力的ではあったんですけど、固めた孤独を徐々に解かしてゆく実日子嬢の変化の演技が一枚上手、という事で。アクションシーンを、もう少し丁寧に、ディティールをハッキリ見せてくれていたら、という恨みは残りますが、原作の感覚を大切にしつつ、マジメにバカを見せてくれて、かつて数多くあったプログラム・ピクチャーの懐かしい感覚を堪能させて頂きました。愛が大事、っていうベタな結末も、この映画のアニメ的言語の前では素直に受け止められるのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-06-22 23:45:51) (良:2票) |
75.映画製作において「完璧」という言葉はよく念頭におかれがちなことであるが、実際、映画においてその言葉がそれほど不可欠かというと、そうでもない。ある種の映画にとってはまったく意味を持たない言葉だと思う。そして、この映画はまさにそんな言葉など微塵も意識していない。日本娯楽界きってのスーパーヒロインを描いた今作にとって、何よりも大切なのは作品全体の完成度などではなく、主人公の魅力とそのテンションである。あくまで褒め言葉としてのチープさ満載の佐藤江梨子の演技とその見事なビジュアル(身体)は、まさに原作者永井豪の描き出した漫画世界のキャラクターであった。映画全編に渡って醸し出される突き詰められたチープさに対して、我慢できない人もいるだろうが、それを否定することは、原作を否定することであろう。良いも悪いも原作の世界観を表現して見せたこの映画世界は、充分な評価に値する。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-06-18 15:30:48) (良:3票)(笑:1票) |
【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-29 17:39:55) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-03-18 18:35:09) |
72.《ネタバレ》 アニメの実写化は失敗が多い・・・この作品もそれに値する。佐藤江梨子のハニーは微妙でした。倖田來未の主題歌だけが文句なしの満点☆倖田來未がハニー役した方が良かったのでは?(笑)ってか、安っぽくて低予算の作品に感じた。内容もしょぼいし、ラストが盛り上がりに欠ける。この手の映画はラストが命だと思うが・・・。まぁ~どっちかと言うとマニア向けのアイドル映画って感じかな? 【マーク・ハント】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2008-01-07 05:01:16) |
71.ノリを楽しめるかどうか、センスが合うかどうか。本作のポイントはそこに尽きると思います。ハマる人はハマるであろう要素は感じられるものの、残念ながら自分はNOでした。基本的にダメだったのが、狙っているマンガっぽさ。話題の「ハニーメーション」も、その他のアクションシーンも、単に安っぽく見えてしまいました。コスチュームデザインもダサイと思います。でもそういう(自分が思う)不具合がむしろ本作のウリ。てっきり縫製が悪くて服のボタンが取れているのだと思ったら、「そういうデザインですから」と言われた時のような。仮にそれが言い訳だとしても、言い切られてしまうと黙るしかありません。同じようなことが、主演のサトエリと主題歌を歌う倖田さんにも言えそうです。(おっと、この話題を広げても得は無さそうなので、もう止めておきます。)でもでも本当はサトエリ大好きなんですよ。プロポーションは抜群。髪は長いし、声はカワイイし。完璧なフォローが終了したところで、仕事を選ばぬプロ根性を見せてくれた片桐はいりと、市川実日子のメガネ&スーツ姿に+1点でお願いします。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-07-26 18:27:40) (良:2票) |