71.《ネタバレ》 ポリコレ絶対主義の現代でもまだこんな映画の存在が許されているからにはよほどの名画であるらしいが、しかし全編通じた悪ふざけのため製作意図をわかってやる気に全くならない。世評によれば反戦映画だそうなので、これが反戦の表現と受け取れる雰囲気が当時はあったのだろうと思っておく。それにしても手前勝手で傲慢な連中だ。 【かっぱ堰】さん [DVD(字幕)] 2点(2022-07-02 09:07:12) |
70.《ネタバレ》 テレビ版のキャスティングよりもエリオット・グールド、ドナルド・サザーランドの映画版の方が圧倒的にいい。若かりし頃のドナルド・サザーランドはホークアイ役が一番いい。こういうエピソードの羅列の映画って珍しいといえば珍しい。アルトマンの割り切りかそれとも投げ遣りの勝利か。こういうのをつまらないと思う人がいるのもよくわかる。私はむしろ大好きで、個人的にはアルトマンの最高傑作はこの後の作品よりも断然こっちではないかと思う。全編おふさげがすぎる主人公たちだが、ロバート・デュバルが衛生兵のミスをなじって「お前が殺したんだ」といった場面を偶然見たエリオット・グールドが義憤に駆られて呼び出して殴るシーンはある意味この映画のスパイスになっていて好き。こういうところもアルトマンは手練れだと思う。 【エリア加算】さん [地上波(字幕)] 8点(2020-06-10 19:17:18) |
《改行表示》69.《ネタバレ》 原作は良いのかも知れんが、この監督が撮ると、どうだかね~。観る時の気分で評価が変わる作品。 ※一般的に、この監督の映画は賛否両論あるが、どらかを選ぶか自分次第。 |
68.エリオット・グールド、ドナルド・サザーランドが共演する傑作の誉れ高い本作でしたが見るも無残な内容に心底ガッカリ。起承転結がなくニコリとも出来ない単に下劣な悪ふざけが延々と続くだけ。血まみれの手術シーンでの兵士はうめき声一つ上げるわけでもないマネキンのような扱いに厭戦が感じられない。ベトナム反戦を謳っていながら舞台が朝鮮戦争という製作陣の気概の無さに白けて、小馬鹿にしたような日本描写に怒りがこみ上げる。 |
67.《ネタバレ》 オープニングは歌も含めて名作の雰囲気があり、とても気分が上がります。名優たちの若かりし日が観れたこともよかった。ゴルフ場に着物姿の人が散歩している日本の描写はいただけないが (笑) 大きくマイナス点なのは、フットボールの場面。これはさすがに意味なく長すぎで、映画全体のバランスを損ねている感じがします。 本作がシニカルなのは、戦争を題材にしてどこに焦点を当てるか? その着眼点だと思います。他の戦争映画で散々描いている部分、つまりドンパチや国同士の利権争い、人間たちの愛や友情といったドラマには目もくれずに、ただただ、軍人たちの「ハメ外し」に執着して描いている。敵国の地、その最前線のキャンプ地にいること、それは過酷で相当な恐怖であったろうと察します。だから彼らの悪ノリや乱痴気騒ぎはとてもコメディとは思えず、これは大袈裟ではなくて、彼らの精神安定剤として常態化していたように思う。もちろん、オンとオフにはスイッチがあるので、だからこそ彼らが真剣に手術をする場面がとても効いています。(これがなければただのB級コメディ) これはブラックコメディのふりをした、実は大真面目な戦争映画。これも戦争 (戦場) の一つの現実。思えば公開当時はまさにベトナム戦争の真っ只中、もう笑うしかない、という開き直りのような反戦メッセージにも思えます。 【タケノコ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-07 21:32:38) (良:1票) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 何が言いたかったのか、結局最後までわかりません。別に「ブラック」でもないし「コメディ」でもない。舞台は野戦病院ですが戦争を描写しているわけでもない。いくつかのエピソードを並べただけで、特にストーリーもないし、大きな事件が起きるわけでもない。しかもラストは「みんな本物ではない」という妙なオチ。ここまで「ないない尽くし」の作品も珍しいんじゃないでしょうか。 それでも彼の国で評判が良かったのは、彼の国の人々の観る前提が違ったからかもしれません。軍隊や戦争に対する予備知識とか、既成概念とか、厭戦気分とか。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-04-18 01:42:41) |
《改行表示》65. あえてジョークがわからない無粋な視点でこの映画を語ろう。 ベトナム戦争当時の反戦気分を反映した戦争風刺。ホークアイやトラッパーらが内輪で連む姿は、軍医の立場を利用し「冗談」という言い訳を用意したイジメの構図を内包。野戦病院を学校現場に置き換えれば一目瞭然。そりゃあイジメる側からみれば痛快だろうが、この種の閉鎖的な「仲間意識高い系」は気持ち悪い。実社会でも似たような例をみているからね。 手術場面のリアリズムやフットボールの予定調和(注射のインチキや逆転勝ち等、黒人差別の味付け含め)は免罪符にならない。いつの間にかホットリップスは無邪気に豹変したが、彼女の訴えは回収されていない。 戦争に対する風刺を大義名分にすれば、何をしてもブラック・ジョークで笑い飛ばせるとでも? 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2017-04-09 11:22:47) (良:1票) |
64.コメディーとはいえあまり笑えなかったし、病院ものとはいえ、グロが濃すぎるところが気分を害する。 【チェブ大王】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-03-05 19:18:02) |
63.《ネタバレ》 野戦病院という特殊かつある種の閉鎖空間に常識ぶち壊し男がやってくる。で、そこでの常識なりルールを揶揄するという『男はつらいよ』的な作品。戦争モノなのか病院モノなのかよくわからないが、死と隣り合わせであるからと言って、戦場や病院に笑いがあっちゃイケナイって事はないわけで、これはコレでいいのかなと。特に反戦という印象もないですね。どっちかと言うと、官僚組織を皮肉る『ポリスアカデミー』的というか。ただ、ラストのアメフト試合は設定としての戦場も病院も関係なくなってしまって幅を広げすぎという感じで、終盤萎えてしまった。お笑いをやるにしても最低限の舞台設定というかテーマ性は保持して欲しいところ。野戦病院でしっかり完結して欲しかった。 |
62.「戦争中?前線?そんなもんどうでもいいわ!くだらねえ!」・・・ということなんでしょうか?そう思って見るとなるほど、とも思います。確かに一度は見るべき作品かと思いますが、別に映画的に面白くはありませんでした・・・。コメディ要素が合わなかったのが致命的で、どこで笑っていいのかがわからず。作中の「おふざけ」はどちらかといえばドン引きでした。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 3点(2016-02-16 20:33:30) |
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61.《ネタバレ》 4つか5つのエピソードを並べただけの様な構成は、まるでTVシリーズのために撮ったパイロット版みたい。この映画は後に大ロング・ランする人気TVドラマとなるのですが、まさかロバート・アルトマンはそんなことを意識して撮ったのかなあ、そんなわけないですよね(笑)。こんな脚本にオスカー脚色賞をあげちゃうのもどうかと思うし(実はリング・ラードナーjrが書いた脚本自体はほとんど使われていないそうです)、私の大好きな名曲“Suicide Is Painless”に主題歌賞を授けて欲しかったところです。 この映画には、後のアルトマン映画に繋がるヘリコプターやら引っ切り無しにスピーカーから流れるアナウンスなどのアルトマン印が、早くも顔を見せているのには注目したい。デビュー作にはその映画作家の持ち味が色濃くなるというのは本当ですね。この映画では朝鮮戦争がベトナム戦争のメタファーになっているのは有名ですが、たしかにチラッと出てくる町の風情もまるっきりベトナムかタイという感じです。こういったカタチで現在進行形の悪夢を笑い飛ばす様な映画を見せられたのは、当時のアメリカ人にはさぞや衝撃的だったことでしょうね。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-02-12 21:59:13) |
《改行表示》60.アメリカ映画のベスト100にも選ばれているブラックコメディですが、それほど面白みを感じませんでした。 典型的な見る人を選ぶ作品だと思いますが、私は選ばれなかったようです。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 3点(2013-12-01 19:42:58) |
59.《ネタバレ》 こういうブラックコメディは好きです。クライマックスのフットボールシーンは裸の銃を持つ男の珍プレーシーンみたいな感覚で見ていたので、なかなか面白かった。トンチンカンな日本シーンも大好物です。お話の主人公は一応ホークアイですが、一番輝いていたのはどう考えてもホットリップスですね。散々な目に遭いながらも退役しなかったし、フットボールの応援を楽しそうにしていたのには笑いました。何度見てもいいくらい雰囲気の良い映画でした。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-04 23:43:30) |
58.ストーリーが一本の流れでなくて、ぽつ、ぽつと点在しているのに困惑した。後で元TVシリーズなのだと知って納得。TVならば、“今週のどたばた話”として一話一話がすとんとおさまる。最後のアメフトの試合も戦争映画ジャンルとして観ると?だけどTVシリーズなら、なじみの登場人物たちが今週はアメフトやるんだってさ、でいいもんね。でもなんか、そんなに笑えなかった。ブラック・ユーモアというよりは悪ふざけに近い気がする。あの婦長が、最後まで生真面目キャラで押し通すとかしてくれないと。ボケがいないじゃないか。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:06:46) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 映画の舞台は朝鮮戦争末期ということになっていますが、実際のモデルはベトナム戦争で、直接的な表現を避けるために朝鮮戦争としているだけです。ご存知の通り当時のベトナム戦争は東西の代理戦争として行われただけのインチキで愚かなモノだった訳ですが、そんな中でこの映画は大ヒットとなりました。この映画は初めて「FUCK」という言葉が使われた映画として知られていますが、正しく愚かな戦争行為に対し中指を突き立てた。そして観客もその姿勢に共感した。 今だって無茶苦茶な理由で戦争はあっちこっちで生じている訳で、そんな時代に生きてる身からすると、今観てもMASHの主人公たちの行動は実に痛快に感じました。主人公たちは確かに軽口を言い合い、下品な悪戯で女将校に恥をかかせ、オフの日にはゴルフをして遊ぶ、人間的には結構サイテーな部類です。しかし彼らは患者が運ばれた時には全力で命を救おうとする。それが如何に馬鹿げた戦争によったものであったとしても人命には真摯に向き合う。どんなにクソな環境でも自分にできるベストを尽くしている彼らは非常に個人的に魅力的に映りました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-13 22:44:59) |
56.《ネタバレ》 なんか、始まりからヘンなノリでスタート。ムムムと思いながら観てました。まぁ、とにかく不真面目、軍規は破りまくり、階級で呼ばずニックネームで呼ぶ、「あの場面」を生放送するし(笑)とにかくワルガキ全開。でもそんな「ホークアイ」をカッコイイと思ってしまった(苦笑)。倫理的な観点でみれば、不謹慎極まりないナメた内容、だ、け、ど、、公開当時(1970年)の状況を考えれば、言わば退廃的で大いに混乱していた時代だったはず。カウンターカルチャーとかいうみたいだけど(当然リアルタイムじゃ知らない)そこら辺の世相を大いに反映している映画だと思いますね。ま、あんまりメクジラたてて観る映画じゃない気がします。 意表をつく終わり方は斬新☆デ☆シ☆タ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-10 09:48:20) |
《改行表示》55.各エピソードがノンフィクションの繋ぎあわせだとすれば(そう匂わせていると思いますが)、悲しくて仕方がありません。 戦争風刺として笑わせる意図のもと作られた作品かもしれませんが、実際の朝鮮戦争の惨さを思うと、憤りを感じます。 映画の作り込み自体は良い分、フィクションとして描くべきだったと、強く思います。 南北分裂を憂いている方々へはとてもお見せできないのではないのでしょうか。 少なくとも、この映画の場面設定として沖縄が選ばれていたならば、吐き気がします。 何でも笑い飛ばせばクール、と思っているとすれば、馬鹿すぎます。 【こね】さん [DVD(字幕)] 3点(2012-05-29 22:49:20) |
54.一説にはハリウッド映画で初めてFuckという言葉が劇中に登場した作品らしい。そんな当時としては問題作で、現在のやりたい放題系のコメディにつながる新境地を開拓した記念すべき作品。一方でエピソードが散漫で、コメディとしてもブラック色が強すぎるウディ・アレン作品のように見る人を選ぶ作品でもある。ヒッピー文化や反戦運動など当時の時代の流れの中で触れていれば偉大なる作品だったのだろうが、誰も彼もやりたい放題の今となっては埋もれてしまっている。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-21 06:30:40) |
53.当時としてはその過激な内容や強いメッセージ性に価値があっただろうが、当時を知らない人間が現代にこの作品を観てもそれほど楽しめないんじゃないだろうか。僕は楽しめなかった。 挿入歌とラストの演出は大変素敵でした。 【eureka】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-21 13:02:58) |
52.こういうコメディ映画を真面目に批判してもしょうがないか。 【akila】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-07 21:54:10) |