168.久石譲の音楽は他の北野武監督の作品では情緒性の強さがミスマッチで好きではないのですが、この映画では感傷性が比較的抑えられたジャズ調の音楽がハードボイルドな雰囲気に合ってていいですね。あくまで劇中のヤクザは理想化されたおとぎ話でしかないにせよ文化や血縁を超えた絆が描かれるのでこれは良いおとぎ話だと思います。いつもの遊びのシーンもこの映画では異文化交流としての意味合いが付与されています。どんなに成り上がったところで根底にあるのは子供の頃の貧乏だった時期への郷愁なのも良いです。…と考えたところで気づいたんですがこれって結局スカーフェイスの二番煎じではあるんですよね、そこは減点要素です。それでも娯楽性と作家性の両立という点ではアウトレイジシリーズよりも上手くいっていると思います。 |
167.《ネタバレ》 タケシくん米国進出。やることはもちろんヤクザ、兄弟でヤクザ。度胸試しチャカ、実弾ズドンで舎弟ススムくん吹っ飛んだ。成長著しいタケシくん、アメリカンドリーム掴めず、壮絶に散る。エグさ・グロさは「アウトレイジ」に近づいているけどストーリー粗いね。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-06-26 22:53:27) |
166.《ネタバレ》 ジャパニーズヤクザの海外進出の話。絵は凄いと思うところもあるが、なんとなくテンポ悪い。紙ヒコーキが飛んでいるシーンは好き。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-02-02 00:27:38) |
《改行表示》165.《ネタバレ》 あれれ。ジャパニーズマフィアの恐ろしさはアメリカが舞台でも十分輝いたけど寺島が吹っ飛んでから序盤の狂気が消えた...ファッキンジャップこれはほんと名言だけど面白い抵抗もなくズバズバ殺られてるだけ。 お馴染みの役者に渡哲也出てるだけでも興奮するんだけど最後の残念感が否めない。本作でのbrotherの意味がなんか薄っぺらだった。 |
164.《ネタバレ》 「ファッキンジャップぐらい分かるよバカヤロー」これがこの映画の全てだったように思えます。この一言が最大の盛り上がり場面。これでマフィアを敵に回したので、その後は登場人物がどんどん死ぬだけ。みんな死ぬ。救いなんてない。最後に生き延びた外人もきっと殺されたでしょう。 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-03-14 23:58:44) |
163.《ネタバレ》 北野流フィルム・ノワール しかもフレンチ臭強し 評判は悪いみたいだがアウトレイジパート1より好きだ 相変わらずの北野節炸裂だがここに来て完全にフィルム・ノワールと化した そう言う意味では完成された感がある その分北野らしさが減じたか しかし映画としては良く出来ている お話はいつもと同じくハリネズミ型の主人公が周囲すべてを敵にして仲間もろとも自壊して行く 新しさはまるでないがここまで同じ話が続くと演出が研ぎすまされた感がある しかし加藤雅也演じる白瀬が仲間になって 山本(たけし)の女が殺されるあたりから急に話が盛り上がらなくなってくる それというのもメインキャストの寺島進が自殺して、次々にメインキャストが殺されるので見るべき人がたけしだけになっていくのはきつい それに対して主人公がマフィアに一矢報いる事も無く、ただやられるだけなのは無情感はあるがまったく盛り上がらない たけしの映画はいつも後半、急に主人公が弱くなるのはなんとかならないものか せめてマフィアの幹部を震え上がらせて欲しかった 狙いはわかるがマフィアにただやられるだけなのはイライラする 北野映画にカタルシスを求めるのは野暮なのか? ラストに生き残った黒人の独白からしばしのブラックアウトがあって、静かにピアノ曲が流れる しっとりしたエンディング曲がいかにもフィルム・ノワールぽい その後だんだんとのりのいい曲になって行くので最後まで聞いていられた 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-27 18:47:28) (良:1票) |
《改行表示》162.台詞の一句一句に注目、身振りの一つ一つに注目、 次に一体何をやらかすのか、どんだけ自己中な世界が繰り広げられることとなるのか この手のタケシ映画には退屈しない。 だがしかし、 所詮、どいつもこいつもヤクザがらみの人種だ。 さっさとみんな死ねばいいのにという冷めた目線で見てる部分が自分には大いにあるんで (だったら観るなよってデスか、ハイハイ、ごもっともではございます。 ) 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-14 16:23:24) |
161.《ネタバレ》 たけしの舎弟である寺島進は〝命を張ってきます〟などと宣言せず〝ちょっと用が…〟とまるでトイレにでも行くかのように、たけしに別れを告げる。だが彼を置き去りにし走り出したリムジンはどんどん小さくなっていき、次に見送る寺島進の精悍な面構え、そして車中のサングラスを掛け表情は分からないがたけしの無言のアップとなる。これは交わした言葉とは裏腹に、見事に紛れもない今生の別れのシーンとなっています。通じ合った者同士の間には無粋な言葉は存在しない。これぞ真の〝Brother〟なのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-11-30 18:46:03) (良:1票) |
《改行表示》160.《ネタバレ》 中身も人物描写も薄っぺら。でも味はある。 ラストはOK。でもソナチネを超えることは出来なかったなあ。 【ひであき】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-07-21 21:12:30) |
《改行表示》159.《ネタバレ》 センチメンタリズムを煽りまくる久石譲の音楽も饒舌すぎるし、映像もカチっとしてる。観ていて恥ずかしくなるくらいキメキメで、良くも悪くも美学に溢れた作品ですな。 しかし、いくらなんでも武強すぎ、カッコ良すぎ。アニキィっ!! 【すべから】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-02-13 12:02:03) |
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158.多少脚本に無理がある気もしますが、普通に面白いです。安心して何度も観られる映画です。切腹やエンコ詰めのシーンも素人の人間には怖くて良いです。 【モンチョ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-08 00:41:39) |
《改行表示》157.《ネタバレ》 ある意味、北野監督の頂点ともいえるハードボイルド極み作品。 この世界をあざとさギリギリのカッコヨサで描き切る姿勢はすごい(笑) 男の美学そのもの。 映像はシンプル且つアングルセンスが光る。いつもながら、光と影のコントラストの使い方がニクイ。 武映画初の加藤、石橋の参加も嬉しい。ふたりとも文句なくカッコイイ。お馴染み寺島は今回最高に美味しい役どころ(笑) この展開には度肝を抜かれた! 何度かある"日本独自の儀式"は少々食傷気味。海外進出を意識してのサーヴィスか?! ストーリーの主軸となるケン役真木とデニー役エップスの演技力がいまひとつだったのが惜しまれる。 【ラディッシュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-02 00:39:03) |
【zack】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-12-03 13:34:36) |
155.非常に淡白。淡白なんだけれども、2時間近い映画を長く感じさせない出来。見入れた。ただ、内容は無。それと、無駄なシーンも多々あった。人文字で死とか・・・笑えんわ。そういう所が北野らしいと言えばらしいが、正直いらない。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-21 16:22:57) |
154.《ネタバレ》 LA版『ソナチネ』といった内容だが、アメリカ人にも分かり易く、ダイレクトな暴力描写と兄弟愛(?)が描かれ、よりエンターテインメントな作りになっている。「ファッキン・ジャップくらい分かるよ、バカヤロー」は確かに格好良い(つい真似したくなる台詞)。大好きな寺島進も儲け役。「これが日本のヤクザだ!」と言わんばかりのハラキリや指詰めのシーンは、アメリカ人に向けてのたけしなりのサービスのつもりなのだろう。お前ら、こういうのが見たいんだろ?と。 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-20 20:31:50) |
《改行表示》153.《ネタバレ》 虚無的な暴力描写に満ち溢れ、日本では悲劇的に捉えられがちな「バイオレンス系北野映画」が、アメリカを舞台にすると半分コメディではないかと感じてしまうほどのアクション娯楽映画に変貌していて興味深かったです。日本では異質な北野映画の世界も、アメリカでは日常のことなんでしょうかね? しかしまあ、おなじみの北野組の面々がLAと全くマッチしていないのが本当に笑えました。この違和感もこの作品の魅力かもしれませんね。 奥の深さはあまり感じませんでしたが、アメリカナイズ(?)された北野映画ということで貴重な一本であることは間違いありません。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-01-29 19:35:34) |
《改行表示》152.加藤雅也、寺島進のギラつきぶりが良かった。 日英米合作ということで当時は期待も大きかっただろうが、内容はただただ単純なドンパチ映画と言った感じ。 展開も読めてしまうベタな作りなので、いくら人が死んでもスリルを感じない。 日本のヤクザ魂を海外に持ち込むというコンセプトだけで、他に何も新しいものを感じない映画だった。 映像、音楽でキタノブルーを演出しようとしても、こんなにあからさまにハリウッドを意識した派手な作りでは、哀愁も何も感じない。 【おーる】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-01-24 07:22:05) |
《改行表示》151.《ネタバレ》 あまりにもヒドイ。 たけしが自分の「男らしさ」「カッコよさ」「情の厚さ」などをこれでもかと観客にわかりやすく説明する超ナルシスト映画。 それもワザワザ全部他人の口を使って語らせてるのがイヤらしくてヤ。 本当にカッコイイなら、言葉にするべきじゃなく観客に「演出」で感じさせればイイだろう。 ラストシーンもわざとらしくイイ話にしようとしてるけどシラケてしまう。 いかにも日本の文化です的にハラキリやら入れてみたりもするんだろうけど、完全に海外に媚びてるようにしか見えない。 いや、外国人なんてハラキリや指詰め見せときゃ喜ぶだろう的ナメた考えが薄く見えた気がしてヤだ。 けなしてばかりでスイマセン。 でもせっかく脇にイイ役者を揃えてんのに、みんなが口を揃えて「アニキアニキ」ってちょっと安すぎるだろう。 ビジュアルを今風にしたVシネマ。 竹内力主演でよかったんじゃないのか? 【コウ】さん [DVD(吹替)] 1点(2008-10-02 23:54:14) |
150.今まで以上にヤクザを前面に押し出した映画。なにか全体を通して表面的なように感じました。一つ一つのエピソード、また登場人物を深くは掘り下げずただ淡々と話が進んでいきます。 北野監督独特の間や構図も影を潜めており、どういう意図でそうしたのか気になります。 【njld】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-10-01 01:46:30) |
149.《ネタバレ》 北野作品の特徴は独特の乾いたタッチと絶妙な「間」にあると思う。予想外の展開で意表をつくかと思えば、きっちりと予定調和に落としこんだりするバランスがすばらしい。しかし、本作は寺島が憤死した後、パワーダウンしてしまった感が否めない。あの人数で、外国で、彼らはどうやって「しのぎ」をかけていたのだろう。また、敵の存在が希薄で、戦いにリアリティが感じられなかった。そこら辺をあえて描かなかったのだろうが、本作では表現方法として成功していないように思う。横文字タイトルにして、外国との合作にした訳だが、北野武は期待したほどの達成感を得られたのだろうか? 【ジャッカルの目】さん [地上波(邦画)] 5点(2008-09-23 00:44:45) |