《改行表示》42.性的な思考については理解できないが、自分たちのために戦う姿勢には共感できる。 キリスト教の国であるアメリカとあまり宗教的でない日本では、受け取り方が違うのだろうね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-05-16 23:18:44) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 日本においても同性愛者への差別はありますが、キリスト教社会における差別は、その比ではないようです。世界は神の創造物だとするキリスト教徒にとって、自然の摂理に反したセクシャリティを持つ同性愛者とは、その存在を否定せねばならない対象。『ブロークバック・マウンテン』では同性愛者がリンチを受けて殺されましたが、それほどの過酷な差別があの社会には存在しているのです。そんな中、同性愛を公言する者として初の政治家となり、そして暗殺されたハーヴィ・ミルクは米国内において伝説的な存在であり、米国史上の偉人を選ぶ企画があれば、必ずその名がエントリーされる程の高い人気と知名度を誇っています。。。 そんな人物の伝記に挑んだ本作ですが、時代の再現度については凄まじいレベルに達しており、「これは何か賞を与えねば」という気にさせられます。ただし、個々の場面を完璧に作り上げるということにこだわりすぎた余り、物語としての山場を作り損ねているという印象も受けました。ハーヴィ・ミルクという人物に思い入れのあるアメリカ人ならともかく、本作ではじめてこの人物を知ることとなる日本人にとっては、少々パンチに欠ける映画だったと言わざるをえません。。。 また、ミルクの殺害犯であるダン・ホワイトについて本作の脚本家は大胆な仮説を立てているのですが、この仮説がかえってドラマの完成度を引き下げる原因となっています。ホワイトは隠れゲイであり、政治家としての対立のみならず、ミルクに寄せる個人的な好意を裏切られたという私怨が、ミルク殺害の動機につながったというのが本作の仮説。このような仮説を立てたはいいものの、脚本家も監督もオリバー・ストーンのように振り切ることができず、あくまでこの動機を仄めかす程度にとどめてしまったために、ホワイト側の描写が致命的に不足するという結果がもたらされています。そして、このためにミルクとホワイトの対立という主要な軸がブレブレになってドラマの求心力が大きく削がれているし、さらにはホワイトがミルクを殺した理由を感情的に理解することが難しくなっています。伝説的な政治家の生涯に勝手な解釈を加えるということに躊躇があったのかもしれませんが、それにしても、ドラマとして一本筋を通すことを怠った点は評価できません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 5点(2013-06-21 01:27:21) |
40.S・ペンがやや苦手なのとゲイの映画ということで敬遠していたが、ついに鑑賞。悪くはなかった。映画において食わず嫌いはダメ。でもまあ、ぼちぼちか。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-14 19:47:24) |
39.《ネタバレ》 ○いかにも教科書的作品で、エンターテイメント性はほとんどない。○見てまた一つ勉強になったとは思うが、面白かったという感じはなかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-06 21:15:25) |
38.《ネタバレ》 ガス・ヴァン・サントが久々に撮った、まともなメジャー映画。主演に名優ショーン・ペンを迎えてけっこうお金がかかった映画だけに、これまでのガス・ヴァン・サント作品とは違ってかなり無難な映画に仕上がっている。さらに実話を基にしたということで、特に驚きなどはないが、それでもショーン・ペンの熱演も相俟ってまあまあの秀作だった。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-06-08 22:12:13) |
37.《ネタバレ》 言いたいことはわかるけどやはりノーマル側からすると男同士のキスシーンはうっとなってしまう。これが黒人差別だったらもっと感情移入できたのかな。でも史実の映像を交えながらラスト暗殺につながるつくりは上手い。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-27 13:15:58) |
《改行表示》36.実在したある政治家のお話。完全な伝記映画ですな。 創作ドラマではないので、当然のことながらストーリー的な妙味はなし。 やっぱり見所はショーン・ペンの演技。完全に役になりきっているところは、さすがのひと言。 偏見という逆風の中で、がんばったんだなぁという雰囲気は伝わりました。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 05:21:39) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 84年のドキュメンタリーのほうを先に見ていたもので、う~ん、なんだかなあ、これはショーン・ペンに賞を取らせるための作品なんじゃないかと思いますね。 ハーヴェイ・ミルクがどういう人だったかとか、ダン・ホワイトがどういう人でなぜ犯行に及んだのかと言うことは、「2の次」である。 もちろんショーン・ペンは「ストレートがゲイを演じて上手だった」という意味で、素晴らしかったと思います。 しかし、それだけだなあ。 ここでは犯行動機は「警察の連中に圧力をかけられてプレッシャーに負けた」というような描き方をされていますね。 私はそういうふうには思っていないのだが、また、ダンがハーヴェイを憎んでいた、というようにも思っていないのだが、彼は「無理心中」をしようとしていて自分だけ死にそびれたのだと思っている。 理由は妻が関係あるのじゃないかと思っている。 まあそれは置いても、ハーヴェイの人生を終わらせたダンがのちに自殺しているということを考えても、「警察の圧力で」という示唆を入れて容易に見せるのはどうかと思う。 ジョシュ・ブローリンは悪くないが、映画自体にダン・ホワイトの人物造形が希薄なもので、どうとも演じようがなかっただろう。 「ハーヴェイはこういうふうに生きました。そしてダン・ホワイトに殺されました。」というシンプルなことなので、そこに2人の男性がどうかかわりあっていてそういうことになったのかということは、どうでもいいようなのだ。本当は、それを追求しなければ、ハーヴェイの姿も見えてこないのではないかと私は思う。 極端なことを言えば、2時間なり尺があるとしたら、ハーヴェイの出演シーンはそのうち5分か10分でもいいのである。あとは全部ダン・ホワイトでOK。 そういう映画を見たかったと私は思う。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-05-31 18:28:43) |
《改行表示》34.30年前のアメリカで堂々と差別を認める法律がまかり通ろうとしていたことが驚き。 それにしても、どんな役でもこなすショーン・ペンの演技がすごい 【のははすひ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-14 22:18:13) |
《改行表示》33.ショーン・ペンをはじめ役者陣の熱演と、事実のみを切り取っていくような演出のおかげで、リアルさを強く感じられた。 権利を勝ち取りたい少数派と、それを全く理解しようともしないで嫌悪する多数派との、ぶつかり合いや、史実に沿ったハーヴェイ・ミルクの歩みもきちんと描ききれていたと思う。 ただ、単純に映画として面白かったかというと・・。 ハーヴェイ・ミルクの勉強にはなるが、楽しんで観れる作品とまではいかなかった。 まぁ元々そういう娯楽作品ではないのだろうけれど。 ショーン・ペンは評判どおりのまさにゲイになり切った演技だが、ジョシュ・ブローリンもとても良かったと思う。この人は作品によって表情を多彩に変化させる。彼のゲイもちょっと見てみたかった気もする。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-20 14:09:28) |
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32.《ネタバレ》 男性同士の絡み合うシーンはちょっと直視できない面もあったが、伝えるべき事はきちっと伝えている作品。ショーン・ペーンの演技力は凄すぎる。脇役人も上手い。マイノリティーよ自ら立ち上げれ!。しかし日本はまだまだ差別や偏見を乗り越えていない国だなーと実感した。 【カボキ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 02:22:41) |
31.実際の資料関係が相当残っていたことは推測できるが、かえってそれに縛られてしまったのだろうか。ハーヴェイ・ミルクという人物が現実につい最近に存在していたことはよく分かっても、その中でどこを強調したいのかというところはもう一つ伝わってこなかった。ただし、ショーン・ペンの自然な存在感は実に見事としか言いようがなく、それだけで優に2時間分の濃い内容がある。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-19 01:27:15) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 ハーヴェイ・ミルクの物語というのは、実際には、彼を殺してしまうダン・ホワイトの物語でもあるわけで、個人的にはこの2人の関係をどう描くかがポイントかなと思っていました。この映画のなかでは、友人でもあり敵でもあるという2人の関係を丁寧に描いており、ジョシュ・ブローリン(何と『グーニーズ』のお兄ちゃん!)も、生真面目で偏執的なダンというキャラクターを静かに、見事に演じていたと思います。どこか時代に乗り切れないダンの姿は、急速に変化していく社会のなかで「大切なもの」が失われるという保守派の人々の危機感を見事に表していましたし、その「大切なもの」が実際には少数派の人々の苦難や苦しみのもとに築かれていたのだということを、ミルクやその仲間の生き方が示してくれています。ガス・ヴァン・サント監督は、この2人の人物が体現する2つの時代を、あえて対照的に表現するのを控えながらも、見事に物語の底流に位置づけたと思います。ただ、ミルクが市の執行委員になるまでの前半が、エピソードの切り貼り的になってしまって、やや退屈だったのが残念です。前半の伏線が、終盤になって生きてくるわけですが、その伏線張りだけのために前半があったような印象を受けてしまいました。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 08:01:18) |
29.アメリカ人向けだろうね。あまりよくわからない。 【朴モグタン】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-07-14 11:08:53) |
28.ではボクもカミングアウトしよう、ボクは はるな愛のファンです! 【くまさん】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-10 23:40:28) |
27.《ネタバレ》 男が男に惚れるということなどは理解できないことではないし、自分はゲイに対する偏見はないと思っていた。男同士のキスシーンを見ても何とも思わない。だからマイノリティーの頑張りを応援する気持ちで見始めたけれど、男女だったら多分何とも思わなかっただろう冒頭のナンパでちょっとばかりバカっぽく感じてしまった自分に驚いた。性同一性障害というのもあるし、はるな愛みたいに見かけも含めて女になろうと努力する人は自然に見ていられるけど、この映画を観て、男の姿をしてヒゲまでたくわえた者がナヨッとした仕草を見せると、自分は引いてしまうのだなとも気づいた(それだけ演技が「いかにも」なわざとらしさがないということかな)。そのときの自分の中に見つけた「ちょっとした軽蔑や嫌悪の感覚」がゲイを忌み嫌う人たちの動機と同じものなのかな? 自分の場合、超ミニスカートにルーズソックスの女子高生とか見ると「視界に入るとこから消え失せろ!」的な嫌悪と軽蔑を感じていた。それはほとんど怒りのようなもので「イラッとする」というのがピッタリだったけど、全ての人が自由に生きる権利があると言っても、やはり自分の生活圏で(海辺でもないのに)上半身裸の男が平気で街路をうろついていたり、ナヨナヨして男同士でいちゃついてたりするのを時々目にしなければならない状況になったら、やはりそれはそれで心地よい生活ではなくなるかもなぁと初めて考えた。けれど、最も嫌悪を感じたのはアニタ。彼女が一番タチの悪いバカに見えた。「家族」という基盤を信仰して、それにそぐわないものは排除という恐ろしい価値感。このバカ女が幅を利かせていた頃、一生独身を誓った者や結婚しても子供ができない者はどんな気分だったろう。しかし、ミルクの本当の敵はこのバカ女ではなく、別の存在。警察が何故あんなにゲイを敵視するのか理由が知りたい。『クルージング』では警察こそがゲイに近しく描かれましたが。『アメリカン・ビューティー』でも見られたように、暴力支配が好きな隠れホモが一番危険な存在かも。車椅子の男の子のエピソードが良かったです。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-06-15 18:53:06) |
《改行表示》26.ゲイの映画は敬遠気味で、積極的に観ようとはしないジャンルですが、アカデミー賞主演男優賞を取るほどの作品ならと権威主義的な理由で観てみました。先日DVDで観た「デッドマン・ウォーキング」ではマイノリティ蔑視の殺人犯を演じていたショーン・ペンですが、本作では打って変わってゲイに成りきっています。ただし、僕は実際のゲイと親交が無いので、あくまでイメージでしか評価できませんが。まあ、これが僕がホモセクシュアルの映画をあまり観ない理由の一つで、単純に彼らのことをあまり知らないため、感情移入が困難だからです。あとは、どうしても男性同士のラブシーンに違和感を覚えてしまうというのもありますが。 このようにホモセクシュアルの映画にはあまり思い入れがない僕ですが、この映画はとても楽しめました。というのも、主人公ハーヴィー・ミルクが戦うゲイの権利を侵害する法案の内容がかなり凄まじく(ゲイの教師資格剥奪等!)、比較的彼に感情移入しやすかったからです。ホモセクシュアル反対派の主張が現代では考えられないほど差別的で、自由を標榜するアメリカもこうなんだと興味深く鑑賞しました。彼らが戦って偏見を打ち破り、そして社会は変わっていくんだと思いました。僕は、他人の迷惑にならない限り、個人の自由は極力守るべきと考えるかなり自由主義的な性質なので、ミルクの発言にはとても共感できたし、彼の行動力には感心しました。 男性同士のキスはどうしても正視できない僕ですが、この映画の精神には深く感銘を受けました。監督がゲイなのも、この作品の出来に良い方向に影響したのかもしれません。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-06-13 17:24:15) |
25.《ネタバレ》 濃い映画。ほとんど予備知識なく見たので、ちょっと面食らった。もともとハーヴェイ・ミルクを知らなかったが、ストーリーは、いかにも“アメリカらしい”。史実に基づいているため、あっと驚くような展開はないが、うまく構成されているので最後まで飽きずに見られる。ショーン・ペンにしても、ジェームズ・フランコにしても、ゲイの人々や当時の映像をよく研究したんだろうと思うが、凄い。ただ、からみのシーンが多めなのはちょっとどうか。そんなにふんだんに取り入れなくても十分に伝わっているのではないかという気はする。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-25 10:46:11) |
《改行表示》24.勉強になったし、役者の演技も素晴らしかった。ゲイっぽい。 ただし、物語としてはパンチがあまりなく面白くはない。 【ぬーとん】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-05-08 23:59:06) |
23.日本人の私には、白人の顔と名前の区別がつきにくくて、やや混乱したが、それでも、最後まで飽きることなく楽しめた。なんといっても、ゲイであるガス監督のミルクに対するオマージュが伝わってくるのが、良いです。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-04 22:49:43) |