2.《ネタバレ》 興味深い。非常に興味深い。画面がホームビデオ風の4:3で現れたときにはウワァやっちゃった、隣に置いてあったやつにすればよかったなオイ、と思った。
思ったけどしかし、良かった。
最後まで実在の団体と出来事であるとは思っていなかったため、当惑していたが、ここに登場する彼らの熱さと真剣さには非常に引きつけられた。
何しろ命がけの彼ら、人生をヘヴィメタルに掛け(賭けではない)、まさにじっくりと手塩にかけてバンドと企業を運営してく様は感動すら覚えた。このレーベルとかネタな訳?って検索すると実在するトップレーベルらしい。驚いた。
こんな片田舎の閑静な住宅街の町工場で普通のおばちゃんが、娘の悩みをケラケラと話してくれる。ドクロのオブジェを梱包しながらだ。この絵が作り物ならたいしたことはないし、非常に良くできたギャグをここで挟むか!と大笑いして次の日には忘れているだろう。
だが、そこには笑いはない。というかそんなこと言って笑ってるんだけど、そこには滑稽さではなく、実直さと世界観のリアルさ、リアルさって言うか現実なんだけど、に敬意を感じざるを得ない。世界は、というかドイツ人凄い。