1.《ネタバレ》 主演の愛禾みさがキュートでかわいい。
メンバーの一員だった「桜っ子クラブさくら組」には、菅野美穂、中谷美紀、持田真樹、加藤紀子、井上晴美など意外にメジャーな名前が連なっていてビックリ。
残念ながら歌手としてはさっぱり売れず、女優としても一時期Vシネでヌードも辞さずに活躍したものの、メジャーにはなりきれなかったようだ。
本作では他に沢木麻美、加藤陵子も脱いでいるが、この二人も良かった。
三人ともアタリだったのはVシネでは珍しい。
中でも、沢木麻美がセクシーで高校生役もハマっていた。
哀川翔は友情出演でちょい役だが、余貴美子が脇を固めている。
メインの若い男は難しい役どころだったので、ここにもっとハマる役者が入れば更に良かったのだが。
ほとんど話題にならずに埋もれてしまったVシネにしては、作りは意外としっかりしていた。
脚本担当のこがねみどりは山田耕大の別名のようだ。
ストーリーは従来のVシネとは違ってポップなタッチでテンポもよく、もう少しで面白くなっていたのにという印象。
パソコンおたくの女子高生に一目ぼれした陽一が覗きをする中で、女子高生がチャットの相手に狙われていることに気づく。
その組織はターゲットの女を洗脳してオークションで売っているようだったが、この辺りの描きこみが不足していて唐突な感じ。
「来たるべきあなた」という思わせぶりな言葉が提示されるが、何を暗示しているのかピンと来ない。
組織の実態があやふやに映ってしまい、迫りくる危機がそれほど重大に感じられなかった。
ストーリーにわかりにくいところがあった点が惜しまれる。