2.美味しいラーメンを紹介するだけのグルメ作品かと思ってたけど、1人の人間の壮絶な生き様を追ったドキュメンタリー作品でした。
ラーメン店としては大成功なんだろうけど、順風満帆の人生とは言えない哀愁が漂います。
山岸さんはいつも笑顔なんだけど、逆にそれが切ない。
正直言って、行列に並んでまでラーメンを食べたことはないんだけど、並ぶだけの価値のあるラーメンだということは理解できました。
最初は拒んでいた奥の部屋の撮影を最後には許してくれたのが印象的だった。
長い時間を掛けて山岸さんと撮影スタッフの信頼関係が構築されていたんだなぁって、感慨深かったです。
過剰な演出もなく、淡々と起こった出来事だけが語られるわけだけど、終盤は涙腺が緩みました。
山岸さんのラーメンを味わうことは出来なかったけど、山岸さんの人間性に触れられたことが幸せに感じられました。