1.愛娘はもう6歳。
当時3歳だった彼女と初めて観に行った映画も「プリキュア」だったわけだが、あれから3年、通算5度目のプリキュア映画鑑賞となった。
今回は3歳になったばかりの息子も連れての鑑賞。彼にとっては、初の映画館での映画鑑賞だ。
3年前に初めて娘と鑑賞した際にも記したけれど、映画ファンにとって、自分の子どもたちと映画館に赴くという行為は、ことのほか大切なイベントになり得る。
「映画館」という行き慣れた領域(テリトリー)の中に、我が子を招き入れるという感覚も加味され、彼らにとって少しでも良い時間を過ごしてもらいたいと、無意識の内に思う。
滞りなく映画を観終えて、6歳の娘は一丁前に「今までよりも感動が少なかった」などと感想を述べていた。
3歳の息子は少しもぐずることもなく大画面に映されたアニメーションを終始真剣に観ていた。
同じ行為とそれに伴う時間を共有することで、子の成長を感じることもまた映画ファンの醍醐味だ。
小学校入学を来春に控える娘は、プリキュアの普段のテレビ放映はあまり見なくなった。
彼女と行くプリキュア映画も今回が最後かもしれない。
それはそれで少し寂しくもあるけれど、基本的に映画は一人でしか観ない自分に、新しい映画体験をもたらしてくれた「プリキュア」には感謝している。
映画自体は、今シーズンのプリキュアが“パティシエ”くくりだということもあり、「ミスター味っ子」みたいで鑑賞した過去作の中で一番笑えた。
娘の言うとおり、「感動」は少なかったな。