2.《ネタバレ》 山ほどあるナチスの戦争犯罪モノはどれも気が塞ぐ。人間が人間に対してこんなことができるなんて、のオンパレード。本作もピーター・メンテンの犯した村民虐殺の酷さに、その場面だけが印象に残ってしまいそう。
のらりくらりと戦後罪から逃れてきたメンテンを再度法廷に引っ張り出して罪を確定させたい。
主人公のジャーナリストが地道に証拠を集めるストーリーは実話ならではの実直な運びだけれど、欲を言うともうちょっと山場演出が欲しかった気もします。主演の俳優もあまり引きの強いタイプじゃないですし。
ところで調べてもよく分からなかったんだけど、“ナチ親衛隊と親しかった一(いち)オランダ人”が何故親衛隊の制服を着て銃を携えた部下共を引き連れることができたのかしら。戦後ナチス追及機関のリストにも載ってなかったそうですし。