7.ハイビジョンを駆使した、ってのが宣伝文句になってたが、その入れ子になってる画面にとうとう最後まで慣れなかった。本のイメージ、あるいは本の挿し絵のイメージなのか。それが横移動と拮抗するのかと思ってるとそうでもなく、けっきょく中の小さな画面を中心に見ることになって、あとはうるさく感じられた。技術がかえって世界を狭くしてしまう例。この人は本の映画よりも、絵巻物の映画を作るべき人だよね。横に長~いセットを作って。偉大なるシェイクスピアを扱っても、悪趣味志向が残っているのは嬉しい。小便の雨、本の上にドロッと落ちてくる何やら汚らしいもの、内臓好み。ミランダの結婚式のとこのミュージカルシーンは楽しめた。アフリカの結婚式から横移動で島になっちゃうとこなんかも嫌いじゃない。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-09-12 09:47:39) |
6.個人的にはグリーナウェイの最高傑作だと思います。初めて観たのは何年も前になりますが、衝撃と感動は今も忘れられません。冒頭からラストまで引き込まれまくりの映像と世界がたまらなくマッチしました。私も確かにストーリーが分からなかったですが、2回目興奮を少し落ち着かせてから見たらよく分かりました。いたってシンプルな内容ですよ。古典文学によくある手法だと思いますが、映像になると確かに展開についていけなくなるのかもしれません。グロだとかエロ、エグイかもしれませんが、人間の本質を表現するには正直すぎたのかもしれませんね。グリーナウェイ万歳! 【shirasu】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-10-04 21:16:03) |
5.《ネタバレ》 まず映像美だけで8点献上。シェイクスピアの「テンペスト」をグリーナウェイ流に味付けした圧巻の映像絵巻。そのグロテスクな描写、そのイマジネーションの奔流には圧倒された。しかしストーリーは非常に難解で、はっきり言って訳が分からない。意味が分からない。何だコリャヒャ~。おお、おいらはとんでもない映画に手を出しちまったぞぅあ、と頭を抱えた。1回寝た。2回寝た。結局観終わるのに3日かかった。分かったようなレビューなんて書けない。いや、ほんと1mmも意味が分かりませんってばよ。それでもこのグロテスクで完全に1つのテーマの下に閉じている世界観にはプチ惚れした。特にエンドロールが一切なく、本当に1つの「劇」のようにぱっきりと終わったのには感動した。それで1点追加。ところで、「ザ・セル」ってこの映像世界をパクっ…参考にしているような気がするのだけれど、どうでしょうか。でもあっちがCGで表現したものをこっちはアナログでやってますからね、その点はやっぱ凄いですよ。一見の価値ありです。でも勧めません、こんな訳分からん気取った芸術映画(どっちだよ)。 【ひのと】さん 9点(2004-03-26 23:32:05) |
4.グロテスク。映像としてはきれいなのかもしれないけれど、二度と見ません。ちなみに映画館に観に行きました。 【こがね】さん 2点(2003-05-31 00:21:47) |
3.ピーター・グリーナウェイ&マイケル・ナイマンのコンビによる催眠映画の1本。とりあえずハダカで踊るだけ。ナイマンは後に「蜜蜂が踊る場所」という曲にまとめています。 【鱗歌】さん 4点(2003-05-11 13:22:51) |
2.グリナウェイの映画はこれ1本しか観ていないのですが、まったく体質に合いませんでした(笑)。勝手な解釈で申し訳ないのですが「どう?難解?映像綺麗?」という鼻持ちならなさが個人的に耐えられませんでした。タルコフスキー監督の映画等は難解なのに非常に面白いのですが、これは受け付けませんでした。今観るとまた違った感想も出るのかもしれませんが。。。 【3Mouth】さん 1点(2002-05-14 01:15:45) |
1.怒涛の映像美に圧倒!魔法の書物を、まんま表現するイメージを体感したかの如くです。ちなみに、シェイクスピア『テンペスト』を同様に原作としたゲーム「The Book of Watermarks」も素晴らしいので、お勧め☆ 【トルーデ】さん 7点(2001-10-10 16:06:48) |