3.《ネタバレ》 本作の製作時期、つまりあのロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』後~『ドーン・オブ・ザ・デッド』前の頃とゆーのは、観てるとこの手の「ロメロ・ゾンビじゃない(=だとも言い切れない)」という、今や少しユニークなゾンビ映画とゆーのが散見されるって興味深い期間なのですね。ただ今作は、そもそも原題には『オブ・ザ・デッド』って入ってるワケでもナンでもなく、少なくともコテコテな方のゾンビ映画扱いしちゃってるのは後付けの(勝手な)理屈だとも思われます。個人的には、まず随所に発揮される美的感覚(⇒主演女優のルックスとか)なんかにはイタリア方面からの影響をしっかり感じ取れるトコロですし、ホラー的な内容の部分にもまた(少なくともロメロと同等以上には)あの『恐怖の足跡』の影響を見て取れるってトコロでもあります⇒てゆーか、もしモノクロでやったらまんま『恐怖の足跡』だと思いますよコレ。
冒頭~ごくごく終盤までは、ソッチ準拠な感じの雰囲気ホラー…の方に(比較的高度に)思われても居て、その雰囲気自体も決して悪くはないとも思ったのですが如何せんサイレントホラー過ぎてやや退屈…(とまでは言わずとも時間の経過が少しじれったい…)みたいな感覚でもありました。が、中盤からは(今度は)ロメロ準拠なトコロのかなりショッキングな描写も入ってきますし、んでオーラスは更に思ったより相当に派手+ゾンビとゆーにはかなりユニークなシーン(&諸々の画ヅラ)が登場してくるので、ソコまで来るとオヨヨ??とちょっと意外に思えるってまでにとてもホラー的に面白かったのですよね。それでも、前述の終盤手前まで苦しめられた過度なまろやかさに依って少しダケ迷わされたりもしたのですが、いったん高めに寄せて評点はこの位にしておきます。一見の価値は大いに在るかと。
※ネタバレ追伸:本作のストーリーの根本原因としては、作中終盤の「ネタばらし」の部分で「ドナー・パーティ」って聞こえたので私は何となくどーいう話か理解できた積りで居るのですケド、少なくともアマプラの字幕だとソコがチャンと表現し切れてなかったって気がしてますよね(⇒観直したら、唐突に「ドナーまで来た」みたいな土地の固有名詞としては字幕に出て来てるのですケドも)。やっぱイマイチですよね。私は最近アマプラってもう殆ど観ないのですケド、今作はDVD借りたらアスペクト比がバグってて観れなかったので仕方なく…皆さんも、少しご注意を。