50.子供らしからぬ姿と子供らしいあどけなさが入り混じる不思議な魅力を見せるアリスに点数の全てを。内面がノッペリと描かれたフィリップには退屈さしかなく。当たりかもと思ったけどハズレだった残念な作品。 |
49.空港で母親の手紙をみた後、普通なら一緒にオランダにはいかないでしょう。皆さんこの人のことをダメ男と仰っていますが、中年毒男の立場からすると、この時点で「聖人」に見えました。私ならとっととどっかに預けてトンズラします。間違いなく。 【マー君】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-09-27 12:55:29) |
《改行表示》48.淡々とした流れのロードムービーながらも、主人公と少女の距離感がとてもいい。 ベタなエピソードや演出はほぼなし。モノクロ映像の中に映しだされる風景、彼らのひとつひとつの行動や仕草、表情が、徐々にじんわりと、心に沁みいるような情感を与えてくれる。 ヒロイン役の少女の魅力はもちろん、ラストのカットも印象深く、主人公の心情変化をさりげなく描いた監督さんのセンスが光る映画。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-15 06:46:43) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 ベンタースの映画では一番か? 5年に1度くらい見直したくなる映画 |
46.アリスが疎ましく思えてしまったこともありましたが、「パリ、テキサス」の方が私には軍配が上がったと思ってしまいました。ですが、今からちょうど40年前のアメリカ、オランダ、ドイツの風景が新鮮で、風まで感じてくるようで、不思議な感覚でした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-31 15:46:35) |
45.上質でセンスあふれる作品でした。二人の関係が少しずつ深まっていく様子が、ジワ~と心にしみていくようでした。そしてアリスがどんどん可愛く見えてきて、ラストは切なかったです。ハリウッド的なゴテゴテした装飾がなく、シンプルな中にもメッセージがぎっしりと詰められていて、作り手のセンスを感じました。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-16 21:07:25) |
44.《ネタバレ》 同じテーマでネタも似通っているのに、アメリカとドイツではずいぶんと違った表現になるところが面白いです。お国柄なのか、監督の個性なのか。たぶん両方です。コメディテイストのハリウッド版に対し、こちらは静かな余韻を大事にしている印象で、言葉を変えると薄味でした。表情が読みにくい二人にはあまり感情移入できなかったのですが、警察が母親の帰国を告げて、これでお別れと思った時に募った寂しさには我ながら驚きました。お気に入りのRPGが終わってしまう感慨に似ていました。二人の間には疑似的な親子の絆が出来ましたが、彼女には母親がいます。物語はまだ途上という印象が残りました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-02-16 13:18:47) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 よく並べられて語られる“ペーパームーン”と“アリス”だけど、“ペーパー”が大人の男と少女が並列なのに比べて、"アリス”は男の、少女への依存度ぐっと高いのですよね。警察からアリスが逃げてきたときの嬉しそうな顔。"この子に選ばれた”、自らの内面を放浪していた彼にとってこのことがもう決定的な指針となったはず。そんな微妙な心の内を「どういうことっ?」と怒るお巡りさんに説明するのは難しい。最初から最後までテンション高く突っ走る"ペーパー”と違い、こちらは徐々に人間関係が熟成されてゆく感じ。どちらも好きです。 【tottoko】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2013-01-26 16:39:41) (良:1票) |
《改行表示》42.うまくいかない者どおしが、寄り添うというお話。互いに歩み寄りすぎたり、歩み寄ることでうまくいったり、あるいは、性的な関係になったりしないところが、よいところ。 ペーパームーンとは外形的なところ以外全く似ていない。むしろ、パリ、テキサスのミニマル版といったところか。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-01 01:20:01) (良:1票) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 自然を相手にやたら写真を撮りまくり、訳のわからぬ独りごとを言うフィリップ。別れた女に会いに行っても、彼の話は一方的で相手には通じない。 そういう彼がふとしたことから9歳の女の子アリスと旅するようになった。大人になりきれていないフィリップに対して、この少女はしっかりした面を持っていて好き嫌いもはっきりと言う。母親と離ればなれになってもなかなか弱音を見せないし、アムステルダムでは、オランダ語がわからない彼を逆にリードする。しかし気丈に見えてもやはり少女、唯一トイレに隠れて泣くシーンが印象的だ。 祖母の家を探す旅で二人は少しずつ心が通じ合うようになる。写真を撮ったり、泳いだり、へんてこな体操をしたり・・・。実に心が癒されるシーンの連続だ。 結局は警察に任せておけばあっさりとなのだが、回り道をしたことによって、フィリップも成長したということだろう。 ペーパームーンと比較される映画だが、悪いことはやっていないし、情感漂うこっちの映画が私は好みだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-06 13:06:53) (良:1票) |
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40.中年男と少女の物語には外れが少ないですね。台詞が少ない中二人の感情の描き方が素晴らしい。 【akila】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-07 21:40:11) |
《改行表示》39.《ネタバレ》 『ペーパームーン』のエンターテイメント性を省いたって感じでしょうか・・・ 事実、監督のヴィム・ヴェンダースは『ペーパームーン』(公開年も一緒)の試写を観て、カブってると思い脚本を変えたとの逸話も・・・ ところどころ良いシーンもありましたが、個人的には退屈な映画でした。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-02-21 14:45:12) |
38.《ネタバレ》 地味で劇的なことが起こるわけではないけど、しみじみと心に浸み入るような作品です。少しずつ変化していく心境がよく伝わってきます。2人で写る証明写真の4コマがそれを象徴しているよう。いうほど「ペーパームーン」と似ているとは思いませんが、個人的にはこちらの方がずっと好みです。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-25 12:22:39) |
37.ふとしたきっかけで9歳の女の子を預かる羽目になった30男の心温まるロード・ムービーこれは同監督の「パリ・テキサス」にも負けず劣らずの傑作と思います。白黒映像なので私は、雰囲気の良く似たヴィム・ヴェンダースとジム・ジャームッシュとよく混同してしまいます。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-20 00:24:32) |
36.この監督の他の作品もあまり合わなかったので、そもそも見るのが間違っていたのかもしれないが、それにしても起伏がなさすぎて辛かった。いくつかはおっと思うようなシーンもあったりするのですが、あちこちで雰囲気だけで流れている部分が目について、のめり込めないのです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-01 04:35:58) |
35.ペーパー・ムーンには言うほど似ていないですね。こちらはエンターテインメント性を極力排除して、二人の感情を重視している感じです。二人のやり取りがいちいちほっこりさせますね。 【色鉛筆】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-19 22:59:48) |
34.《ネタバレ》 ヴェンダース監督の作品では一番のお気に入りです。ちょっと心が疲れた時なんかにふと観たくなる映画です。ちょっと子どもっぽさを見せる大人の男とちょっと大人びた言動を見せる少女の2人旅。2人でスピード写真に収まるシーンが大好きです。今までに僕が観てきた映画の中でもかなりお気に入りのワンシーンです。1枚目から最後の1枚まで、2人の表情が少しずつ微妙に変化し、最後の1枚は2人とも実にいい笑顔になる。2人の旅の心の変化がこのスピード写真の2人の表情の中に表現されていたように思います。その写真を嬉しそうに眺め、大切に鞄にしまいこむシーンのアリスがとても可愛らしかったです。アリスがこの男に抱くほのかな恋心と旅の冒頭、全くの無表情だった男が旅の終着点に向かう最後の列車の車中、実に穏やかな表情に変わっていたのがとても印象的でした。どのシーンも観る者の心に優しく響くとても静かなロードムービーです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-02-13 23:56:21) (良:1票) |
《改行表示》33.《ネタバレ》 未見の方には「ペーパームーン」の亜流と思われがちだが、中年男(31)と少女、モノクロ映像以外、共通点はあまりありません。 それにしても能書きばかり並べて、気に入らない事の全てを社会や周りのせいにするこの主人公、会社の上司、挙句の果てには元カノの家に押し入って愚痴を吐き散らし迷惑がられ…こんなジメジメした男、日本にもいますよね?(笑)女に絶対モテないナンバー1ではないでしょうか? そんな男でもさすがに小さな子供相手にはおとぎ話しかさせてもらえない。 映画の主観はライターもどきの男側ですが、そんな情けない男相手に小生意気な少女アリスがどう対応していくのか見方を考えると面白さも変わってきます。 画面いっぱいに映るアリス、たまに鼻なんか弄ったりしながら。おばあちゃんの家を探す気なんか毛頭ないといった表情がたまらなく可愛い。このアリスに魅力を感じないと映画自体失敗作と判断されてしまうでしょう。 結局二人は自分たちの力ではおばあちゃんの家にたどり着くことが出来ず、警察が加わるのですが、そう考えるとこの旅はいったい何だったのか?…でも間違いなく二人に変化があって…なんだか可笑しくてしかたありません。 アリス役の女の子は今頃は40代半ばでしょうか、どんな成長を遂げたのか気になるのは私だけではないと思います。 ヴィム・ヴェンダースは映画とロックが大好きなんですね。 ラストシーンは「夜の大捜査線」のオマージュに見えました。反対に証明写真のシーンはヴィンセント・ギャロが「バッファロー66」でオマージュしているように感じました。 それとチャック・ベリーの演奏ですが、あれはDVD「スウィート・トロント」からの抜粋です。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 08:35:58) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 写真という小道具が、うまく使われている印象。なぜあそこで終わらせたかが、個人的にはちょっとよく分かりませんでした。 |
31.現実から離れたところにあるのが旅らしくて良い。現実に戻るのも含めて 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-23 18:20:20) |