1.《ネタバレ》 オープニングは「黙秘」や「フレイルティー」、「アマデウス」などのようなイメージで、主人公が警察官へ自供する場面から始まります。面白そうな雰囲気は有るのだが、この手の始まり方にはそろそろ飽きてきました。
デニス・クエイド、メグ・ライアンといった一流どころが競演していますがハッキリ言って超B級です。
物語はというと、すっかり作家稼業から遠ざかっている大学教授(コーネル)が主人公。才能有る学生が意見を求めたいと、自筆の小説原稿をコーネルに預ける。その小説原稿が最後に大きな意味をもたらします。主人公のコーネルは、訳が分からないままに何者かに毒薬を飲まされ48時間の命と診断される。制作者側はこの無理矢理とも言える豪快な設定を企てたにも関わらず、緊迫感や感情移入というものが全く表現出来ずに終わっている。何故かと言うと、コーネルは自分の命が危ないという状況にも関わらず、教え子である女学生(メグ・ライアン)と楽しそうにイチャついたりしているのである! しかも嫌がる女学生に犯人捜しを手伝わせるるためにアロンアルファで自分の手とくっつけてしまうという、あまりにも理不尽で不合理なことをしでかしてくれる。これはギャグなのでしょうか?
肝心のオチも酷かったですよ。コーネルの親友が「私が犯人だよ」と言いたいかのように再三意味ありげに登場する。そしたら本当にそいつが犯人なんだもん。もうアホらしくて嫌になります。