3.人気のあるらしい原作は未読ですけど、何でこんな話に人気があるのかが、本作からは全く解らない。そもそも、この「吸血病」の設定に全く必然性が感じられない。こんな題材なのに猟奇的シーンもないし、「発作」ったって、見た目は心臓病か何かの発作と全く変わらない(胸に手を当てて「うんうん」唸って苦しむだけ。そこに「血への渇望」は感じられない)。それらしい妖しさを持ったヴィジュアルも加藤夏希のルックスだけ。要するに演出がヘボなのです。同じ脚本でも、寺山修司か鈴木清順並の悪夢的耽美映像で彩れば、雰囲気だけは楽しめる映画になったでしょう、3点献上。