14.内田春菊の実体験を元にした映画とか。 ホントかよって感じる部分もあるが、事実は小説よりも奇なりということか。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-13 20:19:33) |
13.《ネタバレ》 すごく神話になりそうな話で、しかも父親の象徴的な誇張なんかがあるために、抽象的な世界になってしまいかねないところを、桃井かおりがリアリティを与えている。ただ現状を受け入れるだけの母、「なんだかわかんなくなっちゃった」とか言うような。父はまっとうな家庭を求める、冷蔵庫という祭壇を持ち込み、肘掛け椅子の玉座を置く。「あらねばならぬ」家庭を外側にがっちり作り上げようとしたときに、内側では最も「反家庭」的なことが起きてしまう。外でふしだらをしないための「おしおき」。こういう屈折は日本家庭の病理としていいところを突いているのだが、もっとリアリズムで押したほうが効果が出たテーマかも知れない、難しいところ。荒戸源次郎だから清順の影響が濃く見え、水槽が割れて金魚が流れ出し屋台崩しに至るあたりは『陽炎座』を思い出す。いくつかのシーンは幻想として美しいが、それがテーマとうまく噛みあってこないように、私には感じられた。ケーキのおうちに雪が降る。やがて切り刻まれてしまうごちそう。廊下をゆく市電てのは、よく私も夢に見るので嬉しかった。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-04-01 11:57:01) |
12.桃井かおり演ずる母親のキャラクターが強烈不快。 全体的には稚拙な感じのする演出だが、インパクトはあった。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-11 08:54:02) |
11.僕は原作も、実際の内田春菊の体験についても殆ど知らないので、これを一個の映画作品としてみたのだけれど、これはつまり、(抽象的な意味での)父殺し、そしてある少女の成長譚なのだと思う。コミカルなまでにデフォルメされた主人公の義父は妾宅の家で「ちゃんとした家庭の父親」になろうとし、冷蔵庫を購入したり自分を「お父様」と呼ばせたりするのだが、そもそも「ちゃんとした家庭」に固執する姿がそもそも歪んでいて不気味だ。それに対し母親も世間体を気にして父親に追従するばかりで娘をまもることも出来ない(【にゃんたろう】さんの仰る、母親の、娘が愛人に犯されている間中、米を研ぐ姿は虚ろで、鬼気迫るものがある)。主人公はそんな現実に対し、好きなマンガに打ち込むことで、或いは生気のない人形のようなふりをすることで生き抜こうとしていたが、最後に義父に叫ぶ「あんたの言いなりにはならない」。次の瞬間鏡に映し出される醜い義父の姿。そこで彼は初めて自分が「ちゃんとした父親」からかけ離れた存在であったことを突きつけられる。いわば、ここで「殺された」のだ(次のシーンでの生気の抜けた彼の姿を見てほしい)。また、主人公の少女はそこで、「ティキティキ」という奇妙な暗号(?)で結ばれていた実父の幻影とも決別し、「自立」したのだと思う(あの赤い花のワンピースはその象徴だ)。この映画、初監督作だからか、或いは予算・時間その他諸々の事情ゆえか拙い所も見られるが、僕はむしろ、希望に溢れた物語だと感じた。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-15 19:17:00) |
10.原作が実話なんなら、この展開もそれでいいとしか言えませんね。そこは諦めた。それにしても、実話からなのに現実感のない映画です。妙に絵空事というか、物語物語しているというか、実感がないわけです。空想の世界がやけに変だからかな、それとも主役の女の子がダメなのか?いや、主役はいい表情をしていた。と、考えつつもよくわからない。便所のビー玉のエピソードも、なんかダメな感じがするしね。唯一いいのは、桃井かおりの演技。馬鹿な旦那を持つ、そういう相手しか持てない女の悲しみを、とても上手く演技している。この桃井かおりだけでも必見ですよ。 【fero】さん 5点(2003-11-26 20:06:58) |
9.この手のイタイのは苦手です。内田春菊や柳美里とか自分の身を切り売りして同情を引きたいのか、悲劇ヒロインになりたいのか知らないが理解できない。ツライ過去があったにせよ別にアンタだけじゃないって思うし、だらしなさすぎで好きになれないです。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2003-11-16 10:00:28) |
【ロカホリ】さん 1点(2003-10-16 01:39:18) |
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7.自分は、内田春菊は絶対に認めない派なのに、何故この映画を観てしまったのだろう。まあ、話の内容は前述した理由から全く受け付けませんが、主演の女の子(中村・・・だっけ?最近も活躍してるよね、そこそこ)の演技は、宜しかったという記憶はある。 【まこ】さん 5点(2003-03-26 06:47:04) |
6.原作よりは過激さを抑えていますが、確かに皆さんおっしゃる通り、救いようのない映画です。 【リリー】さん 2点(2002-12-01 21:50:27) |
5.だいぶ前に見たけど暗くて救いようのない映画だなぁって。 【舞花】さん 5点(2002-08-12 01:02:54) |
4.救いのない映画だと思いました。「逃避」と言われそうだけれどこう言うのあんまり見たくないです。 【koko】さん 2点(2002-06-17 22:04:31) |
3.観たのがかなり前なので、細かいところまであまり覚えていないのですが、すごくショッキングでいろいろ考えさせられた映画でした。母親役の桃井かおりが、お米を研ぐシーンが印象に残ってます。(あんなにきれいな女優さんが、小さな背中になってたのが。)義父に虐待されるキッカケになった妊娠中絶の話も、自分が十代のときによく聞いた話だったし、主人公とBFとのSEXへの意識の違いで主人公が「何で男の子はそうなのかな。」と思うところなんかも、十代のときのもやもやとしながら、大人には決して言えなかったもどかしさを思い出します。これ、確か、原作が内田春菊だったと思います。『南君の恋人』なんかのラストを思い出すと、このラストしかなのかな?と思いました。夢の中(?)に出てくるなぜかロン毛で茶髪の天使(これも記憶があいまいなのですが、浅田忠信さんだったと思います。違ってたら、御免なさい。)が、「君には、絵を描いたり漫画を描く才能があるじゃないか。」というのが、私のとっては、主人公の救いだと感じました。 【にゃんたろう】さん 8点(2002-05-24 13:20:50) (良:1票) |
2.ホント、(↓)イマジンさんの言う通り、なんの希望もないラストですね。題材が題材なだけに何の救いもなく終ってしまって、空しさしか残りませんでしたが・・・ 【☆】さん 4点(2001-06-04 01:29:59) |
★1.<ネタバレアリマス>こんな映画作って良いのだろうか? 題材は今では法律に引っ掛かるような感じがするんだけど、それより納得いかないのは、結局父親は家を出て行く訳でもないし、母親は開き直るし、主人公が自立する訳でもないし・・・ラスト、少女の笑顔が痛々しく思った。 【イマジン】さん 7点(2001-02-08 11:20:48) |