6.東洋風の顔立ちで西洋風の髪の少女、それがごく自然に風景に溶け込んでいるキルギスタンの物語。じゅうたんや水に浮かぶお守り(?)や鳥などが、パッとカラーになる。この効果がいい。なにか土地の霊のようなものを刻印しているものに色が着いているような。まあ、カラーフィルム代の節約ってこともあるかもしれないけど。じゅうたんを巻いて何かしている、中に詰めて何かを作ってるのか洗ってるのか、そういう何かよく分からないとこが多いのだけど、分からなくっても、ただ風俗を見てるだけでけっこう楽しい。野の川での魚の追い出しとか、生活が自然と無理なく融合している。清水宏の世界みたい。ラストはカラーのあやとり、これは万国共通。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-23 12:10:03) |
5.キルギスタン映画は珍しいので新鮮だった。白黒映画の中でカラーを効果的に使っているが、テーマ自体は凡庸な気もする。キルギス族は中央アジアのテュルクの中でも日本人に近い顔立ちなので親近感をもった。 【こまごま】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-04 16:41:11) |
4.ストーリーに起伏などないが、とても丁寧に作られた画で綴られていて、監督の甘くて懐かしい時間への愛情は感じますが…この小品に田舎ののどかさや美しさ、思春期の甘酸っぱさは多少感じられたものの、何か光るものを感じるところまでは行かず、ちょっと点数は低めです。これは、監督の少年時代の回想なんでしょうか?セピアのモノクロの画面は、ひたすら田舎ののどかな景色と音を伝え、いたずらん坊達が日がな一日ほこりまみれになって遊び、時が過ぎゆく様を映しています。その中、時折ハッとするような鮮やかなカラーシーンが挿入されます。想い出って、ある瞬間がパッと鮮やかに甦る。あの感覚を思い起こさせる映像でした。 【のはら】さん 5点(2005-03-19 22:12:46) |
3.以前【STING大好き】さんが「“昔”の映画は“古い”のではなく“若い”のだ」というようなことを仰られていたけれど、この作品はまさにその意味で“若い”映画。若々しく、瑞々しく、風や草木や泥水の匂いが画面から漂っているのです。 【ぐるぐる】さん 8点(2005-02-09 17:38:40) |
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★1.キルギススタンの映画?登場人物のアジア系ともヨーロッパ系とも言えない風貌を観ていると、なるほどこの作品の稀少さを感じることが出来ます。全編キルギスタンのワンパク小僧の日常を描いているだけなんですが、中でも“おっぱいの覗き見”なるものが登場します。えっ?なっ、何?こんなの(かなりタレ気味)覗き見して喜んでるなんて子供だな、て言うかキルギスだなって言うか。これまた稀少(?)な映画を観たって雰囲気が良かったです。 【イマジン】さん 6点(2002-07-05 20:35:46) |