5.ナポレオンの時代のイタリア・トスカーナ地方から話は始まり、その100年後、さらに年月が流れ第2次大戦の時代・・・。脈々と受け継がれてきた一族の血と伝説と記憶。タヴィアーニ兄弟のこれまでの作品と同じく土の匂いがするかのような、イタリアの地方の昔話をゆっくりと語るかの如き作品です。タヴィアーニ兄弟の作品に流れるこんな空気は好きなのですが本作に関してはジャンと金貨の呪いの伝説、それから100年後の毒キノコ、そして今の一族の姿。受け継がれてきた血と伝説と今の家族の物語とのつながりが弱い気がしました。(おじいさんの出してくれたキノコ料理を子どもたちが怖がるくだりは笑ってしまいましたが・・・) 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-15 22:16:02) |
4.《ネタバレ》 ナポレオンの時代から現代まで続く、金と恋に翻弄される愚行の歴史の総括、と言うか。ある一族の物語を、現代を織り込みながら、寓話的に展開していく。紫の花の咲き乱れる中を、犯人を絶対見つけてと狂い走る娘、おまえを幸せにするから、言う兄ともつれつつ進んでいくと舗装道路に出て現代に戻り、次の19世紀の物語に続いていく、といったような趣向の展開。復讐が縦糸になっている。次は、墓場から戦争の時代(『サン・ロレンツォ』の時代ね)へ移る。試験官にちびちびと祖先のことでいびられたりして、縦の歴史の確認。レジスタンスへの共鳴はあっても、手をあらためられると、ばれてしまう。本人は黙秘してレジスタンスと連帯したつもりになっても、手が・自分の身体が裏切ってしまう。俺が助けたことを忘れるなよ。けっきょく金の力で「誇りある死」を奪われてしまったわけで、一族の影の歴史の宿命というか。そして最後に現代の少年と娘。老人の述懐を聴いて、笑い出す息子と涙する娘、というふうに分離がしだいに表われてきてラストに至る。悪と善の流れはまだ受け継がれている、いう結末。こういう寓話的な世界を描くと、この兄弟の語り口はとても良かったんだけど、今どうしてるの。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-11 10:12:09) |
3.たまたまBSNHKでやってたのを観たんですけど・・・うーん、僕、あんまり血の繋がりとか呪いとか信じてないからなあ。あんまり物語に入り込めなかったんですよね。確かに子供達は可愛かったけど・・・。こういう映画って伝統や文化をきちんと残しているヨーロッパだからこそ作れた映画なんでしょうねえ。 【ぐるぐる】さん 5点(2003-07-02 22:26:38) |
2.今ひとつ内容が飲み込めないまま終わってしまいました。でもラストは少し不気味でよかったです。 【カワセミ】さん 5点(2003-07-02 07:53:31) |
★1. 最初の銃殺される話が良い。そこが良かったから最後まで観れた。あと、子供たちの可愛らしさかな。邦題にもある全編“伝説”を語ったってだけの作品。その語りを聞いて面白いと思った人はハマることでしょう。尚、なんば花月とは関係ありません。 【イマジン】さん 7点(2002-10-14 13:51:50) |