23.《ネタバレ》 結論から言えば、確実に(邦題どおり)ゾンビ系統の映画ではあります。ただ、そのゾンビの性質はとゆーと(ロメロ後の年代ではありますケド)ロメロ的ゾンビではまずなくて、第一には古き良き戦前からのブードゥー・ゾンビ…という系統なのですね。そして更に言えば、今作におけるショック描写の質感とゆーのはそのグロさの度合い等が(コレは同時代の)フルチ・ゾンビの系統でもあるのですよ。ある種「時代の徒花」とでもゆーか、こののち結局は淘汰(=ロメロ・ゾンビに統一)されていった種々のゾンビ的要素を併せ持つハイブリッド・ゾンビ…という作品なのかも知れませんね。 ダン・オバノン渾身のシナリオではありますが、お話自体は全体として比較的シンプルで分かり易いモノかと思います。だから(殊に現代に本作を観るうえでの)一番の「ウリ」というコトになると、前述したショック描写のキレ味⇒「陰惨さ」という部分になるかと思うのですね。特に集団でのリンチ的な殺人描写がかなりドギツいが故に一部地域では上映禁止処分を喰らったというコトらしく、ソコには現代でも尚見応えとゆーのが立派に備わっているかと思います。またやはりホラー描写としても(人間性と悪意を兼ね備えた半怪物が大群でワラワラ群がって来るってのは)率直にかなり怖い・恐ろしいモノでもあります。重ねて現代では、フルチ的・イタリア的なキレキレのグログロをごく分かり易いお話の中で観てゆける…という取っ付き易くて手堅いクラシカル・ホラー、てな使い方が出来るヤツかと思いますね(だから意外とこの邦題は適切だな…と思ったりも)。加えて、ごくオーソドックスな感じで話が進行していく中でもラストの一瞬にはシナリオ上でもかなりのキレ味を誇る「仕掛け」があって、ソコで(狙い通りに)ビックリ出来ると更に楽しめる…かと思います(私はまんまとハマりました)。ネタバレ厳禁のうえ、興味のある方は是非。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-05-05 00:32:26) |
22.《ネタバレ》 いきなり大量の人間が出てくる等、撮影手法に粗があり、分かりにくい箇所もあるが、シナリオ等、頑張って作った感はあり。キョンシースタイルが出てこないのが、ある意味良い。 ※最初に出てくる女、この時代にしては容姿レベルが高いが、やっている事、レベル低い。 |
21.《ネタバレ》 実はわたくしもその邦題のおかげで、「どうせB級グロゾンビだろ」とこの歳になるまで敬遠していました。なんせ一時期まで『サンゲリア』と混同していたくらいですからね。ところが観てみてもうビックリ、なかなか上質のホラーじゃないですか。確かにゾンビはたくさん登場しますが、こいつらは由緒正しいブードゥー系ゾンビなのであります。なんでもブードゥー系は生前の記憶がまったくない生きた死者なのだそうで、記憶がないということがラストのオチに綺麗につながってゆくわけです。ネタバレが過ぎてしまうのであんまり詳しくは書けませんが、これはわたくしが大好きな『恐怖の足跡』系列だったというわけです。怖がらせ方もグロだけでなく心理的な見せ方も駆使していて、暗闇を進む人物の懐中電灯を持った腕だけが映ります。その腕は画面右方から伸びているので光は左側だけ放射されています。その腕の奥の暗闇から人影の様なものがぼんやりとしか判らないけど近づいてきますが、主人公は全然気が付きません。このカットには心底ゾッとさせられました。 無名の安い俳優ばかりの中で(ロバート・イングランドやリサ・マリーといったのちに世に知られる人も出ています)、やはりオスカー俳優ジャック・アルバートソンの存在は光っていました。実は9年前の『ポセイドン・アドベンチャー』から本作まで、彼は劇場映画にはまったく出演してなかったんです。そして本作公開の半年後に亡くなってますので、どうやらこれが劇場映画としては遺作みたいです。クレジットに彼担当のダイアローグ・コーチの名前があるくらいですから、撮影当時はもうかなり老化していたんでしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-25 20:08:57) |
20.《ネタバレ》 昔の映画って必ず不必要なエロを出してくるよな~と斜めに見てたら、いきなりの惨殺。マ、マジびっくりした(恐)。 ごく普通の港町の町民たちが無表情に物量でおしてくる殺人シーンは、凝っていないだけに非常にリアル&不気味。殺意も見せずに、皆でよってたかって殺すだけ。しかも殺し方がかなり残虐なのだが、残虐さを楽しむための殺しではないのが見ていて伝わってくる‥コ、コワイ。なんだろう、すごく上手いのだがこれも監督の計算の内か。 今どきの、何でもヘンに懲りすぎの映画に慣れていたから、この素朴さが逆にリアルで物凄く恐ろしいのだ。 ラストといい、この映画はなかなかの名作だ…。 なのにすべてを台無しにするこのタイトル。一体誰だ、タイトル付けた奴は(怒)。 このタイトルのせいで見るのを止めた日本人は、相当数いると思われる。いい映画なのに残念です。 【りりらっち】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-03-23 23:38:23) |
19.ナイト・オブ・ザ・リビングデッドの登場からそれほど経っていない段階でこういう作品が生まれていたんですね(亜流と言う言葉は失礼か。使用者の思うままに操られる等、本来の意味のゾンビに近いですしね)。ラストは衝撃的でした。あれ?普通のサスペンス映画っぽいな。いつになったらゾンビが出るの?と勘違いしてましたから。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-21 12:49:19) |
18.《ネタバレ》 タイトルに騙されました。でもいい意味でです。当時は「ゾンビ」+「サンゲリア」という期待感100%の宣伝が印象的でしたが、いざ中身はというと、ミステリーサスペンス調の静かな映画でした。オチがすべてと言えばすべてですが、死んだはずの人がなぜ?という「ゾンビ」には無かった当たり前の疑問が、うまく話しを進めてくれます。少し残念なのが、残酷シーンが際立ちすぎて、全体の映画のトーンからは浮いてしまってることでしょうか。残酷シーンの演出をおさえてミステリー映画として出せばA級の評価がついたのではないでしょうか。 また、驚いたのは残酷な金髪の美人ナース(リサ・ブロント)ですが、彼女は「愛と青春の旅立ち」のデビット・キース(途中で自殺してしまうリチャード・ギアの友人)の恋人役として有名な人でした。 【金田一耕助】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-29 22:13:20) |
17.《ネタバレ》 ホラーというよりミステリー・サスペンス調の映画。 うっかり油断してたところの(エロモードに入ると思って)、唐突な1人目の犠牲者がエグかった。 ちょいと地味めに進むけど(それでも殺害方法はエグく印象的)、ラストは唸った。 結局、この街には普通の人は何人いたのよ?みたいな・・・ それにしても、この安直な邦題でだいぶ損しているんじゃないかな・・・この映画。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2012-04-11 13:11:10) |
16.《ネタバレ》 おもしろいじゃないですか! 点数が低かったので期待していなかったのですが、予想以上に楽しめました。メインストーリーはミステリーで展開しながら、サブストーリーのように犠牲者のエピソードを入れていく。これは面白いです。 ラストのオチも良かったです。まあ似たようなオチの映画は結構作られているので、途中で「もしかして」とは思っちゃいましたが、もしかしましたね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-18 01:52:39) |
15.山口雅也『生ける屍の死』の先駆的作品(?)。いやーそんなスゴイ作品と比べてしまっては、我らがゾンゲリアに気の毒ってものか。そうそう、ゾンゲリアってそういう意味では、惜しいトコかすってると言えば、かすってるのよね(かすっただけですけど)。まあここでは、西澤保彦『死者は黄泉が得る』の先駆、とでもしておきますか(…それでも褒めすぎか)。このゾンゲリア、いわゆるスプラッター・タイプのホラーではなくて、ちょいちょい残酷描写を交えつつ(目を背ける人もいれば、思わず笑う人もいる)、基本テイストはミステリ、ですね。ちと安っぽい雰囲気は確かにあるのですが、舞台となっている田舎町の雰囲気ともマッチして、不安感を盛り上げるのに一役買ってます。以上をまとめれば、「オチ重視の中だるみ映画」ってところですかね、あははは。というわけで、1~2~ゾンゲリア、2~2~ゾンゲリア。それを言うならサンゲリアだろ~(じゃなくて、サンガリアだろ~)。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-09 07:52:23) |
14.《ネタバレ》 ものものしいタイトルとは裏腹に、サスペンス要素溢れる独創的なゾンビ映画。いわゆるゾンビらしいゾンビは出てこないが、一見親切な村人たちが突如集団で襲いかかってくるというのはかなり怖い。『トワイライトゾーン』のような驚くべきオチが用意されており、脚本のダン・オバノンは、『バタリアン』といい『エイリアン』といい、相変わらず良い仕事してます。特殊メイクはスタン・ウィンストン。包帯男の眼球に注射針をブスッと刺すシーンは痛すぎ! 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-14 21:23:01) |
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13.《ネタバレ》 ピアノの旋律が切なくて心地よい、好き。 ドッブスは怪しいながらも、中立的な存在であって欲しかった。 絶望に打ちひしがれているダンに対して、突き放す締め。 なわけで、黒幕とオチは衝撃的だったりする。 ただ、効果的にゾンビという存在が恐怖を引き立たせたりはしていない。 仰々しく、ゾンビらしさを振りまいて襲っては来ないからだ。 黒魔術という取ってつけたような安易な設定、イマイチ盛り上がりに欠ける内容。 終盤、少し盛り返すが退屈を感じずにはいられなかった。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-05-31 18:13:32) |
12.ダン・オバノンの名前だけで観てみた。 想像していたのと違ったが、切ない感じがとてもよかった。 【BROS.】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-09-26 01:12:30) |
【センブリーヌ】さん 5点(2005-03-25 21:47:15) |
10.やはり今の時代感覚から観ると、映画全体にショボショボ感がただようってゆーか、ゾンビ映画にしては地味ってゆーか。いやグロの特撮はがんばってる方なんかな~。間延びしてるのはサスペンステイストにしてるからかな。こっちはゾンビ映画を期待してるから映画と自分に温度差があるんやろな~。イマヒトツのれんかった。もっと若かりし頃、ゾンビ映画としてじなくて、サスペンスとしてたまたま観たなら、すごかったと思うけど。ごめん。並で。 【なにわ君】さん 5点(2005-01-15 00:54:40) |
9.この映画の音楽いいと思います。まず、テーマ音楽の環境音楽的響き。そして、浜辺でのカメラ越しのいちゃつきのときのメローな音楽。そして、男が女に迫っていくと、「ヘイ」「スマイル」という声と同時にラッパの異常事態を警告するような恐怖の響きが鳴り響く。このラッパ音にちょっとはまりました。 |
【k】さん 7点(2004-11-03 00:25:13) |
7.もっと強烈なものを期待してしまっていたので、かなり退屈でした。ゾンビ映画というよりはヴードゥーを題材にしたサスペンスに近いものがあります。ゾンビそのものに襲われるわけじゃないですからね。(いや、結果的にはゾンビなんですけど。。。)ラストのオチもちょっと前から読めてしまって、「あ、やっぱそう来たか」という感じでした。 |
6.悪夢な世界。冒頭のピアノの旋律からは想像できないインパクトがあり、序盤は良かったけど、中盤は大雑把な流れでやや退屈。でも終盤へ近づくにつれて少し勢いを取り戻し、ラストは上手くまとめてあります。ただ、肝心の「死体を生き返らせる手段」を魔術と称して適当に有耶無耶にしちゃってるのが寂しい。下手糞な言い訳というか。むしろ言い訳無用でもっと強引に開き直ってくれればよかったのに。中途半端な説得力は欲しくありません。 【VNTS】さん 6点(2004-06-10 17:16:14) |
【真尋】さん 5点(2004-02-09 14:21:39) |
★4.《ネタバレ》 ゾンビモノが好きな方なら避けて通れないのがこの作品。なんたってロメロの「ゾンビ」とフルチの「サンゲリア」のタイトルを足して2で割ったようなタイトルがイカス。しかし、そんなイカスタイトルのせいだろうか、結構良い出来なのに、あまり観られていないのも確かだが・・・。 もの悲しい曲から始まり、しかし数分後には、その曲からは想像できない残酷映写。そして衝撃のラスト(当時としては)。陰惨な残酷映写には「さすがイタリア」と思いきや、実はアメリカ製でして「アメリカもやれば出来るんだなぁ・・・」と思いました。 【カズゥー柔術】さん [DVD(字幕)] 7点(2003-11-26 03:09:28) |