14.《ネタバレ》 タフガイ・アメリカンのブロンソンがしっとりフランス映画に出たらなんでか化学反応が起こりました。良いですねえ、ハマりますねえブロンソン。なんでだろう。無駄に上半身の裸体をさらすのはご愛敬だけども。 ブロンソンの男臭さがいかんなく発揮されてて、最近の映画作品ではあまりお目にかかれない硬派な一本でもあります。女の扱いがまあまあ手荒いですよね。尋問の時に限る、だけど。酒攻めだったり椅子回したり、腕力に極力訴えずに圧をかけるブロンソン、漢っぽい。 ただね、ヒロインのマルレーヌ・シュベールがどうしてもミスキャストに見えてノリ切れませんでした。セシルカットでそばかすで細身の彼女はロメールの思春期ものの作品にならフィットしたでしょうが、本作の「心の傷を抱えていて」「現在はモラハラ夫に耐えている」若妻役には風貌も演技も物足りない。 未成熟に感じられる行動からも、ブロンソンと彼女では中学校の先生と生徒くらいの距離が感じられてとてもブロンソンが惚れる造形には見えませんでした。共演していた脇のジル・アイアランドの方がヒロイン向きに感じちゃったな。本妻ですしねしかも。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-31 18:54:39) |
13.《ネタバレ》 この映画のオープニングは、フランス映画に求める幸福感を存分に詰め込んだ素晴らしい出来栄え。 フランス映画らしい音楽に、フランス語のイントネーション、雨のオープニング。 中盤以降の展開はフランス映画独特のまったり感でサスペンス的な盛り上がりは無いかな。 まあこの映画はミステリー部分よりも主役二人の関係性の方が重要ですからね。 うーん、大人の映画。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-14 02:04:38) |
12.フランスで国際的なスターになったアメリカ人俳優ブロンソン。本作でも彼のいい味が出まくりです。本作のブロンソン、ちょっとウザく品の無い行動も見せる。アラン・ドロンと共演した「さらば友よ」でも同じような味を見せてくれますが、シブさの中に見せてくれるこの人独特のユーモラスさがよく出ています。しかし作品の雰囲気にはかなり格調の高さが感じられます。淡い色でまとめられた衣装、室内装飾などもそうですが、巨匠フランシス・レイの音楽の貢献度も非常に高い作品です。「ちっ、惚れちまったか・・・。」というユーモアのあるラストもいいですね。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-27 19:48:55) |
11.《ネタバレ》 フランス映画に出たときのブロンソンってどうしてこんなに渋くてカッコ良いんだろうか、本作でも無意味に上半身裸になって女性客向けサービスに務めるシーンまであって、もうブラピ顔負けのセクシー・スターぶりです。脚本のセバスチャン・ジャブリゾは冒頭にルイス・キャロルを引用するのが好きみたいだが、この映画はどう見ても『不思議の国のアリス』とは関係なさそうでした。ルネ・クレマンは「ブロンソン映画を撮ると監督生命が終わる」というジンクス通り本作以降どんどん落ち目になるのですが、そんな呪いを歯牙にもかけないフランシス・レイの絶頂ぶりが堪能できる音楽です。まあ本作の価値は、レイの華麗なムード・スコアが楽しめると言うことに尽きるでしょう。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-27 19:43:11) |
10.ルネ・クレマン監督の映画では、「太陽がいっぱい」に優るとも劣らない映画だと思います。 40年前に見た時はいまいちよくわからなかったところが、DVDで見直すことによってより鮮明になりました。 チャールズ・ブロンソンの絶品ともいうべき名演技は見事ですし、フランシス・レイの音楽も好きです。 ラストのクルミ投げシーンは秀逸です。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-25 13:04:42) |
【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-31 08:52:47) |
8.《ネタバレ》 評判がいいようなので期待したのですが、それほどでもなかった。5分で説明できるようなネタを2時間延々と続けたという感じです。ブロンソン演ずる大佐のやり方が、ほとんど詐欺で嫌でした。いくら相手が殺人犯とはいえ、ああいうやり方は卑怯でしょう。弱い者いじめにしか思えない。観客を惑わすためだというのが透けて見えてしまいます。ヒロインと夫や母親との関係も扱われていますが、印象が弱い。雰囲気はありますが、ほとんど雰囲気だけという気がします。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-23 16:51:07) |
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7.とても楽しめた一作です。白しか着ないメランコリーのファッションとインテリアなどにも注目してみると面白いかもしれません。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-18 14:53:59) |
6.ブロンソンがガラスにクルミをぶつけて割る演出が効果的に使われていますね。アレを失敗したのが・・・。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-18 15:00:29) |
5.フランシス・レイのワルツが秀逸です。ストーリーはありがちなミステリーだと思います。 【omut】さん 5点(2003-08-06 01:42:31) |
★4.昔むかし観たな。ブロンソンのブームだったな。共演してる奥さんのジル・アイアランドを早くに亡くして、気の毒だったな。最近、スカパーで再見したが、テンポが、おじさんには、とても気持ち良いよ。最近の歌と映画のテンポは疲れるよ。 【すぎさ】さん 7点(2003-06-02 21:54:45) |
3.映像しっとり、脚本しっかりで、雰囲気にうっとり。映画の匂いとでも言うべきものが、立ち上って来るようです。ジョベールから愛くるしい健気さを引き出した演出にも感心します。って、褒め過ぎでしょうか? |
2. 米本国でどうも今イチだったブロンソンは、ジャン・エルマンの「さらば友よ」に出演してアラン・ドロンを食う渋い男臭さを発揮。注目を集める中、本作に出演して人気を決定づけた。そういう意味でセバスチャン・ジャプリゾ渾身のオリジナル脚本は、ブロンソンを念頭に書かれているから、彼の個性がグッと活かされてるのも当然と言えば当然。ただ、個人的には名匠ルネ・クレマンがどうも本作以降仏サスペンス映画御用達職人に成り下がった印象が強く、ヒロイン役のマルレーヌ・ジョベールという女優が赤毛でソバカス顔なのも好みに外れてるもんで…7点。 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-04 03:00:03) |
1.ミステリーの渦中に巻き込まれた女性の心理に焦点を絞っているのは、さすがにフランス映画ならではの味がある。ややもすると暗くなりがちなストーリーだが、C・ブロンソンが謎の男として登場してからは、俄然、トーンが明るくなるのはこの人の持つキャラ所以だろう。サスペンスの盛り上げ方としては、同じルネ・クレマン監督の名作「太陽がいっぱい」に勝るとも劣らない、そして些かの無駄な描写もない秀作となっている。 【ドラえもん】さん 8点(2001-08-05 18:00:31) |