69.《ネタバレ》 犯人は誰だっていう映画ではなくて、犯人の影を追ううちに自分と家庭を壊してしまうニコルソンを見る映画だった。自分も犯人は誰だっていう視点で見てて、自分の娘を危険な目に遭うかもしれないおとりに使うなんてっていうロリの意見が当たり前ってことを忘れてた。警官であるって事から抜け出せなかった男の映画。 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-08-27 11:57:54) |
68.重いし、後味悪いと言えば悪いのですが個人的には納得してしまったエンディングでした。音楽や映像も美しいし良い出来なんじゃないかと思います。たまにはこんな作品も、っていう感じで。 【しぎこ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-31 23:19:57) |
67.《ネタバレ》 観終えてから観客に考えさせるのが狙いだとしたら、その意味では成功しているのだろう(ショーン・ペンが『ミスティック・リバー』に入れ込んだ理由がわかった)。しかし、あざとさを感じなかったといえば嘘になる。 結末はなんとなく予想がついていたのでたいして衝撃はなかった。提示された謎に対する答えとはまた違ったベクトルのオチがついたので、驚く以前に拍子抜け。変にミステリーの要素を組み込まず、一人の男の妄執に焦点を当てた人間ドラマにしてくれた方がよかったと思う。どうにも中途半端な感が拭えなかった。 【no one】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2006-03-17 15:22:28) |
66.《ネタバレ》 ショーンペン入魂の作品。見飽きた感のあるホプキンスで、サスペンスを撮った。 「白いカラス」以外でも、ジジ好み女性登場。しかしロビンライトはどうしても薄幸の役がはまりますね。ラストまで読めない展開でなかなか見せます。もうひとひねり欲しかった。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 15:50:01) |
65.《ネタバレ》 それほど出来がいいとは思えない。広大な自然を捉えたカメラワークや音楽は良かったのだが、後味の悪さに関係なくラストがどうもスッキリしない。むしろ、あの雰囲気からしてラストは予定調和ともいえるだろう(もっとも、途中までは本当にクリシーが殺されてしまうのではないか、と思っていたのでラストで母親が車に乗らせるシーンですら不安だったが)。そもそも中年男の哀愁をテーマに置きながら中途半端なサスペンス風味にしたのがいけなかった。むしろ、全て妄想だったいう設定ならば中年男が第2の人生を踏み誤るという見方が出来るが、犯人がいたとすればごく凡庸なサスペンス映画に他ならない。おまけにもし犯人が事故にあわなかったとしても少女を囮にした事実が変わるわけではない。監督は何か勘違いしてないか?と思わされる作品だった。 【マイカルシネマ】さん [地上波(吹替)] 6点(2005-06-02 16:22:53) |
【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-12 15:00:32) |
63.これはなかなかの力作。世界は偶然の支配するところで、それはほとんど人間への悪意に似ている。こんな、エンタテインメントになりにくいアイロニーを、娯楽サスペンスの仕掛けできっちり描いて成功したのは立派。ふと『羅生門』を連想した。舞台となるネヴァダの山岳地帯は息をのむ美しさで、これがまた人間に対する自然の無関心を印象づけて効果的だった。ニコルソンはもちろん、ベニチオ・デル・トロもミッキー・ロークも短い出演ながらみごとな演技を見せる。 【哲学者】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-04 18:56:48) |
62.イイですね~~ショーン・ペンらしい影を上手く表現して、寂しさの表現が実に。 とにかく質感が抜群に素晴らしい!! ショーンペン=ニコルソンの組み合わせしかり…非常に丁寧に作られている。退屈なようで、無駄がない伏線、情景描写…ほんまにリアルで、田舎の風景は何かを引きずった引退した警官の心象、実に重なり素晴らしいとしか言いようが無い。 正気と狂気が表裏一体でそれを見事に演じるニコルソンの凄さ!!会話じゃない、画面に映ってることのみで間も持たせることの出来る稀有な俳優である。ミッキロークも少ないシーンだがいい!!ラストについてかなり意見が分かれるようだが、あれでこそ、ショーンペンだと。 映画放つ残尿感、かなり好きです。 |
61.《ネタバレ》 なんとも残酷な幕切れ。「エサを替えてみましょう」の行動実行の結果がこれなのだから、ジェリーの結末は自業自得ともいえる。だが、動機はああでもその過程で彼があの母娘、特にクリッシーに注いだ愛情は本物だったような気がするのだ。そう思うと、仕事も退職し、愛する人々も去り、すべてを失って抜け殻のように呆け果てているラストのジェリーの姿に憐れみ(哀れみではなく)を感じずにはいられなかった。ショーン・ペン監督作品の鑑賞は初めてだが、移ろいゆく季節の美しい描写と過酷な現実のギャップを全編に散りばめていて、監督としての才能を感じた。そして、豪華なキャストの中でも圧倒的存在感を示したジャック・ニコルソンをこの作品で改めて惚れ直した。 【ライヒマン】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-04-02 16:56:14) |
60.クライマックスで、主人公が恋人に対して何も言えなかったことが、彼の行動の動機を証明している。多少の葛藤すらなく、愛情より犯人逮捕の執念の方が完全に勝っていたということであろう。責められて一言の弁解もなく、うろたえることすらしないのが恐ろしい。普通のミステリーの体裁を取っておきながら、最後の最後で完全にひっくり返すやり方は、見事というべきか、あざといというべきか。しかしこれではあまりに後味が悪い。個人的にはハリウッド的ハッピーエンドの方が好みだが、原作があるのでは仕方がない。その存在について直接は知らないが、「殺人百科」という文字通り古今東西の殺人事件を集めた本の中で、著者の一人であるコリン・ウィルソンがその原作のことを賞賛している。間接的ではあるにせよ、「ハリウッドお得意の映画のプロットの一つ」を否定してみせた原作の意図は、そのまま監督の意図でもあったのだろう。犯人が運命の裁きを受けたのがせめてもの救いか。しかし恐らく運命というべきではないのだろう。原作はこれよりさらに陰気な結末らしい。 【わいえす】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-03-31 01:34:56) |
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59.いやぁ、僕もてっきりラストは犯人が出てきてジャック・ニコルソンが「うへへ、ほれ見ろ捕まえてやったぞ!」とニタッと笑ってVサインして終わるものだと思ってたんですけど、、、、見終わってから結末を受け入れるのになんとも時間がかかりましたね。何が凄いってこんな映画を作ろうとするショーン・ペンの心意気ですよ。こんな映画作るのって勇気いりますよたぶん。 【あろえりーな】さん 6点(2005-03-28 02:49:40) |
58.私も、FSSさんが書かれた通りの感想を抱きました。「正しい道筋に立っていながら運命のいたずらに翻弄され、人生を見失って行く男の物語なのか」私はこう思いたい気もします。ショーンペンの作品とは知らずに見ました。とても考えさせられる映画でした。ジャックニコルソンの演技力に圧巻。 【あしたかこ】さん 8点(2005-03-20 04:49:00) (良:1票) |
57.うーん・・・初めに、殺人事件を目撃した少年はキーパーソンだと思ったんだけど、中盤で唐突に会って無言のままお別れ・・・ってなんじゃそりゃー?スローにした意味はなんだったのよと少し不満がありました。それ以降はもうじいさんの痴呆だか思い込みなんだか分からない映像が続いて少し混乱したのですが、何故か飽きずに最後まで見続けられた正統派サスペンスといった感じで。とはいってもラストは別格、圧巻。凄まじいラストだ。もう今まで込めていたチカラが脱力感でふにゃふにゃと抜けていきそうだった。そういう落とし方もあったのか・・・と見事に期待を裏切られたサマ。それまで暖かい家庭の様な生活描写を見てきた為に、不思議と自然にハッピーエンドを連想してしまったのだが。え゛?・・ああぁぁぁ・・・ 【ホーラン℃】さん 9点(2004-11-22 00:30:51) |
★56.私が感想に書きたかったことのほとんどをFSSさんが大変うまく表現していらっしゃいました。FSSさんと重なる点は書かないことにします。私は家で映画を見るときは、集中力がないので何回かに区切って見るのですが、この映画は長いのに片時も目が離せず一気に見てしまいました。ラストを見るまでは、「引き込まれる作品だけど、きっとよくあるアメリカ映画の終わり方だろう」と思っていたら、何ということでしょう! 濃くて深い映画でした。単純明快な結末が好きな人にはお勧めできません。 【チョコレクター】さん 8点(2004-11-09 20:06:16) (良:1票) |
55.ショーン・ペンらしい映画!何か含みを持たせた作品ですな。約束は軽々しくするな!!! 【ボバン】さん 6点(2004-10-30 03:02:10) |
54.ショーンペンの監督作を見たのは初めてでしたが、とても俳優が撮ったとは思えない、深く濃い作品でした。。画面も綺麗で、「凝り」が随所に感じられました。ただあまりに凝り過ぎて、長いなと感じてしまいました。こういうある意味「オチがない」映画で、この時間は長い。俳優監督ならではの豪華キャストが満足感大。 【ともとも】さん 8点(2004-09-14 09:11:15) |
53.《ネタバレ》 自然以外、何も無い片田舎の寂びれた風景は、現役を引退した彼の孤独な心象風景と重なり、その静謐な自然の景観と四季の移ろいは、そのまま人間の人生の盛衰を象徴している。そうした情景描写が抜群にうまい。 それにしても含蓄に富んだ、様々な解釈が出来る作品だと思う。本当に存在するかどうかも定かではない真犯人を追うことで、現役を退いたことによる心の空白を埋めようとした男の妄想なのか、それとも、正しい道筋に立っていながら運命のいたずらに翻弄され、人生を見失って行く男の物語なのか。 それらしい伏線も多い。カーニバルの途中で、第一発見者の少年と凝視し合うシーンは何を意味するのだろうか。ただ単に「あ、あの時の刑事さん」とか、「あ、あの時の少年」と思っていただけなのか。しかし、人間の意思疎通や認識の問題として、どこまでも相手の本音(すなわち客観的な真実)は分からない、ということの暗喩なのかも知れない。 私も最初は、このまま犯人を捕まえて、疑っていた皆が「やっぱり本当に犯人はいたんですね、疑ってごめんなさいm(_ _)m」という展開のハッピーエンドだろうと高を括っていたので、こういう現実の残酷さを突きつけられる展開には驚かされた。 努力や正しいことをしても、必ずしも報われるわけではないという、人生の真理の一部を説いた残酷な現代のおとぎ話。傑作。 【FSS】さん 9点(2004-09-05 17:05:05) (良:4票) |
52.《ネタバレ》 約束を守ろうと思う気持ちから、周りの少し怪しげな人を犯人と思い込んでしまう。定年後の虚無感もあるんだろう、アルツハイマーのような痴呆のような、気の狂い方が印象的でした。結局、一生見つからない犯人を探し回って、一人寂しく老いて死んでいくんだろう、あまりにも寂しい人生。売れ筋映画みたいなハッピーエンドなんか無い、ある意味この映画の方が現実的。2回見たが、最初の印象とまた違っていた。2回目で奥深いテーマがわかった。 【紅】さん 8点(2004-08-06 02:01:41) |
51.幼児虐待というプロットは果たして必要十分条件なのか。近頃これを余りにも安易に使う映画、TVが多すぎる。ちょっと前まではレイプがそれだった。はじめはショックを受けるが、次第にその衝撃にも慣れてきた。それは幼児虐待にも言える。これじゃあそのうち人類皆不感症になる。使うなって言ってるんじゃない。これらを主題にした傑作、秀作も少なからずある。ただ安易に使うなといいたい。そうしないと観る者の感性の、言ってみたらゴムが伸び切ってしまう。真の傑作に出会った時の作品のメッセージを、100%受け取れなくなる。そんな中で「プレッジ」、ラストが非常に衝撃的、しかしそうなると、別に幼児虐待じゃなくてもよかったんじゃん?て気にもなる 【ドレミダーン】さん 4点(2004-07-18 17:55:21) |
50.悲しいとゆうか、酷いとゆうか、辛いとゆうか、虚しいとゆうか、怖いとゆうか。何て映画を撮るんだ、ショーン・ペン!たくさんレンタルして、最後に見た映画だったんだけど、最後のシメにするにはきつ過ぎる。怖い。ジャック・ニコルソンが怖い。凄い。凄い怖い。高い点数も低い点数も怖いので、真ん中にしておこう。 【みち】さん 5点(2004-07-18 15:18:23) |