57.ハタチ頃に見た時は眠りに堕ちた。20代後半の再見時も絶賛の理由は理解できなかった。今頃小津映画を知り、コロンボにもハマたので再チャレンジ。相変わらず掴みかねる映画ではあるが、この映画に語られるセリフはラスト数分だけのためのものなのかな。後は天使の視点から見た当時のドイツ、ベルリンの街、を映像から感じ取り、広場の未来をそれぞれが想い描くべきなのかな。今のベルリンしか知らない人たちはどんな想いを抱くんだろうか。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-05-02 00:32:16) |
56.“言の葉”の流れのなんと美しいことか!「子供は子供だった頃……」まるで軽やかなステップを踏むような..まるで静かにハミングする様な詩の朗読。もう、その瞬間私は魅了されていた。 言葉が織りなす複雑なメッセージは哲学的であって、ストレートな訴えでもあると思う。それは、どんなに『壁』や人種、宗教などの隔たりがあったとしても、『愛』こそはそれらを越え、力になり得る。ヴェンダース監督の温かな、且つ非常に透明な“純愛”への思いがこの作品には満ち溢れている。 天使から観た地球<世界>はモノクロームであり、子供にしか天使の姿は見えない..それは万物の儚さを..、決して全能は存在しないと伝えたいのだろう。子供は大人になる過程で“純真”を代償にする。同じくダミエル<天使>は人間になる為に“永遠の命”を代償にした。その瞬間、天使は人に..そして“感覚(温もりや痛み)”と“色”を享受する。 「死の瀬に立つと云う事は、歴史を創ると云う事」この表現は豊かで美しいが、同時に何とも重さを孕んでいる。 ダミエルとマリオンは互いに欠けた部分を補い合いながら支え合ってゆく、それは『幻想の愛』ではない..そう伝えたいのだろう。 ゆるやかに静かに進むストーリーは、淀む事なく、そればかりか透明度を増してゆく『愛の叙情詩』かも知れない。 この作品の意味するところは、私が触れた以上に深遠なのかも知れない。だが、今の私はこう感じた..。 【MAZE】さん 10点(2004-04-04 22:41:44) |
55.監督のやりたいことは何となくは伝わりますが、いかんせん表現方法が独特で疲れる。心の声を聞くと言えば聞こえはいいものの、悪く言えば覗き趣味を感じた。哲学的なセリフがやけに多いので、もう少し地に足のついた心の声ならのめりこめたと思う。ピーター・フォークが素敵すぎる。 【ラーション】さん 7点(2004-03-14 01:26:03) |
54.とても静かにストーリーが続いていく。カラーと白黒で天使と人間の視覚の違いを表現しているのが単純で逆によかった。ヨーロッパ映画の良さを十分に出している映画だと思います。ピーター・フォークが出てきてちょっと笑ってしまった・・・好きな映画の1つです。自分的にはヴィム・ヴェンダース監督の中で一番。続編を見てがっかりしたんだけど。 【epitaph】さん 8点(2004-03-08 23:29:32) |
53.詩の朗読、ロックコンサートのシーンがちょっとクドいと感じてしまって、数々の印象的なシーンが埋もれてしまった感がある。もう少しテンポ良く見せて欲しかった。 【リン】さん 5点(2004-02-28 20:02:59) |
52.小津、トリュフォー、タルコフスキーをファーストネームで呼んだところに感動した。 「驚く」というのは生きている証だと作品内で語られるが、とすると僕はこの作品の鑑賞を通して「生きていること」を確認したことになる。悩むことも愚痴をこぼすことも生きているからこそ、と天使の視点から暴かれる生の実感。悩める人への救済の映画。人生に絶望している人はこの映画を見て、そして聞いてほしい、ピーター・フォークの言葉、「You are not the only one.」を。 【藤村】さん 9点(2004-02-20 08:11:41) (良:3票) |
51.好みの問題なんですが、すごく好きなところと、ちょっと、、、と思うところが混在していて、点数付け辛いです。ちょっとメルヘンすぎるところとか、ロックなところとかは受け付けがたかったですが、最初の方は最高によかったですし、ポエジーなところは好きです。 【コーラL】さん 7点(2004-02-19 02:37:02) |
50.この映画はまさに詩をそのまんま映画にした感じやった。人々の心の声や天使のささやきが流れてなんか哲学っぽい。でも俺にはそれが子守歌やった。ごめん。眠くて。えー映画やと思うねんで、けど観た時期があかんかったんか、俺が人間的にできてへんのかわからんけど、淡々としてて、ちっともおもしろくなかった。淡々としてても好きな映画はあるんやけど、なんでやろ、他の人みたいに感動できひん。ヴィム・ヴェンダース監督の中では一番俺にあってない映画やったかな。 【なにわ君】さん 0点(2004-02-19 00:55:52) |
49.前半の白黒がちょっと長すぎたような感じがします。でもそれで後半が引き立ったのかも。…題名のとおり天使の詩ですね。う~ん、判断難しいです。最後は良かったのだけど、前半が。。あ、歴史的背景が色濃いですよね、よく分からなかないけど。 【kaneko】さん 5点(2004-02-15 01:14:13) |
48.天使の世界は神の世界でも人間の世界でもない、中間世界。この映画では人間界は描かれているけど、神を想起させるようなシーンは出てこない。天使は人間に限りなく近くて、せいぜいモノクロとカラーの違い程度しかない。しかしその微妙な差異に、かすかな希望を織り込んだ監督の意向は評価したい。希望はわずかで、しかもその実現には重くて無様な人間の生が待ち受けているのだが、しかし天界から「墜落」した天使が唾棄すべき「堕天使」ではなく、平凡な人間というのがいいな。平凡な人間でありうること、それは恩恵の名残なのかもしれない、とこの作品を観た後にふと思ったりした。 【バッテリ】さん 8点(2004-02-12 19:15:17) |
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47.《ネタバレ》 天使達が苦しむ人間たちを救えず、ただそばにいて見ていることしかできない。それを白黒画面で描いた前半は秀逸でした。しかし、画面がカラーとなり、主人公の天使が人間となってからは、陳腐としかいいようがありません。その理由の一つは彼の「饒舌」かもしれない。天使という過去生をもつ神秘性がかけらも感じられない。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2004-01-18 10:32:22) |
46.おそらく私はまだこの作品を受け止められるほどには成熟せず達観していないので、手に余ってしまうのだろうと思う。この作品の持つ潜在性を受け取り自分の中で処理するには、もっともっと老練した心が必要だと思う。もっと時間が経ってからまた観たいと思います。 “元天使”小津安二郎だって。ほんと、何て粋なトリビュートなんだろう。素敵だ。 【ひのと】さん 8点(2004-01-15 17:13:10) |
45.《ネタバレ》 ヴィム・ヴェンダースの作品はこれが初めてだった。一見脈絡のない人々の営みの中に見えるささやかな幸せ。「幻」ではない「歴史」の中に生きている事の素晴らしさ。ドイツ語、フランス語、英語、ユダヤ人やトルコ人、いっしょくたになったベルリン。そこで小さいけれど、確かに自分のもとにある幸福を手に入れた天使。「どんな天使も知り得ないものを知っている」という台詞が最高。 【アイカワ】さん 9点(2003-12-23 11:29:52) |
44.《ネタバレ》 なーんにも予備知識無いまま劇場で見たのですが…衝撃!!なんだこれは!!ぼそぼそと重なり合う人々の心の嘆き。天使が手を置くとその心が暖かく変化していく。こんな映画がかつてあったろうか!天使が語りかけても思い届かず、死んでしまう人間もいる。ただ観ているだけしかできない天使の慟哭。ああ胸が痛い…。雰囲気だけで終わらず、エンターテインメント性も併せ持った素晴らしい作品。出会って良かった。 【ロビン】さん 10点(2003-12-23 02:44:00) |
43.リアルタイムで観たけど、若かった自分にはとにかく退屈な映画でした。色彩感覚はいいけど、やっぱ内容は難しいというよりは、つまらないと思う。。。。。 【たかちゃん】さん 5点(2003-12-23 00:31:00) |
42.《ネタバレ》 はじめてこの映画を観たのは、20前後の頃でした。その頃は美しい映画。という評価以外は出来なかった。劇中のサーカースのブランコ乗りの女性が「時が癒す?その時が病気だったら・・・」という台詞通り、病んでる時を生き挫折や失敗、孤独を経験してもう一度見直すと心に染みるいい映画になってるんですね。登場人物、エキストラの一言一言がまさに「天使の詩」。人生に疲れたときに観て欲しいですね。 【としこふ】さん 8点(2003-12-21 21:29:53) |
【あしたかこ】さん 4点(2003-12-18 19:00:43) |
★40.いい映画なのだろうと思いますが、退屈でしかたありませんでした。内容を知らずに見たので、自分がイメージしていた「天使」とあまりに違い、驚きました。天使の描き方は「シティ・オブ・エンジェル」と似ていましたが、「シティ・オブ・エンジェル」はこの映画を参考に作られたのでしょうか??ピーター・フォークがいい味出してました。 【チョコレクター】さん 5点(2003-12-12 16:35:36) |
39.ヴィム・ベンダースさん、あなたの映画は難しくて良く判りません。巨匠と崇められてしまうと段々作風が難解になっていくのは、映画監督の性なのでしょう。ちなみにベルリンの冬は氷点下10度まで下がります。天使はどうだか判りませんが、人の住むところではないというのが、ベルリンに行ってみた感想です。 |
38.《ネタバレ》 映像もストーリーも優しい映画でした。天使の映画です。眠くはなりました。でもそれはやっぱり天使だからです。字幕がよみづらかったです。コロンボさん、素敵でした。 |